奄美大島探鳥旅行記 2012年5月 第1話

野鳥の世界 奄美大島探鳥旅行記 2012年5月 1日目

今回は、2012年5月に3泊4日で鹿児島県奄美大島を旅した際の探鳥のお話です。第1話~第7話の7回に分けて、紹介していきます。

固有種の野鳥が多い奄美大島。生命の息吹あふれる5月はどんな感じだろう?と思い、行ってみることに。

出発当日、奄美大島は悪天候のようで、飛行機が着陸できない場合は鹿児島空港か羽田空港へ引き返します、というアナウンスが流れ続けており、どうなることやら?とハラハラしましたが、無事、奄美空港へ到着。

鹿児島県奄美大島

到着後は、次第に天候は回復し、晴れ間も見えるようになりました。ほっ!と一安心。

奄美大島北部の道路 午後3時頃。

車で移動中、電線にたくさんの野鳥が止まっているのを発見。

コムクドリ19
電線にたくさんの野鳥

念のため、近づいて確認してみると・・・コムクドリの群れでした。これから、北の繁殖地を目指して旅立つのでしょう。

コムクドリ20
コムクドリの群れ

海岸に行けば誰かはいるだろう、ということで、大瀬海岸に行ってみることに。さて、誰がいるでしょうか?

大瀬海岸 午後4時30分頃。

波打ち際に佇むダイサギが3羽。波に呑まれそうです。

ダイサギ17
ダイサギ(左2羽:冬羽、右:夏羽)

アオサギ親子もいます。

アオサギ22
アオサギ(左:幼鳥、右:成鳥)

ここは海岸ですが、カルガモの姿も。

カルガモ10
カルガモ

岩場には、イソヒヨドリのオスが。

イソヒヨドリ29
イソヒヨドリ(オス)

見慣れない色味のカモがいて、ずっと「誰だろう?」と思っていたら、オスのエクリプス羽のオナガガモでした。

オナガガモ1
オナガガモ(オス)[エクリプス羽]

もう、夕方なので時間はあとわずか。でも、夜にはナイトツアーを予約しているので、ワクワク!

奄美大島探鳥旅行記 2012年5月 第2話へ続く

<余談>
写真の通り、青空が見えるほど天候が回復してくれたおかげで、無事飛行機で到着できました。本当にありがたいです、感謝、感謝!
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ジャンル : 趣味・実用

まるで黒子? クロジ

野鳥の世界 クロジ

黒っぽくてひっそりと生活するのが好きなクロジという鳥さんがいます。ホオジロの仲間の野鳥で、北海道では夏季、本州中部以西では冬季、それ以外の地域では周年観察することができるようです。

今回は、このクロジのお話です。

クロジは夏季は繁殖のため亜高山帯の森林などにいるようですが、冬季は平地にもいます。けれども、クロジは警戒心が大変強く、薄暗い場所に生息しているため、「あれ?今いたのはクロジ?」というように正体がなかなかつかめません。

両側にササ藪のある林道でクロジの群れが一瞬横切った、とか、うっそうと茂る葉の陰でモゾモゾ動いている、とか、そのような出会いがほとんどです。クロジは舞台の陰でうごめく、まるで黒子のような存在です。

レオさんの散歩途中、たまたま立ち寄った雑木林でクロジを発見!このクロジたちは、珍しいことにあまり人を恐れず、姿を見せてくれました。そこは、散歩する人が大勢通る場所なので、いつの間にかクロジは人に慣れてしまったのかも。

クロジ1
2013年3月 埼玉県とある雑木林 クロジ(オス)

このクロジは、羽に褐色が混じっているため、若いオスのようです。

クロジ2
若いオスと思われるクロジ

クロジという名前はオスの黒っぽい体色から付けられました。色味は地味ですが、丸っこい体でかわいい顔をしています。

クロジ3
地味だけど、丸っこくてかわいいクロジ(オス)

クロジは雑食性で子育ての時期は昆虫類を捕食しますが、それ以外の時期は種子を好んで食べるそうです。この時も、枯草の中から種子を見つけてついばんでいました。

クロジ4
口の中に大きな種子が!

クロジの近くにはシロハラがいました。体の大きさが全然違いますが、仲良く食べ物を探しています。

クロジ5
シロハラ(左:メス)、クロジ(右:オス)

クロジのメスの色味は褐色なのですが、この色味がアオジのメスにとてもよく似ています。腰部分が茶色であればクロジのメスです。

クロジ6
腰部分が茶色いクロジのメス

このクロジのメスもしばらくの間、目の前をチョコチョコ動いて、姿を見せてくれました。メスもなかなか可愛らしいです。

クロジ7
地味!でも可愛らしいクロジのメス

今回は、たまたま黒子ではなく主役級の姿で大サービスしてくれたクロジたち。次に会うときは、また陰でモゾモゾの黒子姿?どうせーなら、今後も主役として登場してほしいです、クロジさん!チュ!

<余談>
春は風が強く、嵐のような日が結構ありますが、野鳥たちはどうしているかというと、わりと普通に生活しています。

数年前から花粉症に悩まされ始めたあーちゃんは、「強風=花粉がいっぱい」とビビりがちなのですが、野鳥たちの元気な姿を観るたびに、鳥類っていいなーと思ってしまいます。
ちなみにレオさん(犬)も花粉症のようで、よく鼻水をポトポト落としています。

<クロジを脅かすもの>
森林の減少:生息場所がなくなります。

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河原の主 イカルチドリ

野鳥の世界 イカルチドリ

河原などでよ~く観ないと発見しづらい、イカルチドリという鳥さんがいます。チドリの仲間の野鳥で、北海道で夏季、南西諸島で冬季、本州~九州では周年観察することができるようです。

数年前、イカルチドリの群れを見かけた場所があり、「まだ生息しているだろうか?」と思い、確かめてみることに。前回出会った時は、たくさんのイカルチドリが空地でウロウロしていましたが、今回は・・・その空地が消滅し、ドデカいビルが建っていました。はて、イカルチドリたちはどこに?

イカルチドリは普段は河原に生息しているので、付近の河原を探してみると・・・いました!数羽のイカルチドリを発見。

イカルチドリ1
2013年2月 埼玉県とある川岸 イカルチドリ(メス)[夏羽に換羽中]

イカルチドリはコチドリによく似ていますが、イカルチドリの方がより大きく体長は約21cmです。

コチドリは砂地を好み、イカルチドリは砂礫地を好むそうです。この時出会ったイカルチドリたちも砂礫地と川岸を歩き回っていました。イカルチドリはじっとしていると、小石などに紛れてしまい、どこにいるか分かりづらいです。

イカルチドリ2
この中にイカルチドリが。ど~こだ?

イカルチドリは、休憩も、子育ても砂礫地でおこないます。この時出会ったイカルチドリの中には、眠りこけている鳥さんもいました。開けた場所で堂々と眠れるとは、天敵に見つからない自信があるのでしょう。

イカルチドリ3
居眠り中のイカルチドリ(オス)[夏羽]

イカルチドリのオスの夏羽は、頭頂と胸の帯が黒いです。イカルチドリの換羽の時期は早く、まだ冬なのに、もう夏羽に変わりつつあります。

イカルチドリ4
イカルチドリ(オス)[夏羽に換羽中]

イカルチドリのメスは、オスに比べて色味が薄いです。

イカルチドリ8
イカルチドリ(メス)[夏羽に換羽中]

イカルチドリは昆虫類などを捕食するため、この時も、歩き回って食べ物を探していました。イカルチドリは、歩き始めるとわりとスピードが速く、スタスタスタ~と行ってしまいます。

イカルチドリ5
ちょっと目つきが悪いイカルチドリ(オス)[夏羽に換羽中]

食事の合間に水浴びもします。

イカルチドリ6
水浴び中のイカルチドリ

水浴び後は、すっきり!とした顔をしています。寒い冬でもお構いなしですね。

イカルチドリ7
水浴び完了!(メス)[夏羽に換羽中]

この河原にはイソシギもいて、イカルチドリとケンカばかりしていました。勝負は五分五分といったところでしょうか。

狭い河原なのでライバルも多いですが、今後もこの場所で頑張って生き抜いていってください、イカルチドリさん!チュ!

<余談>
残念ながら、埼玉の河川の水質はよくないようで、よく新聞などにワースト○位などと載っています・・・。それでも、生き物たちは必死で生息できる環境を探し、何とか生き延びているようです。数年前に見かけたあの野鳥は、まだ同じ場所にいるだろうか?と探しに行き、見つかるとほっとします。

条件のよい場所なんて簡単には見つからないので、これ以上、彼らの棲家を奪うことにならないよう、願うばかりです。

チドリの関連記事:
「寒さにも負けず 越冬チドリ」はこちら

<イカルチドリを脅かすもの>
河川・河原・湖沼の減少:生息場所がなくなります。

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ビッグサイズは有利?不利? オオアカゲラ

野鳥の世界 オオアカゲラ

アカゲラより一回り大きい、オオアカゲラという鳥さんがいます。キツツキの仲間の野鳥で、日本では周年観察することができますが、開発などの影響により生息数が減少しているそうです。

今回は、このオオアカゲラのお話です。

山林を散策中、大きなドラミングの音が聴こえてきました。アカゲラアオゲラか?と探していると、今回はオオアカゲラでした!

オオアカゲラ3
2012年12月 奥多摩の山林 オオアカゲラ

オオアカゲラは体長約29cmで、くちばしも大きく、木を突っつくドラミングの音も豪快です。
オオアカゲラは腹部に縦の黒斑があるのですが、アカゲラ(成鳥)にはありません。

オオアカゲラ4
腹部に縦の黒斑があるオオアカゲラ

頭部が赤いので、この時出会ったのはオスのオオアカゲラです。

オオアカゲラ5
赤い帽子をかぶっているよう? オオアカゲラ(オス)

北海道にはエゾオオアカゲラ、本州の中部以北にはオオアカゲラ、中部以南・四国・九州にはナミエオオアカゲラ、奄美大島にはオーストンオオアカゲラ(絶滅危惧種)が生息しますが、色味の濃いオーストンオオアカゲラ以外は識別は難しいようです。

オオアカゲラ6
オオアカゲラ(左:オス)、オーストンオオアカゲラ(右:オス)

オオアカゲラは昆虫類を主に食べますが、秋は木の実も食べるそうです。もう木の実はなさそうなので、この時出会ったオオアカゲラは昆虫を探して食べているようです。

オオアカゲラ7
昆虫を探すオオアカゲラ

環境の変化に適応し、数を増やしつつあるのは体の小さなコゲラ。環境の変化に適応できず、減少傾向にあるのは体の大きなオオアカゲラ。

オオアカゲラは体が大きいため、営巣には大木が必要となります。その大木が伐採などで減ってしまうと、オオアカゲラの生息数も減ってしまいます。体が大きいというのは、環境の変化の影響を受けやすく、生存競争下では不利なのかもしれません。

オオアカゲラ8
「1対1ならコゲラに勝つ自信あり!」 オオアカゲラ

体の小さなキツツキに負けないよう、頑張って生き抜いていってください、オオアカゲラさん!チュ!

<余談>
ビッグサイズが不利というのは、人間にも当てはまるかも。
体の大きい人は、それだけより多くの食べ物を必要とするので、食糧危機の際には大ピンチに陥ります。

現在、地球上には約70億人もの人間がいて、やがて100億人になると言われています。地球がまかなえる人数は約20億人だそうです・・・。

自然界では野鳥も含め、過剰に太った動物はいません。人間もできるだけ体をスリムにして自然に近い状態にしておき、少しの食物で生命を維持できるようにしておいた方がいいかも?

<オオアカゲラを脅かすもの>
森林破壊:生息地がなくなります。
大木の減少:営巣場所がなくなります。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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