裁縫用の物件探し サイホウチョウ in 香港

野鳥の世界 サイホウチョウ

クモの糸などで葉を縫い合わせて巣を作るサイホウチョウ。今回は、香港で出会ったオナガサイホウチョウ(Common Tailorbird)のお話です。

過去に、シンガポールでオナガサイホウチョウを見かけたことがあるのですが、その時は、巣作りの様子を観察することができず。
今回、訪れた香港の九龍公園(Kowloon Park)でも、オナガサイホウチョウを発見したのですが、今度はどうでしょうか?

オナガサイホウチョウ8
2017年5月 九龍公園 オナガサイホウチョウ

公園内の階段の左右に植え込みがあり、その周辺を2羽のオナガサイホウチョウが猛スピードで飛び回っています。縄張り争いをしている最中だったのか、追いかけっこをしています。

オナガサイホウチョウ9
オナガサイホウチョウが飛び回っていた場所

見失ったオナガサイホウチョウを探していると、1羽が葉っぱにぶら下がっているのを発見!

オナガサイホウチョウ10
葉っぱにぶら下がるオナガサイホウチョウ

オナガサイホウチョウは、小さく身軽だから、こんな虫みたいな恰好ができるんですねぇ。この後、オナガサイホウチョウは、葉っぱを物色し始めました。

オナガサイホウチョウ11
「どの葉っぱにしようかな?」

オナガサイホウチョウは、再び、葉っぱに飛び移り、葉の両端を足でつかんで丸めています。巣を作るのに適しているか?を確かめているようです。

オナガサイホウチョウ12
葉っぱをチェック中

オナガサイホウチョウ13
「この葉は、どうかな?」

この葉は、ちょっと気に入らなかったようです。別の葉っぱを探し始めました。

オナガサイホウチョウ14
「次は、どれにしようかな?」

オナガサイホウチョウ15
別の葉っぱをチェック中

オナガサイホウチョウ16
器用に足で葉っぱをつかんでいます

これは、もしかすると、葉を裁縫する様子を観察できる?ワクワクしながら成り行きを見守っていると・・・サイホウチョウは、姿を消してしまいました。あれま。

翌日、巣が出来上がっているかも!と思い、同じ場所をチェックしてみたのですが、見当たりません。

オナガサイホウチョウ17
サイホウチョウが物色していた植え込み。巣があるかも?

タイポカウ自然保護区(Tai Po Kau Nature Reserve)でも、オナガサイホウチョウを見かけました。

オナガサイホウチョウ18
タイポカウ自然保護区 オナガサイホウチョウ

すぐ近くで、ヒナを発見!網目の柵があるので、非常に撮りづらかったのですが、何とかパシャリ。目の周りの模様がサイホウチョウに似ているので、多分、オナガサイホウチョウの幼鳥と思われます。

オナガサイホウチョウ19
多分、オナガサイホウチョウの幼鳥

幼鳥の尾は、まだ全然ありません!オナガ(尾長)になるには、ちょっと時間がかかりそうです。

オナガサイホウチョウ20
尾がなく、かわいいお尻の幼鳥

今回も、オナガサイホウチョウが裁縫する様子を観察できませんでしたが、物件(葉)をチェックする姿を披露してくれました。そして、ヒナも姿を現してくれました。次は、どこで会えるかな?お元気で、オナガサイホウチョウさん!チュ!

<余談>
オナガサイホウチョウのヒナを見かけた時、親鳥の姿はなく、「何のヒナ?」と思っていました。しばらくして、同じ場所をチェックしてみると、成鳥のオナガサイホウチョウが止まっているのを発見。これで、目の周りの模様や羽色から、オナガサイホウチョウのヒナだろう!と、いうことになりました。
ヒナを観察する時は、必ず、親鳥も一緒にいてほしい!です。特に海外では。そうでない限り、「誰?」で、終わってしまいますからねー。

サイホウチョウの関連記事「サイホウチョウ in シンガポール」
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公園で営巣 ギンムクドリ in 香港

野鳥の世界 ギンムクドリ

羽色が美しいギンムクドリは、日本では数少ない旅鳥か冬鳥です。そのため、国内で営巣はしないのですが、旅先の香港で、ギンムクドリの営巣場所を観察する機会がありました。今回は、ギンムクドリの営巣場所のお話です。

今回、訪れた九龍公園(Kowloon Park)には、たくさんの野鳥がいて、ムクドリらしき姿の野鳥も何度か見かけていました。「誰だろう?」と、思っていたのですが、ついにその正体が明らかになりました。

木の洞から顔を出している野鳥を発見!ギンムクドリです。

ギンムクドリ8
2017年5月 九龍公園 ギンムクドリ

ギンムクドリの繁殖地は中国南東部なので、この洞は、ギンムクドリの巣!でした。営巣場所は、道路に面して生えている大木です。

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この木にギンムクドリの巣が

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ギンムクドリが顔を出していた洞

営巣場所を拡大してみると、顔を出していたのは、オスのギンムクドリです。

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ギンムクドリ(オス)

大木の周辺には、数羽のギンムクドリがいたので、この一帯は集団営巣場所になっているようです。

ギンムクドリ12
ギンムクドリ(オス)

さきほどの洞から、再び、ギンムクドリが顔を出しました。

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巣から顔を出すギンムクドリ

今度は、メスのギンムクドリです。同じ樹洞から顔を出していたオスとカップルになり、この場所で子育てをしているのですねぇ。

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ギンムクドリ(メス)

この公園には、大勢の人がいて、散策したり、太極拳をしたりしていたのですが、ギンムクドリたちは気にすることなく、人の営みの近くで営巣していました。日本のムクドリ同様、ギンムクドリも、なかなか逞しい鳥さんのようです。

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人が大勢いても大丈夫 ギンムクドリ(オス)

今回は、繁殖地で姿を見せてくれてありがとう。次は、どこで会えるかな?ギンムクドリさんたち!チュ!

<余談>
ギンムクドリは、日本ではとても珍しい鳥さんです。過去に一度だけ、西表島で越冬中のギンムクドリの群れを観察したことがあるのですが、その美しさから「美形集団!」と、勝手に命名したほど、ギンムクドリは印象に残る鳥さんでした。

香港では、たまたま、営巣場所の洞を発見したおかげで、ギンムクドリがいる!と分かったのですが、そうでなかったら、気づかないまま、帰国していました。観察できてよかった、よかった!

ギンムクドリの関連記事「美形集団 ギンムクドリ」はこちら

<ギンムクドリを脅かすもの>
農耕地の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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野鳥の楽園 クロツラヘラサギ(絶滅危惧種)

野鳥の世界 クロツラヘラサギ

黒い顔とヘラ状のくちばしに特徴がある、世界的希少種のクロツラヘラサギという鳥さんがいます。トキの仲間の野鳥で、日本では、冬季、九州以南で観察することができるようですが、数は少ないです。今回は、香港で出会ったクロツラヘラサギのお話です。

香港に行く機会があり、香港湿地公園(Hong Kong Wetland Park)に行ってみることにしました。さて、どんな鳥さんがいるでしょうか?

現地に到着すると、「ここは人の楽園?」というぐらい、大勢の人がいました。遊歩道に沿って進むのですが、野鳥らしき姿はありません・・・。前も、後ろも人だらけ!です。これは失敗したかも、と思いながらも、せっかく来たから、一応全部見ておこうと、進んで行くと、野鳥観察小屋が見えてきました。観察小屋に入り、そこから湿地を眺めてみると・・・ようやく野鳥の姿を発見!たくさんのシギ・チドリ・サギ類の姿が見えます。

クロツラヘラサギ14
2017年5月 香港湿地公園 遠くに野鳥の群れが

どんな野鳥がいるのか確認していると、ヘラ状の黒いくちばしがチラリと見えました。よ~く観ると、クロツラヘラサギ!です。アカアシシギ(絶滅危惧種)の群れと一緒にいます。

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クロツラヘラサギ(中央)とアカアシシギ

クロツラヘラサギは、くちばしを開き、左右に振りながら、食べ物を探しています。

クロツラヘラサギ3
採餌中のクロツラヘラサギ

クロツラヘラサギの体長は約74cmで、魚類や甲殻類を捕食します。クロツラヘラサギの繁殖地は朝鮮半島北西部の離島や中国の一部、主な越冬地は台湾・中国南部・香港・ベトナム・日本の九州以南です。クロツラヘラサギの生息数は、わずか数千羽で、世界的にも絶滅危惧種に指定されています(IUCNのレッドリストで絶滅危惧種(Endangered)、環境省のレッドリストで絶滅危惧IB類)。クロツラヘラサギの数が減ってしまった原因は、生息地の環境破壊や狩猟が原因のようです。

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数が少ないクロツラヘラサギ

しばらくすると、白い物体が空からワサ~っと舞い降りてきました。クロツラヘラサギの群れです!

クロツラヘラサギ5
舞い降りてきたクロツラヘラサギの群れ

この湿地で、クロツラヘラサギを発見した時は、1羽しかいないようでしたが、ラッキーなことに数十羽に増えました。

クロツラヘラサギ6
数十羽になったクロツラヘラサギ

クロツラヘラサギたちは、羽づくろいをしたり、食べ物を探したりしていました。

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羽づくろい中

クロツラヘラサギは、日本でもおなじみのコサギダイサギアオサギなどの野鳥とも群れていました。

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クロツラヘラサギとコサギ(中央)

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クロツラヘラサギとダイサギ

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クロツラヘラサギとアオサギ(右)

この周辺には、多くの湿地があり、ラムサール条約指定区域の米埔自然保護区(Mai Po Nature Reserve)もあるため、野鳥が多く生息しているようです。クロツラヘラサギたちも、この香港湿地公園と、他の湿地とを自由に行き来しているのでしょう。

野鳥たちの様子を観察していると、あることに気がつきました。それは、野鳥たちが、何だかとっても楽しそうなのです。

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くつろいだ様子の野鳥たち

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一斉に休憩中のクロツラヘラサギ

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楽しそうなクロツラヘラサギ

ここは、まさに野鳥の楽園といった感じで、観察しているこちらも、いつまでも眺めていたいような幸せな気持ちになりました。

人が多く、一時はどうなることかと思いましたが、野鳥たちのいる場所には、人が近づけないようになっていたので、安心した様子の野鳥たちを観察することができました。
繁殖地が限られ、越冬地の生息環境にも、いろいろ問題がある中、元気な姿を見せてくれてありがとう!お元気で、クロツラヘラサギさん!チュ!

<余談>
クロツラヘラサギのように、絶滅危惧種に指定されている野鳥でさえ、国によっては、狩猟により、食料にされてしまうことがある、という現実に驚かされました。
無知がゆえに、そのような行動をとるのでしょうから、海外でも、国単位で、保護の意識を高めてほしいと、つくづく考えさせられました。

<クロツラヘラサギを脅かすもの>
湿地・干潟・水田の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。
狩猟:生息数が減ります。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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