自由満喫!自然界に生きる家禽たち 第1話

人間の飼育の下、育ち、大空へ羽ばたき自然に帰っていく・・・それは、トキ!多額のお金を注がれ、華々しくスポットの当たる(中国産)トキですが、人間に飼育され、自然界で生き抜いている鳥さんたちは他にもいます。今回は、トキに負けじ?と自然界でたくましく生きる家禽たちの姿を2回に分けて紹介します。

家禽が出来上がった経緯としては、フカフカの羽毛を採るためや、人間の胃袋を満たすためですが、遺伝子操作された家禽は知能が低く、とても自然界では生きられない、といわれています。ところが、中には、おりこうな家禽もいるようで、立派に自然界で生きている姿を目撃します。

とある冬、埼玉県のとある川岸を散策していると、カモ達の群れに混じり、ひときわ大きな鳥さん数羽を発見!

家禽3
2010年11月 埼玉県とある川付近 どデカい鳥さんが数羽!

ツールーズにシナガチョウといった家禽たちです。彼らは、この川岸を棲家としているようです。

家禽4
ハイイロガンを原種とするツールーズ

家禽5
サカツラガンを原種とするシナガチョウ

ツールーズとシナガチョウは、とにかく大きいです。足元には体長約40~50cmのヒドリガモがいるのですが、ヒドリガモがヒヨコサイズに見えます。

家禽6
ヒヨコちゃんサイズに見えるヒドリガモ(下)

この後、ツールーズとシナガチョウのジャンボ軍団は、ザブザブと川に入って行きました。

家禽7
ジャンボ軍団、川に入る!

今度は、オナガガモ達に混じって、スイスイと泳ぎ始めます。

家禽8
ジャンボ軍団、オナガガモと群れる!

「自分たちが特殊な存在」ということを全く気にかけないジャンボ軍団たち。彼らは当然の権利といわんばかりに、野生のカモたちと一緒に自由を満喫していました。

「自由満喫!自然界に生きる家禽たち 第2話」へ続く
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落穂大好き? ケリ

野鳥の世界 ケリ

ハトの足を長くしたような、ケリという鳥さんがいます。チドリの仲間の野鳥で、一部は東南アジア、中国南部へ渡り越冬するそうですが、多くは留鳥として周年観察できるようです。

今回は、このケリのお話です。

ケリは、テリトリー意識が大変強く人を威嚇する!そうなので、ぜひ、一度、ケリに威嚇されてみたい!と出会う日を心待ちにしていました。
そして、ついにケリと出会う機会が。稲刈り後の田んぼに20羽ぐらいのケリを発見!

「ケリは威嚇するぐらい気が強いのだから、ある程度、近寄っても大丈夫だろう!」と車間距離ならぬ、鳥間距離が不明のまま、そろそろと近寄っていきました。
が、何とケリたちは一斉に飛び去ってしまいました。まだ結構距離があるにもかかわらず・・・。せっかくのチャンスを台無しにしてしまった、とボ~然としていたのですが、よ~く観ると、まだ数羽が残ってくれています。

ケリ1
2012年10月 岡山県南部の田んぼ ケリの群れ

ケリたちは、あれよあれよという間に、歩きながら遠ざかっていきます。

ケリ2
予想以上に警戒心の強い、ケリたち。

繁殖期ではないため、縄張りを守る必要がないので、威嚇せず逃げるということのようです・・・。

たくさんのケリたちが飛び去った方向を確認していたので、次は自転車に乗って、ケリを探してみることに。この時期、岡山の田舎は一面稲穂の海、といった感じでしたが、ところどころ稲刈りが終わったところがあります。ケリがいたのは、この稲刈り後の田んぼ!です。

稲刈り後の田んぼを探して、自転車でブラブラしていると・・・いました!ケリです!今回はわずか数羽ですが、いてくれるだけでありがたい!です。

ケリ3
稲刈り後の田んぼにいるケリ

この場所にいたケリたちは、当初、こちらを警戒していたのですが、あーちゃんが去ったり、戻ったりを何度か繰り返していると、「こいつは問題なし!」とみなしてくれたようで、あまり逃げなくなりました。

ケリ4
「また、あいつか。まぁ、いいっか!」

ケリは体長約36cm、胸には黒い帯があり、くちばしの先端が黒く、目は赤っぽいです。

ケリ5
胸には黒帯、くちばしの先端は黒く、目は赤っぽい

ケリの足は長く、背は褐色。遠くから見ると、足の長いキジバトみたいです。

ケリ6
足の長いキジバト? 「全然、違うよ!」 ケリ

ケリは、昆虫やミミズなどを主食とするそうですが、イネ科などの種子も好むそうです。稲刈り後の田んぼに集中している、ということは落穂でも食べていたのでしょうか。

ケリ7
ケリは落穂好き?

ケリ8
稲刈り後の田んぼには、ご馳走がたくさん!

このケリたちは、留鳥なのか渡り途中だったのかは分かりません。以前は主に東北地方に生息していたそうですが、近年は西側にも分布を拡大しているそうです。といっても、生息地は局地的であり、観察できる機会は少ないようですが。

思いがけず、大勢で姿を見せてくれてありがとう!次は、ぜひとも威嚇して気の強いところを見せてくださいね、ケリさん!チュ!

<余談>
ケリは田んぼに生息しているそうなので、埼玉で田んぼを見かけると「いないかなー」と何度か探したことがあります。しかし、あーちゃん宅周辺には田んぼがなく、頻繁にチェックもできないため、見かけたことはありませんでした。
後で知ったのですが、ケリは埼玉県の絶滅危惧種に指定されているのでした。どうりで見かけないはず・・・。

<ケリを脅かすもの>
水田・畑・草地の減少:生息場所がなくなります。

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住めば都 スズメ

野鳥の世界 スズメ

日本では一部の島を除き、人間が生活している場所であれば、いつの間にか棲みつく鳥さんがいます。スズメです。南国で極楽生活をしているスズメもいれば、夏でも気温が低く寒い場所で生活しているスズメもいます。前回は極楽スズメを紹介しましたので、今回は過酷と思える場所で生活しているスズメを紹介します。

北海道根室市は、夏季、日本の平地で最も気温の低い場所、といわれています。早朝、納沙布岬を訪れてみると、7月だというのに冬のように寒い!です。辺りは一面の霧。

納沙布岬は、本土最東端の岬です。夏でもこの気温だとすると、冬はかなり寒いことでしょう。けれども、周辺には住宅があります。人が住んでいる、ということです。ここで、疑問が浮かびました。人間がいるってことは、スズメもいる?

北海道27
2012年7月 北海道根室市 霧に覆われた納沙布岬付近 スズメは生息している?

そこで、スズメ探しを開始することに。さて、スズメはいるでしょうか?

住宅の並んでいる場所をゆっくりと車で走ります。もうそろそろ住宅街は終わりかな?というところまで来た時、道路の真ん中にいました!1羽のスズメが!

スズメ39
2012年7月 北海道根室市 納沙布岬付近 スズメ

スズメは頭を下に向けて何かをついばんでいます。今年生まれの幼鳥?それとも成鳥?喉の下の黒い部分を観ればわかるので、顔をあげた瞬間にパシャリ。黒い斑があるので、これは成鳥です。

スズメ40
喉の下の立派な黒い斑は、成鳥の印

この黒い斑は年々大きくなるのですが、すでに結構大きいので、このスズメは長年この場所に住んでいるツワモノのようです。

さて、ここで質問です!何故、このスズメは夏でも寒い日本最東端の地に住んでいるのでしょう?他に暖かい場所に行こうと思えば行けるはずなのに、あえてこの地を選んだ理由は何でしょうか?スズメが住んでいる環境はこんな感じです。

北海道28
霧が発生しやすく、夏でも寒い納沙布岬付近の光景

ここからは勝手な推測です。
このスズメはこの地で生まれ育ち、うまく縄張りを確保できたので、住み続けている。縄張り内のスズメの行動範囲は、半径約100mといわれているため、他の環境があることを知らないので家出しない。
霧の発生は、空気が湿潤になるため虫が多く、夏の間、スズメは食べ物に困ることはない。
冬は強風で雪が吹き飛ばされ、枯草がみえるので、種子などを食べることができる?(観ていないので、本当に推測)

と、ここまで考えた後、スズメの写真をチェックしていると、新たな発見が!スズメがついばんでいる白い物に注目!

スズメ41
この白い塊は何?

この白い物をよ~く観ると・・・。

スズメ42
粒?

どうみても・・・ご飯粒!です。

スズメ43
くちばしにご飯粒が!

ってことは、このスズメは夏でもご飯粒をもらっているか、家に入り込んで盗んでいる?

虫がたくさんいる夏でも、ちゃっかりご飯粒を食べているとは驚きです。これも本土最東端に生きるスズメの生き残り戦術?

当初、「どうせーなら南国で極楽生活しているスズメみたいに移動すればいいのに」と思ったのですが、それは人間の勝手な思い込みで、過酷と思える環境であってもスズメにとっては住みやすいかも(ご飯粒もあるし!)。

「住めば都」ということを改めて教えてくれた日本最東端のスズメさん、お元気で!チュ!

<余談>
以前、何かの本で読んだのですが、人間がどこかに住みつくとスズメも棲みはじめ、人間がいなくなり廃墟と化すとスズメも姿を消すそうです。
納沙布岬付近に住宅があること自体大変驚いたのですが、「そういえばスズメは?」と思い、探してみると本当にいたので、人間とスズメって切ってもきれない関係だなーと改めて思いました。
どこにでもいるスズメですが、人がいない場所では生息できないので、まさに隣人といえる鳥さんですね。

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<スズメを脅かすもの>
水田・農耕地の減少:えさ場が少なくなるようです。
空き地の減少・除草剤:冬場のえさとなる雑草の種などがなくなります。
人による捕獲:日本では、まだ害鳥として駆除される場合があるそうです。

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北海道探鳥旅行記 2011年10月 第6話

野鳥の世界 北海道探鳥旅行記 2011年10月 3日目の続き

知床峠に向かう途中の山林を散策してみることに。以前訪れたことのある場所なのですが、間違って、別の山林に入り込んでしまい、笹がすごくて前に進めなくなりました。エゾシカのフンがたくさん落ちていたので、「おかしい!」と思い、戻ることにしたのですが、どうやらけもの道を歩いていたようです

北海道16
けもの道

間違いに気づいて引き返し、本来の山林を探し当てました!整備された山林は、本当に歩きやすいです。

北海道17
整備された山林

知床峠付近の山林 午前11時~11時30分。

クマ鈴を鳴らしながら進んで行くと・・・ミヤマカケスが姿を現しました。3羽の内、1羽が興味津々で近寄って来ました!

ミヤマカケス3
ミヤマカケス

ミヤマカケスの詳細記事「鈴の音大好き ミヤマカケス」はこちら

名残惜しいのですが、そろそろ女満別空港方面に向けて出発です。

網走に向かう途中の草原に野鳥の姿を発見。大きめの野鳥なので、車を停めて確認してみることに。ノスリ3羽とトビ(幼鳥)です。トビ(幼鳥)は、夢中で何かを食べていました。

トビ9
トビ(幼鳥)

ノスリ5
ノスリ

いったん飛び去ったノスリですが、元の場所に戻ってきました。

ノスリ6
ノスリ

7羽~8羽のショウドウツバメの群れも、この草原にいましたが、動き回るので、写真は撮れず。

網走 とある湖 午後2時~3時。

今にも降り出しそうな空模様ですが、湖には非常にたくさんの水鳥がいて、圧巻の光景です。コガモ、ユリカモメ、遠くに10羽ほどのオオハクチョウの姿が見えます。上空にはトビ数羽が飛翔しています。

北海道26
たくさんの水鳥

コガモ2
コガモ

オオハクチョウ1
遠くに10羽ほどのオオハクチョウ

オオハクチョウ2
羽をバサバサとダイナミックに動かすオオハクチョウ

その他の湖もチェックしてみると・・・アオサギファミリーや、約数百羽の水鳥がいました。

湖付近の林には、アオジがたくさんいるのですが、動きが早くて写真は撮れず。

これだけ多くの野鳥が飛来している、ということは、これらの湖には、さぞかし豊富な食料があるのでしょう!さらに南下を続ける鳥さんも、北海道で越冬する鳥さんも、厳しい冬を前に、しっかり食べておかないといけませんね!

さて、とうとう時間切れです。あっという間の3日間でした。ここで雨が本降りとなってきましたが、もう終わりなので、まぁいいか!

夏に訪れることの多い北海道ですが、今回の旅では秋ならではの魅力的な一面を見せてくれました。ありがとう、北海道の野鳥たち!チュ!

<余談>
「北海道の秋の気候ってどんな感じだろう?寒さに耐えられるだろうか?」と行く前は心配でしたが、寒かったのは、朝と夜だけで昼間は爽やかな気候でした。
初めて行く場所では、どこにどんな野鳥がいるか分からないため、適当にブラブラするのですが、これまた結構楽しいです。いろんな発見がありますから!

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北海道探鳥旅行記 2011年10月 第5話

野鳥の世界 北海道探鳥旅行記 2011年10月 3日目

3日目の朝の気温は9度、日中は20度ぐらい、くもりで15時過ぎには雨が降り出しました。

今回の旅では、ぜひともクマゲラ(絶滅危惧種)に会いたい!と思っていたのですが、もう最終日。
最後の望みをかけて、早朝探鳥に出かけます。

といっても、どこに行けばクマゲラに会えるのかさっぱり分かりません。なので、アカゲラがよく現れる公園にとりあえず行ってみることに。

知床のとある公園 午前5時~6時。

夜がだんだんと明けてきて、ゴジュウカラ、コゲラの姿が見えます。しばらくブラブラと散策していると・・・大声とともに黒っぽい物体が目の前に飛来してきました。何とクマゲラ!です。会いたいと思って出かけた先で、本当に会えました。ウソのようなホントの話。

クマゲラ5
クマゲラ

クマゲラ7
クマゲラ

北海道15
クマゲラが現れた公園

クマゲラの詳細記事「赤いベレー帽の芸術家 クマゲラ(絶滅危惧種)第1話」はこちら

アカゲラもちらほらと姿を見せてくれます。そして、ミヤマカケス、ゴジュウカラも。

アカゲラ25
エゾアカゲラ(オス)

ミヤマカケス7
ミヤマカケス

ゴジュウカラ9
シロハラゴジュウカラ

ウトロの海岸 午前7時頃。

前日と同様、たくさんのウミウ、カモメ類がいます。スズガモ(メス2羽)、シノリガモ(オス2羽、メス3羽)の姿も見えます。

スズガモ3
スズガモ(メス)

シノリガモ3
シノリガモ(左向きのカラフルな色合い2羽がオス)

シノリガモたちは、なんだかとっても楽しそう!

シノリガモ4
天気はあまりよくないけど、楽しそうなシノリガモたち

フレペの滝 午前10時~10時30分。

シマエナガの群れとゴジュウカラを見かけました。ゴジュウカラは赤い実をくわえています。

ゴジュウカラ10
シロハラゴジュウカラ

飛行機出発時間まで残り数時間となりました。
時間ぎりぎりまで探鳥を続けます。

北海道探鳥旅行記 2011年10月 第6話へ続く

<余談>
探鳥時に、ごく稀に「こんな事は普通はありえん!」といった出来事が起こることがあります。
クマゲラとの出会いも、そんな不思議な出来事の一つでした。
こんなことは、生きている内にあと何回あるでしょうか?
許されるものなら、何度でも大歓迎!ですけどね。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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