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勇気あるツグミ、庭に再来!

野鳥の世界 ツグミ

越冬を目的に日本を訪れる野鳥の中で、全く同じ鳥さんと再会できる確率は、かなり低いと思われます。今回は、庭に再来したツグミのお話です。

あの記録的な大雪が関東を襲った日、「どうせー外に出られないのなら、たまには庭でも眺めることにしよう!」と決め、降りしきる雪と野鳥たちの様子を観察することにしました。

雪がどんどん降っている中、多くの野鳥が飛び交っています。そして、ツグミがポツンと止まっている姿が目に入りました。「あれ~、この冬もツグミが来ていたとは、知らなかった!」

普段は、庭の野鳥たちを警戒させないよう、窓のレースカーテンを閉めっぱなしにしているので、この時までツグミの存在に気づきませんでした。

ツグミ11
2014年2月 埼玉県自宅の庭 ツグミ

あーちゃん宅の庭にツグミがやって来たのは、前の冬が初めてでした。開けた場所が好きなツグミにとって、あーちゃん宅の狭い庭は敷居が高いようで、庭を訪れるにはかなりの勇気がいるようです。

なので、普通のツグミがおいそれとあーちゃん宅の庭にやって来るはずはないため、今回見かけたのも同じツグミ?

ツグミ12
前の冬にやって来たのと同じツグミ?

と、ここで、このツグミは見覚えのあるポーズをとったのです!そのポーズとは、「水入れの奥側に止まり、正面を向く!」でした。

ツグミ13
このポーズには見覚えが!

ちょうど約1年前に撮影したツグミの写真があったので、今回の写真と比較してみると・・・ポーズがそっくりです。

ツグミ14
水入れに止まるポーズがそっくり!(左:2014年2月、右:2013年2月)

次に胸のまだら模様と顔の模様を比較してみると・・・非常に似ています。

ツグミ15
胸のまだら模様と顔の模様がそっくり!(左:2014年2月、右:2013年2月)

背中の羽色はどうでしょうか?比較してみると・・・ほぼ同じです。

ツグミ16
背中の羽色は、ほぼ同じ!(左:2014年2月、右:2013年2月)

ツグミの羽色や胸のまだら模様には個体差があり、1羽1羽かなり違っているのですが、上の比較写真からすると、この2羽については明確な違いが見当たりませんでした。
ということで、このツグミは前の冬に見かけたのと同じ鳥さんです!

ツグミ17
約1年ぶりの再会!よくぞ、ご無事で!

と、ここで不安が。せっかく越冬場所として、あーちゃん宅の庭を選んでくれたわけですが、この大雪の中、食べ物を探せたでしょうか・・・?

しばらくの間、ツグミの様子を観察していると、何かをくわえていました。よ~く観ると、ナッツです。何とか、食べ物を見つけたようです。

ツグミ18
庭でナッツを見つけたツグミ

この後、ツグミの姿を見失ってしまったので、どこかに行ってしまったかと思いきや、その10分後、再び庭にいるのを発見!尾を上下にブンブンと振っています。雪を払っているのでしょうか。

ツグミ19
尾をブンブンと振るツグミ

この日は他の野鳥と同じく、このツグミもかなり長い時間、庭にいたようです。その後、雪はどんどん積もり、はてさてツグミはどうなったでしょうか・・・?

次にツグミを庭で見かけたのは、大雪が降った数日後でした。無事でよかった!

この冬のドカ雪には、ツグミもさぞかし驚いたことでしょう。春になると、繁殖地を目指して海を渡るツグミ。冬になると、再びあーちゃん宅の庭にやって来て、元気な姿を見せてくださいね、ツグミさん!チュ!

<余談>
渡りをする野鳥の中で同じ鳥さんと約1年ぶりに庭で再会したというのは、本当に驚くべきことでした。「繁殖地はどこなのかな~」とか、「あーちゃん宅の庭をよく覚えていたな~」とか、このツグミの姿を通して、いろいろ考えさせられました。

豪雪地帯でもない地域に、今回のような大雪が毎年降るとしたら、野鳥たちの生存率は著しく下がり、渡りをする野鳥であれば、今後渡来しなくなるかもしれません。
今回、大雪を経験したこのツグミは、次の冬も飛来してくれるでしょうか。もし、「あーちゃん宅の庭があるから大丈夫!」と思っているとしたら・・・責任重大です!

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<ツグミを脅かすもの>
林・農耕地の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。
密猟:食用として捕獲されているという問題があるようです。
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試練の大雪 庭のスズメ

野鳥の世界 スズメ

雪がほとんど降らない地域に大雪が降ったら・・・人も野鳥もパニックに陥ります。今回は、生まれて初めて大雪に遭遇した庭のスズメたちの様子を紹介します。

信じられないほどの勢いで、雪がどんどん降り積もっています。こうなると、常連の野鳥たちは一斉にあーちゃん宅の庭に集まって来ます。「ここに来れば、何か食べるものがあるはず!」とばかりに、テコでも動こうとしなくなります。

庭を訪れる野鳥の中で、最も数が多いのがスズメ。特に雪の日は一段と数が多くなります。この日は約30羽が庭木に止まっていました。

スズメ59
2014年2月 埼玉県自宅の庭 スズメ

このスズメたちの多くは、昨年生まれの若鳥です。若鳥は頬の黒斑が薄く、喉の下の黒い部分が小さいです。くちばしの両端が黄色の若鳥もいます。

スズメ60
若鳥たち(右下のスズメは成鳥)

スズメ61
くちばしの両端が黄色の若鳥

白くて冷たい雪。食べ物を覆い隠してしまう雪。若鳥たちにとっては大変な試練となりました。

スズメ62
風が強く、まるで吹雪!

庭にはパラパラと少量のアワを撒いていたのですが、すぐに雪が積もってしまいます。スズメたちは懸命に食べ物を探しています。

スズメ63
庭で食べ物を探すスズメ

スズメ64
「食べ物はどこ?」

雪を少し掘って、食べ物を探しているスズメもいました。このスズメは頬の黒斑が濃いので成鳥のようです。おそらく、何度か降雪を経験しており、食べ物の探し方を知っているのでしょう。

スズメ65
「この白いものを掘れば、食べ物があるはず!」

水入れにも、雪が降り積もっています。若鳥が中を覗き込んでいます。

スズメ66
「この白いものは・・・飲めるのかな?」

スズメたちは、食べ物探しがひと段落すると、また庭木に止まり、じっとしています。


スズメ67
「よく降るなぁ」

スズメ68
「生きるって厳しいな~」

雪はさらに激しくなり、一晩降り続けました。翌朝、庭を見てビックリ!約60cmほどの雪が積もっています・・・。スズメたちは大丈夫?

野鳥たちは、目覚めてすぐに一直線であーちゃん宅の庭にやって来るため、野鳥たちが来る前に雪かきをしなくてはなりません。朝5時台に雪かきを始めたのですが、終わったのは7時前・・・。野鳥たちは庭の周囲を飛び交いながら、「早く、早く!」と言っているみたいでした。

いつものように庭にパラパラと少量のアワを撒くと、すぐにスズメたちがやって来ました。何とか、無事に一晩過ごせたようです。ほっ。

スズメ69
無事に生き延びたスズメたち

大雪の中、無事でよかったですね、スズメさんたち。まだまだ厳しい寒さが続きますが、負けないでくださいね!チュ!

<余談>
記録更新となるような大雪が2回も降り、生まれて間もないスズメの若鳥たちも大層驚いたことと思います。

スズメの若鳥たちは、尾羽の付け根から出る脂の量が少ないため、羽に十分な脂を塗ることができず、寒い日にびしょ濡れになってしまうと命を落とす場合もあるようです。

寒い、食べ物がない、のダブルパンチだと彼らが生き残る確率が低くなるので、「せめて食べ物だけでも、うまく庭で見つけてくれれば!」と願うしかなく、大雪を通して自然界で生き延びることの難しさを痛感させられました。

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<スズメを脅かすもの>
水田・農耕地の減少:えさ場が少なくなるようです。
空き地の減少・除草剤:冬場のえさとなる雑草の種などがなくなります。
人による捕獲:日本では、まだ害鳥として駆除される場合があるそうです。

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荒波でもへっちゃら? クロガモ

野鳥の世界 クロガモ

オスは真っ黒で鮮やかな黄色のくちばしが目立つ、クロガモという鳥さんがいます。カモの仲間の野鳥で、日本では主に冬季に観察できるようですが、北海道の沖合などでは夏季も観察することができるようです。

今回は、このクロガモのお話です。

冬季、クロガモは海上で群れをつくって生活しているため、海なし県の埼玉では、まず出会うことのない鳥さんです。

とりあえず、海のある所に行ってみよう!と出かけたものの、到着した頃には午後3時を過ぎており、日没まであまり時間がありません・・・。

海岸沿いの有料道路を利用したため、途中で車を停めることもできず、ひたすら高速で走りながら海上をチェックすること約30分。その日は風が強く、波しぶきが立っており、波の合間からチラチラと見えるのはサーファーの頭ばかり・・・。果たして、カモはいるのでしょうか?

夕暮れが迫ってきているので、とにかく海ぎわに行かないと!ということで、海岸沿いの下道を利用して、海に近づけそうなポイントを探してみました。もう、あてずっぽうで、適当に砂浜に行ってみると・・・黒い点々がかすかに見えます。
浪間に見えるのは・・・サーファーの頭か?それともカモか?

クロガモ1
2014年1月 千葉県 とある海岸 サーファーの頭?それともカモ?

双眼鏡で確認すると・・・カモ!でした、ほっ。

クロガモ2
ようやくカモの群れに遭遇

ズームして確認すると・・・クロガモです。オスは真っ黒で、くちばしに黄色いコブのようなものがあります。

クロガモ3
クロガモ(オス)

クロガモのメスは、黒褐色で頬から首部分が白っぽいです。体長はオスが約51cm、メスが約43cmです。

クロガモ4
クロガモのつがい(左:オス、右:メス)

クロガモは、浅い海で貝類や甲殻類などを捕食しますが、この時は採餌姿までは確認できませんでした。
とにかく強風で、波がザッバ~ン、ザッバ~ンと押し寄せてくるため、クロガモたちの姿を確認するだけでも一苦労です。

クロガモたちは幾度となく波に呑まれ続けていますが、大丈夫でしょうか?

クロガモ5
荒波が

クロガモ6
次々と

クロガモ7
押し寄せる!

しばらくの間、クロガモたちの様子を観ていたのですが、彼らは荒波でも一向に平気なことが分かりました。うまく波に乗ったり、波が覆い被さる瞬間に潜ったりと、何ら支障はない様子でした。

クロガモ8
波に乗ったり、潜ったりするクロガモ

彼らはれっきとしたカモですが、泳ぐ姿が時々アシカみたいに見えます。

クロガモ9
左上のクロガモに注目!まるでアシカ?

クロガモ10
上のクロガモもアシカっぽい?

荒波でも自由自在に泳ぐことのできるクロガモたち。なかなか逞しいです!

クロガモ11
泳ぎ上手のクロガモたち(前:メス、後:オス)

夕闇が迫ってきたため、クロガモたちの観察は終了です。わずかの時間でしたが、姿を見せてくれてありがとう。また、お会いしましょう!チュ!

<余談>
普段はとても寒がりのあーちゃんですが、野鳥を観察している間だけは、寒さを忘れることができます。クロガモを観察している間、強風を遮るものが何もない海岸で、ぼぉ~と突っ立っていた、たーさんと老犬レオさんは、約1時間ばかしブルブルと震え続けていたそうです。
寒さ対策の特技を持たない一人と一匹には、「お気の毒さま!」としか言いようがないな~。

<クロガモを脅かすもの>
内湾・港の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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寒さにも負けず 越冬チドリ

野鳥の世界 シロチドリ、コチドリ、イカルチドリ

夏季にチョコチョコと元気に動き回るイメージが強いチドリたち。では、冬季には、どんなチドリ類が生息しているのでしょうか。今回は、冬の埼玉で見かけたチドリたちの姿を紹介します。

とある冬の寒~い朝。氷の上に佇んでいたのは・・・シロチドリ(絶滅危惧種)です。

シロチドリ9
2014年1月 埼玉県 とある沼 シロチドリ(冬羽)

本州中部以南では、シロチドリを周年観察することができるようなのですが、この時期に埼玉にいるということは、シロチドリは留鳥としてこの沼に生息していると思われます。

シロチドリ10
氷の冷たさにも負けぬ シロチドリ(冬羽)

同じ沼に、コチドリもいました。冬季、コチドリは主に西日本以南で越冬しており、埼玉では通常、夏季に見かける鳥さんです。なので、「へぇ~、1月なのにコチドリがいる!」と驚きました。

コチドリ8
2014年1月 埼玉県 とある沼 コチドリ(夏羽に換羽中)

コチドリは数羽いて、所々が凍っている泥地をちょこまかと歩き回って食べ物を探していました。寒くても食べ物が豊富にあれば越冬できるのかもしれませんね。

コチドリ9
埼玉の寒さにも負けぬ コチドリ(夏羽に換羽中)

冬の河原をブラブラと散策してみると・・・そこにはイカルチドリが。
イカルチドリは埼玉では留鳥となるため、夏も冬も同じ場所に生息しています。

その日はよく晴れており、イカルチドリたちは河原で日光浴をしながら、うたた寝をしているようでした。

イカルチドリ9
2014年1月 埼玉県 とある河原 イカルチドリ

イカルチドリはコチドリによく似ていますが、イカルチドリの方が大きいです。足の長さを比べると分かりやすいです。

イカルチドリ10
イカルチドリ(オス)[夏羽に換羽中]

水辺には冷気が漂っていて、周囲の気温よりもぐっと低いはず。けれども、イカルチドリたちはへっちゃらです。河原の主ですから、寒いなんて言ってはいられません。

イカルチドリ11
水辺の寒さにも負けぬ イカルチドリ(オス)[夏羽に換羽中]

夏のイメージが強いチドリたちですが、冬の寒さにも負けない元気な姿を披露してくれました。春まであともう少し。頑張れ、チドリたち!チュ!

<余談>
いつの間にか数が減ってしまったシロチドリは、環境省第4次レッドリスト(2012)で絶滅危惧II類(VU)に指定されてしまいました。
埼玉では、コチドリを冬に見かけること自体とても稀ですし、イカルチドリも観察できる場所は限られています。

そんな彼らが小さな体で越冬している姿を見かけると、「頑張れ~!」とエールを送りたくなります。人間も「雪にも負けぬ丈夫な体」を持っているはずなので、チドリたちに負けてはいられませんね。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)、くま(犬)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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