カメと対決? ゴイサギ

野鳥の世界 ゴイサギ

今回は、ユニークな勢力構造に翻弄される、ゴイサギの幼鳥(ホシゴイ)のお話です。

ある日の午前中、金網ごしに、コイがたくさんいる貯水池をのぞいてみると・・ゴイサギの幼鳥がいます!コイのすぐ近くで、食べ物を狙っている様子。

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2015年9月 東京都 とある貯水池 ゴイサギの幼鳥

と、次の瞬間、ゴイサギが、慌てた様子で、その場を立ち去りました。「何が起きた?」と思いきや、コサギにハンティング場所を乗っ取られたのでした。

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コサギに追い払われたゴイサギ

そして、コサギの隣では、ミドリガメが姿を現しました。

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上陸するミドリガメ

このカメ、何を思ったか、ゴイサギの方へ、突進を始めました。ゴイサギは、明らかに戸惑っている様子。

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ゴイサギに突進するミドリガメ

意を決したのか、ゴイサギは、カメの方へと向き直り、対峙姿勢に入りました。

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勝負の行方は、いかに?

ゴイサギの迫力に怖気づいたのか、カメが退散し始めました。

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その場を去るミドリガメ

ほっとする間もなく、今度は、カルガモがゴイサギの方へと歩み寄ってきました。

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再び勝負!

今回も、運よく?カルガモの方から去って行きました。

ゴイサギ15
去って行くカルガモ

それにしても、ただの貯水池の水路にしては、生き物が多すぎるような・・・。いつの間にか、ダイサギもいるし・・・。

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生き物が多い水路

原因は・・・はて?
よ~く見ると、水路に白い物が落っこちています。

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水路に白い物が

拡大してみると・・・食パンです。

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水路に食パンが

これで、謎が解けました!生き物が多い理由は、
・コイに餌をやろうと、誰かが食パンを投げ入れた。
・食パンのカスを狙って、コイや小魚が集まっていた。
・小魚を狙って、ゴイサギ、コサギ、ダイサギが集まっていた。
・何故か、ほぼ1枚のまま、落っこちてしまった食パンがあった。
・食パンが大きすぎて、うまく流れず、たまたま、ゴイサギの後ろに停滞した。
・食パンを狙って、カメやカルガモがゴイサギに近づいた。
でした。

この水路では、食パンをめぐって、とっても興味深い勢力構造ができあがっていたのでした。
ゴイサギは、パン派のカメやカルガモには勝てたけど、小魚派のダイサギやコサギには、負けてしまっています。水路では、魚のいる場所から、最も離れた位置に追いやられているのが、ゴイサギです・・・。まだ、子供なので、太刀打ちできない?

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「ちょっと、魚からは遠いな~」 ゴイサギ

けれども、このゴイサギには、ファミリーがいました。貯水池の浮島に、ゴイサギの成鳥1羽と幼鳥3羽がいました。

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ゴイサギファミリー

休憩中のゴイサギを拡大してみると・・・

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親のゴイサギ(成鳥)

ゴイサギ22
兄弟のゴイサギ(幼鳥)

この貯水池自体は、とても狭い上、1つの小さな浮島以外は隠れる場所もないため、普段、ゴイサギの姿を見かけることはありません。けれども、子育ての時期だけは、食パンに群がる小魚を目当てに、ゴイサギの親鳥が、子供を連れてやって来たのでしょう。

子供1羽で、コサギやダイサギに挑むのは、ちょっと無理そうなので、家族の力を借りて、餌場を確保してくださいね、ゴイサギさん!チュ!

<余談>
ミドリガメやカルガモが、次々とゴイサギの幼鳥に近寄って来た時、「きっと、ゴイサギの幼鳥が逃げるはず!」と思ったのですが、見事にはずれました。特にゴイサギが威嚇した様子は、なかったのですが、ミドリガメもカルガモも、自らその場を立ち去りました。
捕食関係にない異種同士が対峙した際、「勝者となる決め手は何なのかなー?」と考えさせられる瞬間でした。

ゴイサギの関連記事「見事な変身 ゴイサギ」はこちら

<ゴイサギを脅かすもの>
河川・湖・池沼・水田の減少:生息場所がなくなります。
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コメント

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No title

ていねいな観察と楽しい推察に感心しました
いつもながら面白かったです
それにしても 一枚の食パン
生き物たちの世界に 人間の行為がさまざまな波紋を投げ入れるものなのですね

森の妖精アイさんへ

ありがとうございます。
生き物たちを観察していると、いろんなことに気づかされますね。
まだ食べ物が豊富にある時期なのに、たった1枚の食パンが、
多くの生き物に影響を与えていることに、本当に驚かされました。
プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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