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ブサカワ鳥 アリスイ

野鳥の世界 アリスイ

ブサカワ?で人気の鳥さんといえば・・・アリスイ!です。今回は、久しぶりにアリスイを観察する機会がありましたので、その紹介です。

埼玉では、アリスイは冬季に観察できる鳥さんですが、藪などに隠れていることが多く、見かける頻度は少ないです。とある日の午前中、普段の散歩コースで、たまたま、アリスイを発見!

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2022年2月 埼玉県 アリスイ

アリスイはキツツキの仲間なのですが、よ~く見ると、相変わらず、キツツキっぽくない姿・形です。

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木の枝に水平に止まることができ

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体の模様が爬虫類っぽい!

アリスイが地面に降り立つと、もはや、見つけることがとても難しいです。

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ど~こだ?

ズームすると・・・いました!よくできた保護色ですが、体の上部だけに注目すると、もうヘビにしか見えません!

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ヘビに擬態するアリスイ

このアリスイは、低木の間を移動しながら、「クィクィクィ」とよく鳴いていました。

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大きな声で鳴くアリスイ

目が小さく、ヘビに似ているアリスイですが、見慣れると、それなりに愛嬌があるような・・・。

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爬虫類っぽいけど人気のアリスイ

久しぶりに姿を見せてくれてありがとう!この冬は寒かったのですが、好物のアリは見つけられましたか?次の冬も、この場所に来てくださいね、アリスイさん!チュ!

<余談>
アリスイと初めて出会った際、なんて可愛くない鳥さんなんだ!と、あまりのブサイクぶりに驚かされました。けれども、今回、アリスイの写真を撮らせてもらったのは、何と11年ぶりで、アリスイとの再会は、とても嬉しいものでした。あの鳥らしくない小さな目にも可愛らしさを発見することができ、本当に、アリスイには、ブサカワという言葉がピッタリ!だと感じました。
後日、アリスイを見かけた場所を何度か通ったものの、アリスイの姿は見当たらず。次は、いつブサカワ鳥ちゃんに会えるかな?

アリスイの関連記事「古代の鳥 アリスイ」はこちら

<アリスイを脅かすもの>
林・農耕地・草原の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。
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テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

希少なアイドル ニシオジロビタキ

野鳥の世界 ニシオジロビタキ

尾羽を上に立てるしぐさが可愛らしいニシオジロビタキ。今回は、珍しいニシオジロビタキを約10年ぶりに観察する機会がありましたので、その紹介です。

ニシオジロビタキは少数が日本で越冬するそうですが、出会うことが非常に難しい鳥さんです。今回は、何と自宅から近い場所で、ニシオジロビタキが姿を見せてくれました。

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2022年2月 埼玉県 とある雑木林付近 ニシオジロビタキ

このニシオジロビタキは、大雨覆の先端に白斑があるので、若鳥と思われます。

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ニシオジロビタキ(若鳥)

ニシオジロビタキの特徴は、このポーズ!

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尾羽を上に立ててハイポーズ!

ニシオジロビタキは、尾羽の外側の白色が目立ちます。

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尾羽の白色が目立つ

ニシオジロビタキは、その珍しさゆえに、とても人気がある鳥さんのようで、この時も、多くのバードウォッチャーがカメラを向けていました。にもかかわらず、このニシオジロビタキは、超至近距離で、愛嬌を振りまいていました。

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アイドルの撮影会?

あまりにも人に慣れすぎているニシオジロビタキに驚きつつも、遠くから、そっと観察させてもらいました(心理的に他の人たちと同じように、近づくことができず)。

本当に久しぶりに、姿を見せてくれてありがとう。天敵に注意して、頑張って越冬してくださいね、ニシオジロビタキさん!チュ!

<余談>
今回見かけたニシオジロビタキは、人のいるすぐ目の前に降り立って、餌を探したりしていたため、おそらく、餌付けされているのでは?と感じました。越冬の期間中は、いったん餌やりを始めると途中でやめるわけにもいきません。それを当てにしている鳥さんたちの命を危険にさらすことになりますから。この冬は、何度か積雪があったため、あのニシオジロビタキは大丈夫かな?と、ちょっと気になりました。雪の中、ちゃんと責任もって、食べ物を運んであげたのかな?と。

ニシオジロビタキのいた雑木林では、他の場所でも、(写真を撮りたいがためにお目当ての鳥さんだけに)餌を与えている人を何度か目撃したことがあるため、「最後までちゃんと責任もってくださいね~」と言いたくなりました。

ニシオジロビタキの関連記事「餌付けは嫌! ニシオジロビタキ」はこちら

<ニシオジロビタキを脅かすもの>
落葉広葉樹の林の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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ジャンル : 趣味・実用

こんなところにリュウキュウサンショウクイ

野鳥の世界 リュウキュウサンショウクイ

南西諸島で留鳥として生息しているリュウキュウサンショウクイですが、少しずつ北上しながら生息域を広げ、近年、関東でも目撃されるようになりました。今回は、ついにリュウキュウサンショウクイを埼玉で見かけましたので、その紹介です。

昨年、とある雑木林で、見かけない野鳥を発見。白黒の羽色にスレンダーな体系。夏であれば、繁殖のため日本に渡来するサンショウクイの可能性もあるのですが、季節は冬。ということは、リュウキュウサンショウクイとなりますが、とうとう埼玉まで北上していたのですね。けれども、この時撮影できた写真は後ろ姿のみ。

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2021年1月 埼玉県 リュウキュウサンショウクイ

その後も、リュウキュウサンショウクイを何度か見かけたものの、その冬は、ついに写真は撮れず。

次に、チャンスが訪れたのは、約1年後でした。冬季、リュウキュウサンショウクイはエナガの群れと一緒に行動しているため、エナガを発見したら、リュウキュウサンショウクイの鳴き声が聴こえないか、耳を澄ませます。その時は、「ヒーリリ、ヒーリリ」という鳴き声とともに、リュウキュウサンショウクイが姿を現しました!

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2022年1月 埼玉県 リュウキュウサンショウクイ

やっと見つけた!と思い、エナガの群れと共に移動し続けるリュウキュウサンショウクイを目で追っていると、不運な出来事に見舞われました。なんと、雑木林の伐採作業が始まったのです・・・。ちょうど、リュウキュウサンショウクイを観察し始めた時、「何か珍しい鳥がいるの?」と、作業関係者のおじさんに話しかけられました。「南西諸島とかにいる鳥が、ここにいるんですよね」と伝えると、「ああ、そう。でも、これから、ここら辺の木、切っちゃうんだよね」とのこと。それからすぐさま、伐採作業が始まり、リュウキュウサンショウクイは姿を消してしまいました・・・。

最後に撮れた写真がこの1枚。上記の写真のリュウキュウサンショウクイとは色味が異なるため、別の鳥さんのようで、少なくとも2羽以上はいることになります。

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リュウキュウサンショウクイ

その日以降も、エナガの群れがいたら、リュウキュウサンショウクイの姿を探してみるのですが見かけず。まだ、伐採作業が続いているため、他の場所へ避難しているのかも。

リュウキュウサンショウクイたちは、この雑木林で留鳥となっているようなので、また出会う機会があるはず。南西諸島に比べると、冬季の埼玉は、随分寒い生息域となりますが、頑張って生き抜いてくださいね、リュウキュウサンショウクイさんたち!チュ!

<余談>
リュウキュウサンショウクイは昆虫類を捕食するため、食性が同じエナガの群れと一緒に行動していれば、冬季であっても食べ物にありつけます。エナガは気立ての優しい鳥さんなので、リュウキュウサンショウクイが群れに混ざっていても、ウェルカムなのでしょう。新たな生息域を広げるということは、それだけ適応能力が高い!ということになります。気候変動が激しい昨今、生き延びるためには、リュウキュウサンショウクイのような逞しさも必要なのかもしれません。

リュウキュウサンショウクイの関連記事「低い所はご勘弁! リュウキュウサンショウクイ」はこちら

<リュウキュウサンショウクイを脅かすもの>
森林破壊:生息場所がなくなります。

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仲間が欲しい? オオハシシギ

野鳥の世界 オオハシシギ

大きくて長~いくちばしを持つオオハシシギという鳥さんがいます。シギの仲間の野鳥で、日本では春・秋の渡りの時期や冬季に観察することができるようです。今回は、珍しいオオハシシギを観察する機会がありましたので、その紹介です。

オオハシシギは、セイタカシギアオアシシギがいた同じ沼で姿を見せてくれました。

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2022年1月 埼玉県 とある沼
オオハシシギ(左)、セイタカシギ(中央)、アオアシシギ(右)

オオハシシギの繁殖地はシベリア北東部とアラスカの一部で、越冬地はカリフォルニア州~メキシコにかけての地域のようです。日本で越冬するオオハシシギもいますが、渡来数は少ないそうです。

オオハシシギの体長は約29cm、オス・メス同色で、くちばしは長くて黒いです。夏羽は腹部に赤褐色の色味があるのですが、冬羽は灰褐色でしぶい色味です。

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オオハシシギ(冬羽)

当初、セイタカシギとアオアシシギを観察していたのですが、そこへ見慣れない野鳥が近づいて来たなーと思っていたら、それが、オオハシシギでした。やはり、シギ同士、一緒にいたいのかも。

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アオアシシギ(右)と一緒に

オオハシシギは昆虫類や貝類、甲殻類などを捕食します。長~いくちばしを水中に入れて、

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くちばしを水中に入れて

時には、頭までドボンと水中に入れて、

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頭まで水中に入れて

獲物を捕らえていました。

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獲物をGet!

そして、オオハシシギは、こんな姿も披露してくれました。

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泳ぐオオハシシギ

なかなか観察する機会がないですが、思いがけず、姿を見せてくれてありがとう!厳しい寒さが続いていますが、頑張って越冬してくださいね。オオハシシギさん!チュ!

<余談>
日本で越冬するオオハシシギは1~2羽でいることが多いそうで、今回見かけたオオハシシギは1羽でした。オオハシシギは、セイタカシギやアオアシシギの近くにいることが多かったため、やはり1羽だと心細いのか、同じシギ類たちと一緒にいたいのかなーと感じました。もっと仲間が大勢いる地域で越冬した方がよいのでは?と思うのですが、何らかの事情があるのでしょうかね。迷っちゃった!とか、体力的に無理!とか。何はともあれ、無事に越冬して欲しい!です。

<オオハシシギを脅かすもの>
水田・湿地・干潟の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)、くま(犬)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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