イケてる庶民派 サンコウチョウ

野鳥の世界 サンコウチョウ

春から夏にかけて、サンコウチョウで賑わうと言われている山林があるので、どんな状況か確かめてみよう、ということになり、いざその山林に行ってみることになりましたので、今回はその紹介です。

関東に飛来するサンコウチョウの数は、かなり減ってしまっているそうです。関東で、サンコウチョウの姿を何度か見かけたし、鳴き声も聴いたけど、営巣に適した環境が少ないせいか、サンコウチョウで賑わうという状況では全くありません。

ところが、宮古島の大野山林には、繁殖のために非常にたくさんのサンコウチョウ(リュウキュウサンコウチョウ)が飛来するそうです。「本当にそのような場所があるのだろうか?」と半信半疑ながらも実際に行ってみました。

大野山林の入口付近で、すぐにサンコウチョウの「ビィービィー」という鳴き声が聴こえてきて、姿を探してみると・・・いました!尾の長い、オスのサンコウチョウです。いきなりサンコウチョウの登場で、本当に驚きました。

そして、しばらくの間、山林を散策してみると、確かにたくさんのサンコウチョウが飛来している、というのを確認できました。姿も頻繁に見かけますし、鳴き声もあちらこちらから聴こえてきます。「ビィービィー、ホイホイホイ、ウィ」というような、何ともふざけた感じの鳴き声です。

サンコウチョウの生息密度が高いと何が起きるかというと、縄張り争いです。あちらこちらでオス同士が追いかけっこをしています。そのスピードの速いことといったら、双眼鏡ですら追いつけません。
そして、困ったことに、何と1枚も写真が撮れないのです。数秒たりとも同じ場所に止まってくれないので・・・。確かにそこら中サンコウチョウはいる、けれども写真を撮らせてはもらえない、というジレンマに陥ってしまい、ヒュンヒュンと飛び交うサンコウチョウの姿を空しく眺めるだけでした。その日の夕方に再チャレンジしてみましたが・・・やはり、ダメでした。

翌日の早朝、小雨が降る中、再びチャレンジ。運よく枯れ木にちょっとだけ止まってくれた、オスのサンコウチョウの写真を何とか撮らせてもらいました。

リュウキュウサンコウチョウ12
2011年5月 沖縄県宮古島 大野山林
リュウキュウサンコウチョウ(オス)[夏羽]

あとはメスの姿をちょっとだけ。この日は、これだけ。

リュウキュウサンコウチョウ13
リュウキュウサンコウチョウ(メス)[夏羽]

その次の早朝、薄暗い中で、ちょっとボケ気味のオスのサンコウチョウの写真を何とかパシャリ。このオスは、とても尾が長いです。

リュウキュウサンコウチョウ14
尾がとても長い、リュウキュウサンコウチョウのオス

もう最終日なので、これではいかん!と作戦を変更することに。「山林を歩き回っても彼らは停止してくれないので、徒労に終わるだけ」と前の2日間で学びました。サンコウチョウに気づかれず彼らの姿を観察させてもらうには・・・車中からしかありません。
その日の午後、山林の間を車で通れる道路を探し、車中から左右の林を探してみることに。もうこれが、ラストチャンスです。果たして、運よく車から見える場所にサンコウチョウは現れてくれるでしょうか・・・?

ドキドキしながら、探してみると・・・いました!こちらに全く気づいていない様子です。急いでパシャリ。

リュウキュウサンコウチョウ15
リュウキュウサンコウチョウ(オス)[夏羽]

そして、別のオスも発見!このオスは、尾が短いので若鳥のようです。唯一、このオスだけが写真を数枚撮らせてくれました。

リュウキュウサンコウチョウ17
リュウキュウサンコウチョウ(オス:若鳥)[夏羽]

リュウキュウサンコウチョウ16
まだ、尾が短いねー。

リュウキュウサンコウチョウ18
ブルーのアイリングは、成鳥と同じように立派だね。

最後の最後に、ようやくサンコウチョウに気づかれずに観察させてもらえて、やれやれです。

出会うたびに、いろんな姿を見せてくれるサンコウチョウ。
サンコウチョウは漢字で「三光鳥」と何とも神々しい名前ですが、ちょっとおどけたような「ウィ、ウィウィ?」という尻上がりの鳴き声や、ひょうきんな性格は外来種のガビチョウにそっくり!でした。尾の長いオスの夏羽姿は高貴かもしれませが、性格は超庶民派だなーと感じました。

本当にサンコウチョウで賑わう山林が存在した!というのを確認でき、とっても貴重な体験をさせてもらうことができました。
この夏も、またどこかで出会えるでしょうか?楽しみにしています、サンコウチョウさん、チュ!

<余談>
大野山林には、池があり、湿地もあるので、サンコウチョウの餌となる虫はたくさん飛んでいましたが、それにしても生息密度が高すぎる気がします。
野鳥が多いということは、それだけハンターも多いってことになるので、サンコウチョウの生息数が多いぐらいがちょうどよく、うまくバランスがとれているのかなー。
サンコウチョウを虎視眈眈と狙う、猛禽類ツミの姿を2回見かけたので、全てのサンコウチョウが無事繁殖できるってわけでもなさそうですし。自然界のルールは、奥が深いです。

サンコウチョウの関連記事:
サンコウチョウ(メス:夏羽、巣)の記事「お宝発見! サンコウチョウ」はこちら
サンコウチョウ(冬羽)の記事「冬の装いは? サンコウチョウ」はこちら

<サンコウチョウを脅かすもの>
森林の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。
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バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
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