変顔自慢 ヒドリガモ

野鳥の世界 ヒドリガモ

オスはおでこが黄色いヒドリガモという鳥さんがいます。カモの仲間の野鳥で、冬季は日本全国の湖や池、海岸などで観察することができるようです。

今回は、このヒドリガモのお話です。

カモ類は、わりと警戒心が強いので、近くで姿を見せてくれることはあまりないのですが、たまたま逃げないヒドリガモ軍団に出会いました。

餌付けされているのかどうか分かりませんが、人を全く恐れてはいないようで、とても近い距離なのですが逃げません。

ヒドリガモ1
2011年11月 埼玉県とある池 ヒドリガモ(オス)

ヒドリガモは表情が豊かで、なかなかの変顔を見せてくれました。何かを歌っている?

ヒドリガモ2
首を上に向けて、口を開けるこのポーズ。陸上でも数回見かけました。

正面顔も面白いです。正面だと顔幅が狭く、鼻孔が目立ちます。

ヒドリガモ3
横顔はかわいいですが正面は・・・変顔です。 ヒドリガモ(オス)

ヒドリガモのメスは、他のカモ類と同様、地味な衣装です。オスは体長約53cm、メスは約43cmだそうですが、大きさはあまり変わらないように見えました。

ヒドリガモ4
ヒドリガモ(メス)

ヒドリガモは、水上の植物だけではなく、陸に生えている草の葉や種子も食べるそうで、この時も大勢でノコノコと陸に上がってきました。暖かい日差しの中、ほのぼのとした光景です。

ヒドリガモ5
陸上の草も採食するヒドリガモ軍団

ヒドリガモは陸上の草も食べやすいよう、くちばしが短くなっているそうです。首も短く、頬がふっくらしていて、全体的に丸っこくて可愛らしいです。

ヒドリガモ6
丸い!首もくちばしも短いヒドリガモ(オス)

愛嬌のある姿、形のヒドリガモですが、時には養殖海苔を食べてしまうこともあるそうです。雑草を食べる時は益鳥ですが、養殖海苔を食べてしまうと害鳥扱いされてしまうので、気をつけてくださいね、ヒドリガモさん!チュ!

<余談>
越冬するため、はるばる日本各地の湖や池にやってきたヒドリガモたち。丸っこい体つきからは、とても長距離を旅する野鳥には見えないので、「こんな体つきでよく飛べるなー」と改めて驚かされます。
よく見かけるカモであっても、近くで観察できる機会があると、新たな発見があり、面白いですね。

<ヒドリガモを脅かすもの>
湖沼・池の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。
狩猟:生息数が減ります。狩猟される機会は少ないそうですが、実際はどうなのでしょうか・・・。
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鈴の音大好き ミヤマカケス

野鳥の世界 ミヤマカケス

日本では北海道にのみ生息するミヤマカケスという鳥さんがいます。本州に生息するカケス同様、ミヤマカケスもなかなか愛嬌があります。

今回は、ミヤマカケスのお話です。

ミヤマカケスは道東で何度か見かけたことがあるものの、なかなか写真を撮らせてもらう機会がありませんでした。

以前、ミヤマカケスは、クマよけの鈴の音に興味を示して近寄ってきたことがあったのですが、今回も同じ場所で「チリンチリン」と鈴を鳴らしながら進んで行くと、「ジャー」と鳴きながら、姿を現しました!

ミヤマカケスは近くの木の枝に止まり、こちらの様子をうかがっています。ミヤマカケスもカケス同様、非常に好奇心旺盛です。

ミヤマカケス1
2011年10月 北海道知床 ミヤマカケス

ミヤマカケスの頭は茶色に黒斑、カケスの頭は白色に黒斑なので、頭の色合いが大きく違っているかなーと思います。

ミヤマカケス2
ミヤマカケス(左)、カケス(右)

カケスは臆病なので、すぐに逃げ去ることが多いのですが、このミヤマカケスは、しばらくの間、同じ場所に居て、姿を見せてくれました。

ミヤマカケス3
サービス精神満点のミヤマカケス

ミヤマカケス4

遠くに別の2羽のミヤマカケスが姿を現しました。きっと家族でこの森に棲んでいるのでしょう。前回も数羽見かけましたし。この2羽は近寄ってくることはなく、遠くからこちらの様子を覗き見しているようでした。
結局、フレンドリーなのは1羽のミヤマカケスだけ、でした。

ミヤマカケス5
「ねぇ、ねぇ、何しているの?」

ミヤマカケス6
「いい音だねぇ!」

と、クマ鈴に興味津々のミヤマカケスでした。ちなみに、埼玉でクマ鈴を鳴らして野鳥たちの様子を観察したことがあるのですが、彼らは全く反応なし・・・でした。北海道の特定の森に生息する野鳥だけ、興味を示すのでしょうか。不思議です。

これから冬本番を迎える北海道。厳しい寒さにも負けず、頑張って生き抜いてくださいね、ミヤマカケスさん。また、クマ鈴を片手に会いに行きますので、お元気で!チュ!

<余談>
北海道の知床で、記憶を頼りに目的の森林を探していたのですが、間違えて全然違う森林に入り込んでしまいました。そこは、笹がボウボウに生えており、道らしき場所にはエゾシカのフンがたくさん落ちていて・・・。どう頑張ってもあまり前に進めないので引き返したのですが、そこは・・・けもの道だったようです。どうりで歩きづらいと思った。
当初、あーちゃんは「ここじゃーない!」と言ったのですが、たーさんが「ここだよ!」と言い張ったので、間違えてしまいました。ったく。

北海道16
けもの道の森 笹だらけで進めない!

ミヤマカケスと出会えた本来の目的の森林は、ほんのりと色づき始め、昨年訪れた時と同じくとても素敵でした。やはり、人間は整備された森じゃないと歩けませんね。

北海道17
整備された森 ここは歩きやすい!

カケスの関連記事「臆病な怪獣 カケス」はこちら
クマ鈴に興味を示した野鳥の記事「勉強熱心な努力家 キビタキ」はこちら

<ミヤマカケスを脅かすもの>
落葉広葉樹林の減少:生息場所がなくなります。

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赤いベレー帽の芸術家 クマゲラ(絶滅危惧種)第3話

野鳥の世界 クマゲラ

「赤いベレー帽の芸術家 クマゲラ(絶滅危惧種)第2話」の続きです。

枯れ木の上の方に、キツツキの食痕がたくさんありました。クマゲラもこの部分を集中的に突っついて、中にいる虫を探しています。

クマゲラ11
「ここは掘りやすい!」

ホジホジと集中モードのクマゲラ。

クマゲラ12
「ホジホジ」

幹をガシッと掴んでいる足の大きいこと!クマゲラの大きな体を支えるには、それなりに大きな足が必要なのですね。

クマゲラ13
体が大きいと足も大きい!

幹をあちらこちらと動きまわり、食べ物を探しています。もう、この段階になると、あーちゃん達の存在は全く眼中にない様子でした。

クマゲラ14
何かを発見?

クマゲラ15
「やはりあそこしかないか!」

と、ウロウロした結果、樹皮がむき出しの幹のところへ戻ってきました。やはり、クマゲラは、この場所がお気に入りのようです。

クマゲラ16
「ここは大事な食事場所!」

結局、約30分もの間、食事シーンを観察させてもらえました。最後は、この木にやって来たキジバトに驚き、大声で叫びながら飛び去って行きました。

それにしても、クマゲラは本当に鳴き声が大きいですねー。「どうされたん?」と聞きたくなります。クマゲラの姿と鳴き声入りの動画です。(カメラのシャッター音が少し入っています。)


クマゲラの鳴き声その2(動画 33秒:音声有)

クマゲラのような野鳥は、観光案内などのパンフレットに載っているからといって会えるのは、本当に稀だと思います。結局、ブラッと行った場所で、クマゲラの方から目の前にやって来てくれた、という珍事が起こらない限り、なかなか出会うのが難しい鳥さんだなーとつくづく思いました。

営巣に必要な数百年クラスの大木が減ってしまい、生存が脅かされているクマゲラ。いつか、またその姿を見せてもらえるでしょうか。どうかお元気で、赤いベレー帽の芸術家(彫刻家)さん!チュ!

<余談>
沖縄本島北部には、固有種のキツツキ、ノグチゲラ(特別天然記念物)が生息しています。ノグチゲラも環境悪化の影響により、絶滅が危ぶまれており、推定生息数は100羽程度といわれています。

生息数が非常に少ないノグチゲラとクマゲラは、通常、ぱっと行って、ぱっと会えるような野鳥ではないのですが、過去にノグチゲラとは奇跡的な出会いがあり、今回のクマゲラもミラクルな出来事のおかげで出会うことができました。彼らのような野鳥に出会うと、「また再会できるだろうか?それとも・・・これが最後・・・?」と考えさせられます。

<クマゲラを脅かすもの>
広大な原生林・混交林・ブナ林の減少:生息場所がなくなります。
数百年クラスの大木の減少:営巣ができなくなります。

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赤いベレー帽の芸術家 クマゲラ(絶滅危惧種)第2話

野鳥の世界 クマゲラ

「赤いベレー帽の芸術家 クマゲラ(絶滅危惧種)第1話」の続きです。

「キャラキャラキャラ」の鳴き声とともに、飛び去ってしまったクマゲラ。「あ~、行ってしまった・・・」と思いきや、これまた目の前の枯れ木に止まってくれました。先ほどの木より、よく観えます。

クマゲラは警戒心が強いそうなので、動くと逃げてしまうかもしれないので、そぉーとそぉーと注意しながら、パシャリ。

頭頂部全体が真っ赤!メスは後頭部のみが赤いので、このクマゲラはオスです。

クマゲラ5
頭が赤い!クマゲラ(オス)

クマゲラの様子を観察していると、食べるのに夢中で、あーちゃん達のことは全く警戒していないようでした。ここでようやく落ち着きを取り戻すことができ、「知床の小さな公園にクマゲラが現れる・・・こんなことがあるんだ」と、改めて運命の女神に感謝。

クマゲラ6

クマゲラは体長約45cmもあり、日本のキツツキ類の中では最大です。黒くて大きい上、地面に下りてアリを捕食するので、ぱっと見は、よくカラスと間違えられるそうです。

クマゲラ7
「カラスじゃないよ!」

クマゲラ8
くちばしも大きいこと!

クマゲラの赤いベレー帽姿は絵描きさんみたいだし、木を突っつく姿は彫刻家みたいだし、なかなか粋な芸術家さんですね。

クマゲラ9
赤いベレー帽姿は絵描きさん?木を突っつく姿は彫刻家?

ビックリ目も愛嬌があります。

クマゲラ10
ビックリ目

この公園には、枯れ木が多く、アカゲラなどのキツツキ類が頻繁に姿を現します。奥深い原生林ではないですが、クマゲラも利用するのですね。

北海道15
クマゲラが現れた公園

この後、クマゲラはどんな姿を見せてくれるのでしょうか。

「赤いベレー帽の芸術家 クマゲラ(絶滅危惧種)第3話」へ続く

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赤いベレー帽の芸術家 クマゲラ(絶滅危惧種)第1話

野鳥の世界 クマゲラ

真っ黒な体に真っ赤なベレー帽をかぶった絵描きさんのような、クマゲラ(天然記念物)という鳥さんがいます。キツツキの仲間の野鳥で、日本では北海道と東北にのみ生息していますが、数が激減しており、絶滅が危ぶまれています。

今回は、クマゲラのお話を3回に分けて紹介します。

クマゲラは、トドマツのある広大な原生林や混交林、ブナ林に生息しており、営巣には真っ直ぐな大木が必要といわれています。開発による生息環境の悪化に伴い、年々その数を減らし、クマゲラの推定生息数はわずか600羽程度だそうです。

広い北海道で、原生林に生息し、生息数が少なく、しかも用心深いといわれているクマゲラに出会うことは、途方もなく難しいことのように思われ、いつか出会えたら、と思っていました。

北海道に滞在中、知床でクマゲラに会うのは難しそうだから、屈斜路湖方面に行ってみよういうことになりました。現地の観光案内施設に立ち寄って、係員の方にお話をお聞きしてみると、和琴半島がいいのでは?とのことでした。案内のパンフレットにも、和琴半島は野鳥の楽園で、運がよければクマゲラに会える、と書いてあります。

これは期待できるかも!と思い、いざ探鳥してみると・・・カラ類はたくさんいますが、クマゲラはいません。
「こりゃーダメだ~」と、約1日をかけての旅でしたが、クマゲラには会えませんでした。が、道中の景色は本当に素晴らしく、秋の爽やかな北海道の風景に心洗われる気分でした。

北海道14
2011年10月 北海道 道東 花畑の風景

北海道には2泊3日の滞在で、もう最終日。昨日、遠出してダメだったので、最終日は知床内の近場を探鳥しようということになり、宿泊施設から約10分ほどの公園のような場所へ行ってみることに。

早朝5時過ぎ、野鳥たちが起きるよりも早く現地へ到着。次第に周囲が明るくなってきます。カラ類の野鳥たちが動き始めました。小さな公園なので10分ぐらいで1周できます。「やはり、もっと奥深い原生林でないと、クマゲラはいないだろうから、そろそろ出発しようか」と、たーさんに言うと、「まだ、到着して3分しか経っていない。ウルトラマンじゃーないんだから、もう少し待とうよ」と言われました。

「えー」と、ぶ~たれていたその時、聴き慣れない鳴き声とともに黒っぽいものがやって来て、目の前の木に止まりました。そして「キョーン」と一声。「ま、まさか、こんな事があるはずはない!」と、震える手で双眼鏡で覗いてみると・・・葉の隙間にクマゲラが!

この瞬間、鳥肌が立ちました。「鳥を見て鳥肌が立つ?これが本当の鳥肌?」と頭が混乱しつつも、とりあえず、証拠写真を何が何でも撮らねば!と大急ぎでパシャリ。

クマゲラ1
2011年10月 北海道知床 クマゲラ

この姿は、もう間違いありません。クマゲラです。

クマゲラ2

想像以上に「デカい!」です。

クマゲラ3


大きな声で、「キョーン、キョーン」と鳴いています。

クマゲラ4


クマゲラはすぐさま葉の陰に隠れてしまい、姿は見えないのですが、大声で鳴き続けています。「キョーン」という鳴き声と、飛び去る際の鳴き声「キャラキャラキャラ」の入った動画です。(クマゲラの姿は、ほとんど分かりませんが・・・。カメラのシャッター音はできる限り消去しました。)


クマゲラの鳴き声その1(動画 14秒:音声有)

さて、待つという辛抱ができないあーちゃんの前に、「ちょっと待った!」とばかりにグッドタイミングで登場してくれたクマゲラ。しかし、すぐに飛び去ってしまいました。その後の展開はいかに?

「赤いベレー帽の芸術家 クマゲラ(絶滅危惧種)第2話」へ続く

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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