昨日の友は今日の敵 ハチジョウツグミ

野鳥の世界 ハチジョウツグミ

2010年2月 奄美大島

日本では、冬に南西諸島でまれに見られる、ハチジョウツグミという鳥さんがいます。ツグミ科の野鳥で、シベリアから日本へ越冬するために、やって来るそうです。

今回は、旅先の奄美大島で、このハチジョウツグミと出会った時のお話です。

その日は、気温が低く、小雨が降っているため、奄美大島の農耕地を車で移動しながら、探鳥をしていました。
アオジやシロハラ以外の野鳥は現れず、もう夕方なので、宿に帰ることに。

普段から、車中の助手席より外を眺めてしまうという探鳥癖が習慣化しているため、今回の旅でも、車から外を何気なく眺めていました。
そして、あるだだっ広い、短い草の生えた運動場のような場所を通り過ぎようとした瞬間、豆粒ぐらいの大きさの黒っぽいものが草の上に点在するのが見えました。

「たーさん!何かいるみたいなので、車を停めて!」と、いつもの通り、たーさんに無理な要求を出してみました。
(以前、高速道路で、「今、猛禽類がいたので、車を停めて!」と言った時は、さすがに怒られました・・・)

今回は、運よく、すぐに車を停めることができ、黒い点の1つをすぐさま双眼鏡で覗いてみました。すると、そこには、アカハラっぽい鳥がいました。点は全部で4つあり、3つがアカハラ、もう1つがシロハラ、と識別し、急いでアカハラの写真を撮ってみることに。
そしてデジタル写真を確認。「ん?これはアカハラではなくツグミ?でも、なんだかお腹が赤っぽいし、やっぱり、アカハラかな?」とブツブツ言いながら、「あなたは誰~れ?」状態に陥ってしまいました。

奄美大島に来る直前に、奄美大島の野鳥図鑑を購入しており、調べてみると、幸いなことに、とてもよく似た野鳥の写真が載っていました。名前の欄には「ハチジョウツグミ」との記載が。「へぇー、こんな野鳥がいるんだ~、埼玉には、まずいないなー。やっぱりなかなか会えないのかなー?」と思いがけない出会いに、感動がこみ上げてきました。

ハチジョウツグミ2
腹部がオレンジ色のハチジョウツグミ

この3羽のハチジョウツグミたちは、お互い一定の距離を保って、自分の縄張りを確保しており、少しでも近づこうものなら、すごい勢いでけん制していました。渡来時は、仲間として仲良くしていたはずなのですが、越冬地到着後は、すぐさまライバルへ早変わり?「昨日の友は、今日の敵!」という野鳥の世界は、とっても奥が深いです。

ハチジョウツグミ1
縄張りを確保するハチジョウツグミ

その日の夜、ナイトツアー時にガイドさんから、「この冬は、ハチジョウツグミがわりと多く渡ってきているそうですよ。私はまだ観れていませんが」という話をお聞きし、すぐさま、「今日、ハチジョウツグミを観ましたよ!運動場みたいなところにいましたよ!」と伝えたところ、「それはよかったですね~!」とガイドさん。やはり、ハチジョウツグミは、あまり出会えない野鳥のようです。

偶然の出会いに感謝!ありがとう、ハチジョウツグミさん!チュ!

<余談>
珍鳥や迷鳥と呼ばれる、普段お目にかかることのない野鳥に出会ってしまったら、これはもうナゾナゾをふっかけられたのと同然ですので、識別に頭を悩ませることになります。 普通の野鳥図鑑には、まず載っていませんから・・・。
いくつもの図鑑を調べ、インターネットで調べ、とやっていると、大変な時間と労力がかかります。
今回の奄美大島の探鳥では、「奄美大島 野鳥図鑑」が大活躍し、大変助かりました。

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<ハチジョウツグミを脅かすもの>
繁殖地、越冬地の環境破壊:生息地がなくなります。
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コメント

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No title

こんばんわ
ハチジョウツグミですか!
渋くていい色してるのですね!
良く観察しないと、普通のツグミだと思い見逃してしまいそうです・・・

atekichiさんへ

こんばんわ。
ハチジョウツグミの存在を知らなかったら、ツグミかアカハラと思いこんだまま、だったと思います。野鳥の種類は、本当に多く、識別が難しいです・・・。
プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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