草陰でかくれんぼ? クサシギ

野鳥の世界 クサシギ

色味も動作も、控えめな感じのクサシギという鳥さんがいます。シギの仲間の野鳥で、日本では春と秋の渡りの時期に観察することができるようで、関東地方以南では少数が越冬するそうです。

今回は、このクサシギのお話です。

クサシギの繁殖地はユーラシア大陸、越冬地はアフリカや東南アジアなどで、日本に渡来するクサシギは、あまり数が多くないようです。

渡り途中や越冬中のクサシギは、通常1羽でいることが多いそうですが、今回、観察した場所には、5羽のクサシギがいました。このクサシギたちは、人目につかない休耕田で採餌中だったのですが、こちらの姿を見つけると、かなり距離が離れているにもかかわらず、一番奥の畦へと、みんなで移動してしまいました・・・。非常に警戒心が強いです。

クサシギ2
2015年8月 埼玉県 とある休耕田 このエリアには3羽のクサシギ

上の写真と合わせて5羽のクサシギが。

クサシギ3
このエリアには2羽のクサシギ

非常に遠いのですが、少しの間、クサシギたちを観察させてもらいました。クサシギたちは、ほとんど動かず、こちらの様子をうかがっているように見えました。そんなに警戒しなくても・・・。

クサシギ4
警戒モードのクサシギ

クサシギの体長は約23cmで、昆虫類や甲殻類などを捕食します。この時、見かけたクサシギたちは、夏羽から冬羽へ換羽中でした。

クサシギ5
冬羽へ換羽中のクサシギ

クサシギとタカブシギ(絶滅危惧種)は、よく似ているのですが、タカブシギの方が上面の白色が目立ちます。

クサシギ6
タカブシギ(左:冬羽)、クサシギ(右:冬羽へ換羽中)

クサシギは、海岸よりも、湖沼・水田・湿地など、草の生えている場所を好むようで、それが名前の由来になっているそうです。確かに、草の陰に隠れて、ひっそりと佇んでいるクサシギもいました。このポーズのまま、しばらく動かず。

クサシギ7
草陰でかくれんぼ中?のクサシギ

クサシギたちは、置物のように動かないので、長居をしては申し訳ないため、とっとと帰ることにしました。

帰り道、非常に遠く離れた場所から、クサシギたちのいる畦が、田と田の隙間からチラッと見えたのですが、なんと、それだけで、クサシギたちは、みんな飛び去ってしまいました・・・。驚くべき警戒心です。海外(繁殖地や越冬地)で、「仲間が人間に捕らえられてしまったとか、よほど嫌な目にあったことがある?」と、思わずにはいられませんでした。

冬季、この周辺で、クサシギを見かけることはないので、おそらく、このクサシギたちは、まだ南下を続けることと思われます。
草陰にひっそりと隠れながら、無事、越冬地までたどり着いてくださいね、クサシギさんたち!チュ!

<余談>
渡りをする野鳥たちは、様々な国を経由するため、海外では、どのような生息環境にいるのかは、分かりません。けれども、このクサシギたちのように、人間に対して、異常な警戒心を見せつけられると、「ん?何かあった?」と、考えさせられます。物言わぬ野鳥たちは、態度で示すしかないのかも。「あんたたちは信用できない!」と言われたみたいで、ちょっとショックでした。そんな事、言わないでー!

<クサシギを脅かすもの>
湖沼・水田・湿地の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。
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あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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