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森の妖精の巣立ち エナガのヒナ

野鳥の世界 エナガ

生命が躍動する春は野鳥たちにとっても子育ての季節。今回は、森の妖精エナガの小さな小さなヒナの巣立ちを目撃しましたので、その紹介です。

エナガは森や林などで見かけることが多い野鳥ですが、もう何年も前から、冬~初春にかけて、木の実や虫を目当てに、住宅街にある自宅や近所のお宅に姿を現すようになりました。

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2018年2月 埼玉県 自宅の庭で虫を捕食するエナガ

エナガは他の野鳥よりも早い時期に営巣を開始するため、そろそろヒナの巣立ちの時期かな?と思っていると、4月中旬頃、ヒナの鳴き声が、自宅裏のお宅から聴こえてきました。えっ?自宅の裏にヒナがいる?そこは、小さな庭木が1本あるだけのお宅です・・・。その日は、ずっと、その1本の庭木からエナガのヒナの鳴き声が聴こえていて、親鳥が出入りしているのが見えました。もしかすると、エナガは、その庭木で営巣していたのかも?

ちなみに、エナガの巣はコケやガのマユの糸・クモの糸で作られた球形で、内側には大量の羽毛が敷きつめられています。エナガの巣は、とても小さいのですが、冬季、落葉した雑木林などで、見かけることがあります。

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雑木林で見かけた古いエナガの巣

自宅裏でエナガのヒナの鳴き声を聴いた翌日、今度は、そこから約5m離れた自宅横の植木からヒナの鳴き声が響いてきました。少しだけ、ヒナが移動したようです。この間、驚かしてはいけないと思い、様子を見に行くことはせず、数時間経ってから、自宅前に出てみると、小さな小さな物体が電線でモゾモゾと動いているのが見えました。エナガのヒナです!約1日半かけて、ようやく、電線まで、たどり着きました!

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2021年4月 埼玉県 自宅前の電線 エナガのヒナ

ヒナは、しきりに親鳥を呼んでいます。

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親鳥を呼ぶヒナ

親鳥はというと、ヒナから約10m離れた林近くの電線に止まっていて、ヒナが来るのを待っていました。

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エナガのヒナを待つ親鳥

上の写真の右下に樹木が見えていますが、そこから先には小さな林があり、親鳥は、そこへヒナを誘導したいようです。

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ヒナを待つ親鳥

エナガのヒナは、あまりにも小さく(7cmほど?)、近くを数人が通ったのですが、誰も気づかず。
ヒナは、飛ぶのをためらっているようで、しばらくの間、じっとしていました。

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動かないヒナ

この状態は、とても危険です。自宅周辺では、常にカラスやネコがうろついているため、天敵に捕まらないか?とハラハラしながら様子をうかがっていると・・・約5分後に、ようやくヒナが親鳥のところまで、ヨタヨタと飛んでいきました。そして、ヒナは、親鳥とともに林の中へと姿を消しました。

その後、自宅周辺からエナガの鳴き声が聴こえなくなったため、あの幼鳥が最後に巣立ったヒナだったようです。

思いがけず、住宅街で巣立ち直後の姿を披露してくれてありがとう!頑張って自然界で生き抜いてくださいね、エナガのヒナちゃん!チュ!

<余談>
何故、エナガは、最初から林で営巣をせず、住宅街を選んだのだろう?と考えてみると、天敵対策だったのかもしれません。林にはカラスがいるし、飼いネコも常時2~3匹がウロウロしています。あーちゃん宅にはカラスもネコもやって来るのですが、裏のお宅は天敵が近寄りづらい地形(周囲と大きな段差があり、柵もある)になっていました。
あえて住宅街で子育てをし、巣立った後はヒナを林へ連れていくというのが、エナガカップルの戦略だったようです。
エナガは子だくさんのため、実際は、何羽のヒナが林へ移動できたのか?は確認できなかったのですが、林の前を通ると、今でも、エナガファミリーの鳴き声が聴こえてくるため、きっと、たくさんのヒナが元気に育っているはずです。
エナガが住宅街の庭木をうまく利用して人と共存できていることを再認識でき、とても嬉しく思いました。

エナガの関連記事:
「森の妖精たちの水浴び エナガ」」はこちら
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<エナガを脅かすもの>
森林破壊:森の妖精ですので森がなくなると生息できません。
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九度目の越冬終了 庭のツグミ

野鳥の世界 ツグミ

シベリアから渡来し、あーちゃん宅の庭とその周辺で、九度目の越冬にチャレンジ中だったツグミのツーちゃん。今回は、約2ヵ月半にわたって観察したツーちゃんの越冬時の様子を紹介します。

今季は、1月初旬に庭に姿を現したツーちゃん。1月中は、比較的よく見える場所で、ツーちゃんを観察することができました。

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2021年1月 埼玉県自宅の庭 ツーちゃん

ツーちゃんは、水場を頻繁に利用するため、水浴びシーンも、よく見かけました。

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水浴び中のツーちゃん

時には、ツーちゃんが自宅前の電線に止まっていることもありました。

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自宅前の電線に

今季も、ツーちゃんは、多くの他の野鳥と一緒にいるシーンを披露してくれました。

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メジロと一緒に

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シジュウカラと一緒に

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ヒヨドリと一緒に

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キジバトと一緒に

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スズメたちと一緒に

2月に入ると、より多くの野鳥が庭を訪れます。混雑を避けるためか、隠れるように佇んでいるツーちゃんを何度か目撃しました。

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2021年2月 植木の下に隠れるツーちゃん

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植木鉢に隠れるツーちゃん

3月に入ると、夜明けが早くなるため、ツーちゃんが庭にやって来る時間帯も早くなってきました。

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2021年3月 早朝5時台に庭に現れるツーちゃん

犬を家族に迎えたため、ツーちゃんが犬とご対面するのは初めてだったのですが、窓際に犬がいてもツーちゃんは逃げませんでした。敵か?そうでないか?を、ちゃんと理解していたようです。

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犬は逃げなくてよし!

昨年は3月初旬に旅立ったツーちゃんですが、今年の旅立ちはいつかな?

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旅立ちはいつ?

3月中旬となり、この頃になると、早朝、電線に止まって鳴いているツーちゃんの姿を何度か見かけました。

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午前6時頃 羽を伸ばして、ちょっと休憩?するツーちゃん

例年の様子からすると、ツーちゃんが電線に止まって、よく鳴くようになると、旅立ちが近いです。

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そろそろ旅立ちかな?

これがツーちゃんのラストショットとなりました。翌日、電線に止まっている姿を目撃したのを最後に、ツーちゃんを見かけなくなりました。今年は3月下旬の旅立ちでした。今頃は、仲間と一緒に旅を続けている?それとも、もうシベリアへ到着したかな?

今季も元気な姿を見せてくれてありがとう。次の冬も、必ず必ず戻って来てくださいね、ツグミのツーちゃん!チュ!

<余談>
今年、庭で、ツーちゃんの競合相手となったのは、留鳥のヒヨドリではなく、越冬のため、北部から渡ってきたであろう群れのヒヨドリ(ギャング集団)でした。常連ヒヨドリは3羽ほどで、ツーちゃんが追い払われることはさほどなかったようですが、ギャング集団は違いました。約10羽ほどで庭に襲来し、驚くべき連携プレーで他の野鳥をすべて追い払い、食べられる物はすべて平らげてしまっていました。
ツーちゃん旅立ちの10日ほど前から、このギャング集団が庭を占領していたため、ツーちゃんが、ちゃんと栄養補給できていたかどうか?が、ちょっと気になりますが、きっと、次の冬も戻って来てくれることでしょう。頑張れ、ツーちゃん!

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<ツグミを脅かすもの>
繁殖地、越冬地の環境破壊:生息地がなくなります。
密猟:食用として捕獲されているという問題があるようです。

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邪魔者は誰? イカル

野鳥の世界 イカル

大きな大きな黄色のくちばしの持ち主、イカル。今回は、イカルのちょっとした試練を目撃したので、その紹介です。

自宅近辺ではイカルは冬鳥で、観察できる年もあれば、できない年もありました。今季はどうかな?と思っていたら・・・イカルが現れました!

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2021年2月 埼玉県 イカル とある公園

イカルは7羽いて、当初、地面に降りていたのですが、人が通ったため、近くの木に避難していました。見える所に4羽います。

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4羽のイカル

人がよく通るせいか、イカルたちは、しばらくの間、同じ木に止まったままでした。

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このポーズのまま、動かず

イカルが大きな口を開けています!

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大きなくちばし

ようやく人通りが途絶え、イカルたちが下に降りて、採餌し始めました。

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採餌中のイカル

イカルは、頑丈なくちばしのおかげで、硬い種子も割って食べることができます。

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種子を食べるイカル

後日、イカルたちの採餌場所に行ってみると、ゴルフクラブを手にしたおじさんが、素振りの練習をしていました・・・。もちろん、イカルの姿はありません。この光景を目にした途端、前年の出来事を思い出しました。木のてっぺんでさえずっているイカルを発見し、写真を撮らせてもらおうとカメラを上に向けた瞬間、イカルが飛び去ってしまい、はて?何が起きた?と思って、視線を下に向けると、その木にフリスビーが激突し、子供がダッシュで駆け寄って来ていたのでした・・・。すぐ近くに子供の集団がいて、大騒ぎして遊んでいたのです。

これでは、イカルたちは、ゆっくり食事をすることができません。その公園で、長期間、イカルが滞在したことはなく、その後も、イカルを見かけなかったため、もうどこかへ飛び去ってしまったものとばかり思っていました。ところが、約1ヵ月経過したある日、再び、イカルの群れを発見!何と、イカルたちは、まだ同じ公園にいたのです!

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2021年3月 埼玉県 イカル とある公園

昨年、今年とコロナ禍の影響で、例年以上に多くの人が公園に集まっていたため、野鳥たちの餌場も人通りが多くなっていたのですが、イカルたちが約1ヵ月もの長きにわたり、同じ場所に滞在し続けていたとは驚きです!

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「まだいるよ!」

ということで、邪魔者は人!だったのですが、イカルは予想以上に逞しい鳥さんでした。その日も、翌日も、約20羽ものイカルの群れを見かけました。

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「今日も人がいっぱいいるなぁ、でも負けないよ!」

次の冬は、ゆっくり採餌できるといいですね。また、お会いしましょう、イカルさんたち!チュ!

<余談>
昨今、コロナ禍の影響で、野山を歩く人が増え、野鳥たちの生息場所にも、大声を出しながらヅカヅカと入り込んで行く心無い人達を大勢見かけました。これから、野鳥たちは子育ての時期に突入するため、最大限の配慮をもって、彼らに接してほしいなーと思います。

イカルの関連記事:
「戻って来たイカルたち」はこちら
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<イカルを脅かすもの>
森林の減少:生息場所がなくなります。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)、くま(犬)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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