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スゴ技の持ち主 シロガシラ

野鳥の世界 シロガシラ

白い頭ときれいな鳴き声に特徴がある、シロガシラという鳥さんがいます。ヒヨドリの仲間の野鳥で、日本では、南西諸島で周年観察することができます。

今回は、このシロガシラのお話です。

沖縄本島では、たくさんのシロガシラと出会うことができます。
本島中部の海岸付近の草原では、多くのシロガシラがあちらこちらでホバリング(空中停止)している光景をみかけました。「シロガシラは、ホバリングができるんだ~、すごいなー!」と、とても驚きました。

普段は、ガジュマルの実などを食べるシロガシラですが、その海岸では、ホバリングをしながら昆虫を食べていたのでしょうか。ちなみに、その場所では、スズメもホバリングをしていました。風が強いので、そこで生き抜くための「スゴ技を身につけた」といった感じです。

シロガシラは、木の上や、電線にも止まっており、「キョッ、キョーロ」と澄んだ声でよく鳴くので、姿を見つけやすいです。

タイワンシロガシラ3
2009年5月 沖縄県本島北部の農耕地 草の上に止まる、シロガシラ

タイワンシロガシラ4
2009年11月 沖縄県本島北部の水田 電線に止まる、シロガシラ

5月の本島北部では、つがいやファミリーのシロガシラがそこら中にいました。農道をブラブラと散歩している最中、つがいのシロガシラを見つけたので、少し立ち止まると、2羽がそばに寄って来て、きれいな声で鳴いていました。
が、あーちゃん達の近くを飛びながら、ずっと鳴き続けるので、「様子が変?」と思い、よくよく観ると、幼鳥が近くにいました。「あっ、親鳥が早くあっち行け!と言っていたのね!」と分かり、急いでその場を立ち去りました。美声の野鳥の声は、怒っていてもわかりづらいです・・・ゴメンね!

タイワンシロガシラ2
2009年5月 沖縄県本島北部の農耕地 つがいのシロガシラがたくさんいます。

タイワンシロガシラ1
シロガシラの幼鳥もたくさん観ることができます。

シロガシラは、名前の通り、頭が白いです。

タイワンシロガシラ5
2009年5月 沖縄県本島北部の農耕地 白頭のシロガシラ

後ろ頭は、まるで、ヘルメットをかぶっているみたいです!

タイワンシロガシラ6
2009年11月 沖縄県本島北部の水田 シロガシラの後ろ頭 ヘルメット着用中?

ヘルメットをかぶり?、ホバリングもできるスゴ技の持ち主、シロガシラさん、またお会いしましょう!チュ!

<余談>
南西諸島のシロガシラは、2種類いるとされています。

沖縄県の本島で出会ったシロガシラは、元々台湾原産のタイワンシロガシラと言われています。
沖縄本島では、シロガシラの生息数が大幅に増えてしまい、地元の方からは、少々やっかい者扱いされているようでした。
本島北部で、やんばるの森を案内していただいたガイドさんに、「シロガシラを観ましたよ!」と伝えると、「アイツか!」と言われていました・・・。

片や、八重山諸島に生息するシロガシラは、ヤエヤマシロガシラという固有種であり、生息数が少ないので、沖縄県の準絶滅危惧種に指定されています。

タイワンシロガシラとヤエヤマシロガシラ、同じシロガシラであっても、扱いがこうも違うと、当の本人達は、きっと不思議に思うでしょうね。「あいつ(俺)はO.Kだけど、俺(あいつ)はダメなの?」と・・・。(人間の都合による)野鳥の世界での位置づけは厳しいですね。

<シロガシラを脅かすもの>
草原・農耕地の減少:生息場所がなくなります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

低い所はご勘弁! リュウキュウサンショウクイ

野鳥の世界 リュウキュウサンショウクイ

白と黒の模様があり、ぱっと見は、シジュウカラに似ている、リュウキュウサンショウクイ(沖縄県指定の準絶滅危惧種)という鳥さんがいます。南西諸島では、周年観察することができる野鳥です。

今回は、このリュウキュウサンショウクイのお話です。

サンショウクイの名前の由来は、なかなか愉快です。サンショウクイの鳴き声が「ヒーリリ、ヒーリリ」と聴こえることから、「山椒を食べてヒリリと辛いのだろう」いうことで、山椒食(サンショウクイ)となったそうです。(鳥にも辛さは分かるのだろうか・・・?)

夏鳥として本州~九州に飛来するサンショウクイ(絶滅危惧種)は、生息数が少ない上、地上に降りないので出会う機会がないのですが、南西諸島のリュウキュウサンショウクイは、電線にも止まっており、姿を見せてもらうことができました。

よ~く観ないと、シジュウカラと間違えてしまいそうです。

リュウキュウサンショウクイ1
2010年5月 沖縄県西表島 リュウキュウサンショウクイ

リュウキュウサンショウクイは、尾羽が長いため、スレンダーに見えます。

リュウキュウサンショウクイ2
「シジュウカラより、もっと尾が長いよ!」ほんとだね!

とても細い枝の上に止まっている、リュウキュウサンショウクイがいました。「よく枝が折れないもんだ!」と感心します。

リュウキュウサンショウクイ3
「結構、身軽だよ!」う、羨ましい・・・。

午後6時頃、うっすらと夕焼け空に変わってきても、まだ電線に止まっているリュウキュウサンショウクイがいました。

リュウキュウサンショウクイ4
「そろそろ、帰ろうかなー」うん、暗くなる前に、帰った方がいいよ。鳥目でしょ?

本来は、もっぱら樹上生活がメインなので「低い所はご勘弁!」のはずなのに、姿を見せてくれてありがとう!また、お会いしましょう!チュ!

<余談>
ぜひとも一度は、サンショウクイに、庭の山椒の実を食べに来てもらいたいです。本当に食べることができたなら、本物の山椒食(サンショウクイ)になれますし!・・・?

リュウキュウサンショウクイは、九州にも生息域を広げているそうですが、夏鳥として飛来するサンショウクイの方は、開発の影響により、数が減っているそうです。
同じサンショウクイでも、頑強さが違うのでしょうか。野鳥の世界は、複雑ですね。

<リュウキュウサンショウクイを脅かすもの>
森林破壊:生息場所がなくなります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

シラサギ代表! ダイサギ

野鳥の世界 ダイサギ

日本のシラサギ類の中では、最も大きいダイサギという鳥さんがいます。体長は約90cmほどもある巨大な野鳥で、本州~九州で周年、南西諸島では冬季に観察することができます。

今回は、このダイサギのお話です。

埼玉で、冬に見かける大きなシラサギは、ダイサギです。ダイサギによく似たチュウサギは夏鳥なので、冬にはいません。ダイサギは、魚や両生類などを捕食しますので、水田や川などにいます。

繁殖期以外のダイサギは、一匹狼のように、ポツンと1羽でいる姿を見かけることが多いです。すっくと佇む白い姿は、とても美しいです。

ダイサギ1
2010年1月 埼玉県とある川のほとり ダイサギ(冬羽)

長~い首をぐっと前に倒し、獲物を探し中です。

ダイサギ2
「冬の水は、冷たいな~」獲物を探し、歩き回るダイサギ(冬羽)

5月の西表島には、ダイサギとチュウサギが混在していました。遠くからだと、判別が難しいです。

田んぼにいるダイサギを見つけました。

ダイサギ3
2010年5月 沖縄県西表島 ダイサギ
くちばしが黄色なので冬羽(夏羽はくちばしが黒色)

ダイサギとチュウサギは、体の大きさと、くちばしで見分けることができます。1羽だけでポツンといる場合は、大きいのか小さいのかよくわからないので、その場合は、くちばしを観ます。

眼下の口角の切れ込みが眼の下までがチュウサギ、眼より後ろがダイサギ、となります。

ダイサギ4
チュウサギ(左)、ダイサギ(右)

並べて見比べてみると、一目瞭然なのですが、遠目からだと、これがなかなか・・・。そう考えると、写真判定は便利ですね!

コサギチュウサギ、ダイサギの中では、一番大きくてインパクトのあるダイサギさん、「大は小を兼ねる」ので、野鳥の世界「シラサギ代表」はダイサギさんに決定ですね!チュ!

<余談>
日本で、夏と冬に観察できるダイサギは、厳密に言うと、別のダイサギだそうです。夏季は亜種チュウダイサギ、冬季は亜種オオダイサギ(亜種ダイサギ)が渡来しているのですが、見分けがつきません。亜種チュウダイサギが越冬している場合もあるそうで、非常にややこしいです・・・。運よく、隣同士、並んで居てくれたら、見分けがつくかもしれませんが

ダイサギの関連記事「ダイサギ流、魚の取り扱い方法」はこちら

<ダイサギを脅かすもの>
水田・川・湖沼・干潟の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

子供には負けないよ! チュウサギ(準絶滅危惧種)

野鳥の世界 チュウサギ

シラサギの仲間の野鳥で、チュウサギ(準絶滅危惧種)という鳥さんがいます。日本では、夏季に本州以南へ飛来する野鳥ですが、九州や南西諸島では越冬もするそうです。

今回は、このチュウサギのお話です。

チュウサギは体長約70cm弱という、中ぐらいの大きさだから、チュウサギと呼ばれています。しかし、野鳥の世界では、シラサギの種類が多いので、判別が難しいです。遠くからだと、チュウサギは、夏に観察でき、ダイサギより小さく、コサギアマサギよりは大きい、という程度の判断基準しかありません。(あとはくちばしの色や形状で見分けるとか・・・)

チュウサギ2
2010年5月 沖縄県西表島 チュウサギ
くちばしが黄色なので冬羽(夏羽はくちばしが黒色)

チュウサギ3
「中ぐらいの大きさだよ!」1羽でいる場合の中ぐらいってどのくらい・・・?

ダイサギ、チュウサギ、コサギの中では、このチュウサギだけが、準絶滅危惧種に指定されています。それは、チュウサギの主な採餌場所である田畑の減少や、農薬の影響による捕食昆虫の激減などによりで、チュウサギの数自体も減ってきているからです。

今では、貴重なチュウサギなのですが、こともあろうに、自然観察保護区域内の田んぼで、小学3年生か4年生ぐらいの男の子がチュウサギに向かって「シッ、シッ!」と、追い払っている現場を目撃しました。思わず「何てことをするんだ!」と叫びそうになりました。
が、そのチュウサギ、なかなかの胆の持ち主で、ジロリと男の子を見ただけで、逃げるそぶりはありませんでした。でかした!

チュウサギ4
2009年10月 埼玉県とある田んぼ 男の子の威嚇にも動じないチュウサギ(冬羽)

チュウサギ5
「この場所は、断固譲らないぞ!」

このチュウサギの態度のおかげ、男の子に説教をする手間が省けました。(後から思うと、今後のためにも、説教しておいた方がよかったかも・・・?)

他のチュウサギも、このチュウサギを見習って、図太く生き抜いてもらいたいものです。えさ場がどんどん減少する状況では、大事なえさ場を手放すわけにはいきませんからね!強く逞しく生きよう、チュウサギさん!チュ!

<余談>
この男の子の事件以来、動植物を大事にしましょう(野鳥を大事にしましょう)という、基本的なことを、家庭や学校では教えているのかなー?と考えさせられました。
元々自然が好きな子なら問題はないでしょうが、命の大切さを学んでいない子は、平気で迫害を加えることでしょう。そして、そのまま大人になってしまうと、平気で自然を壊す人間になるのでしょう・・・。
そう考えると、子供の頃からの教育というのは、とても大事なことですね。
(大人を教育するのは大変ですから・・・)
ぜひ、家庭や学校などでは、自然保護の大切さも、学べる場にしていただきたいです!

チュウサギの関連記事「シラサギ公園 チュウサギ(準絶滅危惧種)」はこちら

<チュウサギを脅かすもの>
田畑・草地・湿地の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

長旅名人 ムナグロ

野鳥の世界 ムナグロ

とても長い距離を旅する、ムナグロという鳥さんがいます。小笠原諸島や南西諸島では、冬季に観察できる野鳥で、それ以外の日本の地域では、春と秋の渡りの時期にしか観察することができません。

今回は、このムナグロのお話です。

ムナグロの繁殖地はツンドラ地帯、越冬地は東南アジアやオーストラリアなどだそうで、その飛距離は大変なものです!沖縄の農耕地で出会ったムナグロは、とてものんびりとくつろいでおり、ほとんど動いていなかったので、とてもそんな旅のツワモノには見えませんでした。

沖縄本島の農耕地で、ぼぉ~としているムナグロを見かけました。夕方だったので、採餌中だったようです。

ムナグロ1
2009年5月 沖縄県本島北部 ムナグロ(夏羽)

ムナグロは、英名で「金色の羽のチドリ」という名前がつけられており、夏羽がとてもきれいです。(冬羽は、全体が褐色になります。)

ムナグロ3
ムナグロの後姿(夏羽) 金色の羽とは、ゴージャスですね!

翌日の夕方、別の農耕地でも、ムナグロと出会いました。このムナグロも、のんびりとくつろいでいました。
旅立ちに向けて、体力を温存するため、あまり体を動かさないのでしょうか?

ムナグロ4
2009年5月 沖縄県本島中部 ムナグロ(夏羽)

同じ農耕地を、午前中も探してしてみましたが、その時はムナグロを見かけませんでした。出会うのは、夕方のみ、でした。朝と夕方とでは、採餌場所を変えているのかもしれません。

ムナグロは、その後、間もなく繁殖地のシベリアに向けて旅だったことでしょう。そして、新しい家族を作り、子育てが終わって、秋になると、再び南への旅を開始します。
こんなに慌ただしい生活を続けるからには、ムナグロは、相当元気!ってことですね。

埼玉では、なかなか出会う機会がありませんが、いつか、元気に長旅を続ける秘訣を教えてくださいね、長旅名人のムナグロさん! チュ!

<余談>
パスポートなしで、身一つで、様々な国へひとっ飛びの渡り鳥たちには、いつも感動させられます。旅の目的地が常に快適、という保証はどこにもないのですから、まさに命がけです。
人間はというと・・・ほとんどの方が、旅先が安全で、フカフカの寝床や美味しい食べ物があるかどうか、を念入りに調べた上で出発しますよね。それを考えると、未知なる旅を続ける野鳥たちの世界は、脅威に満ちていて尊敬に値します!すごいぞ~、渡り鳥!

ムナグロの関連記事:
「仲間は大勢 ムナグロ」はこちら
「桜前線と共に北上中? ムナグロ」はこちら
「寝床はどこ? ムナグロ」はこちら
「人間大好き ムナグロ」はこちら
「ムナグロ中学校 ムナグロ」はこちら

<ムナグロを脅かすもの>
繁殖地、越冬地の環境破壊:生息地がなくなります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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