北海道探鳥旅行記 2010年7月 第2話

野鳥の世界 北海道探鳥旅行記 2010年7月 1日目の続き その1

知床に到着。ここに着くまでは何も食べない!と決め、到着早々、ウニ丼をペロリと平らげます。北海道の海鮮物は、驚くべき美味さ!ですね。いつも感動させられます。

北海道1
感動のウニ丼

そして、再び探鳥開始。知床の森に向かう途中、観光客に愛想を振りまいているキタキツネを発見。

キタキツネ1
キタキツネ

かなり、かわいいです!が、この笑顔にやられて、餌をあげる観光客が後を絶たないのでしょう。車が停まるやいなや、うれしそうに寄ってきます。

キタキツネ2
笑顔のキタキツネ

知床峠からは、北方領土を観ることができます。人間の世界では、政治がらみでいろいろ大変そうですが、野鳥の世界に国境はないので、彼らにとってはどうでもいいことですね。

北海道2
遠くに北方領土が

北海道3
北方領土Map

野鳥がたくさん生息している、という森に行ってみることにしました。ただ、入口が非常に分かりづらいため、発見できる自信はないのですが、ここは運に任せて森への入り口探しを開始。何度か行きつ戻りつしながら、ようやく入口を発見!どう見ても、笹藪にしか見えない・・・。

北海道4
知床のとある森の入口

とある森 午後2時~4時頃。

この森では、コガラ、ゴジュウカラ、コゲラが姿を見せてくれました。

コガラ6
コガラ

ゴジュウカラ5
シロハラゴジュウカラ

シロハラゴジュウカラの詳細記事「逆さまでも歩けるよ! ゴジュウカラ」はこちら

コゲラ6
エゾコゲラ

この森の一角に、とても素敵な空間がありました。森に囲まれた静かな草原で、まるで秘密の園のような場所です。

北海道5
森の奥に進んで行くと、秘密の園が。

遠くに羅臼岳が見えており、妖精がひょっこり姿を現しそうな雰囲気です。

北海道6
妖精がいてもおかしくない?

普段は沼か湿地で近づけないようですが、一時だけ、このような素敵な光景を披露してくれるようです。名残惜しいのですが、もう夕方なので、移動することに。

宿泊施設周辺 午後5時~6時頃。

宿泊施設でレンタサイクルをしていたので、今度は自転車に乗って、探鳥開始。全く道が分からないので、適当に走ってみると・・・ちょっと大きめの野鳥が飛んでいる姿を発見。止まった場所をそぉーと覗いてみると・・・オオアカゲラです!

オオアカゲラ1
エゾオオアカゲラ(メス)

「ツピン、ツピン」と大きなさえずりが聴こえてきたので、声の主を探してみると・・・木のてっぺんに黒っぽい点が。小さな冠羽があるヒガラです。

ヒガラ6
ヒガラ

ヒガラの詳細記事「小さな王様 ヒガラ」はこちら

海岸では、オオセグロカモメの集団が、気持ちよさそうにくつろいでいました。

オオセグロカモメ5
オオセグロカモメ

適当に移動していると、キャンプ場に到着。多くの旅人が夕飯の支度をしています。その周辺を散策してみると・・・オオアカゲラのオスが登場!

オオアカゲラ2
エゾオオアカゲラ(オス)

1日目の探鳥は、これにて終了。初日からウキウキ、ワクワクし通しの1日でした。明日は誰に会えるかなー。

北海道探鳥旅行記 2010年7月 第3話へ続く

<余談>
北海道旅行から帰った翌朝、「寝ている間、小さいおじさんが周囲を跳ねている感じがした」と、たーさんが興味深いことを言っていました。それはもしかして、妖精?コロポックル?
あの秘密の園で「何てここは素晴らしいんだ!本当に妖精が出てきそう!」と、あーちゃんが大絶賛していたので、喜んでついて来ちゃったのかなー。
と言っても、妖精を見たこともないし確証もないので、単にたーさんが寝ぼけていただけかもしれないけど、心からの称賛は妖精たちに伝わったかも?

北海道探鳥旅行記 2010年7月 トップへ戻る
スポンサーサイト

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

北海道探鳥旅行記 2010年7月 第1話

野鳥の世界 北海道探鳥旅行記 2010年7月 1日目

今回は、2010年7月に2泊3日で北海道知床を旅した際の探鳥のお話です。第1話~第7話の7回に分けて、紹介していきます。2年連続、ほぼ同じ時期に同じ場所での探鳥となりますが、はてさて誰に出会えるでしょうか?

北海道東部

女満別空港へ到着。晴れの天候で、気温は約25度もあり、かなり暑い!です。前回の夏の北海道探鳥では、かなり寒い思いをしたので、今回の気候は想定外。フリースの出番はなさそう。

女満別空港~知床 午前10時30分頃~午後0時30分頃。

北海道ならではの雄大な農耕地の風景に心癒されながら、探鳥開始。といっても、もちろん移動中の車中からです。

早速、ノビタキのオスが登場。あーちゃんは、ノビタキの夏羽の姿を北海道でしか観たことがありません。

ノビタキ7
ノビタキ(オス)[夏羽]

速いスピードで車はどんどん進んで行きますので、目を皿のようにして電線に止まっている点を探します。点!と思ったら、急いで車を停止。そして、誰かを確認します。今回の点は・・・ニュウナイスズメのオス!です。7月の北海道は、繁殖シーズン真っ盛りなので、オスが電線に止まって、「僕は、どう?」とメスに呼び掛けているので、探しやすいです。

ニュウナイスズメ1
ニュウナイスズメ(オス)

アオジのオスも、負けじとさえずり続けます。「ねぇー、そこの君!ちょっと寄ってかない?」とでも、言っているのでしょうか。

アオジ7
アオジ(オス)[夏羽]

ホオジロのオスは、標識に乗っかって、道案内をしてくれていました。どもども、ご苦労!

ホオジロ5
ホオジロ(オス)

カワラヒワもお嫁さん探しをしています。

カワラヒワ7
カワラヒワ(オス)

巣立って間もないと思われる、ニュウナイスズメ(メス)の幼鳥を発見。まだまだ幼さが残っています。

ニュウナイスズメ3
ニュウナイスズメ(メス:幼鳥)

海岸付近でオオセグロカモメ登場。青空に白色が映えますね。

オオセグロカモメ4
オオセグロカモメ

砂浜でキジバトを発見。キジバトは砂浜でも採餌するのですねー。

キジバト8
キジバト

そして、山側では、オジロワシ(絶滅危惧種)がカラスに追いかけられている(モビングされている)光景を目撃!体の大きさが全然違うのに、カラスは強いですね。

オジロワシ2
オジロワシ(下)、カラス(上)

キセキレイのオスも、電線に止まっています。腰がかなり黄色く見えます。

キセキレイ8
キセキレイ(オス)[夏羽]

知床到着まであと少し!

北海道探鳥旅行記 2010年7月 第2話へ続く

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

これがホントの田ゲリ タゲリ

野鳥の世界 タゲリ

「田にいるケリ」ということからタゲリと名付けられたのですが、過去に出会ったタゲリは、畑や草むらといった、乾燥した場所に生息していました。本来は、水気のある場所を好む野鳥のため「何故?」と疑問に思っていたのですが、ようやく「田ゲリ」姿を披露してくれましたので、今回はその紹介です。

冬季、タゲリは日本で越冬するため、普段見かける姿は冬羽ですが、春になり、北方の繁殖地へ旅立つ直前の姿は、夏羽でした。夏羽は、喉部分が真っ黒です。

タゲリ10
2011年3月 沖縄県西表島北部の水田 タゲリ(夏羽)

冬羽と比べると・・・かなり黒いです。

タゲリ11
タゲリ(左:夏羽)、タゲリ(右:冬羽)

人間の目からすると、冬羽の方が顔がはっきり見えて色合いもきれいに思えるのですが、繁殖シーズン用に喉が黒くなる夏羽は、結婚相手にとっては、とっても魅力的に映るのでしょう。

タゲリ12
喉が黒いと、ちょっと迫力があるかも。

冬季、タゲリは群れでいることが多いようですが、このタゲリは1羽だけで、長時間、水田でゆっくりゆっくり採餌していました。

タゲリ13
これが本当の「田にいるケリ」でタゲリ!

横から観ると、やはりタゲリは美しいです。冠羽も延びて、結婚相手との出会いの準備は、バッチシのようです。

タゲリ14
「準備O.K!」

と、その前に、長~い旅が待っていますので、しっかり食べて栄養をつけて、繁殖地への旅路を乗り切ってください。また、いつか、どこかでお会いしましょう、タゲリさん!チュ!

<余談>
タゲリの生息に適した場所は、年々減ってきているそうです。冬季、水気のある水田はほとんどなく、仕方なしに乾燥した場所にいることが多くなっているのかもしれません。
世界的に厳しい環境に晒されているタゲリには、まだまだ試練が続きそうです。

タゲリの関連記事:
「安全な餌場はどこ? タゲリ」はこちら
「風にも負けず タゲリ」はこちら
「田園の貴公子 タゲリ」はこちら

<タゲリを脅かすもの>
繁殖地、中継地、越冬地の環境破壊:世界中で、えさ場(湿地・河原・水田)が減少しているようです。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

夜通しプロポーズ リュウキュウコノハズク

野鳥の世界 リュウキュウコノハズク

手のひらサイズの「コノハズク」よりやや大きい、リュウキュウコノハズクという鳥さんがいます。フクロウの仲間の野鳥で、南西諸島で周年観察することができるようです。

今回は、このリュウキュウコノハズクのお話です。

リュウキュウコノハズクは全長約22cmと小さめで、夜行性のため、なかなか出会うのが難しいのですが、繁殖シーズンになると、よく鳴くと言われています。いつか、鳴き声を頼りに姿を探せば見つかるかも?とは思っていました。

リュウキュウコノハズクの鳴き声は、オスが「コホッ、コホッ」、メスが「ミャー」です。3月の西表島では、きっとフクロウたちの鳴き声が聴こえるだろう、と期待していると、闇夜のあちらこちらから、鳴き声が聞こえ始めました。

本当は、森に行ってフクロウを探そうかと思っていたのですが、宿泊施設の庭の木々からも、たくさんのリュウキュウコノハズクの鳴き声が聴こえてきたので、「ここで探せるかも?」と庭でチャレンジしてみることに。

リュウキュウコノハズクは、オスが鳴くと、メスが返事をする、といった鳴き方なので、声のする樹上を探してみると・・・いました!すごく小さいのですが、かろうじて姿が観えています!

リュウキュウコノハズク1
2011年3月 沖縄県西表島北部の宿泊施設の庭 リュウキュウコノハズク

この時出会ったリュウキュウコノハズクは、「ミャー」と鳴いていたのでメスです。もう少し近づけないかな―と、ソロソロと歩み寄り、何とか写真をパシャリ。(目がビーム状態ですが)

リュウキュウコノハズク2
リュウキュウコノハズク(メス)

このメスは、オスの呼びかけに、ずっと「ミャー」と応えていたので、そちらに気をとられているらしく、しばらくの間、観察させてもらうことができました。

リュウキュウコノハズク3
片目ビーム

このメス以外の鳴き声の主を探してみたものの、暗い、葉が茂っている、主が小さい、でなかなか探せません。結局、姿を観せてくれたのは、このメスだけでした。

リュウキュウコノハズク4
両目ビーム ちょっと恐いですね。

その後、リュウキュウコノハズクたちの鳴き声をひととき楽しませてもらった後、観察会は終了。

そして、翌朝、早朝探鳥に出かけようと、庭に出てみると・・・まだ「コホッ、コホッ」「ミャー」が聴こえてきてビックリ仰天。すでに午前6時過ぎで、空は薄明るくなってきているのに、夜通し「僕はどう?」とオスがプロポーズし、「どうしようかしら?」とメスが迷っていたかと思うと、可笑しくなってきました。オスが我慢強いというか、メスが優柔不断というか。人間でも、こんなに辛抱強くないよなー。

夜通しプロポーズの努力が報われ、無事カップルが成立するのはいつの日でしょうか。リュウキュウコノハズクは、かなり気長に相手選びをするのかもしれません。

また、いつか、夜通しプロポーズの姿を観せてくださいね、リュウキュウコノハズクさん!チュ!

<余談>
周囲のいたるところから、フクロウたちの鳴き声が聴こえてくる、という夢のような出来ごとに、自然の豊かさを痛感させられました。これだけのフクロウたちを養える環境が整っている場所なんて、他に日本国内にあるのだろうか?と。
自宅周辺では、雑木林がどんどん伐採され、野鳥たちの棲み家がさらに失われつつあります。豊かな自然があってこそ、人間も生きていくことができるはずなのに。

<リュウキュウコノハズクを脅かすもの>
森林破壊:生息場所がなくなります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

畑でアピール キジ

野鳥の世界 キジ

雑木林と茶畑が広がる境目あたりで、キジの姿をよく見かけていたのですが、開発の影響で、ここ数年、めっきり出会う機会が減ってきました。そんな中、約1年ぶりに姿を見せてくれたキジがいましたので、今回はその紹介です。

繁殖シーズンの春になると、キジのオスが縄張り内で頻繁に姿を見せるようになります。オスを選ぶ選択権はメスにありますから、オスは精一杯自分をアピールしなければなりません。

人の気配がすると、草むらに身を潜めます。

キジ4
2010年4月 埼玉県とある雑木林付近の畑 キジ(オス)

キジのオスは派手な色合いですが、隠れるのが上手なので、顔の赤い部分がチラっとしか観えないこともあります。
周囲の安全を確かめて、大丈夫そうであれば、ヒョコっと背筋を伸ばします。

キジ5
「大丈夫かな?」

周囲を見渡して・・・キョロッ!

キジ6
「うん、大丈夫そうだ」

安全だと分かると、その場所で採餌を始めました。そして、1週間後、同じ場所を訪れてみると・・・。

キジ7
「この辺りがいいかな?」

「ケッケーン!」と威勢よく鳴きながら、羽を思いっきりバタつかせていました。これは、縄張り主張とメスへのアピールをしており、ドラミングと呼ばれています。キジのオスは、何度かこのドラミングを披露してくれましたが、なかなか豪快でした!

キジ8
「ケッケーン!バサバサバサッ!」

キジのメスの姿は近くにはなかったのですが、この後、無事にメスとつがいになれたでしょうか。
そして、時は流れ、約1年後に同じ場所で、キジのオスに再会しました。多くのキジが姿を消す中、このオスは、逞しく生きていました。

キジ9
2011年3月 埼玉県とある雑木林付近の畑 キジ(オス)
お元気そうで!

この時は、まだドラミングをしませんでしたが、そろそろ始める頃でしょう。きっと、昨年よりもっと上手になっているはず。また、近いうちに威勢のいい「ケッケーン!バサバサバサッ!」を見せてくださいね、キジさん!チュ!

<余談>
以前は、茶畑、雑木林、畑などで少なくとも4羽のキジをよく見かけていたのですが、最近では畑のキジ1羽のみとなってしまいました。開発の影響で棲みかを追われてしまったキジたちは、どこに行ってしまったのでしょうか。キジのように縄張りを持つ野鳥は、そんなに簡単には代替地は見つからないはずですが、どこかで元気に生きていて欲しい!と思います。

キジの関連記事「胆のすわった里山の主 キジ」はこちら

<キジを脅かすもの>
里山、茶畑、藪の減少:生息場所がなくなります。
狩猟:生息数が減ります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
驚きの鳥類の知能を紹介
全記事(数)表示

全ての記事を表示する

記事検索
野鳥名は、カタカナで検索!
歴代人気記事ランキングTOP20
RSSリンクの表示
応援エリア

ランキングに参加していますので、下のバナーをクリックしていただけると嬉しいです。


にほんブログ村 鳥ブログ 野鳥へ
にほんブログ村 人気ブログランキングへ
QRコード
QR
外部リンク
・絶滅危惧種検索

 

・癒し系の鳥さんブログ

 

・緑地関連ブログ