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茶色のやんちゃ坊主 イシガキヒヨドリ

野鳥の世界 イシガキヒヨドリ

普通のヒヨドリよりも濃い茶色をした、イシガキヒヨドリという鳥さんがいます。日本では、八重山諸島に生息する野鳥で、周年観察することができるようです。

イシガキシジュウカラに続き、今回は、このイシガキヒヨドリのお話です。

ヒヨドリも、南へ行くほど色味が濃くなります。本土に生息するヒヨドリ、沖縄諸島や宮古島に生息するリュウキュウヒヨドリ、石垣島や西表島に生息するイシガキヒヨドリを比較してみると・・・

イシガキヒヨドリ1
左から、イシガキヒヨドリ、リュウキュウヒヨドリ、ヒヨドリ

ヒヨドリは、グレーなので明らかに色味が違っています。
リュウキュウヒヨドリとイシガキヒヨドリとの違いは微妙ですが、腹部の色味が若干違うようです。リュウキュウヒヨドリの腹部はグレーが混じっているので、イシガキヒヨドリの方が、より茶色っぽいです。(個体差があるかもしれませんが)

普通のヒヨドリと同じく、イシガキヒヨドリも、とってもよく鳴くので、森の中で出会うと、他の野鳥の声が聴こえないぐらい賑やかです。夏鳥たちの鳴き声を聴こうと耳を澄ませていると、決まって、「ビョ~!ビョ~!」と大声を張り上げて、邪魔をします。イシガキヒヨドリも、なかなかのやんちゃ坊主のようです。

イシガキヒヨドリ2
2010年5月 沖縄県西表島 イシガキヒヨドリ
「おいらは茶色のヒヨドリさ!グレーより格上さ!」 えっ!なんで?

イシガキヒヨドリ3
「夏の暑さにも負けぬ丈夫な体を持っているからさ!」
宮沢賢治風か。じゃあ、冬の寒さにも負けないの?

イシガキヒヨドリ4
「寒さには・・・負けるかも・・・」
それなら、グレーのヒヨさんは格下じゃーないよ。冬の寒さに強いんだから!

イシガキヒヨドリは、背中も濃い茶色です。天候がよくないと、黒っぽく見えます。

イシガキヒヨドリ5
2010年5月 沖縄県石垣島 イシガキヒヨドリ
「茶色の方が偉いのさ!」 懲りてない・・・。

大声で元気いっぱいなのは頼もしいですが、森の中では、もう少し静かにしてもらえるとありがたいです、イシガキヒヨドリさん。次回お会いした時には、よろしくお願いしますね!チュ!

<余談>
北海道~九州に生息するグレーのヒヨドリは、冬季の環境がよくないと、南下すると言われています。では、リュウキュウヒヨドリやイシガキヒヨドリは、北上することがあるのでしょうか?
もし、茶色のヒヨドリが埼玉の自宅近辺に登場するようなことがあれば、野鳥の世界では大変な異変が起きている、ということになりますね。今後も注意してチェックしてみようと思いますが、そんな日は、未来永劫、来ませんように!

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<イシガキヒヨドリを脅かすもの>
森林の減少:生息場所がなくなります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

スズメのお宿はスイートホテル スズメ

野鳥の世界 スズメ

一見地味なスズメですが、その生態はとっても興味深いので、スズメがいると、ついつい観察してしまいます。今回は、何とスイートホテルに我が物顔で住んでいるスズメたちに出会いましたので、その豪勢な暮らしぶり?を紹介します。

瓦屋根が大好きなスズメですが、近くに畑があるような場所には、周年スズメがたむろっています。一度、住みついたスズメは、半径約100mほどの狭いエリア内で寝食、営巣など、生活に必要な営み全てをその範囲でおこなうそうです。

南国のとあるスイートホテルをたまたま訪れた際、とっても羨ましいスズメたちに出会いました。このホテルを拠点にし、半径約100m圏内で楽園生活を満喫していたのです!
ここからは、当のスズメさんたちに案内していただきます。

スズメ10
2010年10月 沖縄県宮古島 とあるスイートホテル スズメ
「昼間は、ホテルの屋根が遊び場さ!」

スズメ11
「自由気ままに遊びたい放題!」

スズメ12
「お食事は、目の前のゴルフ場で、海を眺めながら!」

スズメ6
「このホテルの壁には、凹みのある模様があって、夜になると・・・」

スズメ7
「我々スズメのお宿に大変身!」

スズメ8
「周囲にはさらに壁があるので、セキュリティーも万全!」

スズメ9
「壁のお宿が満室なら、窓枠のお宿も利用可能!
ここもなかなか快適さ!」

スズメ13
「この快適なホテル住まいは全て無料!
さぁー、君も、一緒にいかが?」

「わー、ぜひぜひお仲間に入れておくんなまし!」・・・と言いたくなりましたが、種が違っていました・・・残念。野鳥の世界の中でも、こんなに贅沢な暮しぶりの鳥さんは、そうそういないでしょう。

とっても豪勢なスズメライフを満喫中のみなさん、貴重な寝姿まで披露してくれて、ありがとう!また、お会いしましょう!チュ!

<余談>
埼玉の自宅近辺に生息するスズメたちは、これから厳しい冬が待っています。それに比べ、南国で出会ったスズメたちは、暖かい気候の中、安全なスイートホテルに住まいを構え、風光明媚なゴルフ場の芝生で食事をしていました。同じスズメでも、こうも違うものかと、考えさせられました。

もし、自分がスズメなら、ぜったい南国暮らしがいいなぁーと思うのですが、スズメが海を渡るというのは、大変な労作業だと思います。昔、勇敢なるスズメのご先祖がはるばる海を渡って、南国にたどり着いたからこそ、その子孫が栄えているのであって、「おいらも、南国へ行くだ!」と、急に思い立っても、おいそれと行ける距離ではないと思います。

秋にスズメが群れているのは、その年生まれの若鳥たちで、新天地を求めて旅に出るそうですが、その多くは旅の途中で、命を失うそうです。それを考えると、やはり新たに南国へ行けるスズメは、皆無に等しいのでしょう。たまたま、南国に生まれたら、ラッキーだったってことになりますかねー。

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<スズメを脅かすもの>
水田・農耕地の減少:えさ場が少なくなるようです。
空き地の減少・除草剤:冬場のえさとなる雑草の種などがなくなります。
人による捕獲:日本では、まだ害鳥として駆除される場合があるそうです。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

完璧なるきょうつけ ヤエヤマオオコウモリ

あちらこちらへ出かけていくと、野鳥の世界以外の面白い生き物に出会うことがあります。旅先で、見慣れない物体が突然現れたら・・・そりゃもう、ビックリするのですが、出会うことによって、今までのイメージがコロっと変わってしまう動物がいます。今回は、そんな生き物の一つである、とっても可愛らしいオオコウモリのお話です。

宮古島で早朝探鳥に出かけた際、とある交差点の電線に、黒っぽいものがぶら下がっていました。「何?」と思い、よ~く観ると、何とコウモリじゃーありませんか!しかも、かなり大きいです。電線にぶら下がっているコウモリなんて、初めて見たので、本当に驚きました。
埼玉で出会うコウモリといったら、夕方頃からヒラヒラと飛び始める、とっても小さいコウモリだけでしたので・・・。

この時出会ったコウモリは、ヤエヤマオオコウモリ(沖縄県指定の準絶滅危惧種)でした。ヤエヤマオオコウモリは、宮古島、八重山諸島に生息する日本の固有種です。夜行性なので、そろそろねぐらに戻る時間帯だったのでしょうか。

ヤエヤマオオコウモリ1
2010年10月 沖縄県宮古島
早朝の薄明かりの中、電線にぶら下がる、ヤエヤマオオコウモリ

ヤエヤマオオコウモリは、イヌビワ、アコウ、フクギなどの果実を食べるそうで、夜、宿泊施設の庭にも現れました。翌朝、木の下には、すごい量の食べカス(3cmぐらいの果実の種)が散乱しており、旺盛な食欲に驚くばかり!!これは、掃除が大変だ!

夕方、今度は森の中で、再びヤエヤマオオコウモリに出会いました。かなり上の方の枝に止まっていたのですが、何かが動いているな―と観ていた際、気づきました。

ヤエヤマオオコウモリ2
2010年10月 沖縄県宮古島大野山林 ヤエヤマオオコウモリ

さらに森の中を進んで行くと、再び黒い物体がぶら下がっています。またしても、ヤエヤマオオコウモリの登場です。今度は、かなり低い位置にいました。ぱっと見は、木に黒い実がなっているみたい!

ヤエヤマオオコウモリ3
2010年10月 沖縄県宮古島大野山林 ヤエヤマオオコウモリ
実がなっているように見えるねぇ~。

ものすごくきれいな「逆さ向き、きょうつけ」です!

ヤエヤマオオコウモリ4
逆さ向き、きょうつけ!

あまりにきれいな「きょうつけ」なので、わかりやすく人間界の目線に変えてみました・・・

ヤエヤマオオコウモリ5
お~、完璧なるきょうつけです!

次は、足を軸にして、くりー、くりーとゆっくり向きを変えていました。

ヤエヤマオオコウモリ6
逆さ向き、のけぞりポーズ!

この「逆さ向き、のけぞりポーズ」も、我々人間界の目線に変えてみると・・・

ヤエヤマオオコウモリ7
お~、素晴らしいのけぞりです!コウモリ流イナバウアー?(脚を前後に開いていませんが)

ヤエヤマオオコウモリ8
「勝手にひっくり返さないでよね!もう!(怒)」 はい・・・(汗)

と、ヤエヤマオオコウモリに怒られてしまいましたが、逆さまの世界って、我々人間には、馴染みが薄く、わかりづらかったもので、試しに上下逆さまにしてみました・・・ゴメンなさい!

ちょうど林道の真上にこのヤエヤマオオコウモリがいて、近づくと怒って?飛び去りました。胴体の長さが約20cmもある大型のコウモリなので、羽を広げると大きなフクロウが飛んでいるみたいに見えます。バサッバサッと、結構大きな羽音がしましたが、以前、沖縄本島で出会った、オリイオオコモウリは、全く羽音がしなかったため、同じオオコウモリでも飛び方が違うようです。

なかなかお目にかかる機会がありませんが、何度も姿を見せてくれてありがとう、ヤエヤマオオコウモリさん!「100満点のきょうつけ」に感激です!チュ!

<余談>
コウモリは、闇夜にうごめき生き血を吸うなどのダークなイメージが強い生き物ですが、今回出会ったヤエヤマオオコモリは、とってもラブリーでいっぺんにファンになってしまいました。果物が主食で、目が大きくおサルさんに似ていて、完璧なるきょうつけ姿勢?には、感心させられました。

と、こんな素敵な出会いがあったにもかかわらず、とんちんかんな事を口にする男がいました。「コウモリは鳥の仲間だよね?」という、驚くべき言葉がたーさんの口から出たのです・・・。コウモリは、れっきとした哺乳類です。人生ウン十年も生きてきたのに、知らなかったそうで、「世の中、コウモリは鳥類だと思っている人がほとんどだ!」と、言い張っているのですが、そんな事はないと思うな―。

ヤエヤマオオコウモリの関連記事「おくるみ ヤエヤマオオコウモリ」はこちら

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

疲労困ぱい? コサギ

野鳥の世界 コサギ

チュウサギよりも、もっと小さいコサギという鳥さんがいます。シラサギの仲間の野鳥で、日本では本州以南で周年観察することができるようですが、冬季は温かい地域へ移動する場合もあるそうです。

今回は、このコサギのお話です。

コサギは、日本のシラサギ類の中で、最も小さく約60cmほどの大きさです。1羽だけでいる場合は、大きさがよく分からないので、くちばしが黒で、足の指部分が黄色かどうか?でコサギと分かります。

コサギ2
2010年10月 沖縄県宮古島ゴルフ場の池付近
くちばしが黒、足の指部分が黄色のコサギ(冬羽)

伊良部島で、何故かとても疲れきっているコサギに出会いました。羽はボサボサ、くちばしの色味もくすんでいるような・・・。このコサギは、越冬のため、海を越えて、はるばる宮古諸島へ渡ってきたのでしょうか?

コサギ3
2010年10月 沖縄県伊良部島 コサギ(冬羽)

車中から観察していたところ、このコサギは、歩道で立ち止まったまま、佇んでいました。コサギとの距離は、わずか2~3mほど。

コサギ4
ぼぉーと佇むコサギ。羽がボサボサ、ちょっと汚れている?

そして、何故か、こちらに向かってヨタヨタと歩き始めました。

コサギ5
歩道をヨタヨタと歩くコサギ

あーちゃん達をチラ見しながら、車の真横を通り過ぎて行きました。その距離、わずか1mほど・・・。

コサギ6
チラっとこちらを見るコサギ。バッチシ目が合いました。

このコサギは、飛ぶ元気も走る元気もないようで、哀愁を漂わせながら、トボトボと去っていきました。留鳥として周年生息しているのなら、あんなにヨレヨレになるほど疲れきることはないと思うので、やはり渡ってきたばかりだったのかなー。

今まで出会った中で、最もお疲れの様子だったコサギさん、ゆっくり休養して早く元気になってくださいね、チュ!

<余談>
1年中観察することができる野鳥は、留鳥と呼ばれていますが、その中でも渡りをする鳥さんがいます。南西諸島で見かける茶色のヒヨドリの中に、グレー色のヒヨドリがいれば、本土から渡ってきた!とすぐに分かるのでしょうが、見た目に差異のない野鳥であれば、ずっと生息しているのか、渡って来たのかは、判断することができません。
となると、上記のコサギのように、ヨレヨレ具合と疲れ具合から判断するしかないのかなー?野鳥の世界にも、パスポートのようなものがあれば、どこから来たかが分かるのにな―。

コサギの関連記事「カラスとのガチンコ勝負 コサギ」はこちら

<コサギを脅かすもの>
水田・干潟・河川・湿地の減少:生息場所がなくなります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

小さな王様 ヒガラ

野鳥の世界 ヒガラ

胸と頭が黒く、小さな冠羽がある、ヒガラという鳥さんがいます。シジュウカラの仲間の野鳥で、日本では南西諸島以外の地域で周年観察することができます。

今回は、ヒガラのお話です。

ヒガラは尾が短く、シジュウカラよりさらに小さいです。しかも、山地(亜高山)に生息しているので、出会う機会があまりない上、動きが素早いので、ゆっくり観察させてもらうのが難しいです。

ある夏の日の夕方、北海道東部でサイクリングをしている際、たまたま立ち寄った林の方から、「ツピン、ツピン」と、威勢のよい声が響いていました。「シジュウカラでもヤマガラでもない、この声は誰だろう?」と思い、双眼鏡で確認すると、ヒガラ!でした。

さえずりに夢中であれば、少しはじっとしていてくれるかなーと思い、急いで写真を数枚撮らせてもらいました。

ヒガラ1
2010年7月 北海道知床 ヒガラ(オス)

ヒガラ2
「おいらは、小さな王様だ!」 何で?

ヒガラ3
「この冠羽が目に入らぬか?」 うん・・・ちょっと、小さすぎて・・・。

ヒガラ4
「ツピン、ツピン!おいらは陽気な王様だー」 う~ん、王様はちょっと言い過ぎじゃーない?

ヒガラは、針葉樹林を好むそうですが、この時は、広葉樹林でさえずっていました。
翌日、別の場所で、ヒガラを見かけました。こちらは丘陵地帯にある、薄暗い林の中で食事中でした。

ヒガラ5
2010年7月 北海道標津市 標津湿原付近の丘陵 ヒガラ
虫を食べているようです。美味しい?

自称、小さな王様のヒガラさん、姿を見せてくれてありがとう!次回も、王様らしく、より立派な?冠羽を見せてくださいね。チュ!

<余談>
夏に本州の山地(亜高山)に生息する野鳥が、北海道の知床では、平地で出会うことができるというのも、大きな魅力的の一つです。最初に出会ったヒガラも、平地にいました。
同じ日本であっても、その地域の環境に合わせて、生息場所をうまく変えているので、野鳥の世界は、柔軟性にも富んでいるのですね!

<ヒガラを脅かすもの>
森林の減少:生息場所がなくなります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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