あちこち占拠 アトリ

野鳥の世界 アトリ

冬鳥として日本へ渡来するアトリ。今回は、いろいろな場所を占拠するアトリの群れを見かけたので、その紹介です。

とある冬の日の午後、自宅周辺を散策中、木に止まっている野鳥の群れを発見。

アトリ8
2017年2月 埼玉県 野鳥の群れ

誰だろう?と思い、確認してみると・・・アトリです!

アトリ9
アトリ

アトリは約30羽!もいます。この周辺で、これだけの数のアトリを見かけたことはありません。この冬は、多くのアトリが渡来していた?

木の枝に止まっているアトリたちは、ぼぉ~としていて、ほとんど動きません。

アトリ10
アトリ(オス)[冬羽]

アトリ11
アトリ(メス)[冬羽]

ところが、アトリがいったん動き出すと、群れ全体でワラワラと移動し、様々な場所を占拠し始めました。

まずは、民家の屋根を占拠!

アトリ12
屋根を占拠するアトリたち

アトリ13
屋根の上で食べ物を探すアトリ

次は、スズメの群れに混じり、梅の木を占拠!

アトリ14
梅の木を占拠するアトリたち

アトリ15
アトリと一緒にスズメの姿も

そして、畑を占拠!

アトリ16
畑を占拠するアトリたち

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大根の前で食べ物探し

とうとう道路にまで出没!

アトリ18
道路に出没するアトリたち

アトリ19
食べ物あったかな?

食べ物を夢中で探しているアトリたちは、あーちゃんの存在を全く気にすることなく、約5メートルの距離にまで、近寄ってきました。こちらがビックリ!

アトリ20
「君は誰だい?」

こんなに、あちらこちらと動き回るアトリを観察したのは、初めての事でした。群れの数が多いと、それだけ食べ物をたくさん見つけなければならないので、いろいろな場所に移動するのでしょう。

食事を終えたアトリたちは、最初に止まっていた木に戻り、再び、じっとして動かなくなりました。

この冬は、大勢で姿を見せてくれてありがとう!次の冬も、また、この場所で越冬してくださいね、アトリさんたち!チュ!

<余談>
アトリを観察している最中、頭上にエナガコゲラなどの混群がやって来たので、エナガを観察していると・・・脳天を何かが直撃しました!すご~く痛くて、「何?」と思い、道路に転がっている物を見てみると・・・木片です。木片は約5cm×3cmもあり、頭に「たんこぶ」ができる始末。落っことした犯人は、コゲラ!です。近くで一部始終を見ていた、たーさんは大笑いで、「大丈夫?」の一言もありません(怒)

「頭に木片が当たるよう、落っことして!」と、例えコゲラにお願いしたとしても、決して、そんな事は起こらないだろうけど、偶然だと起きるのですねぇ。かなり痛い偶然の出来事でした(笑)

アトリの関連記事「複雑な模様は何のため? アトリ」はこちら

<アトリを脅かすもの>
農耕地・草地・林の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。
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食べてよし!の花芽はどれ? アカウソ

野鳥の世界 アカウソ

可愛らしい姿とは裏腹に、時には、やっかい者扱いされてしまうウソ。今回は、遠慮なく花芽を食べまくるアカウソのお話です。

とある日の午前中、丘陵地帯の一角にある公園を散策中に、小さな音が聴こえてきました。ちょうど、近くを犬連れのおじさんが通りかかったので、おじさんの携帯電話でも鳴ったかな?と思ったのですが、ちょっと違うような・・・。辺りをキョロキョロしていると・・・音の主発見!何と、すぐ真上に、ウソの群れが。あまりにも近すぎて、ビックリ!

ウソたちが逃げないようにと少し離れた場所から、写真を撮らせてもらうことに。

アカウソ9
2017年2月 東京都 とある公園 ウソ

ウソは14羽ほどいて、ぱっと見はメスが多く、オスは3羽ほどしかいません。オスの姿をよ~く見てみると、腹部に赤みがあります。ということは、アカウソです!

アカウソ10
アカウソ(オス)

他のオスの腹部にも赤みがあったので、この群れはアカウソの集団のようです。アカウソたちは、こちらを全く気にする様子はなく、桜の花芽を食べ続けていました。

アカウソ11
桜の花芽をせっせと食べるアカウソ(メス)

桜の花芽が大好物のウソたち。観賞用の桜を大切に育て、開花時期には、大勢の花見客を見込んでいる地域では、ウソたちの襲来は、とっても悩ましい出来事です。時には、ウソたちは、撃退されてしまうこともあります。

さて、この場所では、どうでしょうか?ここでは、誰も、花芽を食べるウソたちに腹を立てる人はいません。ウソの食べ残しの桜を鑑賞できれば、それで十分です。

ということで、どんどん花芽を食べても大丈夫です。アカウソたちの遠慮のない食べっぷりをご覧ください!

アカウソ12
花芽をガブッ! アカウソ(オス)

アカウソ13
花芽を口いっぱいにほおぼるアカウソ(メス)

アカウソ14
こちらの花芽もガブッ! アカウソ(メス)

御馳走が目の前にあると、幸せな気持ちになるのは、人も野鳥も同じはず。花芽に囲まれ、笑っているように見えるアカウソが。

アカウソ15
幸せそうに見える?アカウソ(メス)

この場所で花芽を食べても追い払われることがないと知ってか知らずか、このアカウソたちは、人が近くにいても、気にせず、ほのぼのとした食事風景を見せてくれました。

御馳走がたくさんあってよかったですね。食事場所によっては、害鳥扱いされるので、くれぐれも注意してくださいね、アカウソさんたち!チュ!

<余談>
先日、桜の花芽を食べるウソたちを猛禽を使って追い払う、というTVを観ました。花芽を食べられては困る人と花芽を食べたい野鳥とがうまく共存できないものでしょうか?

野鳥を追い払うのではなく、野鳥の存在そのものを観光に使うというのは、どうでしょう?
「花のない時期は、野鳥たちの可愛らしい姿をご鑑賞ください」とか、「この地域では野鳥との共存を目指していますので、花芽を食べる野鳥を温かく見守ってください」とか。

桜の開花時期は、ほんの一時。花見用の花が少々減っても、食べ物がなく困っている野鳥たちに救いの手を差し伸べる地域があったとしたら、きっと、そこは共存共栄の理想的な場所になることでしょう。

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<アカウソを脅かすもの>
森林の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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サイホウチョウ in シンガポール

野鳥の世界 サイホウチョウ

裁縫をする鳥としてTVで紹介され、一躍脚光を浴びた?サイホウチョウという鳥さんがいます。今回は、シンガポールで出会った、オナガサイホウチョウ(Common Tailorbird)のお話です。

サイホウチョウは、くちばしで大きな葉の縁に穴をあけ、クモの糸や植物の繊維で縫い合わせて袋状の巣を作ります。これが名前の由来となり、サイホウチョウ(裁縫鳥)と名付けられたようです。

「裁縫をする鳥がいるなんて!できれば、ぜひ、見てみたい!」と思っていたのですが、サイホウチョウは小柄な上に動きが速いため、観察できるかどうか?は運次第です。

シンガポール植物園(Singapore Botanic Garden)での探鳥を終えて帰る途中、猛スピードで横切る物体が。「何?虫?」と思い、周囲を見てみると・・・いました、虫です!ではなく、鳥です!何と小さいのでしょう!

オナガサイホウチョウ1
2017年1月 シンガポール植物園 虫のように小さい鳥、登場!

あまりにも極小サイズのため、なかなかカメラのピントが合わなかったのですが、撮れた写真を確認してみると・・・なんとサイホウチョウです!くちばしに虫をくわえています。

オナガサイホウチョウ2
虫をくわえるサイホウチョウ

後で調べてみると、この鳥は、オナガサイホウチョウでした。オナガサイホウチョウの体長は約10cmなので、尾羽を除いた体部分のサイズは5~6cmでしょうか。どうりで、虫!に見えたわけですね。

このオナガサイホウチョウは、あっち向き、こっち向きと虫を見せびらかしながら、ヒナに巣から出て来るよう、しきりに呼びかけていました。

オナガサイホウチョウ3
あっち向き

オナガサイホウチョウ4
こっち向きと虫を見せびらかし

オナガサイホウチョウ5
「ほら、ごちそうだよ!」とヒナに呼びかけるオナガサイホウチョウ

ヒナがいるということは、あの縫い合わされた巣が近くにあるはず!けれども、オナガサイホウチョウが現れたのは、帰り際で、すでに時間切れです。残念ながら、今回は、巣を探せそうにありません。
ここは、オナガサイホウチョウが姿を現してくれた上、同じ場所で停止してくれただけでも、感謝せねば!

しばらくの間、このオナガサイホウチョウは、あっち向き、こっち向きを続けていました。

オナガサイホウチョウ6
ほれ!

オナガサイホウチョウ7
ほれ!と虫を見せびらかし中

そして、オナガサイホウチョウは、茂みの中へと姿を消しました。
3日間のシンガポール滞在期間中、サイホウチョウを観察できたのは、この一度きりでした。

小さく可愛らしい姿を見せてくれてありがとう。次回は、ぜひ、裁縫傑作の巣を見せてほしいです、サイホウチョウさん! チュ!

<余談>
シンガポールでは、「何、これ?」というぐらい、小さな野鳥を何度か目撃し、大層驚かされました。オナガサイホウチョウもその中の1種で、たまたまヒナの巣立ちを促している最中だったので、観察させてもらえたけど、そうでなかったら、「虫が横切った?」で終わっていました。
野鳥の世界には、興味深い鳥さんが、まだまだいますね。

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ぶらり?一人旅 ハマシギ(準絶滅危惧種)

野鳥の世界 ハマシギ

秋、渡り途中に見かける野鳥の中には、日本で越冬するのか、はたまたさらに南下を続けるのか?よく分からない鳥さんがいます。しかも、群れで行動することが多い野鳥であっても、たった1羽しかいなかった場合、迷子になったのか、衰弱して仲間について行けなくなったのか?これまた理由がよく分かりません。今回は、たった1羽で姿を現したハマシギのお話です。

以前、日本で越冬中のハマシギの群れを観察したことがあったのですが、彼らは密集して眠り、一斉に起き出し、一斉に食事を始めるといった行動パターンだったので、かなり集団意識の強い鳥さんだなーという印象を受けました。

今回、出会ったハマシギは・・・お一人様でした。周囲に仲間の姿は見当たりません。

ハマシギ8
2016年10月 埼玉県とある湖 ハマシギ

このハマシギは、夏羽から冬羽へ換羽中でした。

ハマシギ9
冬羽へ換羽中のハマシギ

見たところ、せっせと食べ物を探していたので、このハマシギは、弱っているわけではなさそうです。ということは・・・迷子?

ハマシギ10
食べ物を探すハマシギ

一人ぼっちでも、旅を続けるには、栄養補給が欠かせません。以前見かけたハマシギたちは、くちばしを泥の中に入れて、電動ドリルのように高速で上下させて、食べ物を探していました。今回は、干潟でもなく、砂浜でもなく、護岸コンクリートの上です。さて、このハマシギは、うまく食べ物を見つけることができるでしょうか?

しばらくすると、水生昆虫のような物を捕えました!

ハマシギ11
獲物をGet!

今度は、幼虫のような物をくわえています。
ハマシギ12
幼虫?

このハマシギは、なかなかのハンティングの腕前のようです。お腹が膨れたら、次は・・・お昼寝です。

ハマシギ13
動きが止まると、愛嬌のある丸っこい姿に

ハマシギ14
お昼寝を始めるハマシギ

といっても、そこで眠ると、とても目立ちます・・・。上空には猛禽類がよく現れるし・・・。

ハマシギ15
すご~く目立ちますが大丈夫?

大丈夫でした!このハマシギは、すぐに起きて動き始めました。

ハマシギ16
ちょっと休憩して復活!

この場所で、ハマシギが越冬することはないので、この後、すぐに飛び去ってしまうことでしょう。日本で越冬するにせよ、さらに南下するにせよ、無事、仲間と合流できるよう、頑張ってくださいね、ハマシギさん、チュ!

<余談>
ハマシギの体はとても小さく、群れでいることにより、天敵から逃れられる確率が高まるそうなので、繁殖期以外の時期、生き延びる上では、集団行動がとても重要なようです。
ということは、今回のようにたった1羽で旅を続けるハマシギは、何としてでも、どこかの群れに迎え入れてもらわないと不利、ということになります。

けれども、日本で越冬するハマシギの群れは、毎年ほぼ同じメンバーで構成されており、他の群れのメンバーが混じることはほとんどないそうです。迷子になったハマシギの場合、うまく仲間に入れてもらえる?それとも、1匹オオカミのように単独で越冬決行?
時には、大群となるハマシギであっても、減少傾向にあるそうなので、1羽でも多く、生き延びて欲しいです!

ハマシギの関連記事「おしくらまんじゅう戦法 ハマシギ(準絶滅危惧種)」はこちら

<ハマシギを脅かすもの>
干潟・砂浜・水田の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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近所のスター再登場 ノゴマ

野鳥の世界 ノゴマ

秋、南の越冬地へ向けて渡りをするノゴマ。今年も、渡り途中のノゴマが、姿を見せてくれましたので、その紹介です。

いつものウォーキングコースに、ノゴマが立ち寄る場所があるので、「そろそろいるだろうか?」と、行ってみることに。
渡り途中のノゴマは、低木の茂みに隠れていることが多く、見つけるのは容易ではないのですが、その日は、「ノゴマがいましたよ!」と、見知らぬ、おばさまバードウォッチャーが教えてくれました。

「昨年よりは、随分早いなー」と、ウキウキしながら、ノゴマを探すこと数十分。けれども、ノゴマは、一向に姿を見せてはくれません。その日は、運悪く、あーちゃんよりさらに辛抱のない、たーさんが一緒にいます。「今日は、もう無理かなー。そろそろ行こうかなー」と思った矢先、ノゴマが姿を現してくれました!

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2016年10月 埼玉県 低木の上に登場のノゴマ(オス)

急いでパシャリ!と1枚撮らせてもらったのですが、ノゴマは、すぐさま茂みの中へと隠れてしまいました。早っ!

この後、ノゴマが再び姿を見せてくれる保障はありません。「もう行こうか」と、のたまう、たーさんを尻目に、あと少しだけ待ってみることに。約10分後・・・ノゴマが再び姿を現してくれました!先ほどの場所から、数メートル離れた枝に止まっています。

ノゴマ21
近所のスター、再登場!

昨年、同じ場所で見かけたノゴマのオスは喉の赤い部分の色味が鮮やかでしたが、今年見かけたノゴマは赤色が薄いです。個体差か若鳥かは?です。

ノゴマ22
喉の赤色が薄いノゴマ

この後、ノゴマは、

ノゴマ24
左を向いて

ノゴマ23
右を向いて

姿を消してしまいました。

短い観察時間でしたが、姿を見せてくれただけでも、感謝、感謝です。
無事、越冬地まで辿り着き、来年も、この場所に立ち寄ってくださいね、ノゴマさん!チュ!

<余談>
今回見かけたノゴマが、今年生まれの若鳥だった場合、「どうして、この場所を知っているのだろう?」と不思議に思います。この場所を知っているノゴマから教えてもらわない限り、若鳥が単独で立ち寄ることはできないですから。
野鳥の世界は、奥が深いですねぇ。

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<ノゴマを脅かすもの>
草原・灌木林の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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