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ヒゲがご自慢 シメ

野鳥の世界 シメ

いかつい顔だけど、なかなか愛嬌のあるシメという鳥さんがいます。ずんぐりむっくり体型の野鳥で、夏季は北海道、冬季は本州以南で観察することができます。

今回は、このシメのお話です。

埼玉では、シメは冬鳥なので秋~春に姿を観ることができます。「ピチッ、ピチッ」という、優しい声が聴こえてきたら、シメがいます。数羽、または群れで行動しており、木の上に止まっている姿や、地面に降りて餌を探している姿を見かけることが多いです。けれども、シメの色合いは、うまく周囲に溶け込んでしまうため、ぱっと見は、どこにいるのか分かりづらいです。

シメ1
2010年3月 埼玉県 北本自然観察公園 シメ

シメ2
ずんぐりむっくり体型のシメ

シメと言えば、初めて出会った時のエピソードが忘れられません。初見の野鳥は、双眼鏡で姿・形・色を確認して覚え、後で図鑑で調べる、という方法をとっていました。当時は、カメラを持ち歩いていなかったので、地道に野鳥の特徴を覚えるしかなかったのですが、最も効率よく覚える方法は、大きな声を出すこと!でした。そのため、シメを観た時の第一声は、「あの鳥にはヒゲがある!!」でした。「鳥にヒゲはないよ」と、冷静にたーさんに返されてしまいましたが・・・

シメ3
シメは、くちばしの下に(あご)ヒゲがあるように見えます。

春になると、シメたちは、繁殖地に向けて旅立って行きます。ちょうど旅立ち前に、くちばしが婚姻色(鉛色)に変わっているシメを見かけました。鉛色だと、余計いかつい感じがしますねー。

シメ4
2010年5月 埼玉県とある里山付近
くちばしが婚姻色(鉛色)のシメ

シメのくちばしは、とても太いです。このくちばしのおかげで、硬い種子を割ることができます。ちょうど食事中のシメに出会う機会がありました!

シメ5
2010年12月 埼玉県 北本自然観察公園 シメ
「硬い種子を食べるのは、大変なんだよ!」すんごい顔だねぇー。

何故か、シメは食事にとても時間がかかる鳥さんで、くちばしをずっとモグモグと動かし続けます。

シメ6
「食事ぐらいは、ゆっくりさせてよね!」 そりゃそーだ!

今後も、野鳥の世界で最も(あご)ヒゲの似合う鳥さんとして姿を見せてくださね、シメさん!チュ!

<余談>
野鳥観察を始めた初期の頃に出会ったシメ。シメを観るたびに、ヒゲのエピソードを思い出し、ニマ~と笑いが込み上げてきます。
当時は、似た野鳥を識別する時も、記憶に頼るしかなかったので、とても苦労しました。それを考えると、写真をパシャリと撮り、後で調べる、という方法はとても便利ですね。しかし、動きの速い野鳥を撮影するのはとても難しいので、苦労という点ではどっちもどっちかなー。

<シメを脅かすもの>
森林の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

ジミー(地味)対決の行方は? タヒバリ

野鳥の世界 タヒバリ

地味な色合いで有名?なビンズイに、とってもよく似ている、タヒバリという鳥さんがいます。冬鳥として北方から本州以南に飛来する、セキレイの仲間の野鳥です。

今回は、このタヒバリのお話です。

ビンズイが木の上を歩けるヒバリ(木雲雀)なら、タヒバリは田んぼにいるヒバリ(田雲雀)となります。

冬羽のタヒバリは、ビンズイにそっくりです。目の後ろに白斑があるとビンズイ、白斑がないとタヒバリとなります。

タヒバリ1
2010年7月北海道東部 ビンズイ(左)、2010年11月埼玉県 タヒバリ(右:冬羽)
野鳥の世界には、似た者同士が多いですねー。

ビンズイは林付近に生息していますが、タヒバリは農耕地や草原に生息しています。湖付近の草原で、タヒバリの群れに出会いました。

タヒバリ2
2010年2月 埼玉県とある湖付近の草原 タヒバリ(冬羽)
「う~、寒い!ブルブルっ!」 湖の近くは、冷えるね―。

湖付近の草原にいたタヒバリの群れは、冬の間、ずっとそこで過ごしていました。春になると、タヒバリたちの羽色は、夏羽に変わってきており、腹部がベージュ色になってきています。

タヒバリ3
2010年4月 埼玉県とある湖付近の草原 タヒバリ(夏羽)
「夏羽だと、ビンズイより目立つでしょ?」うん、ちょっとだけね。

この後、タヒバリたちは、北方の繁殖地に向けて、旅立って行きました。秋になると、再び日本に戻って来ます。

そして、公園の草原で、戻ってきて間もないと思われるタヒバリの群れに出会いました。周囲に人が大勢いるのですが、あまり警戒していないようでした。

タヒバリ4
2010年11月 埼玉県秋ヶ瀬公園 タヒバリ(冬羽)
お帰り―!

まだ、夏羽が少し残っているタヒバリもいました。

タヒバリ5
タヒバリ(夏羽から冬羽へ換羽中)

タヒバリは、ヒバリという名前がついているものの、セキレイの仲間なので、尾羽を上下にブンブン振る、という動作をします。あっちでブンブン、こっちでブンブンと元気がいいです。

タヒバリ6
タヒバリ(冬羽)
「尾をブンブンと振るんだよ!」

美声のさえずりを持つビンズイと、夏羽が少しだけ目立つタヒバリ。ジミー(地味)対決の行方は、タヒバリのさえずりを聴くまで持ち越しかなー。ビンズイのさえずりは北海道で聴けるけど、タヒバリのさえずりを聴くには・・・ツンドラ地帯まで遠征?いつか、さえずりを聴かせて欲しいなー、タヒバリさん!チュ!

<余談>
湖付近の草原で出会ったタヒバリは、長い間、ビンズイと思い込んでいました。遠目からだと、それだけよく似ているのですね。春が近づくにつれ、腹部の色が変わり始めていたため、「もしや、タヒバリ?」と疑い始め、夏羽を観て、ようやくタヒバリと断定。
同じ場所での出会いなら、次からはすぐに判別できる自信があるのですが、別の場所だと、再び「どっち?」と悩みそうです。

タヒバリに似ているビンズイの記事「ただのジミー(地味ー)じゃないよ! ビンズイ」はこちら

<タヒバリを脅かすもの>
草原・水田・河川敷の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

水中ウォークの達人 カワガラス

野鳥の世界 カワガラス

川底を自由自在に歩くことができる、カワガラスという鳥さんがいます。全長約22cmの丸っこい体型の野鳥で、日本では、九州以北で周年観察することができるようです。

今回は、このカワガラスのお話です。

カワガラスの色味は濃い茶色のため、カラスという名前が付いていますが、カラスの仲間ではありません。カワガラスは、岩石の多い川の上流部に生息しています。潜水を得意とし、水底を歩き回って水生昆虫や小魚などを捕食するそうです。

ある日の早朝、たまたま渓流付近の歩道をブラブラと散策していると、黒っぽい鳥が急流の中で浮きつ沈みつしているのを発見。てっきりカラスが溺れかかっているのかと思いきや、器用に水の中と岩場を行ったり来たりしていたため、よ~く観ると、カワガラスでした!
カワガラスは2羽いて、とっても楽しそうに跳ねまわっていました。

カワガラス1
2010年11月 東京都とある川の上流付近 カワガラス
岩場に1羽(左上)、水の中に1羽(右下)

カワガラスの体型は、丸い!です。水中では、羽毛に空気を含ませて水をはじくそうなので、空気を含みやすくするよう、ふっくらしているのかもしれませんね。

カワガラス2
本当に丸いねぇー。

カワガラスは目にも工夫がされています。瞬膜という膜があり、潜水する際、眼球を覆って保護するそうです。この白っぽい瞬膜は、写真にも写っていましたが、ぱっと見はちょっと不気味かも。

カワガラス3
目が白い! 「目じゃないよ、膜だよ!」

そして、カワガラスは、流れの速い場所でも立つことができるようにと、足は太く指は長くと進化したようです!

とにかく、素潜りに特化した体がご自慢のカワガラスは、すぐに水の中に潜ってしまいます。どう見ても「流された?」と思える場面が幾度もあったのですが、うま~く岩場にヒョッコリと姿を現すので、急流も全く問題ないようです。

カワガラス4
「水は友達!」

突然、2羽のカワガラスが猛スピードで逃げ去りました。それまでのゆっくりした動きとは明らかに違うので、「何?」と思い、上空を観ると・・・大きなトビがすぐ真上を旋回していました。付近の枝にトビが止まると、カワガラスは通常の楽しそうな動きに戻りました。どうやら、トビが頭上を旋回している間は、要注意!のようです。水中ウォークの達人にも苦手なものがあるのですね。

暖地に生息するカワガラスは、他の鳥に先駆けて冬季に営巣、子育てをするそうです。そのため、この2羽はすでにつがいのようで、とっても仲睦まじく、しょっちゅう寄り添っているように見えました。

カワガラス5
仲よしでいいねぇー。

そして、写真を観ていて気づいたのですが、このカワガラスの視線の先には・・・巣?のようなものがありました。岩の一部分がコケで覆われており、丸い入口のようなものが見えます。

カワガラス6
巣の入り口?カワガラスの視線が気になるな―。

カワガラスは、水辺近くの岩の隙間にも、コケを使って営巣するそうですが、真相はいかに?数カ月後、この岩場付近を数羽のカワガラスがピョンピョン跳ね回っていたら、ここは巣だった!ってことになりますかねー。

カワガラス7
「巣かどうかは、教えないよ!」 そうだよねぇー、宝のありかだもんね!

いつか大勢のファミリーで岩場に姿を現してくれる日を楽しみに待ってまーす、カワガラスさん!トビには気を付けてくださいね!チュ!

<余談>
巣らしきものを発見したからといって、そこに長時間滞在したり、明からさまに写真を撮ったりすることは、野鳥にとってこの上ない迷惑だろうなーと思います。カラスなど頭のよい野鳥は、人間の行動から他の野鳥の巣のありかを発見し、ヒナを襲ったりすることもあるそうですし。
野鳥観察は、目立たない服装で遠くからそっと短時間で!が最低限のルールですね。野鳥の世界にお邪魔するからには、気をつけないと!

カワガラスの関連記事「便乗野郎 カワガラス」はこちら

<カワガラスを脅かすもの>
河川の減少:生息場所がなくなります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

威勢のいい田舎者 ヤマガラ

野鳥の世界 ヤマガラ

「ニーニー、ニーニ~」と威勢よく鳴き、オレンジ色の小ぢんまりした体でちょこまかと動き回る、ヤマガラという鳥さんがいます。シジュウカラの仲間の野鳥で、日本では、周年観察することができます。

今回は、このヤマガラのお話です。

ヤマガラは名前の通り、山に生息するカラ類なので、あまり街中には現れません。シジュウカラがシティ派なら、ヤマガラは田舎者といった感じがします。

ヤマガラのさえずりは、シジュウカラより少し低めで、「ドゥルピー、ドゥルピー」と聴こえます。さえずり以外の鳴き声も、「ニーニー、ビービー」と、とても大きいです。

葉が茂り始めると、途端にヤマガラを見かける機会はぐ~んと減りますが、夏には巣立った幼鳥の姿を観ることができます。ヤマガラの幼鳥は、トレードマークのオレンジ色ではなく、目立たないグレー色でした!

ヤマガラ1
2010年7月 埼玉県とある里山
まだ親鳥が給餌中のヤマガラの幼鳥 「餌くれ~!」

秋から冬にかけては、ヤマガラが木の実を足に挟んで、コンコンと夢中になって食べている姿をよく見かけます。冬に備え、木の幹に実を押しこんで、貯蔵している時もあります。すばしっこいヤマガラも、この時ばかりは同じ場所に留まってくれるので、その時が写真を撮らせてもらうチャンスです。

ある日の午前中、葉がすっかり落ちた木の上に、ヤマガラ数羽がいました。上の方で、あちらこちらと動き回っています。

ヤマガラ2
2010年12月 埼玉県 北本自然観察公園 ヤマガラ

このヤマガラ、何をしているかというと・・・木の実を物色中でした。

ヤマガラ3
「美味しそうな実があるかなー」

細長い種子をくちばしで器用に取り出しています。

ヤマガラ4
「あった、あった!」 よかったねー。

落っことさないよう、足に挟んで・・・

ヤマガラ5
「足で抑えるんだよ!」

端にある、種らしき部分を、コンコンとついばみます。

ヤマガラ6
「端の白いところが美味しいんだよ!」

食べ終わると、カスをポイッと捨ててしまいます。

ヤマガラ7
「ごち!残りは、ポイ!」

この木からは、白っぽいものが、たくさんヒラヒラと舞っていました。
最初、「何?」と不思議に思っていたのですが、ヤマガラの食事風景を観て、「あっ、食べカスね!」と、納得。

食べ方にしろ、鳴き声にしろ、なかなか豪快なヤマガラさん、今後も「威勢のいい田舎者!」として、姿を見せてくださいね。チュ!

<余談>
この秋は、猛暑の影響のせいか、ヤマガラが大好きなエゴノキの実がなっていませんでした。毎年、10月頃に、ヤマガラが群がっているエゴノキが数カ所あるのですが、今年は、どの場所にもヤマガラの姿はありませんでした。1本のエゴノキは、10月に実ではなく花が咲いていました・・・。
クマさんがドングリ不足で困ったように、きっと野鳥の世界でも実不足で困った状況が起きているはずです。冬の間、貯蔵すべき実がないとなると、冬を越せない野鳥が大勢いるかもしれません。何とか、食べ物を見つけて、冬を生き延びて欲しい!と思います。

ヤマガラの関連記事「こんな親善大使はいかが? ヤマガラのヒナ」はこちら

<ヤマガラを脅かすもの>
森林破壊:生息場所がなくなります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

自慢の縄張り シマアカモズ

野鳥の世界 シマアカモズ

小さな猛禽と呼ばれるモズの仲間の野鳥で、シマアカモズという鳥さんがいます。南西諸島で春と秋の渡りの時期や冬の時期に観察することができるようです。

今回は、このシマアカモズのお話です。

普通のモズと同じく、シマアカモズも頭でっかちで、尾羽をゆっくり上下に動かすので、遠くからでも、モズの仲間とすぐに分かります。

西表島のシマアカモズは生息数が多いようで、あちらこちらの電線に止まっていました。西表島では、シマアカモズは留鳥だそうで、周年観察することができるようです。

シマアカモズ1
2010年5月 沖縄県西表島北部 シマアカモズ

宮古島では、海岸付近の電線に止まっているシマアカモズに出会いました。シマアカモズの特徴は、目の部分に黒い線(過眼線)があり、背が褐色、腹部が薄い茶褐色です。

シマアカモズ2
2010年10月 沖縄県宮古島北部 シマアカモズ

このシマアカモズの縄張りは、とても眺めのよい場所にありました。高台に畑があり、眼下には海原が広がっています。畑の手前には、お役御免となった?ボートが放置されており、なかなか風情があります。

シマアカモズ3
景色のよい、シマアカモズの縄張り。左側の電線が定位置!

シマアカモズは、電線の真下にある畑で獲物を捕まえていました。獲物を捕まえると、元の位置に戻ってきます。

シマアカモズ4
「獲物ゲット!」

シマアカモズ5
「景色よし、食べ物よし!の自慢の縄張りさ!」

こんなにのんびりとした風光明媚なシマ(島)で生活ができるアカモズといえば、やはりシマアカモズさんしかいませんね!羨ましい限りです!チュ!

<余談>
モズの仲間は、どうしてあんなに頭が大きいのかと不思議に思うことがあります。尾羽を除くと、3頭身ぐらいでしょうか?小さな猛禽として生きるからには、鋭いくちばしが必要なため、それを装備するには大きな頭が必要だった?
野鳥の世界の進化には、必ず意味があるのですが、モズの頭でっかちについては、いい説明が浮かばないなー。

モズの関連記事:
「イージーハンティング モズ」はこちら
「こだわり屋のツワモノハンター モズ」はこちら

<シマアカモズを脅かすもの>
林・草原・農耕地の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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