黄の王様 キレンジャク

野鳥の世界 キレンジャク

ゴージャスな冠羽と黄色い尾がチャームポイントのキレンジャクという鳥さんがいます。レンジャクの仲間の野鳥で、日本では冬季に観察することができるようです。

今回は、このキレンジャクのお話です。

ヒレンジャクが東アジアの限られたエリアにのみ生息しているのに対し、キレンジャクは北半球の寒帯に広く生息していますが、冬季、埼玉で見かけるのはヒレンジャクの方が多いです。ヒレンジャクの群れに、数羽のキレンジャクが混じっているといった感じです。

今回、観察したキレンジャクも、ヒレンジャク軍団にそっと紛れていたため、当初は、全く気づきませんでした。

キレンジャク1
2015年3月 埼玉県とある公園 ヒレンジャクの群れの中にキレンジャクが。
この時点では、まだキレンジャクの存在に気づかず・・・。

ヒレンジャクの群れは、林の中をあちらこちらと移動しており、枝が多くて、なかなか観察できません。ようやく、1羽が見やすい場所に止まってくれたので、パシャリ。

キレンジャク2
見やすい場所に止まってくれたのは・・・

あれれ?尾の先が黄色い!この鳥さんは、キレンジャク!ヒレンジャクとばかり思っていたので、驚きました。

キレンジャク3
キレンジャク

キレンジャクの体長は約20cm、何といっても、尾羽の先端の黄色が目立ちます。本当に真っ黄色!です。

kirenjyaku4.jpg
冠羽と黄色い尾が目立つキレンジャク

キレンジャクと赤い尾のヒレンジャクとの違いは、一目瞭然です。

キレンジャク5
キレンジャク(左)、ヒレンジャク(右)

どちらも、とてもゴージャスな感じがします。ヒレンジャクが赤の王様なら、キレンジャクは黄の王様!です。

キレンジャク6
「黄の王様」と命名!

約50羽ほどのレンジャクの群れは、頻繁に地面に下りて、木の実などを食べているようでした。キレンジャクも、飛び去ってしまったので、いったん見失ったのですが、数十分後に再会できました。

キレンジャク7
再び会えたキレンジャク

キレンジャクは、この木の枝に止まり、しばらくの間、じっとしていて動きませんでした。

キレンジャク8
この日は、サービス満点!

この後、レンジャクの群れは、水を飲んだりしながら、移動を続け、林の中へ姿を消しました。

なかなか観察する機会のないキレンジャク。何度も姿を見せてくれてありがとう。また来年、元気な姿を見せてくださいね!チュ!

<余談>
ヒレンジャク・キレンジャクは、鳴き声が小さく可愛らしいので、群れて鳴き交わしていても、とっても心地よい響きに聴こえます。珍しい、見た目がきれい、鳴き声が可愛いらしい、といった点においても、レンジャク類は、人気があるのだと思います。

対極にあるのは、ムクドリかなー。どこにでもいる、地味、騒々しい・・・。ムクドリも、それなりに愛嬌があるし、とっても賢いので好きですけどねー。ムクドリのヒナを保護した時は、仲間数羽が助けようと様子を見に来て、感心させられましたし。

レンジャクの関連記事「赤の王様 ヒレンジャク」はこちら

<キレンジャクを脅かすもの>
林の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

超至近距離!3m先のオオタカ(準絶滅危惧種)

野鳥の世界 オオタカ

ものすごく近くに、ありえない物がいたとしたら・・・。今回は、超至近距離でオオタカを発見し、驚きのあまり、思考停止してしまったお話です。

林・川・草むら(枯れ草)ありと、野鳥にとっての生息環境が比較的整っている公園を散策中、林の下の方から「ガサッ」と音がしました。

そこは、歩道から近い場所だったので、見かける頻度の高い「ツグミシロハラかな?」と思いきや、「あれっ?大きな鳥がいる・・・オオタカじゃない?」と、たーさんが言うではありませんか。
「また適当なことを。こんな人通りの多い歩道のそばに、オオタカがいるわけないじゃん。」と、心の中でつぶやきながら見てみると・・・オオタカです。オオタカとの距離は、わずか3メートル。

オオタカ10
2015年3月 埼玉県とある公園 約3メートル先にオオタカが!

「えっ?なぜ、こんな近くに?これは、何かの間違いでは・・・。」と、実際にオオタカを見ながらも、気持ちがついてこず、呆然と立ち尽くしてしまいました。

「写真を撮らないと!」と、たーさんが写真を撮り始めました。どのくらい時間が経ったでしょうか。ようやく我に返ったあーちゃんは、状況が飲み込めました。

おそらく、経緯は、こうです。
歩道脇で、オオタカがハンティングに成功し、そこで獲物を食べ始めた。ちょうど、枯れ木や枯れ草が目隠しとなり、歩道からオオタカの姿が見えづらかったため、誰にも気づかれることなく、オオタカは獲物をゆっくりと食べることができた。めでたし、めでたし。

オオタカ11
歩道脇でハンティングに成功

オオタカ12
枯れ木などが目隠しとなり、

オオタカ13
誰にも気づかれず、獲物を食べることができた!

あーちゃん達がオオタカに気づいた時には、すでに獲物の大部分は食べられ、オオタカの『そのう』は、パンパンになっていました。

オオタカ14
『そのう』がパンパンのオオタカ

このオオタカは、あーちゃん達が観察していることに気づいても、逃げずに獲物を食べ続けていました。

オオタカ15
気にせず、食事を続けるオオタカ

しばらくして、後ろを振り返ると、いつの間にか、ギャラリーが増えていました。こうなると、オオタカを見ようと、大勢の人がウロウロと動き回るので、とうとうオオタカは飛び去ってしまいました。まぁ、ほぼ、「ご馳走さま!」状態だったので、オオタカにしてみれば、心残りはないでしょう。

オオタカが飛び去り、ギャラリーも消え去った数十分後、「オオタカが食べていた獲物が何だったのか?」が気になり、残骸を調べてみました。羽の模様、足指の大きさと色味から、今回の犠牲者はカワラバトだったようです。

以前、約15メートルの距離でオオタカを観たことがあったけれども、今回は、約3メートルの超至近距離での観察となりました。こんな事が、本当にあるのですね。
改めて、「探鳥は予測不能で面白い!」と、教えられました。獲物が豊富と思われるこの公園で、また、ハンティング姿を見せてくださいね、オオタカさん!チュ!

<余談>
今回の出来事は、約7メートルの距離でヒグマに遭遇した時よりもビックリ度が大きく、しばらくの間、動けなかったため、非常にもったいないことをしてしまいました。こんな機会は、もう二度とないでしょう。
次回、何かビックリすることが起きた時は、普通に行動できるといいな~。

オオタカの関連記事:
「弱肉強食 オオタカ(準絶滅危惧種)」はこちら
「貫禄満点 オオタカ(準絶滅危惧種)」はこちら

<オオタカを脅かすもの>
里山(雑木林)の減少:生息地が少なくなっているようです。

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戻って来たイカルたち

野鳥の世界 イカル

大きな大きな黄色のくちばしを持つイカル。自宅周辺でイカルを観察できる時期は冬季なのですが、見かける機会は滅多にありません。今回は、約4年ぶりに姿を見せてくれたイカルたちのお話です。

とある冬の日の朝、木がまばらに生えた場所を散策していると、6羽の野鳥が地面で何かをついばんでいる姿が目に入りました。姿・形・大きさからすると、イカルっぽいのですが、そこでは、イカルを見かけたことがなかったため、「はて?」と思い、写真を撮って確かめることに。しかし、あっという間に、野鳥たちは飛び去ってしまいました・・・。

このエリア周辺で、イカルが、はっきりと姿を見せてくれたのは約4年前。「あの野鳥たちがイカルだとすると、次はいつ出会えるか分からないから、今、会っておかないと!」と思い、野鳥たちが飛んでいった方向へ移動し、しばらくの間、探してみました。

しかし、野鳥たちの姿はありません。ここで、ふと、「さきほど見かけた場所に野鳥たちが戻っているかも。」と思いつき、元の場所に行ってみると・・・いました!やはり、イカルです!

イカル11
2015年2月 埼玉県 とある湖付近の林 イカル

イカルたちは、3羽だけ、戻って来ていました。

イカル12
戻って来た3羽のイカル

イカル13
お久しぶり!

イカルたちは、周囲の様子をうかがっているようでした。

イカル14
「大丈夫かな?」

イカル15
「大丈夫そう」

ということで、イカルたちは地面に舞い降り、食べ物を探し始めました。

イカル16
食べ物を探すイカル

イカルのくちばしは、本当に大きいです。

イカル71
大きなくちばし!

イカルの近くにはシメがいたのですが、今回は、ケンカせず、一緒に食べ物をついばんでいました。

イカル18
イカル(左)、シメ(右)

食事が終わると、イカルたちは、再び、木の枝に止まり、じっとしていました。

イカル19
再び、樹上で待機するイカル

この日は、冷たい風が吹き、非常に寒く、体はすっかり冷え切ってしまっていたのですが、「おそらく、このイカルたちには、もう出会えないはず」と思うと、その場を去りがたく、石のように、じっと身をひそめて、観察させてもらいました。

寒さに強い?イカルたちは、飛び去ることなく、同じ枝に止まっていたのですが、寒さに弱いあーちゃんは、限界に達したため、その場を離れることにしました。

数日後、何度か、その場所を訪れてみたのですが、イカルたちの姿を見かけることはありませんでした。やはり、一期一会でした。

久しぶりに、姿を見せてくれてありがとう。次は、いつ出会えるでしょうか?お元気で、イカルさんたち!チュ!

<余談>
このイカル観察が原因だと思うのですが、この後、風邪をひいてしまい、治るまでに約3週間かかりました。「多分、一期一会になるはずだから、寒さを我慢してでも、観察させてもらわないと!」と思ったのですが、ちっとばかし、無理をしすぎた?

イカルの関連記事「イルカに似た鳥 イカル」はこちら

<イカルを脅かすもの>
森林の減少:生息場所がなくなります。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、レオさん(犬)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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