注目の的 ウソ

野鳥の世界 ウソ

オスは、赤い顔がキュートなウソという鳥さんがいます。アトリの仲間の野鳥で、夏季は中部以北、冬季は九州以北の森林などで観察することができるようです。

今回は、このウソのお話です。

昨年出会ったのはアカウソばかりで、ウソはどこに?という状況でした。

年により、飛来状況が異なるので、この冬はどうだろう?と思っていたところ、早速ウソに出会うことができました。

ウソ1
2012年11月 埼玉県とある公園 ウソ(オス)

オスのウソとアカウソの腹部を比べてみると、違いは一目瞭然です。ウソの腹部はグレーで、アカウソは赤っぽいです。

ウソ2
ウソ(左)、アカウソ(右)

どちらもキュート!なので、ウソを見かけると必ず凝視してしまいます。まさに、注目の的、です!

ところで、ウソという名前の由来は何でしょうか?「ウソ~(嘘)!」というぐらい可愛いから?気になるので調べてみると、「フィー、フィー」という鳴き声が口笛に似ており、口笛を吹くことを古語で「うそ吹き」というそうです。それで「ウソ」という名前になったとさ。ん~、難しい由来です。

ウソは数羽から十数羽の群れで行動するようですが、この時出会ったウソはお一人様でした。相当お腹が空いていたようで、食べるわ食べるわで、約30分ほど食事姿を観察させてもらいました。

ウソ3
「生きて冬を越すには~」

ウソ4
「食べまくるしかない!」

秋は植物の種子がメインディッシュのようですが、春には観賞用の花芽を食べてしまうことがあり、時には害鳥扱いされることも・・・。

ウソ5
「春は食べ物が少ないので、花芽も許してほしいな!」

久しぶりに姿を見せてくれてありがとう!他の仲間と一緒に、無事、冬を乗り越えてくださいね、ウソさん!チュ!

<余談>
このウソの周辺には、約30人ほどのカメラマンが取り囲んでおり、最初見た時、「何、あの軍団?」と思ったのですが、ウソを観察しているのだと分かり、久しぶりだったので、あーちゃんもその軍団に混じって、しばしの間、観察させてもらいました。

ところが・・・マナーのよくない方がわんさかいて、驚いたの何のって。ウソに近づく、近づく・・・その距離約2メートルほど。ウソはよく逃げずに、同じ場所に居てくれたな~と改めて感謝。普通はありえないことなので、野鳥観察は遠くからそっと!が大事ですね。

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<ウソを脅かすもの>
森林の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。
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悟りの境地 オカヨシガモ

野鳥の世界 オカヨシガモ

カモの仲間はオスの繁殖羽がとても派手ですが、ひときわ渋い羽色が魅力のオカヨシガモという鳥さんがいます。夏季は北海道と本州の一部、冬季は本州以南で観察することができるようです。

今回は、このオカヨシガモのお話です。

オカヨシガモは体長約50cmで、オス、メス、ともに地味です。けれども、オスはそのシックな羽色がなかなか素敵です。

オカヨシガモ3
2012年11月 埼玉県とある湖 オカヨシガモ(オス)

そして、オカヨシガモの表情は、悟りを開いたお坊さんのように落ち着いた顔に見えます。

オカヨシガモ4
悟りの境地? オカヨシガモ(オス)

オカヨシガモ5
「お坊さんに似ているって?」 オカヨシガモ(オス)

オカヨシガモのメスは、マガモのメスにそっくりです。腰付近の翼鏡と呼ばれる部分が白っぽく見えるのがオカヨシガモのメスです。

オカヨシガモ6
オカヨシガモ(メス)

冬季、数十羽の群れでやって来るオカヨシガモ。

オカヨシガモ7
オカヨシガモの群れ

この時期には、すでにつがいになっているようで、オス、メス、仲良く泳いでいる姿を見せてくれます。

オカヨシガモ8
オカヨシガモのつがい(後:オス、前:メス)

オカヨシガモは、夜間、湿地などで採餌するため、昼間は寝ていることが多いようです。2組のつがいがきれいな列を作って眠っています。

オカヨシガモ9
オカヨシガモのつがいが2組(手前からメス、オス、メス、オス)

オカヨシガモは水面で水草を食べることもあるのですが、その食べ方がとても面白いです。お尻だけプカプカと水面に出ていて、まるで浮きのようなのです。オカヨシガモの水面採餌の動画です。


浮きのようなお尻 オカヨシガモ(動画 23秒)

お尻プカプカの面白い動作と、悟りの境地の表情を併せ持つ、オカヨシガモのオスさん。やはり魅力たっぷりですね!

オカヨシガモ10
最後に再び「悟りの境地?」の表情をパシャリ オカヨシガモ(オス)

このオカヨシガモの群れは、しばらくするとさらに南下を始めるため、また来年までさようなら~、となります。最終的な越冬地まで無事たどり着き、厳しい冬を乗り越えてくださいね、オカヨシガモさんたち!チュ!

<余談>
地味な羽色を持つ鳥さんであっても、独特の魅力を備えた野鳥はたくさんいます。オカヨシガモも、そんな鳥さんだなーとつくづく思います。
写真をアップで観ると、オカヨシガモのオスは、こんなに優しげな顔をしていたのかと本当に驚きました。

これは・・・人間にも当てはまるのでは?
日本では未婚率が上昇傾向にあるそうですが、未婚女性が男性を見た目だけではなく、地味だけれどもそこによさを発見できるようになれば、もっと婚姻率がアップするカモ!?

<オカヨシガモを脅かすもの>
湖沼・河川・池:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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仲間外れは誰? クロサギ

野鳥の世界 クロサギ

種類の異なる野鳥でも、仲良く一緒にいる姿をみかけることがあります。今回は、アオサギとその仲間になりたかった?クロサギのお話です。

とある海岸にアオサギの親子が佇んでいます。早朝、波しぶきをバックに、なかなか様になる光景です。

アオサギ20
2012年5月 鹿児島県奄美大島 大瀬海岸 アオサギ親子(左:子、右:親)

と、そこへクロサギの登場です。

クロサギ9
「ねぇねぇ!仲間に入れてよ!」 クロサギ(右:黒色型)

このクロサギ、何を思ったか、アオサギ親子の間に入り込んできました。

クロサギ10
お邪魔虫のクロサギ(中央)

しばらくして、ようやく、アオサギが2羽だけに。やっと、親子水入らず!

アオサギ21
やはり、親子だけの方がいいよね!

と思ったら、「仲間に入れておくれ~!」と、またしてもクロサギ登場!

クロサギ11
「おいらも一緒にハイポーズ!」 クロサギ(右)

このクロサギは、どうしてもアオサギと仲間になりたいようです。アオサギとは、大きさも色味も全然違うけれども、クロサギは平気なのでしょうか?

クロサギ12
「同じサギだからいいの!」クロサギ

・・・だそうです。

アオサギさん、仲間外れにせず、クロサギさんと仲良くしてあげてくださいね!チュ!

<余談>
気性が荒いといわれるアオサギですが、クロサギがそばに寄ってもちっとも怒ることはせず、「しょうがないな」とばかりに、温かく見守っているようでした。
このアオサギ親子とクロサギの関係がとても面白く、ついつい勝手なストーリーを考えてしまいました。
サギ類は種が違っても、わりと仲良しのようです。

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<クロサギを脅かすもの>
干潟・河口の減少:生息場所がなくなります。

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自由満喫!自然界に生きる家禽たち 第2話

「自由満喫!自然界に生きる家禽たち 第1話」の続きです。

同じ川で、アヒル軍団とツールーズの隊列も発見!

家禽9
2010年11月 埼玉県とある川 アヒル軍団とツールーズ(一番後ろ)

さて、次はアヒルのお話。アヒルはマガモを改良して出来上がった家禽です。

日本では、上の写真のように白いアヒル(シロアヒル)が一般的ですが、マガモの羽色を持つアヒルもいて、これをアオクビアヒルというそうです。

とある夏の暑~い日、カルガモ数十羽と一緒に自由を満喫中のアオクビアヒルを発見!体長約60cmのカルガモと比べると、アオクビアヒルはかなりデカいです。最初観た時、「何、この鳥さん?」と凝視してしまいました。

家禽10
2012年8月 埼玉県とある池付近 アオクビアヒル(前)、カルガモ(後)

アヒルに原種のマガモを交配すると、こんな鳥さんが出来上がるのですね。羽色はマガモですが、お尻はまさしくアヒル!です。アオクビアヒルのお尻ショット。 

家禽11
これはまさしくアヒルのお尻! アオクビアヒル

ちなみに、マガモのお尻はこんな感じです。アヒルとは全然違いますね。

マガモ5
マガモのお尻

さて、次に登場するのは・・・バリケンです。

奄美大島でザーザー降りの大雨に見舞われた際、濁流の川に点らしき物体を発見。車を停めて橋の柵越しに確認してみると・・・バリケンです。「えっ?流されるのでは?」と心配になったのですが、当の本人たちはへっちゃら!のようでした。大雨でも何のその?のなかなかたくましいバリケンたちです。

家禽12
2012年5月 奄美大島北部の川 バリケン

バリケンはノバリケンを改良して作られたそうで、やはり体は大きく、肉はたっぷりついているようです。

家禽13
「オラ、バリケン!」

こちらは岡山県のとある池。コブハクチョウやマガモたちに混じり、人々に愛想を振りまいているバリケンを発見!

家禽14
2012年10月 岡山県 とある公園内の池 バリケン

他にカイツブリ親子が泳ぎ回っていたのですが、このバリケンは池の野鳥みんなと仲良しで、特にケンカする様子はありませんでした。温和な性格、というのも生き抜く上で重要なポイントかも。

と、なかなか頼もしい姿を披露してくれた家禽たち。彼らに「自然界はどう?」と質問したとすると・・・「何か問題でも?」ときっと答えるでしょう。
彼らは、本能のおもむくままに生きているだけ、ですからね。けれども、自然界で生き抜くのはとても厳しいです。今後の彼らの運命やいかに?

<余談>
人間の都合により遺伝的に不利な条件を持つ家禽たちですが、思いがけない場所で彼らの姿を見かけると、「頑張って生きているんだなー」と思わずにはいられません。たとえ、自然界に存在することが許されないとしても・・・。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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