冬の装いは? サンコウチョウ

野鳥の世界 サンコウチョウ

ブルーのアイリングと青いくちばし、繁殖期のオスの長い尾が有名なサンコウチョウ。本や図鑑で見るサンコウチョウは、夏の装いばかりですが、では冬の装いとは、いったいどんな姿なのでしょうか?今回は、冬羽のサンコウチョウの紹介です。

繁殖のため、日本を訪れるサンコウチョウを観察することができる期間は、5月頃から9月頃までと言われています。秋になると、スマトラ島などの越冬地を目指して、移動を始めるのですが、すでに南に位置する南西諸島では、10月以降もサンコウチョウ(リュウキュウサンコウチョウ)を観察することができるでしょうか?

10月に宮古島で探鳥する機会があったので、サンコウチョウがいるのかどうかもチェックしてみることにしました。まずは、山林。春にはたくさんのサンコウチョウで賑わうそうですが、秋の山林で見かけることはありませんでした。

次に湿地付近の林。ここにもサンコウチョウはいません。「やはり、10月以降はもういないのかー」とあきらめ始めた頃、ふと立ち寄ったマングローブ林で、茶色の鳥がヒラリヒラリと飛びながら虫を捕まえていました。ようやく発見!サンコウチョウです!サンコウチョウもフライングキャッチをする鳥さんなので、虫がたくさん飛んでいる、マングローブ林がお気に入りだったようです。

トレードマークの青いアイリングも青いくちばしもなく、「えっ、本当にサンコウチョウ?」と言いたくなるような、地味な色合いに変化していました。

リュウキュウサンコウチョウ6
2010年10月 沖縄県宮古島ウプカー・マングローブ遊歩道
リュウキュウサンコウチョウ(オスかメスかは不明)[冬羽]

オスの冬羽は、長い尾がなく、羽色もメスに似た色となり、ブルーのアイリングも薄い色になるとのことで、この時出会ったサンコウチョウは、オスなのか、オスの若鳥なのか、メスなのかは、分かりませんでした。

リュウキュウサンコウチョウ8
目の周囲がブルーじゃなく、くちばしもブルーじゃないねぇ。

リュウキュウサンコウチョウ7
「冬羽でも、いいじゃーない!何か文句ある?」 いえ・・・とんでもございません!。

野鳥の世界では、婚姻期の派手な姿や色合いばかりが注目を集めがちですが、冬羽もそれなりに味があります。人間も結婚前の姿だけで価値を判断され、「昔はカッコよかった」だの、「昔は綺麗だった」などと言われると、多くの方が「冗談じゃーない!今でも十分イケてる!」と思われることでしょう・・・。

リュウキュウサンコウチョウ9
冬羽でもサンコウチョウはサンコウチョウ!

今回は、冬の装いを見せてくれて、ありがとう、サンコウチョウさん!越冬地まで気をつけて旅をしてくださいね!チュ!

<余談>
サンコウチョウに出会った時は、いつも思うのですが、とにかく動きが速い!です。
埼玉では、今年の春と夏にサンコウチョウのオスを見かけたのですが、動きが速すぎて、とても写真を撮らせてもらえる状況ではありませんでした。

宮古島で出会ったサンコウチョウも、姿を見せてくれたのは、ほんの数十秒だったでしょうか。運よく、写真を撮らせてもらえましたが。
それにしても、サンコウチョウって、いつも猛スピードで動き回っているので、いつか、ゆっくりと姿を見せてもらいたいものです!

サンコウチョウの関連記事:
サンコウチョウ(オス・メス:夏羽)の記事「イケてる庶民派 サンコウチョウ」はこちら
サンコウチョウ(メス:夏羽、巣)の記事「お宝発見! サンコウチョウ」はこちら

<サンコウチョウを脅かすもの>
森林の減少:生息地がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。
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コメント

非公開コメント

No title

サンコウチョウの目の周りにブルーの輪がない!!
冬は無いんですね!

普段のサンコウチョウはとても鮮やかなのに・・・冬はちょっと・・地味(笑)

オオトラさんへ

サンコウチョウの冬羽には、
少しは、目の周囲にブルーが残っていると思いきや、
全くないので、驚きました。
サンコウチョウは、出会う機会が少ないので、
姿を見せてくれるだけでも、嬉しいですね!

No title

えーー ビックリです 知らなかった!!
サンコウチョウは是非一度この目で見たい鳥さんなのですが
冬って こんなシブい鳥さんになるのですね
あの長い尾羽根も無いのですか ハァ~…
シブい色味でも なんだか気品のようなものを感じますね
夏 冬 ともにお目にかかりたいです!^^)

ポンさんへ

そうなのです、
動きと姿とヴィーヴィーという鳴き声は
サンコウチョウそのものなのですが、
ブルーの色味が全くなかったので、
「本当にサンコウチョウ?」と、
考え込んでしまいました。
本で調べても、サンコウチョウの冬羽の写真って
載っていなかったですし・・・。
初めて見る冬羽の姿には、本当に驚かされました!


アカショウビン:サンコウチョウ

 精力的な「探鳥記」参考になり羨ましいです!!
宮古島の大野山林へは行きますが他へは行ったことがありません
沖縄本島も西表島も石垣島も探鳥したいのですが 何処へ行けば良いのかが分からず 大野山林に成ってしまいます・・・・
アドバイス 可能な範囲でよろしく御願いします!

Shigeさんへ

初めまして。
コメントありがとうございます!分かる範囲で返答させていただきますね。

沖縄本島は、北部のやんばるの森がおすすめです。ヤンバルクイナやノグチゲラといった固有種を効率的に観察したい場合は、地元のガイドさんに案内を頼んだ方がよいと思います。ホントウアカヒゲは繁殖シーズンですと、よくさえずる上、あまり人を恐れないので、比較的観察しやすいです。北部は田舎なので、畑や水田をブラブラするだけで、野鳥に出会うことができます。
あとは、早朝の喜如嘉(きじょか)水田もおすすめです。

西表島は、島全体が探鳥地と言われていますので、干潟や草むら、電線などをチェックするだけで、野鳥を見つけることができます。北部には集落がいくつかありますので、集落付近の湿地や干潟もチェックポイントです。干潟は干潮時の時間に合わせて行ってみると、たくさんの野鳥に出会えるかもしれません。

石垣島は、滞在時間が短かったので、バンナ公園にしか行ったことがありませんが、この公園の出入口付近に出没したリュウキュウアカショウビンは、かなり人に慣れている様子でした。

いずれも、5月初旬が最も野鳥を観察しやすいと思います。梅雨入りがちょっと心配ですが、巣立ち後の幼鳥たちがウロウロしていますし、旅鳥も多いですし。雨降り時は、車中から探鳥すると、思いがけない出会いがあったりしますよ。いつか、ぜひ行ってみてください!
プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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