北海道探鳥旅行記 2012年7月 第1話

野鳥の世界 北海道探鳥旅行記 2012年7月 1日目

今回は、2012年7月に2泊3日で北海道根室半島を旅した際の探鳥のお話です。第1話~第8話の8回に分けて、紹介していきます。根室市は日本最東端に位置し、夏季は日本の平地で最も気温の低い場所といわれていますが、さて、どんな野鳥たちが生息しているのでしょうか?

北海道東部

午前10時30分頃、釧路空港へ到着。曇り時々晴れの天候で、気温は15度~18度ぐらいで涼しいです。根室方面に向けて出発です。

北海道といえば、「北海道はでっかいど~!」と歌いながら雄大な景色を眺めるなど楽しみがたくさんありますが・・・まずは食事!ということで、ブラリと立ち寄ったお店で、鮭、ホタテ、いくら丼などをいただきました。

北海道29
鮭とホタテ

北海道30
いくら丼

北海道に到着して間もないですが、「本当に来てよかった!」とすでに大満足!
さて、時間が限られているので、とっとと出発です。まずは、霧多布岬に行ってみることに。

霧多布岬(湯沸岬) 午後1時30分頃~3時頃。

霧多布岬に到着。岬に向かい車中から観察を続けます。電線にノビタキのオスとメスが止まっています。

ノビタキ23
ノビタキ(オス)[夏羽]

ノビタキ24
ノビタキ(メス)[夏羽]

車から降りて、岬から海を眺めてみることに。一面霧で覆われ、冬の気候のように寒いですが、野鳥はいるでしょうか。

北海道18
霧多布岬(湯沸岬)の風景

岩場にアオサギ、オオセグロカモメが。

アオサギ23
アオサギ

オオセグロカモメ8
オオセグロカモメ

ウミウ数羽の姿も見えます。

ウミウ4
ウミウ

寒いので車中から霧多布岬付近の草原を観察することに。このような光景が広がっています。

北海道43
霧多布岬付近の風景

電線にノゴマのオスを発見。元気よくさえずっています。

ノゴマ6
ノゴマ(オス)

杭の上に止まっている野鳥がいます。双眼鏡で確認してみると・・・オオジシギ(準絶滅危惧種)です!オオジシギは2羽いたので、つがいと思われます。

オオジシギ3
オオジシギ

夏季の霧多布岬は霧が発生し、冷涼な気候だけれども、多くの野鳥が繁殖地として利用しているようでした。この地を後にし、目的地に向けて出発です。出発してすぐに、思いがけない出会いが!

北海道探鳥旅行記 2012年7月 第2話へ続く
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ガラッと変身! オオジュリン

野鳥の世界 オオジュリン

オスは冬羽と夏羽とではガラッと模様替えをするオオジュリン。以前の記事、「新緑にマッチ オオジュリン」では優しい色合いの冬羽を紹介したので、今回は強い色合いのオスの夏羽と鳴き声の紹介です。

夏季の北海道では、たくさんのオオジュリンが子育てをおこなっており、あちらこちらでオスの夏羽の姿を観察することができます。

オオジュリン10
2012年7月 北海道根室市 オオジュリン(オス)[夏羽]

冬と夏とで羽色が変化する鳥さんは数多くいますが、オオジュリンもその一種です。オオジュリンの冬羽と夏羽とを比較してみると・・・こんなにも違うのです。ガラッと変~身!

オオジュリン11
オオジュリンの冬羽(左)、夏羽(右)

とても同じ鳥さんには見えませんね。

オオジュリンのオスは目立つところに止まり、一生懸命さえずります。人工物にもよく止まっています。

オオジュリン12
目立つところに止まるオオジュリン(オス)[夏羽]

オオジュリン13
人工物に止まり、さえずるオオジュリン(オス)[夏羽]

このオオジュリンはさえずりに夢中で、こちらをあまり気にしていない様子なので、ちょっと失礼して動画をとらせてもらいました。夏羽の姿は頭が黒くちょっといかつい感じですが、鳴き声は意外にも可憐でした。(2回のさえずりしか入っていませんが・・・)


可憐なオオジュリンのさえずり(動画 12秒:音声有)

オオジュリンの幼鳥と思われる鳥さんも見かけました。オオジュリンのメスの夏羽は頭部が褐色で胸に黒褐色の斑がありますが、この鳥さんは胸に斑がないので、幼鳥のようです。

オオジュリン7
2012年7月 北海道根室市 春国岱 オオジュリン(幼鳥)

普段、なかなか出会うのが難しい夏羽の姿を見せてくれたオオジュリン。次に出会うのは夏羽と冬羽どちらの姿でしょうか?楽しみです!チュ!

<余談>
夏羽、冬羽で色合いが変化する野鳥の場合、同じ鳥さんを違った姿で観察できるので、1度で2度おいしい!みたいな感じがして得した気分になります。色変わり途中の鳥さんに出会うと、「あんた誰?」と言いたくなるケースもしばしばあるので、本当に面白いです。
それにしても、夏羽が黒っぽく変化するオスの野鳥が多いので、女性へのアピールは黒もおすすめ?

オオジュリン(冬羽)の記事「新緑にマッチ オオジュリン」はこちら

<オオジュリンを脅かすもの>
湿地にある草原(アシ原)等の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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優しいヒゲ面 ウトウ

野鳥の世界 ウトウ

夏羽は、おじいちゃんのような風貌のウトウという鳥さんがいます。ウミスズメの仲間の野鳥で、東北地方南部以南では冬季、北海道や本州北部では周年観察することができるようです。

今回は、このウトウのお話です。

船の上から、たくさんの海鳥たちを観察している際、ウトウの群れを何度か見かけました。この日、ウトウは数百羽いたようですが、まとまってではなく数羽単位でプカプカと浮いていました。船はユラユラと揺れまくるし、雨でカメラも双眼鏡もビショ濡れになるしで、コンディションはよくないのですが頑張ってパシャリ。

ウトウ1
2012年7月 北海道根室市 ユルリ島、モユルリ島付近 ウトウ

ウトウの夏羽の顔は、なかなか面白いです。眉毛とヒゲがあるように見えます。ウトウの体長は約38cmですが、遠くからでもこのヒゲ面が見えると、ウトウ!と分かります。

ウトウ2
ヒゲ面が目印のウトウ(夏羽)

ウトウのくちばしはオレンジ色で、上部のつけ根に突起があります。この突起も冬羽ではなくなります。

ウトウ3
くちばしの上部のつけ根に突起が。コブみたい! ウトウ(夏羽)

ウトウは離島などの傾斜面に1~2mの穴を掘って巣を作り、夜明け前に巣を離れて海で魚を捕り、日没前に巣に戻ります。この時見かけたウトウたちは、近くのユルリ島・モユルリ島で繁殖していたと思われます。ウトウは潜水上手で主食は魚類、非繁殖期はイカ類や甲殻類なども捕食するそうです。

ウトウ4
顔はおじいちゃんみたいだけど実は潜水上手

雨が降り、霧も発生する中、姿を見せてくれてありがとう。船酔いがひどかったので、次は陸地で会いたいです、ウトウさん!チュ!

<余談>
ウトウの繁殖地は天売島が有名です。以前、TVで観たのですが、夕方一斉に天売島の巣穴に戻ってくる光景は凄まじいものがありました。あれだけの数のウトウが繁殖できる場所は、そうそうないでしょう。(天売島海鳥繁殖地として国の天然記念物に指定されています)
いつか、まわりはヒゲ面のおじいちゃん(ウトウ)だらけ!という光景を見てみたい、です。

<ウトウを脅かすもの>
離島などの繁殖地の環境悪化:子育てができなくなります。

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ヒナは一人っ子 シジュウカラ

野鳥の世界 シジュウカラ

あーちゃん宅の庭には、夏場も多くの野鳥が訪れます。今回は、シジュウカラのヒナが姿を見せてくれましたので、その紹介です。

すっかり常連客となっているシジュウカラは、夏は水浴び場と木の実や虫を目当てに訪れます。そして、毎年、あーちゃん宅の庭にヒナを連れてやって来ます。

シジュウカラの動きはとても速く、ヒナも数日で素早く動けるようになるため、巣立ち直後のぼぉ~としている時がシャッターチャンスです。

シジュウカラ14
2013年7月 埼玉県自宅の庭 シジュウカラのヒナ

シジュウカラのヒナはクチバシに黄色があり、胸の黒いネクタイ模様の色味が薄いです。

シジュウカラ15
クチバシに黄色があり、胸のネクタイ模様が薄いシジュウカラのヒナ

本来、シジュウカラは子だくさんなのですが、何故かこのシジュウカラのヒナは一人っ子で、両親に大事に付き添われていました。箱入り娘(または息子)?

シジュウカラ16
母と一緒に

シジュウカラ17
父と一緒に

そして、シジュウカラのヒナは両親の行動に興味津々でした。シジュウカラのヒナが注意深く見つめる先には・・・

シジュウカラ18
「この入れ物は何でちゅか?」 シジュウカラ(ヒナ)

シジュウカラ19
「ここでバシャバシャするのよ!」 水浴び中のシジュウカラ(母)

この後、シジュウカラのヒナは何度も舞い上がり、上から母親の水浴び姿を眺めていました。今度は、父親の行動をチェック!

シジュウカラ20
「こうやって探すんだよ!」 上手に食べ物をGetするシジュウカラ(父)

ヒナも負けじと食べ物を探しますが、かじっている葉は・・・食べられない!

シジュウカラ21
「これは食べられないでちゅ!」 シジュウカラ(ヒナ)

ヒナは自力で食べ物を見つけることができず、とうとう鳴き叫び始めました。

シジュウカラ22
「えさくれ~!」 シジュウカラ(ヒナ)

この数日後、再び姿を現したヒナは、随分活発に動き回るようになっており、自力で食べ物を見つけられたようで、「リリリリリー」と親を呼ぶ鳴き声を出していませんでした。

運よく生き残った一人っ子のシジュウカラのヒナ。他の兄弟たちの分まで頑張って生き抜いてくださいね、チュ!

<余談>
庭の植物や木々については全て無農薬で、虫がいても放置しています。幼虫などを見つけると、野鳥たちが喜んで食べているので、「農薬は使わない!」と決めています。

野鳥がヒナを連れてやって来ると、この庭は安全!と太鼓判を押されたようで、とても嬉しいものです。
今回、シジュウカラの両親は、一羽の大事なヒナの姿を披露してくれました。この両親は、おそらく、もう何年も庭を訪れており、あーちゃんからしてみると、子供のような存在です。そして、そのヒナとなると、これはもう孫みたいな感じです。(野鳥の)子供と孫に囲まれた生活は、いいものですね。

シジュウカラの関連記事:
「ヒナの水浴び訓練 庭のシジュウカラ」はこちら
「いつも朗らか シジュウカラ」はこちら
南方の色味の濃いシジュウカラの記事「ダークカラーが渋い! イシガキシジュウカラ」はこちら

<シジュウカラを脅かすもの>
森林・湿地の草むらの減少:採餌場所がなくなります。
営巣用の木の減少:ほどよい穴(約2.8cm)のある木が減少しており、営巣できないそうです。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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