お友達を連れて アオジ

野鳥の世界 アオジ

自宅近辺では冬季に姿を現すアオジ。庭では数年前に一度だけ、アオジのメスをチラッと見かけたことがあります。おそらく同じアオジと思われる鳥さんが、この冬、姿を現しました。今回は、あーちゃん宅の庭を訪れるアオジのお話です。

あーちゃん宅の庭に野鳥がたくさん訪れるようになるのは、食べ物が残り少なくなる12月に入ってからです。しかし、11月中旬頃、どう見てもスズメとは違う鳥さんが、庭をウロウロしているのを発見。
ガラス越しに、しかもカーテンの隙間から、チラリとしか姿を観ることができないため、「誰だろう?」と思っていました。

ある日、ようやくその姿をカメラに収めることができました。正体は・・・アオジです!

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2013年11月 埼玉県自宅の庭 アオジ(メス)

このアオジの行動には、とても興味深いものがありました。まるで勝手知ったる場所のように庭をチョコチョコ動き回り、警戒心が全くありません。窓際に立って、カーテンを開けても逃げないのです。何故にこんなに慣れている・・・?
おそらく、このアオジは、かつてあーちゃん宅の庭を訪れたことがあり、この場所を安全と思っているからでしょう。

11月だと、まだ庭にえさ台がないので食べ物はほとんどありません。アオジは、庭で木の実のようなものを見つけたようです。

アオジ16
木の実らしきものをついばむアオジ(メス)

12月に入り、この頃になると餌をほんの少し、庭にパラパラと撒いておきます。ほとんどはスズメに食べられてすぐになくなってしまうのですが。

その後も、庭でアオジを何度か見かけました。木に止まっていたり、地面を歩き回ったりと、数時間滞在することも。

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2013年12月 埼玉県自宅の庭 長居をするアオジ(メス)

とある日、いつものようにアオジが庭を歩いているのですが、よ~く観ると2羽います!あれ?アオジがお友達を連れて来た!どちらもメスです。

2羽連立って歩いていたのですが、2羽一緒の写真が撮れなかったので、それぞれ木に止まっている姿をパシャリ。

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アオジ(メス) Aちゃん

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アオジ(メス) Bちゃん

AちゃんとBちゃんとでは、頬や胸の色味が若干違っています。11月に撮った写真をよ~く見てみると、AちゃんとBちゃんの両方が庭にいたことが判明。11月によく見かけていたのはAちゃんです。Aちゃんに誘われてBちゃんも庭にやって来たようです。

警戒心の強いアオジがちんまい庭に2羽もいたとは、驚いた!
狭い庭で食べ物も少ないですが、越冬期間中は好きなだけご利用ください、アオジちゃんたち!また、お会いできてうれしいです。チュ!

<余談>
あーちゃん宅の庭は、野鳥界の情報誌で紹介されているのかと思うほど、年々野鳥の数が増えていくので、この冬は対策をとることにしました。

庭の木の茂みに少量の餌(ナッツやジュース類)を隠し、その場所を知っている鳥さんだけが食べられるようにしたり、1日に1回だけ、パラパラとほんの少しの量のアワを庭に撒いたりしています。

野鳥たちは賢いので、えさ台のありかをすぐに学習し、提供した餌はあっという間に食べてしまいます。こうすることで、人数(鳥数)制限をおこなっています。
提供できる餌の量が少なく心苦しいのですが、庭を訪れる野鳥の数が際限なく増えていくのをセーブするため、やむを得ない措置となりました。鳥さんたち、許してね。

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<アオジを脅かすもの>
森林・草原の減少:生息地がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。
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中継地は危険がいっぱい! ホシハジロ

野鳥の世界 ホシハジロ

オスは赤い目と白っぽい羽色が目立つ、ホシハジロという鳥さんがいます。カモの仲間の野鳥で、日本では冬季に観察できるようで、北海道では夏季に少数が繁殖するケースもあるそうです。

今回は、このホシハジロのお話です。

初冬、カモの群れが湖に飛来し始め、次第に数が多くなっていきます。自宅近くの湖ではそのまま越冬するカモと、中継地として立ち寄るカモがいます。ホシハジロは後者で、たまにカモの群れに数羽が混じっているのを見かけます。

ホシハジロ1
2013年12月 埼玉県 とある湖 カモの群れに混じるホシハジロ

ホシハジロの体長は約45cmで、オスは体の色が白っぽいので遠目でも識別しやすいです。

ホシハジロ2
遠くからでも識別しやすいホシハジロのオス

ホシハジロのオスは頭部が茶色で目が赤く、くちばしは基部と先端が黒色で中央部分は青灰色です。

ホシハジロ3
頭部が茶色で目が赤いホシハジロ(オス)

ホシハジロは頻繁に潜水して甲殻類などを捕食します。

ホシハジロ4
潜水するホシハジロ(オス)

ホシハジロは水草なども食べるようで、水面で採餌する姿も披露してくれました。

ホシハジロ5
水面で餌を探すホシハジロ(オス)

と、探しやすいオスに対し、ホシハジロのメスは遠くからだと非常に見つけづらいです。他のカモ類のメスと同様、色味が地味だからです。

今回観察していたホシハジロの群れではオスが数羽いるのはすぐに分かったのですが、メスがなかなか見つかりません。観察を始めて数日後、ようやくメスが現れました。オスと一緒に眠っています。

ホシハジロ6
休憩中のホシハジロ(前:メス、後:オス)

しばらくすると、ホシハジロのメスが動き始めました。可愛らしい顔をしていますが、やはり、とても地味な色合いです。ホシハジロのメスには白いアイリングがあります。

ホシハジロ7
白いアイリングがあるホシハジロのメス

このメスはオスと一緒に移動していたため、この2羽はつがいと思われます。

ホシハジロ8
ホシハジロのつがい(左:メス、右:オス)

結局、このホシハジロの群れは、オス6羽、メス2羽のグループと判明しました。さて、このホシハジロたちは、無事、越冬地へ向けて旅立つことができるでしょうか?

この湖にはハンターのオオタカが現れるため、カモたちは油断ができません。観察時、オオタカの幼鳥が現れ、カモを狙って水面すれすれの飛翔を繰り返し、カモたちをビビらせていました。

オオタカ2
獲物を狙うオオタカ(幼鳥)

この時のオオタカのハンティングは失敗に終わり、オオタカはどこかへ飛び去っていきました。やれやれ。

おそらくヨーロッパやシベリアの繁殖地から、はるばる越冬のため日本に渡来したホシハジロ。生きていくには常に危険と隣り合わせですが、無事、最終越冬地までたどり着いてくださいね、チュ!

<余談>
カモたちが飛来し始めると、「今日はどんなカモがいるかな?」と数百羽いるカモたちを1羽1羽眺めるのが恒例となってきました。日によっては、カモたちは岸辺ではなく、とても遠くにいる場合もあるし、すぐに旅立ってしまう場合もあるため一期一会のカモが結構います。
なんだか宝探しをしているようで、はまってしまうとなかなかやめられないのですが、そのせいで前の冬は、頬と耳と手に「しもやけ」ができてしまったので、この冬は気をつけようっと!

<ホシハジロを脅かすもの>
湖沼・池・河川の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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イージーハンティング モズ

野鳥の世界 モズ

秋、「キチキチキチ~」と高鳴きをおこない、縄張り宣言をするモズ。人気エリアでは強いモズが勝者となり、冬の間、その縄張り内で過ごします。今回は、条件のよい縄張り内で、いとも簡単にハンティングをするモズのお話です。

昆虫類が多く生息する広い草むらがあり、そこでは毎年モズたちの激しい縄張り争いが勃発します。この冬、見事勝利を収めたのはメスのモズでした。

モズ6
2013年11月 埼玉県 人気エリアの勝者 モズ(メス)

通常、モズは高い場所から獲物を狙います。

モズ7
高い木の上から獲物を探すモズ(メス)

この高い木は、このモズのお気に入りのようで頻繁に見かけます。捕らえた昆虫をブスッと木の枝に刺す「はやにえ」の姿も、そこで見かけました。

とある日、よく止まっている木から少し離れた場所で、同じモズを発見。草むらに降り立って、じっとしています。

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2013年11月 埼玉県 草むらで停止しているモズ(メス)

体は動かさず頭だけを動かしているので、「何だろう?」と不思議に思い、少し観察してみることに。

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しきりに頭をクリクリと動かしています。考え中?

しばらくの間、モズはキョロキョロしているだけでした。

モズ10
後ろを向いて・・・

モズ11
正面を向いて・・・

はて?
と、次の瞬間、何かを捕らえました!

モズ12
獲物をGet!

尻尾と足が見えるので、獲物はトカゲのようです。

モズ13
獲物はトカゲ!

これで、モズが動かなかった理由が分かりました。トカゲに警戒されないよう、頭を動かすだけで獲物の動きを追っていたのですね。これぞ、体をほとんど動かさずに獲物をGetする「イージーハンティング」ですね、お見事!

この後、モズは獲物をくわえたまま、飛び去りました。おそらく、いつものお気に入りの枝に獲物を持ち帰ったことでしょう。
この冬、広い縄張り内で、また面白いハンティング姿を披露してくださいね、モズさん!チュ!

<余談>
昆虫類が少なくなってくると、モズのターゲットは野鳥たちとなるケースも。このメスのモズが現れると、群れで生息しているホオジロたちがオタオタと逃げ去ります。モズは、自分より少々体の大きい野鳥をも捕食するので、本当に勇ましい鳥さんだなぁとつくづく思います。

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「自慢の縄張り シマアカモズ」はこちら
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至近距離実験 チョウゲンボウ

野鳥の世界 チョウゲンボウ

自宅近辺を散策している最中、猛禽類が飛翔している姿が目に入りました。そのまま遠くへ行ってしまうかと思いきや、近くの電柱にヒラリと舞い降りました。双眼鏡で確認してみると・・・チョウゲンボウです!今回は、チョウゲンボウとの至近距離についてのお話です。

このチョウゲンボウはメスで、冬になるとこの辺りに現れるようで、ここ数年、何度か見かけています。チョウゲンボウが止まっている電柱の前には、小さなため池と畑があるので、獲物が現れるのを待っているようです。

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2013年11月 埼玉県 チョウゲンボウ

しばらくの間、チョウゲンボウを観察していたのですが、チョウゲンボウはずっと同じ姿勢でこちらには背を向けたままでした。しかも逆光で観える姿はかなり暗い・・・。

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チョウゲンボウ(メス)

チョウゲンボウの止まっている電柱の向こう側に移動したいのですが、通り道はチョウゲンボウの真下にある車通りの激しい側道しかありません・・・。チョウゲンボウの真下を通るということは、かなりの至近距離となってしまうため、チョウゲンボウは飛び去ってしまうかもしれません。

悩んだ末、一か八か試してみることに。
ドキドキしながらチョウゲンボウの止まっている電柱の真下を素知らぬ顔で通り過ぎます。注意点は、「警戒されないよう、決してチョウゲンボウを見上げないようにする!」です。

「この辺りで大丈夫かな?」というところで立ち止まり、ゆっくり振り返ってみると・・・いました!ミッション成功です!

チョウゲンボウ19
電柱の真下を通っても逃げなかったチョウゲンボウ

このメスのチョウゲンボウについては「至近距離でも大丈夫」という結果になりました。

チョウゲンボウ20
「獲物探しに忙しいので人間になんか構っていられないの!」
はぁ、さようで。

チョウゲンボウは約15分ほど電柱の上で頑張っていましたが、獲物を見つけられず、飛び去ってしまいました。

ちょうど、チョウゲンボウが飛んで行った方向を散策にするつもりだったので、再びチョウゲンボウを探してみると・・・今度はネット付のポールの上に止まっていました。

チョウゲンボウ21
ポールの上に止まっているチョウゲンボウ

チョウゲンボウは、このポールの上から獲物を探すつもりのようです。

チョウゲンボウ22
「ご馳走はあるかしら?」

すでに午後3時過ぎなので、もう少しで暗くなります。ハンティングにかける時間はあまりありません。

チョウゲンボウ23
「そろそろ獲物を捕まえないと!」

チョウゲンボウはこのポールの上に約5分ほどいましたが、こちらでも獲物を見つけることができず、飛び去ってしまいました。

この後、ハンティングは成功したでしょうか?これからどんどん獲物が少なくなっていく時期となりますが、頑張って冬を乗り越えてください、チョウゲンボウさん!チュ!

<余談>
野鳥たちは、凝視されると途端に緊張するようで、飛び去ってしまうことがよくあります。通常、野鳥観察時は鳥さんたちを驚かさないよう、遠くからそっと眺めるというようにしているのですが、どうしても近くを通らざるをえない時は、あえて興味がない振りをする「素知らぬ戦法」を利用すると、鳥さんは逃げずにその場にいてくれる場合があります。
観察時は、野鳥の気持ちになって考えてみる、というのも大事かもしれませんね。

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<チョウゲンボウを脅かすもの>
河川・農耕地・草原の減少:生息場所がなくなります。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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