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不似合いな悪役 ソウシチョウ

野鳥の世界 ソウシチョウ

見た目がとっても愛らしい、ソウシチョウという鳥さんがいます。中国、およびその周辺諸国原産の野鳥ですが、近年、日本国内での生息数が大幅に増えていると言われています。

今回は、かわいらしい姿とは裏腹に、日本の特定外来生物に指定され、侵略的外来種ワースト100にも選ばれてしまっている、ソウシチョウのお話です。

ソウシチョウは笹藪などに生息することから、ウグイスの生息域を脅かしていると言われていますが、実際の影響については、よく分かっていないそうです。こんなに増えているんだから、いつかは悪影響が出るのでは?という想定の下、ワースト100入りしてしまったようです。

さて、「特定の野鳥が増えている!」と人が思うからには、目にする頻度が高く覚えやすい特徴があるってことになります。
同じく外来種のガビチョウは大声で目立つ場所に現れるので人目につきやすいのですが、ソウシチョウはその美しさで、目立ってしまったように思います。
もし、ソウシチョウがムシクイ類のように地味な褐色だったら、特に注目を集めることもなくひっそりと生きることができたでしょう。

ところが、そうはいきませんでした。なんてったって、ソウシチョウは人が見て「美鳥!」と思う要素を兼ね備えていたのですから!

ソウシチョウ1
2010年12月 埼玉県とある湖付近の林 ソウシチョウ

小さい体に紅いくちばし、胸のオレンジ色にちょっとした羽の模様、と本当に愛らしく、一度観たら、しっかりと記憶に残ります。

この時出会ったソウシチョウは、5~6羽ほどの群れで行動していたのですが、なかなか面白い行動を見せてくれました。この日、とある湖で、マラソン大会が開催されており、ソウシチョウのえさ場の山道をランナー達が次々と走り去っていました。いつもとは様子が違い、困惑気味のソウシチョウたち。
さて、ソウシチョウのみなさんは、無事、食べ物を見つけることができたかどうか?を、当の本人たちに紹介してもらいましょう!

ソウシチョウ8
「ランナーがいる間は、林に避難!」

ソウシチョウ2
「ランナーがいなくなると、ここで食べ物を探すのさ!」

ソウシチョウ3
「えっと、ドングリって食べられるかな?」

ソウシチョウ4
「また来た!急いで、林に避難!」

ソウシチョウ5
「もう、ランナーはいないかな?」

ソウシチョウ6
「急いで食べよう!」

ソウシチョウ7
「ささっ、今のうち!」

ランナーは次々とやって来て、5秒たりとも時間は空きません。そんな中、ソウシチョウたちは、林と山道を何十回と行ったり来たりして、食べ物を探していました。ソウシチョウは、動くランナーには警戒して逃げるのですが、じっとしているあーちゃんたちにはお構いなしで、その距離わずか3メートルほどでした。なかなか勇敢な鳥さんでもあるようです。

それにしても、いくら眺めても、ソウシチョウに悪役は全く似合わないなー。本当の悪者って一体・・・誰?

可愛らしいがゆえに、1羽だけでも相当目立つので、あまり大勢で姿を晒さない方がいいですよ、ソウシチョウさん!チュ!

<余談>
ソウシチョウは、一時、ペットとして大変人気があったそうで、中国から日本へ大量に輸入されていたようです。けれども、人気の衰退とともに、悪質なペット業者などが放鳥してしまい、結果、日本国内に生息することになりました。結局、ソウシチョウも人間のエゴの犠牲、ということになりますね。

<ソウシチョウを脅かすもの>
人による捕獲:今後、駆除される可能性が高いです。

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苦労はともに コムクドリ

野鳥の世界 コムクドリ

春と秋の渡りの時期には、群れていることが多いコムクドリですが、夏の繁殖地では、仲睦まじいコムクドリのペアに出会う機会がありました。今回は、可愛らしいコムクドリのつがいのお話です。

なかなか出会う機会が少ないコムクドリですが、夏の北海道は、コムクドリの繁殖地となっていますので、見かける機会が多いです。

北海道東部の湿原付近で、1羽のコムクドリがポツンと電線に止まっている姿を発見しました。メスのコムクドリです。

コムクドリ11
2010年7月 北海道標津湿原付近 コムクドリ(メス)

このメスのコムクドリは、しばらく佇んでいたのですが、突然鳴き始めました。

コムクドリ12
鳴き始めるコムクドリ(メス)

と、そこへオスのコムクドリが登場!どうやら、オスを呼んでいたようです。メスが嬉しそうに見えるのは気のせい?片足を浮かせて、ウキウキといった感じ?

コムクドリ13
コムクドリ(右:メス、左:オス)

7月半ばを過ぎた頃だったので、このつがいは子育てを終えた直後で、ようやくほっと一息ついているといった感じに見えました。夏の青空の下、きっとこんな会話が交わされていたのでしょう。

コムクドリ14
「子育てお疲れさん!」とオス(左)、「本当に疲れたわ」とメス(右)

コムクドリ15
「ようやくひと段落だな」とオス(左)、「やれやれね」とメス(右)

コムクドリ16
「秋になるとあの空の向こうへ旅立つのか」とオス(左)、
「また、長旅ね」とメス(右)

コムクドリ17
「いまのうちに休養しとこ!ほんじゃ、お先!」とオス(左)、
「あらら、もう行っちゃった。早!」とメス(右)

夏の終わりに他の仲間と群れになるまでの間、しばしの休養に入るようです。春に北海道へ渡って来て、すぐに子育てをし、秋にはまた南へ渡るので、ほんのひと時でも休養したいと思うのは、鳥さんといえども当然でしょうね!

子育ての苦労をともにした、仲睦まじい熟年夫婦のようなコムクドリ夫妻の姿に、心温まる一時でした。本当にお疲れさま!また、お会いできると嬉しいです、コムクドリさん!チュ!

<余談>
コムクドリは、姿形・表情まで本当にかわいらしい鳥さんだなーと思います。渡りの際、群れでいる時は、大勢いすぎて誰を観ていいか迷ってしまうのですが、ペアだけだと集中して観察できるので、これまた仕草が面白いなーと見入ってしまいます。次回は、いつ、どこでコムクドリ夫妻に出会えるかな―。

コムクドリの関連記事「整列大好き! コムクドリ」はこちら

<コムクドリを脅かすもの>
林の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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絶大なるカワセミ効果? カワセミ

野鳥の世界 カワセミ

オレンジとブルーの色合いがとってもきれいなカワセミ。たまたま、目の前の枝に止まって、大サービスしてくれたカワセミがいましたので、今回はその紹介です。

冬季は、野鳥がたくさん現れる公園があり、早朝に行ってみることにしました。公園内をぐるりと回り、たくさんの冬鳥たちにも出会え、そろそろ帰ろうかと出口付近に向かった際、少し離れた場所に大勢のカメラマンがくつろいでいる姿を見かけました。

「誰かいるのかなー?」と思い、数メートル下に広がる湿地を見渡しましたが、野鳥の姿はありません。「カメラマンのみなさんは、おくつろぎ中なので、もう誰もいないんだー、さぁ、帰ろう」と顔をあげた瞬間、数メートル先の枝に、カワセミがちょこんと止まっている姿が目に飛び込んできました。「あっ、カワセミ!」と、たーさんに伝えた瞬間、そのカワセミは池にドボンと飛び込み、あーちゃん達の目の前の枝に飛んで来てくれました!急いで、写真をパシャリ。

カワセミ8
2010年12月 埼玉県 北本自然観察公園 カワセミ(メス)

こんなに近くに寄って来てくれたカワセミは、初めてです!どうやら、サービス精神旺盛なカワセミのようです。この時出会ったのは、メスでした。カワセミのメスは、くちばしの下側がオレンジ色です。(オスは、くちばしの下側が黒色)

カワセミ9
くちばしの下側が、かすかにオレンジ色だねー。

ここで、カワセミは、くるりと方向転換を始めました。

カワセミ10
「くるりっと!」 カワセミ(メス)

そして、光り輝くブルーの背中も披露してくれました!

カワセミ11
「どぉ?本物の宝石以上でしょ?」 うんうん、眩しいぐらい、きれいだねー。

カワセミは相当な頭でっかちで、2頭身ぐらいに見えます。人間がかわいいと思う条件のうち、「頭が大きく丸っこい」というのがありますので、カワセミは、まさにドンピシャの条件を兼ね備えていることになります。その上、こんなに美しい羽色も持っていますし。

この公園では、別の池でもカワセミを見かけました。あーちゃん達が最初に発見したので、他の方達に「あそこにカワセミがいますよ!」と伝えると、「ドヨドヨドヨ~」とざわめきが起こっていました。それだけ、カワセミは人気があるのですねー。

カワセミの営巣場所である川岸の土手などが土のままであり、河川や池などの水質がきれいであれば、カワセミの生息数も増えることでしょう。そして、カワセミが姿を現してくれるケースがもっと増えれば、よりハッピーな気持ちになれる人間もさらに増えるのでしょう。
これを「カワセミ効果」と呼ぶ・・・かどうかは分かりませんが、人間にとってプラスの効果となることは間違いないでしょう

天気よし、カワセミの機嫌よし?、のおかげで、とってもきれいな姿を見せてもらえて感激でした。ありがとう、カワセミさん!チュ!

<余談>
以前、ひたすらカワセミだけを追い続け、カワセミの写真だけを撮り続けているおじさんに遭遇したことがあります。そういう方にとっては「野鳥=カワセミ」であり、他の野鳥はどうでもいいそうです。野鳥の世界には、他にもたくさんの魅力的な野鳥がいますので、他の鳥さんにも目を向けて欲しいな~。

カワセミの関連記事:
「新しい住人 カワセミ」はこちら
「分不相応 カワセミ」はこちら
「飛ぶ宝石 カワセミ」はこちら
「リアル宝石 カワセミ」はこちら

<カワセミを脅かすもの>
水辺の消失・水質悪化:生息場所がなくなります。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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