絶滅後には何が起きた? ドードー(絶滅種)

野鳥の世界 ドードー

大きく太っていて、飛べない鳥。
人間を全く恐れることがなかった鳥。
その結末は・・・絶滅。

ドードーは、「不思議の国のアリス」に登場する鳥のモデルと言われています。人間に見つかってから、約100年ほどで絶滅してしまい、今では、その面影を本の挿絵などでしか、見ることができません。

本の中で絶滅してしまった鳥として紹介されている、ドードーの絵を見るたびに「会いたかったよ~~~」と涙が出てきます。

大きく太っていて飛べない上、人を全く恐れない、こんなにかわいい鳥さんは、後にも先にも、いないかもしれません。

人間に遭遇するまでのドードーたちの世界は、きっと、ほのぼのとした楽園だったに違いありません。ドードーの世界については、写真がないので、絵の上手な知人にイラストを描いてもらいましたー。


ドードー1S
ドードーとヒナの想像図(ハト科) 全長約100cm
ここをクリックすると拡大します

今回は、このドードー絶滅の悲劇から、現代までを振り返ってみて、何が起きているか?を考えてみることにしました。

ドードー絶滅までのあらすじ

1500年代、モーリシャス島に生息していた固有種のドードーは、入植者たちに発見され、食料にされ始める。天敵がいない環境下で独自の進化を遂げ、飛ぶことも速く走ることもできなかったドードーは、あっという間に人間に乱獲されてしまう。ドードーは、地上に営巣し、1年に1個しか卵を産まないのに、人間とともに侵入してきた犬やネズミに卵を捕られ、繁殖できなくなる。発見されて約100年ほど経った1681年、ついに、ドードーは、この世から消え去る。

ドードー絶滅の教訓は生かされた?

ドードー絶滅後も多くの鳥さんたちが姿を消しています。
たとえば・・・

リョコウバト(ハト科):かつて地球上で最も多く生息していた野鳥。毎年、北アメリカから中央アメリカへ渡りをする際、狩猟によって乱獲され、生息地の環境破壊も重なり激減。最後の1羽は1914年に動物園で亡くなり、絶滅。

エスキモーコシャクシギ(シギ科):リョコウバトが激減したので、次の狩猟のターゲットとされた野鳥。毎年、北アメリカから南アメリカへ渡る途中、大量に殺され、1890年代半ばに絶滅。

ムネフサミツスイ(ミツスイ科):花の密を吸ってハワイで暮らしていた、大変に美しい鳥。その美しさゆえに、ケープなどを作る材料として乱獲されてしまい、1934年に絶滅。

リュウキュウカラスバト(ハト科):日本の固有種として、かつて沖縄本島や大東島に生息。食用として乱獲され、生息地の森林開発も重なり、1936年に絶滅。

ドードー絶滅の教訓は、全く生かされておらず、人間は、同じ事を繰り返していました。つまり、な~んにも学んでいなかったのですね・・・。

ついに大絶滅時代に突入?

現在は、狩猟をせずとも、もっと簡単に多くの生物を絶滅に追いやることができます。農薬を散布したり、湿地や干潟を埋め立てたり、森林を伐採したりして・・・。

特に、固有種と呼ばれる生物は、ある特定の環境下で、独自の進化を遂げているため、そこでしか生息することができません。環境の急激な変化や外来種に対する耐性を持っておらず、ドードーのように絶滅しやすいのです。

ある生物学者は、現在の危機的状況について、「約6500万年前、隕石が落下して恐竜が絶滅したのと同じように、大絶滅時代に突入している」と言われています。
つまり、生物多様性を維持できなければ、待っているのは大絶滅のみ、ということになります。これを回避できるのも、さらに悪化させるのも、人間なのですね。

多くの生物がドードーの二の舞にならないように!と、願うばかりです。

<余談>
と、今回は、ちょっと悲しいお話になってしまいましたが、食物連鎖の上の方にいる野鳥を観察していると、健全なる生態系と野鳥とは、切っても切れない関係にあるので、どうしてもいろんなところに目がいき、「許せん!」と思ってしまいます。
他の生物だけが絶滅して、人類だけがノウノウと生き延びる、ということはあり得ないでしょうね。一刻も早く、本来の生態系を取り戻すべく、保全活動に全力を傾ける企業・組織・個人が続々誕生することを願っています。(←税金をここに、タップリ使えば、失業も減るかも!一石十鳥ぐらいの話ですね!っと、石で鳥さんを撃ち落としてはいけませんね!)
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コメント

非公開コメント

おはようございます
ドードーが実在する鳥とは知りませんでした
そして、悲しいお話ですね

現代が抱えている問題は、本当に沢山ありますね。
便利な社会を得た影では、大きな犠牲もあったんですね・・・
自然に感謝を忘れずに過ごそうと思います!!

ドードー鳥出逢いたかったですね~

No title

うーん・・・悲しい話ですが、これ現実なんですよね・・
人間が利便性ばかりを追い求めていった結果かもしれません。
本当に考えさせられます。

イラストのドードーは可愛いですね!
一度お会いしてみたかったですが・・・もう見ることもできないんですね・・・

低空飛行さんへ

ドードーのように、人を恐れない野鳥が、本当にいたのですね。
人に対して警戒心を取り払った時、野鳥たちの本当のすごさが分かるそうなので
ドードーには、ぜひともその姿を見せてもらいたかったです。

今は、時間の都合上、日本の鳥さんにしか出会うことができませんが、
いつかは、海外にも出かけていき、あちらの鳥さんにも会ってみたいです。
(足、腰が丈夫なうちに)
きっと、学ぶべきことが、まだまだたくさん見つかると思います!



オオトラさんへ

今後、地球の人口は100億に達すると言われています。
どう考えても多すぎますね・・・。
(もし、そうなると地球が数個必要だそうです。)

日本も江戸時代には1000万人超ぐらいしかいなかったそうですので、
たかだか400年ぐらいで約10倍も人口が増えたことになります。
少子化だの人口減だのと言われていますが、現在が多すぎるのであり、
人余り時代に突入しているとしか思えません。
利便性を追求し続けた結果、人手が不要となり、
失業などの問題が浮上しているわけですね。

これも、多くの生き物を絶滅に追いやった、
しっぺ返しの一つだと思います。

現状の多くの問題については、本当にいろいろと考えさせられますね。
プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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