キリリとした面構え カラシラサギ(準絶滅危惧種)
■野鳥の世界 カラシラサギ
高貴っぽい?顔に特徴がある、カラシラサギ。夏季に朝鮮半島西岸や黄河河口域で繁殖し、冬季になると台湾や東南アジアに南下し越冬します。日本では、越冬のため九州や南西諸島に飛来する迷鳥、もしくはまれな冬鳥だそうです。カラシラサギは繁殖地が限られている上、環境破壊や羽毛を目的とした乱獲の影響により、生息数が激減してしまい、絶滅が危惧されています。
今回は、このカラシラサギのお話です。
埼玉には海がないので、干潟があると、嬉しくてついつい観に行ってしまいます。早朝の干潟はラッキーなことに干潮時でした!朝食を食べにいろんな野鳥が飛来してくるのでチェックしていると・・・今にも波に呑まれそうな野鳥の姿を発見。じーっとうずくまっています。
「誰だろう?」と思い、観察していると、すっくと首を伸ばしました。冠羽がはためいています。誰?
この後、クロサギ(黒色型)に何度か追いかけられていたため、クロサギ(白色型)とばかり思い込んでいたのですが、さらに近寄ってきたため、よ~く観ると、ちょっと違うような・・・。
この段階で、「普通のサギではない!」とようやく気づきました。何と、カラシラサギです!
カラシラサギは魚類や甲殻類など捕食するそうで、あちらこちらと干潟を歩きまわり、食べ物を探し始めました。
カラシラ・サギの「カラシラ」って何?と思っていたのですが、正しくはカラ・シラサギでした。カラシラサギは、繁殖地が唐エリアということで、唐白鷺(カラシラサギ)と名付けられたそうです。
カラシラサギの体長は約65cmでコサギとほぼ同じ大きさ、夏季は後頭部の冠羽が伸びて10cm以上にもなるようです。
夏季のカラシラサギのもうひとつの特徴は、コサギ同様、足の指が黄色いです。(冬季は足全体が黄色くなり、黒色を帯びるそうです)
カラシラサギの後ろをカワウがスゥーッと通り過ぎました。が、お互い全く無関心!
カラシラサギは顔が怖いといわれることがありますが、実際に観るとキリリとしたよい面構えでした。
なかなか出会う機会がありませんが、次はいつ、どこで出会えるでしょうか。お元気で、カラシラサギさん、チュ!
<余談>
夏羽のカラシラサギには、フサフサとしたゴージャスな冠羽がありますので、この冠羽を狙って乱獲されたこともあったのでしょう。
きれいな野鳥や、立派な冠羽のある野鳥を見つけると、人間はどうして捕まえたくなってしまうのでしょうかね。たとえ絶滅してしまうことがあったとしても。
美しいものは、そのままそこにあるからこそ美しいのであり、その姿を遠くからそっと観察させてもらえるだけで、本来はとてもありがたいことなのに。
カラシラサギは、「人間のエゴは果てしなく、けしからん!」と考えさせられる鳥さんでした。自ら望んで世界的希少種になる鳥さんは、いませんからねー。
<カラシラサギを脅かすもの>
干潟・水田の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。
高貴っぽい?顔に特徴がある、カラシラサギ。夏季に朝鮮半島西岸や黄河河口域で繁殖し、冬季になると台湾や東南アジアに南下し越冬します。日本では、越冬のため九州や南西諸島に飛来する迷鳥、もしくはまれな冬鳥だそうです。カラシラサギは繁殖地が限られている上、環境破壊や羽毛を目的とした乱獲の影響により、生息数が激減してしまい、絶滅が危惧されています。
今回は、このカラシラサギのお話です。
埼玉には海がないので、干潟があると、嬉しくてついつい観に行ってしまいます。早朝の干潟はラッキーなことに干潮時でした!朝食を食べにいろんな野鳥が飛来してくるのでチェックしていると・・・今にも波に呑まれそうな野鳥の姿を発見。じーっとうずくまっています。
「誰だろう?」と思い、観察していると、すっくと首を伸ばしました。冠羽がはためいています。誰?
この後、クロサギ(黒色型)に何度か追いかけられていたため、クロサギ(白色型)とばかり思い込んでいたのですが、さらに近寄ってきたため、よ~く観ると、ちょっと違うような・・・。
この段階で、「普通のサギではない!」とようやく気づきました。何と、カラシラサギです!
カラシラサギは魚類や甲殻類など捕食するそうで、あちらこちらと干潟を歩きまわり、食べ物を探し始めました。
カラシラ・サギの「カラシラ」って何?と思っていたのですが、正しくはカラ・シラサギでした。カラシラサギは、繁殖地が唐エリアということで、唐白鷺(カラシラサギ)と名付けられたそうです。
カラシラサギの体長は約65cmでコサギとほぼ同じ大きさ、夏季は後頭部の冠羽が伸びて10cm以上にもなるようです。
夏季のカラシラサギのもうひとつの特徴は、コサギ同様、足の指が黄色いです。(冬季は足全体が黄色くなり、黒色を帯びるそうです)
カラシラサギの後ろをカワウがスゥーッと通り過ぎました。が、お互い全く無関心!
カラシラサギは顔が怖いといわれることがありますが、実際に観るとキリリとしたよい面構えでした。
なかなか出会う機会がありませんが、次はいつ、どこで出会えるでしょうか。お元気で、カラシラサギさん、チュ!

<余談>
夏羽のカラシラサギには、フサフサとしたゴージャスな冠羽がありますので、この冠羽を狙って乱獲されたこともあったのでしょう。
きれいな野鳥や、立派な冠羽のある野鳥を見つけると、人間はどうして捕まえたくなってしまうのでしょうかね。たとえ絶滅してしまうことがあったとしても。
美しいものは、そのままそこにあるからこそ美しいのであり、その姿を遠くからそっと観察させてもらえるだけで、本来はとてもありがたいことなのに。
カラシラサギは、「人間のエゴは果てしなく、けしからん!」と考えさせられる鳥さんでした。自ら望んで世界的希少種になる鳥さんは、いませんからねー。
<カラシラサギを脅かすもの>
干潟・水田の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。
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