住めば都 スズメ

野鳥の世界 スズメ

日本では一部の島を除き、人間が生活している場所であれば、いつの間にか棲みつく鳥さんがいます。スズメです。南国で極楽生活をしているスズメもいれば、夏でも気温が低く寒い場所で生活しているスズメもいます。前回は極楽スズメを紹介しましたので、今回は過酷と思える場所で生活しているスズメを紹介します。

北海道根室市は、夏季、日本の平地で最も気温の低い場所、といわれています。早朝、納沙布岬を訪れてみると、7月だというのに冬のように寒い!です。辺りは一面の霧。

納沙布岬は、本土最東端の岬です。夏でもこの気温だとすると、冬はかなり寒いことでしょう。けれども、周辺には住宅があります。人が住んでいる、ということです。ここで、疑問が浮かびました。人間がいるってことは、スズメもいる?

北海道27
2012年7月 北海道根室市 霧に覆われた納沙布岬付近 スズメは生息している?

そこで、スズメ探しを開始することに。さて、スズメはいるでしょうか?

住宅の並んでいる場所をゆっくりと車で走ります。もうそろそろ住宅街は終わりかな?というところまで来た時、道路の真ん中にいました!1羽のスズメが!

スズメ39
2012年7月 北海道根室市 納沙布岬付近 スズメ

スズメは頭を下に向けて何かをついばんでいます。今年生まれの幼鳥?それとも成鳥?喉の下の黒い部分を観ればわかるので、顔をあげた瞬間にパシャリ。黒い斑があるので、これは成鳥です。

スズメ40
喉の下の立派な黒い斑は、成鳥の印

この黒い斑は年々大きくなるのですが、すでに結構大きいので、このスズメは長年この場所に住んでいるツワモノのようです。

さて、ここで質問です!何故、このスズメは夏でも寒い日本最東端の地に住んでいるのでしょう?他に暖かい場所に行こうと思えば行けるはずなのに、あえてこの地を選んだ理由は何でしょうか?スズメが住んでいる環境はこんな感じです。

北海道28
霧が発生しやすく、夏でも寒い納沙布岬付近の光景

ここからは勝手な推測です。
このスズメはこの地で生まれ育ち、うまく縄張りを確保できたので、住み続けている。縄張り内のスズメの行動範囲は、半径約100mといわれているため、他の環境があることを知らないので家出しない。
霧の発生は、空気が湿潤になるため虫が多く、夏の間、スズメは食べ物に困ることはない。
冬は強風で雪が吹き飛ばされ、枯草がみえるので、種子などを食べることができる?(観ていないので、本当に推測)

と、ここまで考えた後、スズメの写真をチェックしていると、新たな発見が!スズメがついばんでいる白い物に注目!

スズメ41
この白い塊は何?

この白い物をよ~く観ると・・・。

スズメ42
粒?

どうみても・・・ご飯粒!です。

スズメ43
くちばしにご飯粒が!

ってことは、このスズメは夏でもご飯粒をもらっているか、家に入り込んで盗んでいる?

虫がたくさんいる夏でも、ちゃっかりご飯粒を食べているとは驚きです。これも本土最東端に生きるスズメの生き残り戦術?

当初、「どうせーなら南国で極楽生活しているスズメみたいに移動すればいいのに」と思ったのですが、それは人間の勝手な思い込みで、過酷と思える環境であってもスズメにとっては住みやすいかも(ご飯粒もあるし!)。

「住めば都」ということを改めて教えてくれた日本最東端のスズメさん、お元気で!チュ!

<余談>
以前、何かの本で読んだのですが、人間がどこかに住みつくとスズメも棲みはじめ、人間がいなくなり廃墟と化すとスズメも姿を消すそうです。
納沙布岬付近に住宅があること自体大変驚いたのですが、「そういえばスズメは?」と思い、探してみると本当にいたので、人間とスズメって切ってもきれない関係だなーと改めて思いました。
どこにでもいるスズメですが、人がいない場所では生息できないので、まさに隣人といえる鳥さんですね。

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<スズメを脅かすもの>
水田・農耕地の減少:えさ場が少なくなるようです。
空き地の減少・除草剤:冬場のえさとなる雑草の種などがなくなります。
人による捕獲:日本では、まだ害鳥として駆除される場合があるそうです。
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Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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