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気ままな独り身 シロチドリ(絶滅危惧種)

野鳥の世界 シロチドリ

ちょこまかと歩き回る姿がかわいらしい、シロチドリという鳥さんがいます。チドリの仲間の野鳥で、北日本では夏季、本州中部以南では周年観察することができるようです。

今回は、このシロチドリのお話です。

シロチドリは、コチドリよりやや大きく体長約17cmですが、やはりちっちゃいなーと思います。

シロチドリ3
2011年4月 沖縄県宮古島 とある漁港付近
シロチドリ(オス)[夏羽]

このシロチドリは、1羽だけで、ちょこちょこと歩き回っていました。そろそろコロニーで営巣する時期なのですが、仲間の姿は見当たりませんでした。

シロチドリ4
「まだ、気楽な独り身だよ!」

シロチドリの夏羽は、オレンジ色が混じり、かわいらしい色合いです。

シロチドリ5
シロチドリ(オス)[夏羽]

夏羽のオスは前頭に黒斑があります。前から観ると、この黒斑が目立ちます。

シロチドリ6
かきかき中その1。頭に黒斑が。

シロチドリ7
かきかき中その2。細~い足1本立ちのナイスバランス!

シロチドリは、足が長いので、歩くスピードがとても速いです。足の回転が速すぎて見えない、おもちゃが動いている感じです。シロチドリは、昆虫、甲殻類、ゴカイ類などを食べるのですが、この時も、一生懸命、食べ物を探していました。一瞬停止した時が、シャッターチャンスです。

シロチドリ8
「えっと、食べ物はどこかな?」

気ままな独り身もあと少しですね。この後、素敵な奥さんを見つけて、営巣、子育てを頑張ってくださいね、シロチドリさん、チュ!

<余談>
宮古島の埋立地にシロチドリの集団繁殖地があるとの記事を見かけたので、探しに行ってみたのですが、現在は草が生えた公園となっており、野鳥の姿は見当たりませんでした。彼らが営巣に利用しているからといって、埋立地を保護区に指定!ってことはないのだなー、と思い知らされました。
現在の集団繁殖地がどこになったか?気になるところです。

<追記>
シロチドリは、環境省第4次レッドリスト(2012)で絶滅危惧II類(VU)に指定されてしまいました・・・。

シロチドリの関連記事:
「チドリ界のアイドル シロチドリ(絶滅危惧種)」はこちら

チドリの関連記事:
「寒さにも負けず 越冬チドリ」はこちら

<シロチドリを脅かすもの>
砂浜・干潟・河川敷の減少:生息場所がなくなります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

君と一緒にどこまでも キョウジョシギ

野鳥の世界 キョウジョシギ

夏羽のオスは、三毛猫のように白、黒、茶と変わった色味を持つ、キョウジョシギという鳥さんがいます。シギの仲間の野鳥で、日本では春と秋の渡りの時期に観察することができるようですが、南西諸島では冬の時期に観察することもできるようです。

今回は、このキョウジョシギのお話です。

春の宮古島を散策中、「磯に、渡り途中の野鳥がいるかも?」と思い、漁港を覗いてみることにしました。ちょうど干潮時だったようで、ちょっぴり磯が見えており、野鳥数羽の姿が見えました。確認すると・・・キョウジョシギです!
越冬中か、渡りの途中かは定かではありませんが、キョウジョシギ5羽が採餌中でした。

シギ類は、歩くのが速いので、視界が狭いとあっという間に見えなくなってしまいます。こちらに向かって、オスのキョウジョシギが並んで爆走中。すぐ手前のコンクリート塀に隠れる前に急いでパシャリ。

キョウジョシギ2
2011年4月 沖縄県宮古島 とある漁港
同じポーズで仲良く爆走中のキョウジョシギ(オス)[夏羽]

キョウジョシギは、羽色が京都の女性の着物に似ていることから名づけられたそうですが、なかなか粋な名前ですね。

オスの夏羽は茶色が鮮やかで、きれいな模様です。体長が約23cmあるので、見ごたえがあります。

キョウジョシギ3
キョウジョシギ(オス)[夏羽]

メスの夏羽はオスよりはやや地味で、顔に褐色が混じります。

キョウジョシギ4
キョウジョシギ(メス)[夏羽]

このオスとメスは、つがいのようで、メスの後ろをオスがついて歩き回っていました。

キョウジョシギ5
「お嬢さん、お供します!」 とキョウジョシギのオス(右)

キョウジョシギ6
「あら、頼もしいわ!」 とキョウジョシギのメス(右)

メスが止まると、オスもストップ。

キョウジョシギ7
「ちょっと休憩」とメス(右)、「では僕も」とオス(左)

メスが歩き始めると、オスが追いかけます。

キョウジョシギ8
「さ~て、出発!」とメス(右)、「では、ご一緒に!」とオス(左)

こんな調子で、繁殖地のツンドラ地帯まで、仲良く旅を続けるのでしょうかね。すでにつがいとなっていれば、繁殖地ではすぐに巣作り、産卵、子育てができるので、とっても効率がよいですね。
でも、旅路はとっても長いので、途中でケンカ別れしないよう気をつけてくださいね、キョウジョシギさん、チュ!

<余談>
キョウジョシギの歩き方は、短い足をフル回転させてスタスタスタ~といった感じなので、京女性らしく「お上品」といった雰囲気はありません。どちらかというと、着物の裾を振り乱して爆走中、といったイメージでしょうか。
キョウジョシギは、名前と動作のアンバランスさが面白い鳥さんです!

<キョウジョシギを脅かすもの>
干潟・砂浜・岩礁の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

珍事の源 カラスバト(準絶滅危惧種)

野鳥の世界 カラスバト

小さな頭と大きな体に、独特な鳴き声を持つカラスバト(天然記念物)という鳥さんがいます。ハトの仲間の野鳥で、日本では関東以西の沿岸部や島で観察することができるようですが、生息数が減少しており絶滅が危惧されているため、姿を見かける機会は少ないです。

今回は、この貴重なカラスバトのお話です。

カラスバトは、全身の色味が黒っぽくカラスに似ているので、カラスバトと呼ばれています。常緑広葉樹の密林に生息しており、果実やミミズなどを食べる雑食性です。

カラスバトは体長が約40cmもあるので、見つけやすいかと思うのですが、これがなかなか姿を見せてはくれません。以前、奄美大島北部の森林で「ウッウッー」という、カラスバトの鳴き声を聴いたことがあるだけで、出会いはありませんでした。

キジバトの「デデッポッポー」が聴こえてくると、かなりのんびりとした気持ちになりますが、カラスバトの「ウッウッー」の鳴き声も、何ともほのぼのとした気分にさせてくれます。野鳥の世界では、ハトの鳴き声は、癒し系が多いのでしょうか。

宮古島の大野山林では、カラスバトの生息数が増えているようで、鳴き声を頻繁に聴くことができたため、姿を観ることができるかも!と大きな期待を抱いていました。

ところが・・・珍事が勃発。最初のカラスバトは、何とたーさんが発見。

カラスバト1
2010年10月 沖縄県宮古島大野山林 カラスバト

カラスバト2
セクシーショット?

2010年10月の探鳥時には、残念ながらあーちゃんは、カラスバトの姿を目撃することができませんでした。(サシバが飛翔していたので、そちらに気をとられていました。)
と、この段階で、「ぜひとも記事に!」と散々たーさんからお願いをされていたのですが、あっさり却下。たーさんしか観ていない鳥さんを記事にできるわけがない!

で、次のチャンスは、2011年4月に訪れました。この時は、あーちゃんがカラスバトの姿を発見し、バッチシ観察することができました。

八重山諸島、宮古諸島に生息するカラスバトは、固有亜種ヨナクニカラスバト(絶滅危惧種)と言われています。他のカラスバトより若干光沢が薄いそうです。

カラスバト3
2011年4月 沖縄県宮古島大野山林 カラスバト

カラスバトは、体は大きいのに頭が小さい!というのが第一印象でした。

カラスバト4
大きな体に小さな頭のカラスバト

そして、カラスバトは何とも優しい目をしていました。体に光沢があり、なんとなく高貴な感じがします。

カラスバト5
「ドバトじゃないよ!」 うん、よ~く観ると違うね。

しばらく観察させてもらった後、カラスバトは飛び去ってしまいました。その後、「ウッウッー」の鳴き声は何度も聴かせてもらったのですが、姿を見せてくれることはありませんでした。またしても、一期一会。

居心地のよい環境が少ないようですが、逞しく生き抜いてくださいね、カラスバトさん!チュ!

<余談>
生息地の環境破壊や、島に人為的に持ち込まれたネコやネズミの影響により、カラスバトの数が減少していると言われています。
日本の島に生息する固有種のカラスバトたちは、絶滅の危機に瀕していますし、リュウキュウカラスバトについては絶滅してしまいました。

体が大きめ、というのが災いしているのでしょうか。元々、ハトはネコに捕食されやすいのですが、カラスバトは体が大きいため、動きが敏捷ではなく餌食にされやすいのかもしれません。
さらに、体が大きいと食べる量も多くなりますので、環境破壊の影響も受けやすいのでしょう。
カラスバトには、なんとか頑張って、生き抜いてもらいたいものです。

<カラスバトを脅かすもの>
森林の減少:生息場所がなくなります。
野猫:カラスバトを捕食しているそうです。

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ジャンル : 趣味・実用

北海道探鳥旅行記 2010年7月 第7話

野鳥の世界 北海道探鳥旅行記 2010年7月 3日目の続き

網走 とある湖 午後0時~2時。

目の前の標識にトビがでで~んと止まっています。トビとは約2メートルほどの距離なので、結構迫力があります。

トビ6
トビ

この湖には、たくさんのトビがいました。きっと魚がたくさんいるのでしょう。

トビ7
トビ

そして、湖のほとりでオジロワシを発見!ここでもオジロワシに出会えたとは、感動です!

オジロワシ17
オジロワシ

オジロワシのそばにカラスが。オジロワシの獲物を横取りしようと企んでいるようです。

オジロワシ20
オジロワシ(左)とカラス(右)のツーショット。

オジロワシとカラスの詳細記事「夏に続々登場! オジロワシ(絶滅危惧種)第3話」はこちら

埼玉ではマガモを冬季にしか観ることができませんが、北海道はマガモの繁殖地なので、夏季でもマガモを観ることができます。マガモファミリーが湖をスイスイ泳いでいる姿を目撃。

マガモ8
マガモファミリー

羽づくろいに夢中で、なかなか逃げようとしないキセキレイのオスがいました。手入れ途中なので、かなり膨らんでいます。

キセキレイ9
キセキレイ(オス)[夏羽]

湖の周辺の林にも、たくさんの野鳥がいました。アオジ、コヨシキリ、メジロ、カワラヒワなどなど。

アオジ8
アオジ(メス)[夏羽]

コヨシキリ2
コヨシキリ

メジロ14
メジロ

カワラヒワ8
カワラヒワ

そして、日本では北海道でしか観ることができない、シマエナガが姿を見せてくれました!白い顔がかわいらしいです。

シマエナガ6
シマエナガ

シマエナガの詳細記事「白い妖精 シマエナガ」はこちら

と、ここで時間切れ。あっという間の3日間でした。

埼玉では観ることができない、さえずりの姿や、日本では北海道だけに生息する野鳥たちの姿を観察させてもらうことができ、感謝感激でした。姿を見せてくれた、たくさんの北海道の野鳥たち、ありがとう!チュ!

<余談>
知床は「地の果て」と呼ばれ、断崖絶壁の要塞に守られた豊かな自然を現代に残す貴重な場所です。しかし、観光客が増えるにつれ、トラブルも増えつつあるようです。

観光客の中には、ヒグマを餌付けしてしまうケースがあり、結果、人を恐れなくなったヒグマを銃殺せざるをえなかった、という出来事が実際にあったそうです。
喜んで人間に近づいて来るキタキツネの姿を見かけた時、「ああ、まだ餌をあげてしまう観光客がいるんだ」と非常に残念に思いました。
知床という場所は、あくまでも人間がお邪魔させてもらっているのであり、自然のままにそっとしておく、というのがとっても重要なのに・・・。

北海道探鳥旅行記 2010年7月 トップへ戻る

北海道探鳥の関連記事:
「北海道探鳥旅行記 2012年7月 第1話」はこちら
「北海道探鳥旅行記 2011年10月 第1話」はこちら
「北海道探鳥旅行記 2009年7月 第1話」はこちら

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北海道探鳥旅行記 2010年7月 第6話

野鳥の世界 北海道探鳥旅行記 2010年7月 3日目

最終日の午前中は、雨の天候となってしまいました。が、小降りなので、めげずに早朝探鳥に出かけることに。

外に出てすぐに、ハクセキレイが。人に慣れているようで、あまり逃げません。

ハクセキレイ7
ハクセキレイ

今日も同じくフレペの滝へ。

フレペの滝 午前5時30分~6時。

ビンズイが地上に降りて採餌していました。地面と同化して見つけづらいです。

ビンズイ8
ビンズイ

ホオジロのオスが、懸命にさえずっています。かなり声量があるので、鳴いていれば必ず聴こえてきます。

ホオジロ6
ホオジロ(オス)

ノビタキのメスが、草むらにちょこんと現れました。

ノビタキ22
ノビタキ(メス)[夏羽]

雨降りのせいか、前日ほど野鳥が姿を現さないので、最後に秘密の園の森へ行ってみることに。

とある森 午前6時30分~7時。

何回か通ってみて分かったのは、野鳥たちが好むのは水場が近くにある場所でした。

北海道12
野鳥たちが好きな場所

この場所で、クマ鈴をチリンチリンと鳴らしてみると、今日もキビタキのオスが姿を現しました。あと数日通えば、お友達になれたかもしれないのに、もうお別れとは残念。

キビタキ12
キビタキ(オス)

キビタキの詳細記事「勉強熱心な努力家 キビタキ」はこちら

やはり雨の影響か、昨日ほどの賑わいはなく、ひっそりとしています。次第に雨足が強くなってきたので戻ることに。知床の森とは、これでお別れです。

次は、飛行機の出発時間ぎりぎりまで、網走方面に行ってみることにしました。

知床~網走 午前10時~午後0時。

知床を出発してしばらくすると、オジロワシ2羽を別々の場所で発見!1羽を観察していると、もう1羽が飛来してきて、ツーショットを披露してくれました。

オジロワシ14
オジロワシ(ペア)

オジロワシ(ペア)の詳細記事「夏に続々登場! オジロワシ(絶滅危惧種)第2話」はこちら

名残惜しいのですが、オジロワシに別れを告げ、再び出発。車中から探鳥を続けていると・・・電線にベニマシコのオスを発見!

ベニマシコ12
ベニマシコ(オス)[夏羽]

ベニマシコの詳細記事「真っ赤な恥ずかしがり屋 ベニマシコ」はこちら

途中、小清水湿原に寄ってみました。雨はすっかりあがり、太陽が顔を出すと、かなり暑いです。

小清水湿原 午前11時~午後11時40分。

コヨシキリ、ホオアカ、ノビタキなどの草原性の野鳥たちが姿を見せてくれました。

コヨシキリ1
コヨシキリ(オス)

ホオアカ5
ホオアカ(オス)

ノビタキ10
ノビタキ(メス)[夏羽]

ノビタキ8
ノビタキ(オス)[夏羽]

ノビタキの詳細記事「七変化ファミリー ノビタキ」はこちら

暑いし、観光客は多いし、で探鳥を続けることができないので、人のいない場所へ移動することに。車で適当に走り、観光客がいない湖を発見。何やら期待できそうな場所です!

北海道探鳥旅行記 2010年7月 第7話へ続く

<余談>
2010年の夏は記録的な猛暑だったので、北海道といえども、驚くほどの暑さでした。昨年の同時期の旅では、かなり寒い思いをしたので、今回は冬服をメインに持参していたのですが失敗でした。旅先での天候を予測するのは、難しいですねー

北海道探鳥旅行記 2010年7月 トップへ戻る

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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