真っ暗闇の晩さん会 アマミヤマシギ(絶滅危惧種)

野鳥の世界 アマミヤマシギ

世界中で奄美群島と沖縄諸島にしか生息していない、アマミヤマシギという鳥さんがいます。ずんぐりとした体に長~いくちばしを持つシギの仲間の野鳥で、外来種のマングースや生息地の環境破壊の影響により、絶滅が危ぶまれています。

今回は、この日本固有種、アマミヤマシギのお話です。

奄美大島に生息する固有種の野鳥の中で、唯一まだ姿を見せてもらっていないのが、アマミヤマシギ。今回の旅では、ぜひともその姿を見せてもらいたいと思い、ナイトツアーに参加することにしました。

ガイドさんの説明によると、「アマミヤマシギは現れるときは何羽も姿を見せてくれるけれども、現れない時は全く姿を見せてくれない、つまり、運次第です」とのことでした・・・。野鳥との出会いは、ほとんど運次第なので、当たり前といえば当たり前なのですが、どうせーなら、フィーバー、フィーバーの大当たりデーになってもらいたいものです。さて、アマミヤマシギは快く?姿を見せてくれるでしょうか?

今回は、初めて南部の林道に行ってみることに。大きな岩がゴロゴロと転がっている、大変なデコボコ道をガタゴトと4WDの車で進んで行きます。

暗闇の中、ガイドさんの照らす明かりを頼りに、目を凝らして生き物の姿を探します。すると、すぐに道の真ん中に佇む野鳥の姿を発見!アマミヤマシギです!早速、姿を現してくれました。このアマミヤマシギは、普通サイズより小さめで、足環をつけていました。人間の調査に協力してくれている鳥さんのようです。

アマミヤマシギ1
2012年5月 鹿児島県奄美大島 南部の林道 アマミヤマシギ

アマミヤマシギは目がクリクリしていて思った以上にかわいいです。夜行性なので、真っ暗闇でも見えるよう、目が大きいのかも?

さらに林道をガタゴトと進んで行くと、アマミヤマシギたちが次々と姿を現し始めました!

2羽で佇んでいるアマミヤマシギを発見!つがい?それとも親子?この2羽は大変仲がよく、歩く方向も全く同じで、1羽が先に進むと、もう1羽が後を追いかけ、先に進んだ方が後から来る1羽をちゃんと待っているのです。

アマミヤマシギ2
ペアのアマミヤマシギ

このアマミヤマシギたちは、全く逃げず、車の前方、左右をウロウロし続け、約15分もの間、観察させてもらいました。

アマミヤマシギ3
ウロウロと歩き回るアマミヤマシギたち

次に写真を撮らせてもらえたのは、大きめのアマミヤマシギ。アマミヤマシギは体長約35cmなのですが、それより大きく、でで~んと貫禄のある感じです。この鳥さんも、同じ場所で長らくじっとしてくれていたので、長時間観察させてもらいました。

アマミヤマシギ4
ちょっと大きめのアマミヤマシギ

アマミヤマシギは額から2つ目にある横紋が1つ目より太いのと足が長め、というのが特徴のようです。

アマミヤマシギ5
アマミヤマシギの足は少し長め

アマミヤマシギの背中の模様はこんな感じです。

アマミヤマシギ6
アマミヤマシギの背面ショット

アマミヤマシギたちは、林道で何をしているのかというと・・・ミミズ探しです。

アマミヤマシギ7
ミミズを探すアマミヤマシギ

この林道は、本来は明かりなど全くなく、真っ暗闇です。こんな感じ↓ですが、アマミヤマシギたちは、ちゃ~んと食べ物を探すことができるのですね~。

アマミヤマシギ8
「真っ暗闇でも、ちゃんと食べ物を探せるよ!」

アマミヤマシギは、どんな時に姿を現しやすいのか?というのをガイドさんからお聞きしました。

1.明るい月夜で、上部に木々の枝がない林道。

2.前日と比べて暖かい、雨降り後の夜の林道。

この日は、2の条件に当てはまっていました。どちらもミミズを探しやすい条件だからでしょうか。

このナイトツアーでは、飛び去るアマミヤマシギや、チラ見したアマミヤマシギを含めると約10羽は姿を現しました。フィーバー、フィーバーの大当たりデーで、ミミズを探しにゾロゾロと林道に集まってくる様は、まさに真っ暗闇の晩餐会のようでした!

ようやく出会えたアマミヤマシギたち。大勢で姿を現してくれて本当にありがとう!また、お会いしましょう、チュ!

<余談>
ナイトツアー決行日は、奄美大島に到着した初日だったのですが、初日にナイトツアーを予約しておいて大正解でした。翌日は大変な豪雨だったため、滞在期間中にはもう、あの林道には行けなかっただろうから、です!

ナイトツアーは夜8時にスタートし、終了時間は夜中の12時頃だったのですが、11時を過ぎた頃から恐ろしい睡魔が襲ってきて、ちっとばかしウトウトしてしまい、たーさんに肘打ちされて起こされてしまいました。ガイドさんが、まだ一生懸命、生き物を探してくれている最中でしたから・・・。
いやぁ~、もうたくさんのアマミヤマシギたちに会えたし、天候にも恵まれたし、もう本当に感謝感謝!で、幸せな気持ちだったので、ついウトウトと・・・。ガイドさん、すみません!

<アマミヤマシギを脅かすもの>
森林・農耕地の減少:生息場所がなくなります。
マングース:アマミヤマシギを捕食しているそうです。
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ジャンル : 趣味・実用

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まとめtyaiました【真っ暗闇の晩さん会 アマミヤマシギ(絶滅危惧種)】

■野鳥の世界 アマミヤマシギ世界中で奄美群島と沖縄諸島にしか生息していない、アマミヤマシギという鳥さんがいます。ずんぐりとした体に長~いくちばしを持つシギの仲間

コメント

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No title

こんばんは
だいぶご無沙汰してました。
お元気でしょうか?

以前あーちゃんさんが奄美大島に行った時の記事をみて、いつかは私達も行ってみたいと思っていたのですが、ついに念願叶い9月に奄美大島へ行くことになりました!

今年もまた行かれたのですね!楽しく読ませていただきました!

atekichiさんへ

こんばんは!
はい、5月の奄美大島はどんな感じだろう?と、今年も行って来ました。
前回は2月だったので、時期が違うと、観察できる野鳥も違っていたりするので、いろんな季節に行ってみたいですね。
atekichiさんは9月に奄美大島に行かれるのですね!
固有種の野鳥はもちろん、渡りの鳥さんたちにもたくさん会えるかも?ですね。
ぜひぜひ楽しんで来てください!
プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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