気になるプロポーション判定は? タシギ

野鳥の世界 タシギ

泥饅頭に長い棒きれを突き刺したような姿のタシギという鳥さんがいます。シギの仲間の野鳥で、日本では、春と秋の渡りの時期、冬は本州中部以南で観察することができるようです。

今回は、このタシギのお話です。

田にいるシギなので、タシギ。これまた単純な名付け方ですね。タシギは夜間活動する野鳥のため、日中に出会う機会はあまりないのですが、まれに周囲が安全だと採餌している姿を見せてくれることがあります。

今回出会ったタシギは、公園の端にある小さな池で、懸命に採餌中でした。タシギは、体長は約27cmと少し大きめですが、風景に溶け込んでしまう羽色のため、ぱっと見は、どこにいるか分かりづらいです。

タシギ1
2011年1月 埼玉県 北本自然観察公園
見事な保護色のタシギ

顔をドップリと水につけ、長~いくちばしを、電動ドリルのように細かく動かし、器用に餌を探します。

タシギ2
せわしなく、くちばしを動かして・・・


タシギ3
「捕まえた!」 ミミズかな?

それにしても、タシギは、面白い姿・形をしています。体は丸く、足は短く、くちばしは長く、と何ともアンバランスな感じがします。

タシギ4
「えっ?プロポーション抜群!じゃないの?」 残念ながら・・・。

通常の姿もユニークですが、首をすぼめていると、泥饅頭に長い棒きれがが突き刺さっているかのように見えます。

タシギ5
泥饅頭に棒きれ その1 タシギ

タシギ6
泥饅頭に棒きれ その2 タシギ 「えー!泥饅頭?」

その日は、安心しきっていたのか、のんびりと餌を探し続け、長時間、姿を見せてくれていました。
なかなか出会う機会がありませんが、食事風景を見せてくれてありがとう、タシギさん。人間のハンターには気をつけてくださいね!チュ!

<余談>
このタシギも狩猟鳥に指定されているのですが、今の日本で、「野鳥を食べないと飢え死にする!」という人はいないでしょう。となると、目的は、娯楽でしょうか・・・。日中、姿を現すと、ハンティングされてしまうのでは、ますます出会う機会が少なくなりますね。残念なことです。

<タシギを脅かすもの>
水田・河原・湿地の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。
狩猟:生息数が減ります。
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シラサギに対抗? クロサギ

野鳥の世界 クロサギ

シラサギに対抗するかのごとく、体の色味が黒い、クロサギという鳥さんがいます。サギの仲間の野鳥で、日本では本州以南で周年観察することができるようです。

今回は、このクロサギのお話です。

クロサギは、体長約63cmとコサギぐらいの大きさで、黒色型以外に白色型もいるそうです。コサギは足の指部分のみが黄色、クロサギは足全体が黄色なので、白色型の場合は、足で見分けることができます。

埼玉ではクロサギに出会う機会がないのですが、南西諸島では、クロサギをよく見かけます。黒いサギというのは、見慣れていないので、ちょっと不思議な感じがします。

クロサギは、魚の他に甲殻類も捕食するため、カニがたくさんいるマングローブ林で見かけることが多かったです。

伊良部島の小さなマングローブ林でも、クロサギを見かけました。

クロサギ1
2010年10月 沖縄県伊良部島 クロサギ(黒色型)

クロサギは、くちばしをズボッと水の中に入れて、食べ物を探していました。

クロサギ2
ズボッ!

今回の餌探しは、どうやら失敗のようで、口を開けています。

クロサギ3
「チェッ、ミスった!」

今度は、岩礁付近に移動して、食べ物を探すようです。

クロサギ4
水の中をズンズン移動しています。

クロサギの表情からは、「次こそは、成功させるぞ!」という、強い意志が感じられます。

クロサギ5
目つきが鋭いです。

クロサギ6
「今度は、頑張るぞー!」 うん、頑張って!

多数派のシラサギ類に負けずに、黒いサギの代表として頑張ってください、クロサギさん!また、重厚感のある姿を見せてくださいね!チュ!

<余談>
野鳥の世界では、同種であっても、色味の異なるタイプを○○型と呼ぶようです。黒色型と白色型の2パターンに進化したクロサギ。白色型でもクロサギと呼ぶのは、ちょっと違和感がありますね。クロサギとシラサギの間をとって、クラサギっていうのはどうでしょう?勝手に命名すると、ダメかなー?

クラサギ?(クロサギの白色型)は、シラサギ類かと思って、ついつい見逃してしまいやすので、次回南西諸島を訪れる際、もっと注意して探してみたいと思います!

クロサギの関連記事「仲間外れは誰? クロサギ」はこちら

<クロサギを脅かすもの>
干潟・河口の減少:生息場所がなくなります。

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果てしなき戦い ヤマセミ

野鳥の世界 ヤマセミ

人を恐れないヤマセミと出会って以来、何度かその場所を訪れてみたものの、会える時とそうでない時があり、今のところ、出会える確率は2分の1。その日は、自分の縄張りを守るため、長時間にわたり、ひたすら戦い続ける姿を見せてくれましたので、今回は、その紹介です。

ヤマセミは、晴れているとすぐに姿を消すことが多いそうですが、その日は曇り空だっため、非常に長い時間、ウロウロと狭いエリア内を飛び交っていました。そして、すごい剣幕で怒りまくっていました。誰に対して怒っているかというと・・・窓ガラスに映った自分に!です。以前の記事「ライバルは自分 ヤマセミ」でも紹介しましたが、今回の姿を通して、あの時の予測は正しかったということが、よりはっきりと分かりました。

まずは、店舗の2Fで、窓ガラスに映った自分を威嚇。

ヤマセミ10
2010年12月 奥多摩付近の渓流 ヤマセミ(メス)

次は、1Fで、窓ガラスの中の自分を威嚇。

ヤマセミ11
「ちょっと、何見てるのよ!」

そして、窓ガラスに向かって、突進し、体当たりを喰らわせていました。

ヤマセミ12
「あっちへ行ってったら!」

今度は、別の窓ガラスを威嚇し、突進!

ヤマセミ13
「ここにも敵が!」

何度体当たりを喰らわせても、相手は一向に去りません。敵は、こちらを睨みつけているので、負けてなるものか!とばかり、再び突撃。

ヤマセミ14
「早く追い払わないと!」

このヤマセミは、その後も、窓ガラスを威嚇、突撃、場所を変えて威嚇、突撃・・・を延々と繰り返していました。絶対に屈しない相手と戦い続けるのは、何て大変なことでしょう。冠羽が立っているので、相当、怒り心頭のようです。

ヤマセミ15
「いつになったら、決着がつくのよ!もう!!!」

この場所では、おそらく、毎日、この果てしなき戦いが、繰り広げられているのでしょう。あの凄まじい激突ぶりからすると、いつかは命を落としてしまうかもしれません。大ケガをしないうちに、早く縄張りを変えた方がいいかも?ヤマセミさん!チュ!

<余談>
窓ガラスに幾度となく体当たりし、ストンと落ちてしまっても、このヤマセミの闘争心が萎えることはありませんでした。「命つきようとも、この縄張りを渡してなるものか!」という意気込みのようです。それだけ、縄張りは大切なのですね。
簡単に引っ越しできるぐらい、豊かな環境が整っていれば、このヤマセミは、日々ストレスを感じることもなく、痛い思いをすることもなく、心穏やかに生きることができるのでしょうに・・・。

ヤマセミの関連記事:
「ライバルは自分 ヤマセミ」はこちら
「人間なんて、へっちゃらさ! ヤマセミ」はこちら

<ヤマセミを脅かすもの>
渓流の減少:生息場所がなくなります。
川遊びをする人:営巣を放棄するケースがあるそうです。
窓ガラス:ガラスに映った自分の姿を侵入者と勘違いし、激突してしまう。

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風にも負けず タゲリ

野鳥の世界 タゲリ

その日は、外出するのもどうしようか?と悩むほど、大変な暴風だったのですが、元気に歩き回っているタゲリに出会う機会がありましたので、今回はその紹介です。

風が強いと、野鳥はあまり姿を見せない、と分かってはいるものの、「誰かいるかも?」と淡い期待を抱きつつ、悪天候の中、出かけることにしました。

タゲリに会えるかなーと思い、だたっ広い農耕地の土手に登って探してみようと、土手に登ってみました。が・・・これがきつかった。ものすごいな強風で、まともに立っていることすらできないのです。目も開けられず、呼吸することすら難しい・・・。軽い?あーちゃんが吹き飛ばされるぐらいの風速だと、20mぐらいでしょうか。

「もう、無理、無理。タゲリ探しは、今度にしよう」と、到着して5分も経たない内に、潔く降伏を認めたあーちゃん。「せっかく来たのに・・・」と、名残惜しそうに、つぶやくたーさん。
さっさと帰り支度をし、車に乗り込み、「あ~、寒かった。とんだ日に来ちゃったな―」と思いながら、農耕地の出口付近に差しかかった時、ふっと、土手下の狭い空き地に目をやると、黒っぽい鳥がいます。「こんな強風の中、こんなに狭い空き地に鳥?物好きな鳥さんもいるもんだ」と、一応双眼鏡で覗いてみると・・・何と、タゲリ!タゲリがいるとなると、話は別です。再び、強風の中、いざ出陣。

タゲリ3
2011年1月 埼玉県 大久保農耕地 タゲリ

タゲリは、とってもきれいな野鳥で、冠羽が長く、貴公子みたいです。けれども、この強風では、ご自慢の冠羽が暴れ放題。

タゲリ4
「すごい強風だけど・・・」

タゲリ5
「負けてなるものか!」

タゲリは、かなり踏ん張っている感じがします。

タゲリ6
「ひたすら、耐えるのみ!」

そして、羽がボサボサになりながらも、採餌していました。

タゲリ7
「食べないわけには、いかないし」

強風といえども、お腹は空くので、歩いて食べ物を探すしかありません。

タゲリ8
「吹き飛ばされないよう、足に力を入れて」

タゲリは警戒心が非常に強い野鳥ですが、このタゲリはとってもサービス精神旺盛で、わりと近くで姿を見せてくれていました。羽が乱れていても、やはりタゲリは、美しい鳥さんですね。

タゲリ9
「どんな時でも、美しくあれ!」

春になり、繁殖地へ向けて旅立つまでの間、タゲリは、この場所で過ごすことでしょう。今後も、強風の日は幾度となく訪れるかもしれません。
簡単に強風に屈してしまったあーちゃんに、「風にも負けず」の心意気を、ぜひとも伝授いただきたいものです、タゲリさん!チュ!

<余談>
前回の冬、タゲリに出会った場所を何度か訪れてみたものの、この冬は、1羽も見かけませんでした。タゲリは、環境破壊の影響をモロに受けているという話もあるので、「本当にタゲリはいるの?」と思っていたところ、別の場所ではありますが、無事、その姿を確認することができ、大変嬉しく思いました。
凄まじい強風の中、出向いて行ったのに、「誰にも会えずだとあまりにも可哀想!」と、運命の女神が味方してくれたのかも?

タゲリの関連記事:
「安全な餌場はどこ? タゲリ」はこちら
「これがホントの田ゲリ タゲリ」はこちら
「田園の貴公子 タゲリ」はこちら

<タゲリを脅かすもの>
繁殖地、中継地、越冬地の環境破壊:世界中で、えさ場(湿地・河原・水田)が減少しているようです。

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西表島探鳥旅行記 2010年5月 第6話

野鳥の世界 西表島探鳥旅行記 2010年5月 4日目

早いもので、あっという間に最終日です。早朝、宿泊施設の庭から、再びリュウキュウアカショウビンの鳴き声が。先日とは少し違う場所で発見。木のてっぺんでさえずっています。

リュウキュウアカショウビン12
今日も午前6時過ぎに、鳴き始めるリュウキュウアカショウビン

最後の早朝探鳥に出発!再び、北部の集落へ。

北部の集落 午前7時30分頃~8時50分頃。

到着早々、リュウキュウアカショウビンの姿を発見。

リュウキュウアカショウビン13
リュウキュウアカショウビン

アカショウビンの詳細記事「高いところがお好き アカショウビン」はこちら

大きな川付近の遊歩道を再度散策してみることに。そこは、リュウキュウサンコウチョウの姿を何度かチラ見していた場所です。3度目の正直で、ようやく写真を撮らせてもらうことができました。偶然にも、巣まで発見!

リュウキュウサンコウチョウ10
リュウキュウサンコウチョウの巣

リュウキュウサンコウチョウ11
リュウキュウサンコウチョウ(メス)

リュウキュウサンコウチョウ5
リュウキュウサンコウチョウ(メス)

サンコウチョウの詳細記事「お宝発見! サンコウチョウ」はこちら

最終日にも、チュウダイズアカアオバトが姿を見せてくれました。

チュウダイズアカアオバト7
チュウダイズアカアオバト(メス)

ズアカアオバトの詳細記事「ダークグリーンがご自慢 ズアカアオバト」はこちら

昨日の夕方、野鳥たちがたくさん集っていたマングローブの干潟に行ってみたのですが、満潮時でゴーゴーと水が流れており、アオサギしかおらず。

すっかりお気に入りとなった北部の集落を最後に散策してみることに。西表島には、「締め殺しの木」と呼ばれる、ちょっと変わった木があります。その木は、他の木の上に覆いかぶさり、中の木を締めつけて殺してしまうそうです・・・。植物の生存競争も激しいですね。

西表島10
「締め殺しの木」が、中の木を抹殺中・・・

上原港付近 午前11時頃。

西表島で最後に出会ったのは、精悍な顔つきのカンムリワシ!

カンムリワシ12
カンムリワシ

西表島探鳥は、これにて終了。フェリーに乗って、石垣島に戻ります。
飛行機出発時間ギリギリまで、石垣島で探鳥をすることにしました。制限時間は約2時間。近場のバンナ公園へ行ってみることに。

沖縄県石垣島

バンナ公園 午後2時~4時頃。

バンナ公園には、イシガキシジュウカラ、リュウキュウキジバト、イシガキヒヨドリ、カラスがたくさんいました。

急ぎ足で公園内を進んで行くと・・・カンムリワシを発見!

カンムリワシ7
カンムリワシ

遠くにシロハラクイナが歩いている姿が見えました。

そして、先ほど出会ったカンムリワシと別の場所で再会。

カンムリワシ8
カンムリワシ

カンムリワシの詳細記事「省エネハンター カンムリワシ(推定生息数約200羽)」はこちら

石垣島でもおなじみの光景が。牛とアマサギです。

アマサギ13
牛とアマサギ

世界中で、石垣島、西表島にしか生えていない、ヤエヤマヤシという木があります。バンナ公園内で固有種のヤエヤマヤシを発見。

石垣島1
一属一種の貴重なヤエヤマヤシ

石垣島2
ヤエヤマヤシの説明

バンナ公園の出口付近で、リュウキュウアカショウビンに遭遇!

リュウキュウアカショウビン6
リュウキュウアカショウビン

とっても暑い日だったので、このリュウキュウアカショウビンは、水浴びを始めました。

リュウキュウアカショウビン7
何度もダイブを繰り返すリュウキュウアカショウビン

アカショウビンの詳細記事「ダイブもお好き アカショウビン」はこちら

石垣島での探鳥は、これにて終了。今回の旅の最後のご褒美は、リュウキュウアカショウビンでした!

いつかは訪れてみたい!と思っていた、日本のアマゾン、西表島。その全貌を知るには、何度も訪れてみないと分からないと思います。今回は、大雨の影響で、北部中心の探鳥となりましたが、価値観がガラっと変わるほど、とっても貴重な体験をさせてもらいました。
姿を見せてくれた、たくさんの野鳥たちに感謝!また、近いうちにお会いましょう!チュ!

<余談>
西表島は生物の宝庫なので、「ハブ対策はどうしたら?」とか、「毒虫に刺されたら?」とか、様々な懸念があったのですが、備えあれば憂いなし、との結論にいたり、診療所の住所や電話番号を事前に調べ、ハブに咬まれた時の毒の吸出し方法をチェックしたり、毒吸出し器具を持参したりしました。

西表島に行く前は「恐いよ~」とつぶやいていた、たーさんは、「この軟弱者めが!」と、あーちゃんに叱られつつ、しぶしぶ旅に出るという経緯があったのですが、いざ行ってみると、すっかり西表島の魅力にとりつかれ、今では口癖のように「西表島はすごい!また行きたい!」と言っています。
やはり、大自然の力は偉大ですね!あと、10回ぐらい西表島に行けば、ヘタレのたーさんでも、ちっとばかしマシになるかなー。

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西表島探鳥(2011年)の関連記事「西表島探鳥旅行記 2011年3月 第1話」はこちら

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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