香港探鳥旅行記 2017年5月 第3話

野鳥の世界 香港探鳥旅行記 2017年5月

香港には、ラムサール条約指定区域の米埔自然保護区(Mai Po Nature Reserve)があり、その周辺には、多くの湿地があります。時間の都合上、米埔自然保護区には行けなかったため、代わりに、まずは、香港湿地公園(Hong Kong Wetland Park)に行ってみることに。

■香港湿地公園(Hong Kong Wetland Park)

香港湿地公園に行くには、MTR天水圍(Tin Shui Wai)駅で下車、輕便鐡路(LRT)705番に乗車して香港濕地公園で下車、そこから徒歩約5分です。

ホオジロハクセキレイ11
香港湿地公園へ向かう通路 ここから徒歩約5分

上の写真の右端にタオルが写っていますが、この付近一帯は居住用のビル街となっていて、道路沿いに洗濯物がズラリ!と干してありました。ちょっとビックリ!でしたが、公共の場所(観光地)であっても、利用できるものは利用する!といった感覚なんでしょうかね。

現地に到着し、入場券売り場に行ってみると、長蛇の列で、園内に入るまでに、ちょっと時間がかかりました。

香港12
ようやく香港湿地公園の中へ

香港13
入口付近の風景

入口付近の柵にカササギを発見。カササギは、日本の一部の地域にも留鳥として生息しています。

カササギ4
カササギ

人の多さに戸惑いながらも、遊歩道に沿って進んでいきます。

香港14
この辺りには野鳥の姿は見えず

途中、木に茶色の塊がいくつもぶら下がっているのが気になりました。最初は野鳥の巣?かと思ったのですが、周囲に野鳥の姿はなく、何だろう?と後で調べてみると、アリ(The Tree Climbing Ants)の巣でした。

香港15
茶色の塊はアリの巣!

野鳥観察小屋に入り、湿地をチェックしてみると、ようやく野鳥の姿が見えました。

香港16
遠くに野鳥の群れがいます

たくさんのシギ類の野鳥がいます。この湿地は、多くの渡り鳥たちの越冬場所・休憩場所となっているようです。5月なので、そろそろ北の繁殖地に向けて旅立つはずです。

まずは、アオアシシギの群れをチェック。アオアシシギは、日本では主に旅鳥で、南西諸島では越冬する場合もあります。

アオアシシギ10
アオアシシギの群れ

アオアシシギ11
アオアシシギ(夏羽へ換羽中)

アカアシシギの群れもいます。アカアシシギは、日本では絶滅危惧種に指定されています。夏季に北海道東部で少数が繁殖、冬季に九州以南で越冬、先島諸島で越夏する場合もあります。

アカアシシギ13
アカアシシギの群れ

アカアシシギ14
アカアシシギ(夏羽へ換羽中)

日本でもおなじみのアオサギイソシギが。

アオサギ44
アオサギ

イソシギ21
イソシギ

日本の南西諸島にも生息しているシロハラクイナの姿も。

シロハラクイナ23
シロハラクイナ

まだ冬羽のアカガシラサギが姿を現しました。アカガシラサギは、日本でも稀に観察することができます。

アカガシラサギ10
アカガシラサギ(冬羽)

短い草がまばらに生えた湿地をソロリソロリと歩く野鳥が。こちらは、夏羽のアカガシラサギです。

アカガシラサギ8
アカガシラサギ(夏羽)

詳細記事「美しいアカガシラサギがいっぱい! in 香港」はこちら

香港湿地公園は、人が多すぎて、当初、「これじゃー、野鳥はいないのでは?」と思ったのですが、野鳥観察小屋からは、たくさんの鳥さんが姿を見せてくれたので、ほっとしました。この後も、野鳥観察小屋からの探鳥が続きます。
香港探鳥旅行記 2017年5月 第4話へ続く

<余談>
空港で日本円から香港ドルに両替してもらう際、高額紙幣を何枚も渡されたのですが、これが後々、とても困ったことになりました。タクシーを使う時も、買い物をする時も、まず、高額紙幣は使えないので、事前に、細かいお金に両替をしておかないといけません。地下鉄を利用する時は、駅の窓口などで、何度も両替をしてもらったのですが、それでも追いつかず、香港湿地公園は観光地なので、ここなら使えるかも!と思い、高額紙幣で入場券の代金を支払おうとしたら、「ダメ~」と拒否されてしまいました。ここもダメとは・・・。海外では、よくあることだと思いますが、この高額紙幣使用不可の文化は、日本とは違うので、ちょっと大変でした。

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香港探鳥旅行記 2017年5月 第2話

野鳥の世界 香港探鳥旅行記 2017年5月

九龍公園(Kowloon Park)での探鳥の続きです。

香港8
九龍公園の風景

早朝の公園では、太極拳をする人たちを見かけました。健康的ですねぇ。

香港9
太極拳をする人たち

巨大な根を張り巡らせている大木が!珍しいので、ついパシャリ。

香港10
迫力のある根!

とても美しく大きな野鳥が姿を見せてくれました。サンジャクです。

サンジャク1
尾が長いサンジャク

九龍公園に生息しているサンジャクは、この1羽だけのようでした。3日間通った中で、2回、姿を現しました。

サンジャク2
サンジャク

詳細記事「美鳥の食事 サンジャク in 香港」はこちら

名前の通り、白い頭のシロガシラが木の枝に止まっています。

シロガシラ1
シロガシラ

スズメ、メジロの姿も。

スズメ115
スズメ

メジロ24
メジロ

外来種のホンセイインコも生息していて、数羽の小さな群れを見かけました。

ホンセイインコ1
ホンセイインコ

ちょこまかと動き回る小さなオナガサイホウチョウを発見。

オナガサイホウチョウ8
オナガサイホウチョウ

オナガサイホウチョウは、クモの糸などを使って葉を縫い合わせて巣を作るのですが、ちょうど、営巣用の物件探しをしているサイホウチョウを目撃。

オナガサイホウチョウ16
物件をチェック中のオナガサイホウチョウ

詳細記事「裁縫用の物件探し サイホウチョウ in 香港」はこちら

オニカッコウのオスによく似たオオバンケンが大きな葉の上に止まっています。オニカッコウのオスは、全身真っ黒なのに対し、オオバンケンは翼だけが茶色です。

オオバンケン1
オオバンケン

営巣中のギンムクドリを発見。西表島で観察して以来、久しぶりの再会です!

ギンムクドリ11
ギンムクドリ(オス)

ギンムクドリ14
ギンムクドリ(メス)

詳細記事「公園で営巣 ギンムクドリ in 香港」はこちら

他には、シジュウカラやオニカッコウ(オス)を見かけました。

街中にある九龍公園は、人々の憩いの場としてだけではなく、多くの野鳥たちにとっても、貴重な生息場所となっているようでした。
次は、香港湿地公園(Hong Kong Wetland Park)で観察した野鳥たちの紹介です。
香港探鳥旅行記 2017年5月 第3話へ続く

<余談>
初めて訪れる場所で、どんな野鳥が生息しているのか分からないまま、探鳥をするというのは、脳を活性化させる上で、とてもよいことだと思います。日本と違い、チラ見だけ、鳴き声だけでは、何の野鳥か識別できない鳥さんが多いため、大変な集中力が要求されます。そして、写真が撮れたら、今度は、野鳥名を調べるのに、膨大な時間がかかります。九龍公園で観察した野鳥は、比較的識別が容易でしたが、この後、他の場所で「ん~~~」と頭を悩ませる野鳥と出会うことに。お楽しみに!?

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香港探鳥旅行記 2017年5月 第1話

野鳥の世界 香港探鳥旅行記 2017年5月

日本から行きやすい海外の探鳥地としては、香港もよさそう!ということで、3泊5日で行ってみることにしました。香港には、どんな野鳥がいるのでしょうか?今回は、香港の探鳥地で出会った野鳥達を紹介していきます。

午後便で日本を出発し、夜、香港に到着。翌朝から、探鳥開始です。香港滞在期間中の気温は24~30度ぐらいで、日中は暑かったです。

まずは、九龍公園(Kowloon Park)へ行ってみることに。

■九龍公園(Kowloon Park)

九龍公園の最寄り駅は、MTR尖沙咀(Tsim Sha Tsui)です。九龍公園は、宿泊したホテルから徒歩約10分ほどの距離にあるため、滞在期間中の早朝に計3回、訪れました。

香港4
九龍公園の入口

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色使いが中国っぽい

九龍公園には多くの植物があり、野鳥達が飛び交っていました。

香港6
九龍公園の風景

とんがり頭の野鳥を発見!コウラウンです。公園には、非常にたくさんのコウラウンが生息しているようでした。

コウラウン1
コウラウン

クビワムクドリも、あちらこちらで見かけました。とても、愛嬌のある鳥さんです。

クビワムクドリ4
クビワムクドリ(前)

トコトコと歩き回っているのは、カノコバトです。

カノコバト7
カノコバト

水辺のほとりには、シキチョウのオスとメスが。

シキチョウ5
シキチョウ(オス)

シキチョウ6
シキチョウ(メス)

樹上で騒いでいる集団がいて、なかなか姿が見えなかったのですが、ついに正体判明。カオグロガビチョウです。

カオグロガビチョウ1
カオグロガビチョウ

公園内には飼育されている鳥たちもいました。フラミンゴ、クジャク、ハワイガンなど。

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フラミンゴの群れ

フラミンゴたちの近くでは、ゴイサギをよく見かけました。

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ゴイサギ(幼鳥)

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ゴイサギ(成鳥)

過眼線のないセキレイが。ホオジロハクセキレイです。日本でも稀に観察されます。

ホオジロハクセキレイ7
ホオジロハクセキレイ(若鳥)

九龍公園は、さほど広くはないのですが、思った以上に、多くの野鳥が姿を見せてくれました。九龍公園での探鳥は、まだまだ続きます!
香港探鳥旅行記 2017年5月 第2話へ続く

<余談>
宿泊先を決める時は、必ず、早朝探鳥ができる場所が近くにあることを条件に、探すことにしています。早朝は、多くの野鳥が食べ物を求めて動き回る時間帯なので、観察のチャンスです。まだ、薄暗い時間に出発し、探鳥地に到着するのと同時に夜が明ける、というのを狙うようにしています。今回の九龍公園は、宿泊場所から近かったので、行きも帰りも楽ちんで、本当にラッキーでした!

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個性豊かな幼鳥たち 庭のヒヨドリ

野鳥の世界 ヒヨドリ

庭の常連さんの野鳥の中にヒヨドリ夫妻がいて、その子供と思われるのですが、ここ数年、毎年、幼鳥が庭に姿を現します。今回は、今年も庭にやって来た幼鳥2羽のお話です。

暑い日は、野鳥が入れ代わり立ち代わり庭で水浴びをしています。その日は、いつものようにヒヨドリの姿を見かけたのですが、ちょっと、違和感が。もしや?と思い、確認してみると・・・ヒヨドリの幼鳥です!

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2017年8月 埼玉県自宅の庭 ヒヨドリの幼鳥

今年も、ヒヨドリ夫妻のヒナが、無事に巣立ったのですね。

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くちばしの端が黄色いヒヨドリの幼鳥

ヒヨドリの幼鳥は、この後、大きな声で、「ギー、ギー」と騒ぎ始めました。

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「ギ~!」

何を言っているんでしょう?

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「ギ~!!」

かなりヤケクソ気味です。

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「ギ~!!!」

このヒヨドリの幼鳥は、独り立ちしたばかりなのかも。親鳥を探しているのでしょうか。

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「ギ~!!!!」(鳥語) 訳すと「おかあちゃ~~ん!どこ?」かな?

それから、1週間以上経ったある日、再び、庭でヒヨドリの幼鳥を発見!

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2017年9月 埼玉県自宅の庭 ヒヨドリの幼鳥

「あら~、また会えたねー」と思いながら、よ~く見てみると・・・何と、別鳥です。

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ヒヨドリの幼鳥(左:最初に登場、右:2回目に登場)

2回目に現れたヒヨドリは、水浴びをし始めました。

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水浴び中

こちらの幼鳥は、騒がず、静かなものでした。

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お利口さんです

同じ独り立ちした幼鳥でも、大騒ぎする子もいれば、冷静な子もいるってことですね。人と一緒で、野鳥たちも本当に個性豊かですねぇ。

今年も、庭で姿を見せてくれてありがとう。自然界は厳しいですが、頑張って生き延びてくださいね、ヒヨドリの幼鳥さんたち!チュ!

<余談>
前の冬は、威張りん坊のヒヨドリの若鳥がいて、餌を目当てに庭にやって来る野鳥たちを次々と撃退していました。しばらくの間、他の野鳥たちは姿を消してしまい、この若鳥1羽だけが、庭に居座る状態となっていました。この困ったちゃんは、上記の幼鳥たちと同様、巣立ち直後に庭を訪れていた子と思われます。庭に集まる野鳥たちは、お互い、仲良くしてもらいたいです!

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<ヒヨドリを脅かすもの>
人による捕獲:農作物を食べることがあるので、害鳥として駆除されることがあるようです。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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