そこのけ、そこのけ、ツバメ様の落し物 ツバメ

野鳥の世界 ツバメ

野鳥の中でも、特に人間に大事にされているツバメ。「超VIP待遇 ツバメ」でも紹介しましたが、今回はその特別待遇の現場について、紹介します。

ここは、都内のとある駅の入口。都内にある駅なので、朝、夕には大変多くの人が通ります。ここなら安全!ということで、ツバメの両親は、駅の入口に巣を構えました。あーちゃんの知る限り、2年連続の営巣です。

ツバメ7
2012年6月 東京都内のとある駅 ツバメの巣

さて、ツバメの巣の真下では、ひっきりなしに人間が通ります。狭い入口です。当然、ツバメの落し物(フン)も降ってきます。

ツバメ8
たくさんのお尻から「ポトン」とフンが!

これが、ドバトとかなら、「こら!人間様に何てことをする!」とばかりに、撃退されてしまうでしょう。

ところが相手はツバメ様。ツバメ様に対しては、「ささっ!遠慮なく、た~んとフンをなさって!我々人間がよけますから!」となります。

まず、赤のポールを立てて、ツバメの巣の下を人間が通れないようにします。

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ツバメ様専用エリアにつき、真ん中を通るべからず!

そして、注意書きを床と壁に貼り付けます。(床に2ヶ所、壁に2ヶ所の合計4ヶ所も!)

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ツバメ様の落し物に注意!

ここを通るたびに、「ははぁ~、恐れ入りました!さすがは、超VIP待遇 ツバメ様!」と、感心せずにはいられません。

手厚い待遇を受け、この場所で、すくすくと大きくなったツバメの幼鳥たち。ツバメ様が人間どもにお声をかけるとすると・・・「皆の者、大義であった!」かな?

ツバメ11
「皆の者、大義であった!」

写真を撮ってから数日後、ツバメの幼鳥たちは巣立っていきました。また、来年も誰かがきっと戻ってきて、「皆の者、大義であった!」となるのでしょうか。

今後も、ツバメ様のためなら、落し物が降ってこようが、少々不便だろうが、日本人は皆喜んで協力することでしょう!
不思議な魅力を持つツバたち、いつまでも日本に飛来してくださいね、チュ!

<余談>
ツバメの生息数が減少している、というニュースを目にし、そりゃそーでしょ、と思わずにはいられませんでした。生息環境の悪化から、多くの野鳥が激減している中、ツバメだけ生息数が増えるわけがありません。

日本人はツバメが大好きなので、そのツバメの生息数が減っていると多くの人々に知れ渡ると、ようやく何らかの対策がなされるかもしれません。それによって、保全地域が増え、他の野鳥の生息数減少にも歯止めがかかるかもしれません。

超VIP待遇のツバメさん、他の多くの野鳥の命をも救う光明になれるでしょうか。

ツバメの関連記事「超VIP待遇 ツバメ」はこちら

<ツバメを脅かすもの>
河川・農耕地の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。
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3年目の神社の番人 アオバズク

野鳥の世界 アオバズク

アオバズクは大変な住宅難に晒されているため、可能な限り、同じ場所で営巣するといわれています。アオバズク夫妻は、今年も無事、東南アジア方面から渡って来れたでしょうか?6月恒例のアオバズク観察に行って来ましたので、今回はその紹介です。

2年連続アオバズクが営巣していた神社に到着。さて、3年目の今年はどうでしょうか?葉が茂り、薄暗い木々を見上げてざっと探してみましたが、アオバズクの姿は見えません。
「あ~、今年は来ていないのかも・・・」とがっかりしながら、別の場所をウロウロしていると、「いた!いた!」とたーさんが言っています。「本当だろうか?」と半信半疑で再び探してみると・・・本当にいました!

アオバズク19
2012年6月 埼玉県とある神社 アオバズク(オス)

胸の模様からすると、3年連続、同じオスのようです。
今年も無事に渡って来ていたのですね。同じ時期に同じ場所で出会えて本当に感激です!

アオバズクを観るたびに思うのですが、とても小さいです。キジバトより小さいので、目をそらすと、すぐに木々や葉に紛れて見失っていまいます。さて、アオバズクはどこでしょう?

アオバズク20
この中にアオバズクがいます。ど~こだ?

ズームすると・・・いた!

アオバズ21
ここです!

アオバズクのメスは抱卵中のようで姿は見えず。このオスは巣穴の近くで、しっかと見張りをしています。

アオバズク22
見張り役、お疲れさま!

アオバズクの顔をドアップで見ると・・・眼光するどい顔。

アオバズク23
「巣穴に近づく奴は許さないぞ!」

ちょっと変な顔。

アオバズク24
「長時間の見張りは疲れるよ」

そして・・・鼻の孔が目立ちます。こんな形をしているのですね~。

アオバズク25
「鼻の孔ばかり、そんなに見ないでくれる?」

鳥類の鼻孔って、くちばしと一体化しているので面白いなーとついつい見入ってしまいました。鳥類は視力は優れているけど、鼻が利かない鳥さんがほとんどなので、鼻の孔はおまけ程度についているだけ?
と、旧友?のアオバズクの顔を観ながら考えてしまいました!

出会ってから、今年で3年目。今後も、できるだけ長~く、神社の番人として君臨し続けてくださいね、アオバズクさん、チュ!

<余談>
この神社をよく散歩されているという老夫婦の方から、このようなお話をお聞きしました。

夜間も強い照明をあてて、アオバズクの写真を撮る人がいたり、ヒナが巣穴から出る頃には朝から晩まで居座る人がいたり、多い時は40~50人ほどのカメラマンが詰めかけていたりするそうです。

もし、今後、アオバズクがやって来なくなったら・・・それはとても寂しいことですので、最低限のマナーは必要ですね。観察は、そっと静かに、短時間で!

アオバズクの関連記事:
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<アオバズクを脅かすもの>
森林破壊・大木の伐採:樹洞のある大木がないと営巣できないようです。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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真っ暗闇の晩さん会 アマミヤマシギ(絶滅危惧種)

野鳥の世界 アマミヤマシギ

世界中で奄美群島と沖縄諸島にしか生息していない、アマミヤマシギという鳥さんがいます。ずんぐりとした体に長~いくちばしを持つシギの仲間の野鳥で、外来種のマングースや生息地の環境破壊の影響により、絶滅が危ぶまれています。

今回は、この日本固有種、アマミヤマシギのお話です。

奄美大島に生息する固有種の野鳥の中で、唯一まだ姿を見せてもらっていないのが、アマミヤマシギ。今回の旅では、ぜひともその姿を見せてもらいたいと思い、ナイトツアーに参加することにしました。

ガイドさんの説明によると、「アマミヤマシギは現れるときは何羽も姿を見せてくれるけれども、現れない時は全く姿を見せてくれない、つまり、運次第です」とのことでした・・・。野鳥との出会いは、ほとんど運次第なので、当たり前といえば当たり前なのですが、どうせーなら、フィーバー、フィーバーの大当たりデーになってもらいたいものです。さて、アマミヤマシギは快く?姿を見せてくれるでしょうか?

今回は、初めて南部の林道に行ってみることに。大きな岩がゴロゴロと転がっている、大変なデコボコ道をガタゴトと4WDの車で進んで行きます。

暗闇の中、ガイドさんの照らす明かりを頼りに、目を凝らして生き物の姿を探します。すると、すぐに道の真ん中に佇む野鳥の姿を発見!アマミヤマシギです!早速、姿を現してくれました。このアマミヤマシギは、普通サイズより小さめで、足環をつけていました。人間の調査に協力してくれている鳥さんのようです。

アマミヤマシギ1
2012年5月 鹿児島県奄美大島 南部の林道 アマミヤマシギ

アマミヤマシギは目がクリクリしていて思った以上にかわいいです。夜行性なので、真っ暗闇でも見えるよう、目が大きいのかも?

さらに林道をガタゴトと進んで行くと、アマミヤマシギたちが次々と姿を現し始めました!

2羽で佇んでいるアマミヤマシギを発見!つがい?それとも親子?この2羽は大変仲がよく、歩く方向も全く同じで、1羽が先に進むと、もう1羽が後を追いかけ、先に進んだ方が後から来る1羽をちゃんと待っているのです。

アマミヤマシギ2
ペアのアマミヤマシギ

このアマミヤマシギたちは、全く逃げず、車の前方、左右をウロウロし続け、約15分もの間、観察させてもらいました。

アマミヤマシギ3
ウロウロと歩き回るアマミヤマシギたち

次に写真を撮らせてもらえたのは、大きめのアマミヤマシギ。アマミヤマシギは体長約35cmなのですが、それより大きく、でで~んと貫禄のある感じです。この鳥さんも、同じ場所で長らくじっとしてくれていたので、長時間観察させてもらいました。

アマミヤマシギ4
ちょっと大きめのアマミヤマシギ

アマミヤマシギは額から2つ目にある横紋が1つ目より太いのと足が長め、というのが特徴のようです。

アマミヤマシギ5
アマミヤマシギの足は少し長め

アマミヤマシギの背中の模様はこんな感じです。

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アマミヤマシギの背面ショット

アマミヤマシギたちは、林道で何をしているのかというと・・・ミミズ探しです。

アマミヤマシギ7
ミミズを探すアマミヤマシギ

この林道は、本来は明かりなど全くなく、真っ暗闇です。こんな感じ↓ですが、アマミヤマシギたちは、ちゃ~んと食べ物を探すことができるのですね~。

アマミヤマシギ8
「真っ暗闇でも、ちゃんと食べ物を探せるよ!」

アマミヤマシギは、どんな時に姿を現しやすいのか?というのをガイドさんからお聞きしました。

1.明るい月夜で、上部に木々の枝がない林道。

2.前日と比べて暖かい、雨降り後の夜の林道。

この日は、2の条件に当てはまっていました。どちらもミミズを探しやすい条件だからでしょうか。

このナイトツアーでは、飛び去るアマミヤマシギや、チラ見したアマミヤマシギを含めると約10羽は姿を現しました。フィーバー、フィーバーの大当たりデーで、ミミズを探しにゾロゾロと林道に集まってくる様は、まさに真っ暗闇の晩餐会のようでした!

ようやく出会えたアマミヤマシギたち。大勢で姿を現してくれて本当にありがとう!また、お会いしましょう、チュ!

<余談>
ナイトツアー決行日は、奄美大島に到着した初日だったのですが、初日にナイトツアーを予約しておいて大正解でした。翌日は大変な豪雨だったため、滞在期間中にはもう、あの林道には行けなかっただろうから、です!

ナイトツアーは夜8時にスタートし、終了時間は夜中の12時頃だったのですが、11時を過ぎた頃から恐ろしい睡魔が襲ってきて、ちっとばかしウトウトしてしまい、たーさんに肘打ちされて起こされてしまいました。ガイドさんが、まだ一生懸命、生き物を探してくれている最中でしたから・・・。
いやぁ~、もうたくさんのアマミヤマシギたちに会えたし、天候にも恵まれたし、もう本当に感謝感謝!で、幸せな気持ちだったので、ついウトウトと・・・。ガイドさん、すみません!

<アマミヤマシギを脅かすもの>
森林・農耕地の減少:生息場所がなくなります。
マングース:アマミヤマシギを捕食しているそうです。

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畑で玉砕 アカショウビン

野鳥の世界 アカショウビン

真っ赤なくちばしに色鮮やかな羽毛に包まれたアカショウビン。今年もその姿を観察できる機会がありましたので、その紹介です。

初夏、南西諸島には、多くのアカショウビン(リュウキュウアカショウビン)が繁殖のため飛来するので、オスのアカショウビンの鳴き声があちらこちらから聴こえてきます。電線に止まっていたり、宿泊施設の庭にいたりと、姿も頻繁に見かけます。

森の中では声はすれども姿は見えず、といった状況がほとんどなので、森の中でアカショウビンの写真を撮らせてもらうのはとても難しいです。どこかにポツンといる姿を発見でき、警戒されずに写真を撮らせてもらうことができればラッキーです。

今回の旅では、目の前を横切るアカショウビンの姿を運転中のたーさんが見つけたので、後を追ってみることに。

さほど密集していない住宅地に畑があり、その畑の周辺には木々が少し生えていました。周囲に森がないため、きっとこの辺りにいるはず。木々をよ~く観てみると・・・木の枝に止まっているアカショウビンを発見!かなり近いです。
車を降りると逃げ去るかもしれないので、しばらくの間、車中から観察させてもらうことに。

アカショウビンはずっと同じ枝に止まったままで逃げる気配がないため、車を降りて、写真を撮らせてもらうことにしました。

リュウキュウアカショウビン27
2012年5月 鹿児島県奄美大島 北部の畑 リュウキュウアカショウビン

パシャパシャと撮っていると、いつの間にか、近くの枝にアカショウビンがもう1羽、止まっているではないですか!これは、アカショウビンのメス?

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多分リュウキュウアカショウビンのメス

「ははぁ~、最初からいたのがオスで、メスが近くにいたから、このオスは逃げなかったんだ―」と納得。いつもなら、すぐさま「さようならー」となってしまうところ、長時間じっとしているので変だなと思っていました。
人間が怖くて逃げ去る姿などカッコ悪くてメスに見せられませんからね!なかなか男気のあるアカショウビンのオスではないですか、感心、感心!

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男気のあるリュウキュウアカショウビン(オス)

アカショウビンをドアップで見ると、本当に派手な色合いです。なんだか、ぬいぐるみみたい!

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おもちゃ?

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「キョロロロロー!おもちゃじゃないよ、生きてるよ!」

この2羽は別々の枝に止まったままで近づくことはなく、しばらくするとメスが突然飛び去りました。オスがその後を追いかけます。今度はさらに近くの民家の庭木に止まり、その距離3メートルほど。

リュウキュウアカショウビン32
多分リュウキュウアカショウビンのメス

今後の展開はどうなることやら?と思っていると、2羽とも飛び去ってしまいました。

「あ~、行っちゃった、さようなら~!」と、カメラを片付け、車に戻って出発しようとした際、先ほどアカショウビンが止まっていた枝をふと見てみると・・・いる、アカショウビンが戻ってきている!

けれども、今度は1羽だけでした。どうやら、メスにフラれてしまったようです。何がいけなかった?
畑の前に牛さん小屋があり、素敵な臭いを放っていたのがいけなかった?あーちゃん達が恋路を邪魔した?
といろいろ原因を考えてみたのですが、どれもいまいちピンと来ません。

アカショウビンのオスは素晴らしくきれいだったし、男気もあったので、あーちゃん的には合格だったのですが、アカショウビンのメスからするとダメだったのですねー。ん~、野鳥目線でのお婿さん選びって厳しい!

リュウキュウアカショウビン33
リュウキュウアカショウビンのオス
あーちゃん目線だと合格!

畑で玉砕!してしまいましたが、めげずに頑張ってくださいね。あーちゃんから見るとなかなかイケメンでしたよ、オスのアカショウビンさん、チュ!

<余談>
今まで訪れた南西諸島の中で、奄美大島のアカショウビンが最も姿を観察しやすかったです。目につきやすい場所に姿を現してくれるのと、さほど逃げない、というのが特徴です。
今回の旅でも、いつもながら地元のおじちゃんに話しかけられ、「とある小学校の校門脇に木があって、そこでアカショウビンが毎年営巣しているよ」と、教えていただきました。今後の参考にと、校門脇の木だけ確認してきました。大勢の生徒が通る、まさに校門のすぐ横に木がありました!
奄美大島のアカショウビンは、驚くほど人に慣れているのかもしれませんねー。嬉しいことです!

アカショウビンの関連記事:
「求愛ダンス? アカショウビン 第1話」はこちら
「ダイブもお好き アカショウビン」はこちら
「高いところがお好き アカショウビン」はこちら

<アカショウビンを脅かすもの>
湿地や沢のある森林:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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