農道を封鎖せよ! アマサギ

野鳥の世界 アマサギ

渡り途中か越冬を目的に渡来する場所では、アマサギの集団をよく見かけます。アマサギたちの行動はとても面白いので、見かけるとチェックするようにしています。今回は、さまざまな場所を占拠するアマサギたちの様子を紹介します。

さて、アマサギたちはどんな所にいるのでしょうか?

まずは、草地に出没!

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2013年9月 沖縄県本島中部 草むらにうごめく白い物体

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草むらを占拠中のアマサギ

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「何か問題でも?」 アマサギ

次は、農耕地に出没!

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畑に数十の白いポツポツが。

アマサギ26
畑を占拠中のアマサギ

アマサギたちの羽色は白い冬羽だったり、オレンジっぽい夏羽から冬羽へ換羽中だったりとさまざまです。

今度は、木の上に出没!時間は朝6時頃なので、この木で寝ていたようです。

アマサギ27
木を占拠中のアマサギ

そして、こんなところにも出没。農道のド真ん中!です。

アマサギ28
「農道を封鎖中せよ!」 アマサギ

と相談しているのかどうか分かりませんが、アマサギたちが農道いっぱいに広がっていたため、車で前に進めず立ち往生してしまいました

アマサギ29
あの~、通ってもよろしいでしょうか?

アマサギ30
「どうする?封鎖を解除する?」 相談中のアマサギ

待つこと数分。ようやくアマサギたちに封鎖を解除してもらい、車で通行することができました!
気前よく封鎖を解除してくれてありがとう、アマサギさんたち。お元気で!チュ!

<余談>
通常、白いサギは気品のある感じがしますが、アマサギだけは別です。
アマサギは顔つきがやんちゃそうだし動きも本当にユーモラスで、気品どころか「いたずらっ子」といった感じがします。西表島で執拗に牛をマークするアマサギの光景を思い出すと今でも「プッ」となります。いつも笑いを届けてくれるアマサギたちに感謝!

アマサギと牛との愉快な関係「モーいい加減にして! アマサギ」の記事はこちら

<アマサギを脅かすもの>
草原・農耕地・森林の減少:生息地がなくなります。
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ジャンル : 趣味・実用

普通じゃない! タカブシギ(絶滅危惧種)

野鳥の世界 タカブシギ

かつては普通種、現在は希少種となってしまった、タカブシギという鳥さんがいます。シギの仲間の野鳥で、日本では春と秋の渡りの時期に観察することができ、関東以南では少数が越冬しているようです。

今回は、このタカブシギのお話です。

タカブシギの繁殖地はユーラシア大陸北部、越冬地はアフリカ、インド、東南アジア、オセアニアなどですが、タカブシギの日本への渡来数は減少傾向にあり、とうとう環境省第4次レッドリスト(2012)で「絶滅の危険が増大している種」として絶滅危惧II類(VU)に指定されてしまいました・・・。

非繁殖期のタカブシギは数羽~数十羽の群れで、水田や湿地などの淡水域に現れます。タカブシギが減ってしまった理由は、淡水湿地の減少や(農薬の使用などを含む)環境悪化が原因のようです。

探鳥時に水田エリアで出会ったタカブシギたちは約10羽ほどいましたが、彼らは密集して群れているのではなく、わりと自由に散らばった状態で採餌していました。

タカブシギ2
2013年9月 沖縄本島中部 とある水田 タカブシギ

タカブシギたちの羽色は、さまざまでした。夏羽では上面の大きな白斑が目立ち、冬羽では羽縁の白色が目立ちます。

タカブシギ3
まだ上面の大きな白斑が目立つタカブシギ(冬羽に換羽中)

タカブシギ4
羽縁の白色が目立つタカブシギ(冬羽)

タカブシギの幼鳥も数羽いました。成鳥と幼鳥とでは、羽色や各羽の形状が違っています。

タカブシギ5
上面が灰褐色のタカブシギ(幼鳥)

タカブシギ6
表情も幼い感じ?のタカブシギ(幼鳥)

タカブシギ7
各羽に丸みのないタカブシギ(幼鳥)

タカブシギの体長は約22cmで足は長めですが、セイタカシギと比べると・・・とても小さく見えます。

タカブシギ8
セイタカシギと一緒に早朝散歩中?のタカブシギ

田イモ畑で葉の陰に隠れているつもり?のタカブシギを発見。

タカブシギ9
タカブシギ(幼鳥)

丸見えなのですが、このタカブシギは安心しているようで、羽づくろいを始めました。

タカブシギ10
「ここなら大丈夫!」 丸見えですが・・・

この水田エリアにはタカブシギの他にも野鳥が大勢いたので、食べ物が豊富にあると思われます。おそらく農薬を使用しておらず、タカブシギの主食である昆虫類や甲殻類もたくさんいることでしょう。このような場所がもっと増えれば、タカブシギの生息数の減少に歯止めがかかるはず。

「普通じゃない!」タカブシギは、いつの日か、また普通種と呼ばれる時が来るのでしょうか?頑張って生き延びてください、タカブシギさん!チュ!

<余談>
かつてのタカブシギについては、図鑑などでも、「ごく普通に見られる旅鳥」とか、「春秋に普通に見られ」とか、「一般的な中型シギ類」と記載があります。
タカブシギの生息状況の変化については、普通が普通でなくなってしまった、本当に残念な事件です・・・。

<タカブシギを脅かすもの>
繁殖地、中継地、越冬地の環境破壊:世界中で、えさ場(水田・淡水の湿地など)が減少しているようです。

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寝床はどこ? ムナグロ

野鳥の世界 ムナグロ

南西諸島には、旅の途中で立ち寄ったり、越冬を目的に渡来するムナグロがたくさんいます。今回は、そんなムナグロたちがどこで寝ているのか?についてのお話です。

秋の南西諸島には、ムナグロたちがすでに大勢渡来しており、草地や農耕地、水田などでその姿を観察することができます。

ムナグロ26
2013年9月 沖縄本島中部 ムナグロ(冬羽に換羽中)

夕方、畑で群れているムナグロを発見!下の写真には10羽のムナグロがいます。

ムナグロ27
とある農耕地 ムナグロ10羽の夕方の様子

時間は午後6時頃。ムナグロたちは寝る準備に入っています。

ムナグロ28
「おやすみ~」

ここで疑問が。こんな開けた場所でムナグロたちは本当に眠るのでしょうか?夜間、敵に襲われたらひとたまりもないはず・・・。というのも、この農耕地からさほど離れていない公園で、ジャワマングース2匹を見かけたので、ムナグロたちが大丈夫か心配です。

ジャワマングース1
2013年9月 沖縄本島中部 公園にジャワマングースが!

翌朝、ムナグロたちの様子を確認すべく、昨日と同じ農耕地に行ってみました。

午前7時40分頃、目的地に到着。ムナグロは・・・いました!どうやら無事だったようです。前日撮った写真と角度が違いますが、下の写真には8羽のムナグロがいます。

ムナグロ30
とある農耕地 ムナグロ8羽の朝の様子

まだ眠っているムナグロも。結構お寝坊さんのようです。

ムナグロ31
「おはよう~、まだ眠いけど・・・」

ムナグロたちの元気な様子にほっとひと安心。その日の夕方、再び農耕地へ行ってみると・・・ムナグロたちは同じ畑で眠る準備をしていました。

ムナグロ32
「今日もここで寝ようっと!」

短期間の観察ですが、このムナグロの群れは、同じ畑を寝床として利用しているのが分かりました。はた目から見ると、あまり安全ではないように思えるのですが、開けた場所で集団で眠るということで、身を守っているのかもしれません。

夜間の敵の襲来にはくれぐれも気をつけてくださいね、ムナグロさんたち!チュ!

<余談>
当初、ハブなどを退治する目的で沖縄本島に人為的に持ち込まれたジャワマングースですが、ハブではなく家禽や野鳥などを捕食しながら数を増やしていったようです。

沖縄本島北部には希少種のヤンバルクイナなどが生息するため、北部エリアではジャワマングースの駆除活動に力を入れていますが、それ以外の地域はどうでしょうか?
中部エリアで短時間に2匹のジャワマングースと遭遇したことにより、ジャワマングースは予想以上にその数が多いのかも?と危機感を覚えました。

沖縄本島に立ち寄ったり、越冬地として利用している多くの渡り鳥たちも、もしかするとジャワマングースの被害に遭っているのかもしれません・・・。

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<ムナグロを脅かすもの>
水田・農耕地・草地・干潟の減少::生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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小さな虫!じゃないよ ヒバリシギ

野鳥の世界 ヒバリシギ

ヒバリによく似た小さくて可愛い、ヒバリシギという鳥さんがいます。シギの仲間の野鳥で、日本では春と秋の渡りの時期に観察することができるようで、南西諸島では越冬する場合もあるようです。

今回は、このヒバリシギのお話です。

ヒバリシギは小さくて背の羽毛がヒバリに似ていてることから、雲雀鷸(ヒバリシギ)と名付けられたようです。けれども、実際は体長約17cmのヒバリよりもヒバリシギはさらに小さく、スズメとほぼ同サイズの約14cmしかありません。

そのため、ヒバリシギが田んぼにいると、「何か虫のように小さなものがチョコチョコ動いているなー」といった感じがします。

ヒバリシギ1
2013年9月 沖縄本島中部 とある水田 虫?のように小さいヒバリシギ

ヒバリシギによく似た野鳥もいるため、ヒバリシギ単体の羽色だけを観ると、誰だか分かりづらいです。そのため、まずはヒバリシギらしき野鳥のサイズがどのくらいか?をチェックしてみます。今回は、たまたま近くにいた体長約16cmのコチドリを基準にして、それより大きいか小さいか?を確認してみます。

コチドリとの比較その1。
この野鳥はコチドリより大きいです。この野鳥の羽色はヒバリシギに似ていますが、サイズから判断すると・・・ウズラシギです。

ウズラシギ1
コチドリ(左)、ウズラシギ(右)

コチドリとの比較その2。
この野鳥はコチドリとほぼ同じか、やや小さめに見えます。サイズから判断すると・・・こちらはヒバリシギ!です。

ヒバリシギ2
コチドリ(左)、ヒバリシギ(右)

ヒバリシギは数羽いて、それぞれ色味が少しずつ違っています。
羽色に橙色が混じっているヒバリシギは、幼鳥のようです。

ヒバリシギ3
ヒバリシギ(幼鳥)

このヒバリシギは夏羽から冬羽に換羽中です。

ヒバリシギ4
ヒバリシギ(冬羽に換羽中)

こちらは、ほぼ冬羽のヒバリシギです。

ヒバリシギ5
ヒバリシギ(ほぼ冬羽)

ヒバリシギは貝類や甲殻類、昆虫などを捕食します。みんな忙しそうに食べ物を探していました。

ヒバリシギ6
食事中!のヒバリシギ(幼鳥)

ヒバリシギ7
食事中!のヒバリシギ(ほぼ冬羽)

ヒバリシギ8
思いっきり食事中!のヒバリシギ(幼鳥)

ヒバリシギの繁殖地はシベリア中部からカムチャッカ半島、越冬地は東南アジアやオーストラリアですが、南西諸島でも越冬する場合があるので、このヒバリシギたちは、この後どうするのか気になります。この地で越冬するのか、それともさらに南下するのか・・・?

とても小さな体ですが、頑張って冬を乗り越えてくださいね、ヒバリシギさん!チュ!

<余談>
真冬に越冬地ではない場所で渡り鳥数羽の群れを見かけたことがあり、「なんでここにいるの?」と大変驚かされたことがあります。渡りをする野鳥たちにとって、「ここで越冬することに決~めた!」または「もっと南に行かないと!」となる判断基準は何でしょう?体力的な問題?それとも気分的なもの?
んー、野鳥の世界は、まだまだ謎が多いです。

<ヒバリシギを脅かすもの>
水田・湿地・河川の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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水辺のプチバレリーナ? コアオアシシギ

野鳥の世界 コアオアシシギ

スラリとした長い足と細長いくちばしを持つ、コアオアシシギという鳥さんがいます。シギの仲間の野鳥で、日本では春と秋の渡りの時期に観察することができるようで、南西諸島では越冬する場合もあるようです。

今回は、このコアオアシシギのお話です。

コアオアシシギの体長は約24cmなので、体長約35cmのアオアシシギに比べると小柄です。コアオアシシギは、ぱっと見はアオアシシギに似ていますが、くちばしの形状が違っています。アオアシシギのくちばしは少し上に反っていますが、コアオアシシギのくちばしは細くてまっすぐです。

コアオアシシギ1
アオアシシギ(左)、コアオアシシギ(右)

コアオアシシギの繁殖地は主にヨーロッパ南部から中央アジア、越冬地はアフリカ・インド・東南アジア・オーストラリアなどで、少数が日本に立ち寄る(一部越冬する)そうです。この時出会ったコアオアシシギは2羽いて、沖縄本島の水田や田イモ畑で採餌中でした。旅の途中か、この地で越冬するのか?は不明です。

コアオアシシギ2
2013年9月 沖縄県本島中部 とある水田 コアオアシシギ(冬羽)

コアオアシシギ3
2013年9月 沖縄県本島中部 とある田イモ畑 コアオアシシギ(冬羽に換羽中)

コアオアシシギは、水生昆虫や甲殻類、タニシなどを捕食するため、チョコチョコと忙しそうに歩き回っていました。

コアオアシシギ4
食事中のコアオアシシギ

コアオアシシギは、スラリとした長い足が特徴です。足全体は見えませんが・・・。

コアオアシシギ5
長い足を持つコアオアシシギ

コアオアシシギ6
長い足と細長いまっすぐなくちばしにピンときたら・・・コアオアシシギ!

セイタカシギ(絶滅危惧種)と一緒に食事中のコアオアシシギ。セイタカシギの足には到底かないませんが、コアオアシシギもそれなりに頑張って?います。

コアオアシシギ7
コアオアシシギ(左)、セイタカシギ(右)

素晴らしく長い足を持つセイタカシギの異名が「水辺のバレリーナ」なら、コアオアシシギは「水辺のプチバレリーナ」?

セイタカシギ15
本家本元の「水辺のバレリーナ」 セイタカシギ お見事!

コアオアシシギ8
勝手に命名「水辺のプチバレリーナ」 コアオアシシギ ちと無理がある?

コアオアシシギにとって、セイタカシギに負けじと少し深いところでも採餌できるというのは、とても有利な点です。

コアオアシシギ9
少し深くても大丈夫 コアオアシシギ

なかなか出会う機会がありませんが、姿を見せてくれてありがとう。次は、いつ、どこで出会えるかな?コアオアシシギさん!チュ!

<余談>
渡りの時期は、いろいろな野鳥が日本を経由するため、ブラブラするだけでとても楽しいものです。この野鳥はどこから来て、どこに行くのかな?(繁殖地はどこで、越冬地はどこ?)と生息地を調べると驚くほど長距離を旅することが分かったりして、尊敬の念を抱きます。小さな体にエネルギッシュなパワーを秘めた野鳥たちは、本当に頑張り屋さんですね。

<コアオアシシギを脅かすもの>
水田・湿地の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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