美しいアカガシラサギがいっぱい! in 香港

野鳥の世界 アカガシラサギ

サギ類の中でも格別に美しい羽色(夏羽)を持つアカガシラサギ。日本では出会う機会の少ないアカガシラサギですが、今回は、香港で、多くのアカガシラサギが姿を見せてくれたお話です。

約7年前、西表島で、きれいな夏羽のアカガシラサギを見かけたことがあります。けれども、そのアカガシラサギは、非常に警戒心が強く、遠く離れた場所からでしか、観察させてもらえませんでした。

いつか、もう一度、近くでその姿を見せてもらえたら!と、長年思っていたところ、ついに念願が叶いました。香港で、え~、こんなに?というぐらい、たくさんのアカガシラサギが姿を現してくれました。

まず、香港湿地公園(Hong Kong Wetland Park)で、出会ったアカガシラサギたちです。

草の茂みに隠れながら、ソロリソロリと歩き、食べ物を探すアカガシラサギを発見。

アカガシラサギ8
2017年5月 香港湿地公園 アカガシラサギ(夏羽)

木の枝に止まり、休憩中のアカガシラサギも数羽います。

アカガシラサギ9
休憩中のアカガシラサギ(夏羽)

5月だというのに、まだ冬羽のアカガシラサギが。幼鳥や若鳥は上側のくちばしが黒っぽいのですが、この鳥さんの上側のくちばしは黒っぽくないので成鳥と思われます。単に夏羽への換羽が遅いだけ?

アカガシラサギ10
アカガシラサギ(冬羽)

地元バードウォッチャーからお勧めとの話があったため、水田や農耕地が広がるロングバレー(Long Valley)にも行ってみることに。ここはどうでしょうか?

水田の畔に降り立つアカガシラサギを発見。

アカガシラサギ11
2017年5月 ロングバレー 翼が白いアカガシラサギ(夏羽)

このアカガシラサギは、少しだけ畔を歩き、すぐに水田の中へと姿を消しました。

アカガシラサギ12
すぐに水田の中へ

ロングバレーにも湿地があり、野鳥がたくさんいました。2羽のアカガシラサギもいます。

アカガシラサギ13
2羽のアカガシラサギ

ロングバレーで出会ったアカガシラサギたちは、人に対する警戒心があまりないようで、観察している最中、逃げるということはありませんでした。近くに民家があり、農作業をしている人たちを普段から見慣れているせいかも。西表島で出会ったアカガシラサギとは大違いです。

アカガシラサギ14
人を警戒しないアカガシラサギ(夏羽)

アカガシラサギは、魚類・甲殻類・昆虫類を捕食しますが、湿地には、多くの食べ物があるのでしょう。ゆっくりと歩き回って、食べ物を探していました。

アカガシラサギ15
湿地で食べ物を探すアカガシラサギ(夏羽)

他にも、木の上で休憩中のアカガシラサギや、農耕地で食べ物を探すアカガシラサギがいました。

アカガシラサギは香港では夏鳥のようですが、こんなにも多くのアカガシラサギが繁殖のため飛来しているとはビックリです。美しい姿を見せてくれてありがとう、またお会いしましょう!アカガシラサギさん!チュ!

<余談>
ロングバレー(Long Valley)は、とても辺ぴな所にあるため、タクシーの運転手に「ロングバレー」の漢字(塱原)を見せて、行けるかどうか?を聞いてみることにしました。
一人目のタクシーの運転手からは場所が分からないと言われたのですが、二人目のタクシーの運転手は知っていると答えたので、そのタクシーに乗り込み、現地に向かいました。到着したところは、「本当にここ?」というぐらい、のどかな光景が広がっていました。

さて、「行きはよいよい帰りは怖い」です。探鳥を終えて、さぁ、どうやって帰ろうか?となりました。当然、タクシー乗り場なんてありません。炎天下の中、主要道路まで歩いて、そこでタクシーを拾おうかな?と思っていた矢先、1台のタクシーが目の前に止まりました。そして、観光客らしき御一行がガヤガヤと降りてきました。なんと、ラッキーなことでしょう!すぐさま、タクシーをつかえて、事なきを得ました。オウチュウ探鳥時のタクシー事件に続き、これまた幸運な出来事でした。

西表島で出会ったアカガシラサギの記事「注目度抜群! アカガシラサギ」はこちら

<アカガシラサギを脅かすもの>
河川・湿原・干潟・水田の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。
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美鳥の食事 サンジャク in 香港

野鳥の世界 サンジャク

見応えのある長い尾と美しい羽色を持つ、サンジャクという鳥さんがいます。カラスの仲間の野鳥で、中国~インドシナ半島の森林に留鳥として生息しています。今回は、香港で出会ったサンジャクのお話です。

香港の九龍公園(Kowloon Park)を散策中、大きな野鳥が姿を現しました。ぜひとも、観察したいと思っていたサンジャクです!

サンジャク1
2017年5月 九龍公園 サンジャク

サンジャク(山鵲、学名:Urocissa erythroryncha、英名:Red-billed Blue Magpie)の体長は約70cm、雑食性で昆虫や小動物などを捕食します。

サンジャクは頭部が黒で腹部は白、上面はグレーがかった青色で、きれいな羽色です。

サンジャク2
頭部が黒で腹部は白

サンジャク3
背面はグレーがかった青色

サンジャクのくちばしと足は赤色で目立ちます。

サンジャク4
くちばしと足は赤

現れてすぐに、サンジャクは、食事を始めました。

サンジャク5
食事を始めるサンジャク

小動物を食べているようなのですが・・・カエル?

サンジャク6
獲物はカエル?

サンジャクは、食べ終わると、すぐさまどこかへ飛んでいき、再び獲物を運んできては、同じ場所で食べ始めていました。同じ行動を繰り返すこと数回。美しい容姿に似つかわしくない光景でしたが、サンジャクにとっては、楽しい食事タイムだったようで、ウキウキした様子が伝わってきました。

ところで、このサンジャクに、とってもよく似た野鳥が台湾に生息しています。台湾固有種のヤマムスメです。さて、違いは何でしょうか?ここで、サンジャクとヤマムスメの写真を比較してみます。

まず、正面を比較。サンジャクは腹部が白色で、ヤマムスメは青色。

サンジャク7
サンジャク(左)、ヤマムスメ(右)

背面の比較。サンジャクの上面は落ち着いたブルーグレーで、ヤマムスメは鮮やかなブルー。

サンジャク8
サンジャク(左)、ヤマムスメ(右)

頭部の比較。サンジャクの頭頂部には大きな白斑あり、ヤマムスメにはなし。

サンジャク9
サンジャク(左)、ヤマムスメ(右)

最後に虹彩の比較。サンジャクの虹彩は茶色で、ヤマムスメは黄色。

サンジャク10
サンジャク(左)、ヤマムスメ(右)

こうしてみると、結構違っていますね。ぱっと見は、分かりませんでしたが。
香港滞在期間中、サンジャクを観察できた場所は、この九龍公園だけでした。しかも、たったの1羽!

よくぞ姿を現してくれて、食事シーンまで披露してくれてありがとう、サンジャクさん!お元気で!チュ!

<余談>
サンジャクとヤマムスメは、どちらも美しい鳥さんですが、調べているうちに、実は、困った事態が発生していることが判明しました。それは・・・交雑種問題です。

サンジャクは外来種として台湾にも生息しており、2007年台中市でサンジャクとヤマムスメの交雑個体が3羽見つかったそうです。台湾では、この問題を解決すべく、サンジャクを捕獲したり、巣を移動するなどして、生息数をコントロールしているとのこと。
※参考文献:「Formosan Blue Magpies / BEAUTY of Birds.com」

本来生息していなかった台湾にサンジャクを持ち込んだのは人なので、これまたサンジャクに罪はないですね。

サンジャクによく似た野鳥の記事「ヤマムスメ 台湾の美鳥」はこちら

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オウチュウのいる風景 in 香港

野鳥の世界 オウチュウ

深い切れ込みのある長い尾と光沢のある美しい黒の羽色を持つオウチュウ(Black Drongo)という鳥さんがいます。日本では、数少ない旅鳥として、姿を現すことがあるようです。今回は、香港で出会ったオウチュウのお話です。

ラムサール条約指定区域の米埔自然保護区(Mai Po Nature Reserve)には、多くの野鳥が生息しているのですが、時間の都合上、そこでの探鳥ができませんでした。けれども、その周辺には、たくさんの湿地があるため、散策してみることに。

この辺り一帯は、車の通行が禁止されているため、探鳥開始地点までタクシーで行き、後は、徒歩で進みます。どのくらいの距離を歩くことになるのか、よく分からないまま、いざ出発です。高いフェンスで囲まれた米埔自然保護区の脇に道があったので、そこを、てくてく歩いてみます。

香港1
高いフェンスで囲まれている米埔自然保護区

湿地と湿地の間には、草ぼうぼうの田舎道があります。普通の観光客は、まず行かないよなー、というような場所です。けれども、きっと、野鳥がいるはず。

香港2
田舎道を探鳥

ちらほらと野鳥の姿が見えてきました。そして・・・木の枝に止まっている黒い野鳥を発見!オウチュウです!

オウチュウ2
2017年5月 米埔自然保護区周辺の湿地 オウチュウ

オウチュウの体長は約28cm、生息地は台湾・中国東部~東南アジア・インドです。香港に生息するオウチュウは、夏鳥のようで、冬季は南下し、越冬するようです。

今度は、電線に止まっているオウチュウを発見!尾が長く、スレンダーな体形に見えます。

オウチュウ3
電線にオウチュウが

このオウチュウがいた付近で、ものすごい羽音とともに悪臭が立ち込めてきました。「ん?」と思い、周囲を見渡すと・・・てんこ盛りの牛糞?が目の前に!大変な数の虫が飛び回っています。「ひぇ~!!!」と思い、急いでその場を立ち去りました。

ところで、オウチュウは、飛んでいる虫などを空中で捕え、元いた場所に戻る、という行動をとります。そのため、虫がたくさんいる所には、オウチュウもたくさんいる!ということになり、この後、目立つ場所に止まっているオウチュウを次々と目撃!

枯草の上に止まっているオウチュウを発見。日の光が当たると、光沢のある黒色になり、きれいです。

オウチュウ4
光沢のある黒色のオウチュウ

再び、電線に止まっているオウチュウが。オウチュウの尾は、逆Y字型で特徴があります。

オウチュウ5
逆Y字型の尾

どんどん進んで行くと、高い木の梢に止まっているオウチュウを発見!

オウチュウ6
高い木の梢にオウチュウが

このオウチュウがいた周辺には、のどかな光景が広がっていました。きっと、農薬なんか使っていないので、虫がたくさんいるのでしょう。

香港3
虫がたくさんいそうな風景

木の梢に止まっていたオウチュウを拡大してみると・・・いい顔をしています!きっと、納得の縄張りなのでしょう。

オウチュウ7
凛々しい顔?のオウチュウ

タイムスリップしたような、のどかな光景の中で、次々と姿を現してくれてありがとう。お元気で、オウチュウさん!チュ!

<余談>
上記の場所を探鳥すべくタクシーから降りようとした際、「ノーテス!ノーテス!」と運転手に言われました。「テス」の意味が分からず、「テスとは何?」と聞き返すと、「テス!テス!」と、自分のタクシーを指差していました。つまり、「ノー、タクシー!」ってことだったんですね。「ここから先は車が通れず、タクシーも来ないから、ここで待っていましょうか?」と言ってくれていたのです。そのくらい、辺ぴな場所だったのですねぇ。

途中、たーさんの曖昧情報のおかげで、道に迷ってしまい、文明のある場所まで戻れるかしらん?といった状態に陥りました。が、約3時間後、無事、車が通る道にたどり着き、タクシーに乗ることができました。たーさん曰く、「タクシーの運転手のおじちゃんが神様に見えた」そうです。なかなか貴重な体験でした(笑)

<オウチュウを脅かすもの>
林・農耕地の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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