美形カップル カワアイサ

野鳥の世界 カワアイサ

カモ類では珍しく、メスも美しいカワアイサという鳥さんがいます。夏季は北海道、冬季は九州以北で観察することができるようです。
今回は、このカワアイサのお話です。

カワアイサの繁殖地はユーラシア大陸中北部・北アメリカ北部で、越冬地はヨーロッパ・中央アジア・中国東部・北アメリカ中部などです。日本の越冬場所として、北日本では海水域に多く、西日本では淡水域に渡来することが多いそうです。

カワアイサの体長は約65cmで、潜水して主に魚を捕えます。埼玉の自宅近くでは、時々、湖でカワアイサの姿を見かけます。

通常、カモ類のメスは、とっても地味だし、ずんぐりしているので、カワアイサのメスを初めて見たときは、その美しさに驚かされました。とてもスレンダーな体型で、羽色は茶とグレーのシックな色合い、くちばしはシュッと細長くピンク色、頭に冠羽まであります。

カワアイサ1
2016年2月 埼玉県とある湖 美しいカワアイサのメス

同じカモ類でも、カワアイサのメスとマガモのメスとを比べてみると・・・モデルさんと一般人ぐらい違って見えるカモ?

カワアイサ2
2016年3月 埼玉県とある湖
カワアイサのメス(後2羽)、マガモのメス(前)

カワアイサ3
モデルさんみたいなカワアイサ(メス)

カワアイサのオスはというと、やはりスレンダーな体型で、頭部が光沢のある緑色、くちばしはメスと同じくシュッとしたピンク色で、これまた、なかなかの美男子です。

カワアイサ4
オスもスレンダーな体型

カワアイサ5
頭部の光沢が美しいカワアイサ(オス)

越冬中に、めでたくカップルとなったカワアイサが、仲良く寄り添っている姿を見せてくれることもあります。

カワアイサ6
美形カップル!(左:オス、右:メス)

カワアイサ7
仲良く休憩中(左:メス、右:オス)

湖にプカプカ浮かぶ多くのカモたちの中に、一際目立つカワアイサを見つけた時は、本当に嬉しくなりますが、このカワアイサたちは、渡り途中に立ち寄っただけなので、すぐに旅立ってしまいます。

ほんの一時ですが、姿を見せてくれてありがとう。また、次の年も、その美しい姿を見せてくださいね、カワアイサさんたち!チュ!

<余談>
カワアイサたちは、時々、岸辺にいることもあるようなのですが、あーちゃんが観察した時は、いつも遠くにいました。風が強かったり、曇っていたり、雨が降っていたりと、カワアイサを観察した時の天候は、決して恵まれたものではなかったのですが、それでも、会えたこと自体、とても貴重な体験でした。

<カワアイサを脅かすもの>
湖沼・河川・港湾の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

ゴシキドリ 台湾の美鳥

野鳥の世界 ゴシキドリ

5色のカラフルな羽色を持つ、ゴシキドリという鳥さんがいます。今回は、台湾の固有種であり、インコみたいな愛嬌たっぷりのゴシキドリの紹介です。

台湾の野鳥で、ぜひとも、会ってみたいと願っていたのが、ヤマムスメとゴシキドリでした。「ここにいるかなー?」と思いながら、台北植物園 (Taipei Botanical Garden)へ行ってみると・・・入口付近で野鳥が飛び交っています。その中に、ゴシキドリを発見!いきなりの登場です!

ゴシキドリ1
2016年1月 台北植物園 ゴシキドリ

台北植物園の入口周辺には、何羽ものゴシキドリがいて、あちらこちらと飛び回っていました。

ゴシキドリ2
まるでインコみたい! ゴシキドリ

ゴシキドリの正面顔も、とってもカラフル!

ゴシキドリ3
愛嬌のある正面顔

ゴシキドリは、名前の通り、5色の色合いがはっきりしています。
台湾野鳥図鑑:陸鳥編(台灣野鳥圖鑑:陸鳥篇)によると、「額と喉は金黄色、眉線は藍黒色、眼先は紅色、頬と頸は藍色、胸には紅斑があり、背面と胸以下は翠緑色」というような内容が書かれていました。日本の5色でいうと、黄色、黒色、赤色、青色、緑色でしょうかね。

ゴシキドリ4
5色が鮮やか!

ゴシキドリを観察している時は、まだ台湾野鳥図鑑を持っていなかったため、「何の仲間だろう?」と思っていたのですが、この動作が決定打となりました。木を突っつき始めたのです!

ゴシキドリ5
木を突っつくゴシキドリ

ということは、ゴシキドリは、キツツキの仲間?

ゴシキドリ6
熱心にコンコン

後で、調べてみると、ゴシキドリ(五色鳥、学名:Megalaima nuchalis、英名:Taiwan Barbet)は、やはりキツツキの仲間の野鳥ということが分かりました。体長は約21cm、雄雌同色、主食は果実などで、昆虫も食べるようです。

この日は、よく姿を見せてくれたゴシキドリ。木の幹を突っついていたゴシキドリは、しばらくの間、同じ場所で大サービスしてくれました。

ゴシキドリ7
大サービスのゴシキドリ

翌日、ザーザー降りの雨の中、再び、台北植物園に行ってみると・・・あれれ?ゴシキドリが1羽もいない!昨日は、あんなにいたのに・・・。もしかして、ゴシキドリは、雨が苦手?

雨でも、一向に気にせず姿を見せてくれた野鳥が何種類かいたのですが、ゴシキドリは、相当雨を気にする鳥さんだった?ようです。

ゴシキドリ8
雨が苦手?なゴシキドリ。この姿は昨日で見納め

つくづく、昨日、ゴシキドリに会えていてよかった!と実感。

観ていて楽しくなるようなカラフルな色合いのゴシキドリ。姿を見せてくれてありがとう、お元気で!チュ!

<余談>
地図を見ると、日本の八重山諸島と台湾とは、非常に近い距離にありますが、ゴシキドリは台湾にしか生息していません。
棲む場所により、こんなにカラフルなキツツキが出来上がるとは、改めて、「固有種って、非常に興味深い生き物だなぁ」と、つくづく思いました。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

ヤマムスメ 台湾の美鳥

野鳥の世界 ヤマムスメ

見事な長い尾と青色の美しい羽色を持つ、ヤマムスメという鳥さんがいます。今回は、台湾の国鳥であり、圧倒的存在感のヤマムスメを観察する機会がありましたので、その紹介です。

観光目的で台湾を訪れたのですが、せっかくなので、観光の合間に野鳥観察もおこなうことにしました。野鳥の生息密度が高いと言われている台北植物園 (Taipei Botanical Garden) に行ってみることに。

台北植物園に入ってみると、いるわいるわで、非常に多くの野鳥が飛び交っています。何の野鳥か分からないものも多く、とりあえず、出会った野鳥をパシャパシャ撮ることにしました。

台北植物園をグルっと一周したところで、薄暗い林の中を巨大な野鳥数羽が飛んでいるのが目に入りました。非常に尾が長いので、ヤマムスメ?と思ったのですが、はっきりと確認できません。他の野鳥を観察しつつ、その場で待っていると・・・ヤマムスメが姿を現しました!

ヤマムスメ2
2016年1月 台北植物園 ヤマムスメ
写真をクリックすると拡大します。

ヤマムスメ(山娘、学名:Urocissa caerulea、英名:Formosan Magpie / Taiwan Blue Magpie)はカラスの仲間の野鳥で、台湾固有種です。体長は約66cmと非常に大きいです。

ヤマムスメ1
長い尾を持つヤマムスメ
写真をクリックすると拡大します。

ヤマムスメは、顔は黒く、くちばしと足は赤いです。

ヤマムスメ3
黒い顔に赤いくちばしが目立ちます。
写真をクリックすると拡大します。

ヤマムスメは4羽ほどいたようですが、しばらくすると、どこかへ飛び去って行きました。

翌日も、台北植物園を訪れたのですが、この日は、あいにくの雨。池のほとりに、小さな屋根付きの休憩所があったので、そこから、野鳥を観察することに。見える範囲が限られているので、難しいかな?と思ったのですが、多くの野鳥たちが、姿を見せてくれました。ラッキーなことに、ヤマムスメたちも、すぐ近くにやって来てくれました!

ヤマムスメ4
雨の中、姿を現したヤマムスメ
写真をクリックすると拡大します。

ヤマムスメは雑食性で、昆虫類や木の実なども食べるそうです。この時も、食べ物を探していたようですが、何を食べていたかは?です。

ヤマムスメの後姿は、濃い青色です。天気は悪いのに、昨日より色味が鮮やかに見えます。

ヤマムスメ5
後姿も美しいヤマムスメ
写真をクリックすると拡大します。

降りしきる雨の中、佇むヤマムスメたち。

ヤマムスメ6
雨ザーザーの中、佇むヤマムスメ
写真をクリックすると拡大します。

ヤマムスメの体部分を拡大してみると・・・青色の羽に水のしずくが付いていて、とても綺麗です。

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水もしたたるいい(山)娘さん?
写真をクリックすると拡大します。

この後、木々の間を移動しながら、ヤマムスメたちは、どこかへ行ってしまいました。

台湾では、ぜひとも会ってみたい!と思っていたヤマムスメを2度も観察することができ、貴重な体験をさせてもらいました。美しく見ごたえのあるヤマムスメさんたち、姿を見せてくれてありがとう、お元気で!チュ!

<余談>
台北植物園では、地元のバードウォッチャーの方たち数人と出会ったのですが、彼らの親切なことに驚きました。言葉は、ほとんど通じないのですが、英語、日本語、筆談を交えて、コミュニケーションをとったりして、とても楽しい時間を過ごすことができました。

しかし、悲しいことに、先日、台湾南部で地震が発生し、ビルが倒壊。台湾の優しい人達の事を思うと、本当に胸が痛みます。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

キビタキ夫妻

野鳥の世界 キビタキ

初夏の森では、キビタキのオスの軽やかな美しい鳴き声が響き始めます。今回は、キビタキのオスと、珍しくその奥さんに出会うことができたお話です。

キビタキは、繁殖のため、東南アジアから九州以北に飛来するのですが、生息環境は、薄暗い森の中。「ピッピロ、ピッピロ」という鳴き声をたよりに、声の主を探します。運がよければ、その美しい姿を観ることができます。

この時観察できたキビタキのオスは、10度目のチャレンジでようやく姿を見せてくれました。

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2014年5月 埼玉県とある雑木林 キビタキ(オス)

キビタキのオスは、周囲を見渡して、虫を探しています。

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食べ物を探して、キョロキョロ

そして、懸命に鳴いて、メスにアピールしています。キビタキのオスは、何度出会っても、その鳴き声と美しい姿にうっとりしてしまいます。

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「ピッピロ、ピッピロ」

このキビタキのオスを見かけてから2週間後、地面でモソモソしている野鳥を発見。よ~く見ると、キビタキのメスです。

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2014年5月 埼玉県とある雑木林 キビタキ(メス)

このキビタキのメスがいる場所は、あのオスが鳴いていたエリアのすぐ近くです。ということは・・・このメスは、奥さん!なのですね。くちばしに枯れ草をくわえているので、すでに巣作りが始まっているようです。

キビタキ28
くちばしに巣材が

キビタキのメスは、色味が地味なため、見つけづらいのですが、この時は、巣材集めに夢中だったせいか、少しの間、姿を見せてもらえました。

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巣材集めに夢中のキビタキ(メス)

しばらくの間、ウロウロと巣材を探していたキビタキのメスですが、薄暗い森の中へと飛び去っていきました。きっと、誰にも見つからない場所に、巣があるのですねぇ。

このキビタキ夫妻を見かけてから1年後、再び、キビタキのオスの鳴き声が森に響き始めました。オスがメスを追いかけている姿も見かけました。キビタキの鳴き声を聴いたり、姿を見かけたりすると、「今年も、ここで子育てをするんだなぁ~」と嬉しく思います。

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2015年5月 埼玉県とある雑木林 キビタキ(オス)

今年も力を合わせて、頑張って子育てをしてくださいね、キビタキ夫妻!チュ!

<余談>
キビタキの生息する環境は、とにかく虫が多いです。キビタキを観察している最中、たくさんの虫が顔の周辺をブンブン飛び回り、時々、目の中にも飛び込んできます。この虫たちは、キビタキの餌となるので、キビタキがいるところには、当然、虫も多いのですが、毎度毎度、悩まされます。キビタキを観察できる代償として、虫ブンブンは我慢するしかないかなぁ。

キビタキの関連記事:
「母子家庭 キビタキ」はこちら
「勉強熱心な努力家 キビタキ」はこちら
「夏の森のアイドル キビタキ」はこちら

<キビタキを脅かすもの>
森林の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

黄の王様 キレンジャク

野鳥の世界 キレンジャク

ゴージャスな冠羽と黄色い尾がチャームポイントのキレンジャクという鳥さんがいます。レンジャクの仲間の野鳥で、日本では冬季に観察することができるようです。

今回は、このキレンジャクのお話です。

ヒレンジャクが東アジアの限られたエリアにのみ生息しているのに対し、キレンジャクは北半球の寒帯に広く生息していますが、冬季、埼玉で見かけるのはヒレンジャクの方が多いです。ヒレンジャクの群れに、数羽のキレンジャクが混じっているといった感じです。

今回、観察したキレンジャクも、ヒレンジャク軍団にそっと紛れていたため、当初は、全く気づきませんでした。

キレンジャク1
2015年3月 埼玉県とある公園 ヒレンジャクの群れの中にキレンジャクが。
この時点では、まだキレンジャクの存在に気づかず・・・。

ヒレンジャクの群れは、林の中をあちらこちらと移動しており、枝が多くて、なかなか観察できません。ようやく、1羽が見やすい場所に止まってくれたので、パシャリ。

キレンジャク2
見やすい場所に止まってくれたのは・・・

あれれ?尾の先が黄色い!この鳥さんは、キレンジャク!ヒレンジャクとばかり思っていたので、驚きました。

キレンジャク3
キレンジャク

キレンジャクの体長は約20cm、何といっても、尾羽の先端の黄色が目立ちます。本当に真っ黄色!です。

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冠羽と黄色い尾が目立つキレンジャク

キレンジャクと赤い尾のヒレンジャクとの違いは、一目瞭然です。

キレンジャク5
キレンジャク(左)、ヒレンジャク(右)

どちらも、とてもゴージャスな感じがします。ヒレンジャクが赤の王様なら、キレンジャクは黄の王様!です。

キレンジャク6
「黄の王様」と命名!

約50羽ほどのレンジャクの群れは、頻繁に地面に下りて、木の実などを食べているようでした。キレンジャクも、飛び去ってしまったので、いったん見失ったのですが、数十分後に再会できました。

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再び会えたキレンジャク

キレンジャクは、この木の枝に止まり、しばらくの間、じっとしていて動きませんでした。

キレンジャク8
この日は、サービス満点!

この後、レンジャクの群れは、水を飲んだりしながら、移動を続け、林の中へ姿を消しました。

なかなか観察する機会のないキレンジャク。何度も姿を見せてくれてありがとう。また来年、元気な姿を見せてくださいね!チュ!

<余談>
ヒレンジャク・キレンジャクは、鳴き声が小さく可愛らしいので、群れて鳴き交わしていても、とっても心地よい響きに聴こえます。珍しい、見た目がきれい、鳴き声が可愛いらしい、といった点においても、レンジャク類は、人気があるのだと思います。

対極にあるのは、ムクドリかなー。どこにでもいる、地味、騒々しい・・・。ムクドリも、それなりに愛嬌があるし、とっても賢いので好きですけどねー。ムクドリのヒナを保護した時は、仲間数羽が助けようと様子を見に来て、感心させられましたし。

レンジャクの関連記事「赤の王様 ヒレンジャク」はこちら

<キレンジャクを脅かすもの>
林の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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