普通じゃない! タカブシギ(絶滅危惧種)
■野鳥の世界 タカブシギ
かつては普通種、現在は希少種となってしまった、タカブシギという鳥さんがいます。シギの仲間の野鳥で、日本では春と秋の渡りの時期に観察することができ、関東以南では少数が越冬しているようです。
今回は、このタカブシギのお話です。
タカブシギの繁殖地はユーラシア大陸北部、越冬地はアフリカ、インド、東南アジア、オセアニアなどですが、タカブシギの日本への渡来数は減少傾向にあり、とうとう環境省第4次レッドリスト(2012)で「絶滅の危険が増大している種」として絶滅危惧II類(VU)に指定されてしまいました・・・。
非繁殖期のタカブシギは数羽~数十羽の群れで、水田や湿地などの淡水域に現れます。タカブシギが減ってしまった理由は、淡水湿地の減少や(農薬の使用などを含む)環境悪化が原因のようです。
探鳥時に水田エリアで出会ったタカブシギたちは約10羽ほどいましたが、彼らは密集して群れているのではなく、わりと自由に散らばった状態で採餌していました。
タカブシギたちの羽色は、さまざまでした。夏羽では上面の大きな白斑が目立ち、冬羽では羽縁の白色が目立ちます。
タカブシギの幼鳥も数羽いました。成鳥と幼鳥とでは、羽色や各羽の形状が違っています。
タカブシギの体長は約22cmで足は長めですが、セイタカシギと比べると・・・とても小さく見えます。
田イモ畑で葉の陰に隠れているつもり?のタカブシギを発見。
丸見えなのですが、このタカブシギは安心しているようで、羽づくろいを始めました。
この水田エリアにはタカブシギの他にも野鳥が大勢いたので、食べ物が豊富にあると思われます。おそらく農薬を使用しておらず、タカブシギの主食である昆虫類や甲殻類もたくさんいることでしょう。このような場所がもっと増えれば、タカブシギの生息数の減少に歯止めがかかるはず。
「普通じゃない!」タカブシギは、いつの日か、また普通種と呼ばれる時が来るのでしょうか?頑張って生き延びてください、タカブシギさん!チュ!
<余談>
かつてのタカブシギについては、図鑑などでも、「ごく普通に見られる旅鳥」とか、「春秋に普通に見られ」とか、「一般的な中型シギ類」と記載があります。
タカブシギの生息状況の変化については、普通が普通でなくなってしまった、本当に残念な事件です・・・。
<タカブシギを脅かすもの>
繁殖地、中継地、越冬地の環境破壊:世界中で、えさ場(水田・淡水の湿地など)が減少しているようです。
かつては普通種、現在は希少種となってしまった、タカブシギという鳥さんがいます。シギの仲間の野鳥で、日本では春と秋の渡りの時期に観察することができ、関東以南では少数が越冬しているようです。
今回は、このタカブシギのお話です。
タカブシギの繁殖地はユーラシア大陸北部、越冬地はアフリカ、インド、東南アジア、オセアニアなどですが、タカブシギの日本への渡来数は減少傾向にあり、とうとう環境省第4次レッドリスト(2012)で「絶滅の危険が増大している種」として絶滅危惧II類(VU)に指定されてしまいました・・・。
非繁殖期のタカブシギは数羽~数十羽の群れで、水田や湿地などの淡水域に現れます。タカブシギが減ってしまった理由は、淡水湿地の減少や(農薬の使用などを含む)環境悪化が原因のようです。
探鳥時に水田エリアで出会ったタカブシギたちは約10羽ほどいましたが、彼らは密集して群れているのではなく、わりと自由に散らばった状態で採餌していました。
タカブシギたちの羽色は、さまざまでした。夏羽では上面の大きな白斑が目立ち、冬羽では羽縁の白色が目立ちます。
タカブシギの幼鳥も数羽いました。成鳥と幼鳥とでは、羽色や各羽の形状が違っています。
タカブシギの体長は約22cmで足は長めですが、セイタカシギと比べると・・・とても小さく見えます。
田イモ畑で葉の陰に隠れているつもり?のタカブシギを発見。
丸見えなのですが、このタカブシギは安心しているようで、羽づくろいを始めました。
この水田エリアにはタカブシギの他にも野鳥が大勢いたので、食べ物が豊富にあると思われます。おそらく農薬を使用しておらず、タカブシギの主食である昆虫類や甲殻類もたくさんいることでしょう。このような場所がもっと増えれば、タカブシギの生息数の減少に歯止めがかかるはず。
「普通じゃない!」タカブシギは、いつの日か、また普通種と呼ばれる時が来るのでしょうか?頑張って生き延びてください、タカブシギさん!チュ!

<余談>
かつてのタカブシギについては、図鑑などでも、「ごく普通に見られる旅鳥」とか、「春秋に普通に見られ」とか、「一般的な中型シギ類」と記載があります。
タカブシギの生息状況の変化については、普通が普通でなくなってしまった、本当に残念な事件です・・・。
<タカブシギを脅かすもの>
繁殖地、中継地、越冬地の環境破壊:世界中で、えさ場(水田・淡水の湿地など)が減少しているようです。
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