長距離移動と大群で勝負 ハシボソミズナギドリ

野鳥の世界 ハシボソミズナギドリ

大群で長距離を移動する、ハシボソミズナギドリという鳥さんがいます。繁殖地はオーストラリア南東部からタスマニアの近郊の島々で9月~4月頃子育てをおこない、日本には5月~8月頃、餌を求めて大群が日本近海に現れ、北上するそうです。

今回は、驚くべき点の多い鳥、ハシボソミズナギドリのお話です。

1つ目のビックリは、最も長距離の渡りをする、という点です。
繁殖期は南半球にいて、非繁殖期は北極海あたりまで北上する場合もあるそうで、ハシボソミズナギドリの移動距離は最長クラスといわれています。(1年に何と約32,000kmもの距離を渡るそうです)

2つ目のビックリは、その数の多さ。5月から北上し、日本近海でもハシボソミズナギドリの群れを観察できるのですが、数が多いため、渡り終えるまで数か月かかるそうです。その間、ひたすら大群が通り続けることに。

ハシボソミズナギドリは甲殻類、イカの幼体、稚魚などを捕食するそうで、あーちゃんが目撃した大群も浮いたり潜ったりしていました。

ハシボソミズナギドリ1
2012年7月 北海道根室市 ユルリ島、モユルリ島付近 ハシボソミズナギドリの群れ

日本近海に姿を現すハシボソミズナギドリは若鳥がほとんどだそうですが、いきなり長距離を移動するのって、なんかすごいですね!若者だけで、先輩の指導もなく、ぶっつけ本番ってことですからね。

揺れる船の上から撮った写真なのでブレブレですが、ハシボソミズナギドリとはこんな鳥さんです。

ハシボソミズナギドリ2
ハシボソミズナギドリ

ハシボソミズナギドリの全長は約35cm、全身褐色で結構地味です。しかし、その数の多さで他の野鳥を圧倒します。この時は、約数千羽いたようです。

ハシボソミズナギドリ3
ハシボソミズナギドリの群れ

ハシボソミズナギドリ4
約数千羽ものハシボソミズナギドリ

写真ではよく分からない・・・ので、動画を載せます。
ひたすら、ハシボソミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ・・・といった光景です。


地味だけど数で勝負!ハシボソミズナギドリ(動画 21秒)

なぜにこんな大群が長距離を移動するのか?というのを考えてみました。数の多い野鳥が一ヶ所にずっと留まっていたら即餌不足になります。なので、ハシボソミズナギドリは子育ての時期以外は移動を続けるという方法を採ったのでしょう。

生き延びるために長距離の渡りも何のその!のハシボソミズナギドリたちは、本当に逞しい鳥さんですね。また、大勢で姿を見せてくださいね!チュ!

<余談>
渡りをする野鳥の多くは、5月~8月頃に北方で子育てをし、9月~4月頃の間は南方で越冬します。けれども、ハシボソミズナギドリは、5月~8月頃に北方で餌を食べ、9月~4月頃に南方で子育てをします。
子育ての場所や時期が他の多くの野鳥と違っているのも、大群が生き残るためには必要なのでしょうね。ハシボソミズナギドリたちの生き残り戦術は、なかなか奥が深いです!

<ハシボソミズナギドリを脅かすもの>
狩猟:繁殖地でヒナを捕獲するそうです。
スポンサーサイト

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

コメント

非公開コメント

プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
驚きの鳥類の知能を紹介
全記事(数)表示

全ての記事を表示する

記事検索
野鳥名は、カタカナで検索!
歴代人気記事ランキングTOP20
RSSリンクの表示
応援エリア

ランキングに参加していますので、下のバナーをクリックしていただけると嬉しいです。


にほんブログ村 鳥ブログ 野鳥へ
にほんブログ村 人気ブログランキングへ
QRコード
QR
外部リンク
・絶滅危惧種検索

 

・癒し系の鳥さんブログ

 

・緑地関連ブログ