奇跡の遭遇 オオトラツグミ?(推定生息数約200羽)

野鳥の世界 オオトラツグミ

2010年2月 鹿児島県 奄美大島

世界中で奄美大島にしか生息していない、オオトラツグミ(天然記念物)という、鳥さんがいます
数が少ないうえ、生息地も島内中部以南の森林の奥地、という事で、謎多き野鳥として、近年注目を集めています。

今回は、北部にオオトラツグミはいない、と言われていた場所で、ガイドさん同行のもと、初確認&初撮影に成功したかも?、というお話です。

小雨が降り、気温が低く風もあり、こうゆう天気の時は、まず鳥さんは現れないそうで、「それでも決行しますか?」とガイドさんから念押しされる中、「はい、もちろん!」という事で、ナイトツアーに出発しました。

「運がよければ、リュウキュウコノハズク、アマミヤマシギなどが見れますよ。オオトラツグミはもっと南にいるので今回の場所では見れませんよ」とガイドさんから説明があり、では、誰に会えるかな?とワクワクしながら4WDの車でガタガタと暗闇を進んで行きました。

ガイドさんは、デコボコの泥道を左手で運転、右手でライトを持って森の中を照らし、鳥さんを探しています。さすがプロだな~、と感心しました。

最初に現れたのは、キジバト。次にシロハラ。その次もキジバト、とお目当ての鳥さんとは、なかなか出会えません。こんな天気だから、難しいかなーと思い始めた頃、ガイドさんが頭上を指して「あっ、いた!」と叫びました。
急いで双眼鏡で観ると、トラツグミに似た鳥さんが、道に出っ張っている枝に寝ぼけまなこで止まっています。

「ん?えっ、え~?オオトラツグミ?でも、こんな場所にいるはずないし・・・。でも、どう見てもオオトラツグミだよなー」とガイドさん。たーさんが急いで写真を数枚撮り、ガイドさんも写真を撮りたいとのことで、慌ててライトをあーちゃんにバトンタッチした瞬間、オオトラツグミに似た鳥さんは、暗闇に向かって飛び去って行きました。
「あ~あ・・・」とガイドさんの悲しそうな声。あまりの落胆ぶりに、後日、ガイドさん宛に写真を送ります、という事になりました。

でも、その後、オオトラツグミであろう鳥さんに出会えた喜びがヒシヒシと込み上げてきたようで、「いつ、この場所に現れるだろう?とみんな言っていたんですよ。ボク、今日の夜、眠れません!」とガイドさんが嬉しそうに話されていました。

オオトラツグミ1
ナイトツアー時に撮影した、オオトラツグミの可能性のある鳥

オオトラツグミ2

ガイドさん曰く、「8割~9割オオトラツグミだと思う」との事だったのですが、後日、ガイドさん経由で関係者の方に写真を判定いただいた結果、「写真での決定打は出ませんでした。オオトラツグミさえずり一斉調査の結果待ちになります」との返答をいただきました。

もし、出会ったのが本当にオオトラツグミだったとしたら、初めての奄美大島で、初めてのナイトツアーで、初めての場所で、初めてオオトラツグミを撮影した?ってことになるので、なんてすごい事なんだろう?と思いました。

もし、オオトラツグミではなかったとしても、楽しい思い出をたっぷりくれた鳥さんに感謝!ありがとう!チュ!

<余談>
日本最大の探鳥会として、このオオトラツグミのさえずり一斉調査が毎年開催されています。
大勢のボランティアの方が参加されて、朝早くから調査されるとのことで、そのご苦労には頭が下がる思いです。
今年は3月に開催され、4月に補足調査があるようですので、結果はもうすぐ発表されるでしょう。結果が待ち遠しいです!

オオトラツグミは、見た目がトラツグミという鳥さんにそっくりなのですが、鳴き声や尾羽の枚数が違うので、別種とする意見もあるそうです。
森林の奥深い場所に生息することから、オス・メスの役割分担や子育ての様子もあまりよくわかっていないそうです。人間が無関心でいると知らない間に絶滅する可能性が非常に高いため、最近では研究が進められているそうです。

<オオトラツグミを脅かすもの>
森林破壊:生息地が少なくなるようです。

<後日談:結果報告>
2010年オオトラツグミのさえずり一斉調査の結果報告を2010年5月4日にガイドさんからいただきました。
ナイトツアー時に撮影した場所付近で、オオトラツグミのさえずりが確認された!とのことです。
よって、写真の野鳥は、オオトラツグミと思われる、とのことでした。
その場所でのオオトラツグミのさえずり確認は、何と25年ぶりだそうです!
天候に恵まれない中、いないと言われていた場所でのオオトラツグミとの出会いにつくづく感謝し、初訪問にもかかわらず、奄美大島の大自然が強力に味方してくれたことを大変光栄に思います!
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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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