新天地を求めて セイタカシギ(絶滅危惧種)

野鳥の世界 セイタカシギ

絶滅危惧種に指定されている野鳥の中でも、日本国内での生息場所が増えつつある鳥さんがいます。セイタカシギもその一種です。今回は、埼玉県内で夏を過ごすセイタカシギの紹介です。

暑い日中、野鳥たちは姿を隠してしまうため、早朝であれば誰かいるかも?ということで、蓮の花が咲いている沼に行ってみることにしました。

現地に到着すると、たくさんのサギ類の姿が見えました。確認すると、チュウサギ(準絶滅危惧種)コサギアオサギと、たくさんのダイサギたちです。

セイタカシギ25
2014年8月 埼玉県 とある沼 たくさんのサギ類の姿が

ダイサギが集まっているエリアには、小さめの白黒の野鳥の姿も見えます。

セイタカシギ26
ダイサギに混じり、白黒の野鳥の姿が

確認すると、足がピンク色で長いです!ということは・・・セイタカシギ!

セイタカシギ27
足が長~いセイタカシギ

まさか、埼玉県内で出会えるとは思っていなかったので、感激です。

セイタカシギ28
よくぞ、いらっしゃいました!

見える範囲で数えてみると、4羽のセイタカシギがいました。食べ物を探して、ダイサギの周囲をウロウロと動き回っています。

セイタカシギ29
食べ物を探すセイタカシギたち

セイタカシギ30
ダイサギの周囲をウロウロ

後で調べてみると、この沼では、数年前から、セイタカシギが越夏するようになったそうです。さらに、この夏、セイタカシギのつがいが、この沼から少し離れた場所で繁殖をしていたそうです。これは、埼玉では、大変珍しいことです!

セイタカシギ31
埼玉で繁殖するとはビックリ!

東京湾付近では、セイタカシギが留鳥として生息しているのですが、いつか、この沼でも、セイタカシギが留鳥となってくれるでしょうか?

セイタカシギ32
この沼で越冬は可能?

思いがけず、姿を見せてくれてありがとう。絶滅が危惧されている野鳥の生息場所が増えつつある、という事実は嬉しい限りです。また来年も、埼玉で子育てをしてくださいね、セイタカシギさん!チュ!

<余談>
この夏、東京湾付近で繁殖していたセイタカシギの巣が、大雨の影響で水没してしまったとの記事を見かけました。目に見えて自然災害が増えつつある昨今、野鳥たちの生息環境も過酷になっていると思われます。
より安全な場所を確保できた者だけが生き残る確率が高くなる、というのは、人も野鳥も同じですね。

セイタカシギの関連記事:
「限界に挑戦 セイタカシギ(絶滅危惧種)」はこちら
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「貴婦人の素顔 セイタカシギ(絶滅危惧種)」はこちら

<セイタカシギを脅かすもの>
湿地・干潟・湖沼・水田の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。
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夏の食べ放題! カラス

野鳥の世界 カラス

人と共に住宅街に生息するカラスたち。夏になると、とっておきのご馳走が彼らを待っています。今回は、住宅街ならではの食べ放題!を目当てに集まるカラスの紹介です。

夏の日の早朝、とある住宅街では、数十羽のカラスが何かを探しています。

カラス11
柵の上でキョロキョロ

カラス12
道路でキョロキョロ

カラス13
植え込みの前で待ち伏せ

彼らが探しているものとは・・・羽化したてのセミ!

セミ1
カラスのお目当ては、セミ!

住宅街の植え込みは幅が狭いため、セミの羽化密集地帯と化しています。

セミ2
セミの羽化密集地帯

植え込みの一部分をパシャリ。下の写真には、セミの抜け殻が14個も!

セミ3
セミの抜け殻がたくさん!

羽化したてのセミは、飛べるようになるまで時間がかかるため、カラスたちは、いとも簡単にセミを捕まえることができるのです。

もちろん、木に止まっているセミや飛んでいるセミも、カラスたちは狙います。ハシブトガラス、ハシボソガラスのどちらも、せっせとセミを食べまくっていました。まさに、夏の食べ放題!

セミを探すカラスたちの表情は真剣そのもの。あっちを向いたり、こっちを向いたり、しきりにキョロキョロと探しています。

カラス14
「セミちゃん、出ておいで!」

カラス15
「あそこにセミが!」

木に止まっているセミを捕らえたカラス。

カラス16
「うまい!」

飛んでいるセミを住宅の壁際に追い詰め、見事に捕まえたカラスが。屋根の上で、ゆっくり食べ始めます。

カラス17
なんだか誇らしげ

カラスは、セミの羽を引きちぎってから、食べます。

カラス18
「セミの羽は食べないよ!」

セミを捕まえては、羽をバラバラと落とすカラスたち。結果、道路には、セミの羽があちらこちらに散乱しています。

セミ4
道路には、たくさんのセミの羽が

早朝、カラスたちは、よく群れているのですが、きっと、こんな会話が交わされているはず。

カラス19
「今朝、何匹セミ食った?」 「俺、20匹!」

カメラを向けると、とっとと逃げ去るカラスが多い中、協力してくれたカラスたちに感謝。猛暑続きの夏ですが、しっかり?セミを食べて夏バテしないよう注意してくださいね!チュ!

<余談>
あーちゃん宅の周辺では、食べ物が乏しい冬には、ゴミを荒らすことが多いカラスですが、夏はセミのおかげでゴミを荒らすことは、まず、ありません。

上記の内容は、早朝5時台のカラスとセミの羽化の様子を観察したものですが、夕方にもカラスは集中的にセミを狙います。セミのさなぎは、夕方から地表に出て来て、翌朝にかけて羽化します。セミのさなぎが地表に現れる瞬間をカラスたちは逃しません。日没までの間、次々とセミのさなぎを捕らえるカラスの姿を何度か目撃しました。「カラスはセミの生態を知り尽くしているな~、賢いな~」と、つくづく感心させられる夏の出来事でした。

カラスの関連記事「鳥類界の代表 カラス」はこちら

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ヒナの保護 ムクドリ 第4話

野鳥の世界 ムクドリ

「ヒナの保護 ムクドリ 第3話」の続きです。

■8日目

天候は晴れ、最高気温は29℃。本日より数日間は、安定した天候とのこと。いよいよ、ムーちゃん旅立ちの日がやってきました。

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ついに旅立ちの日!

早朝より、ムーちゃん旅立ちの準備を始めます。まず、餌をたくさん食べさせること。朝5時にミールワーム(150匹)を与えます。ミミズは前日分が残っていたので、それを食べさせました。

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最終日もよく食べるムーちゃん

次に、ムーちゃんの健康状態をチェックします。

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顔つきは元気そう

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足はしっかりしている

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元気に鳴いている

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羽づくろいも、ちゃんと出来る

野鳥を自然界に戻す時は、早朝がよいので、午前6時過ぎに、ムーちゃんを放す場所に向かいます。そこは、「1.ムクドリがたくさんいる、2.食べ物が豊富にある、3.車が通らず安全」で、以前から、「ムクドリ天国」と勝手に命名していた広い公園です。

ムクドリ46
「ムクドリ天国」の公園

ムーちゃんを運ぶ際、暴れてケガをすると大変なので、羽をバタバタできないよう、段ボールで小さな箱を作り、その中にムーちゃんを入れました。移動途中、ムーちゃんは、じっと静かにしていました。

公園に到着後、ムクドリの姿を数羽見かけました。ムクドリたちの近くで、ムーちゃんを放そうと思い、小箱を草の上に置き、フタを開けて待ってみることに。
予想としては、きっと、ムーちゃんは警戒しながら箱の外に少し出て、辺りを見回してから、近くの木に止まる、でしたが、実際は・・・箱の外へ一気に羽ばたき、あっという間に遠くまで飛んで行ってしまいました。何のためらいもなく!です。

リハビリ用にテラスを解放していたせいか、思った以上にムーちゃんの翼は鍛えられていたようでした。外に出たくて、窓際でよくホバリングしていましたし。

予想は見事に外れましたが、ムーちゃんのあまりの思いっきりのよさに、すっきりした気持ちになりました。ムーちゃん旅立ちの後に残ったのは、空の小箱だけ。

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ムーちゃん旅立ちの後は、小箱がポツンと。

まだ、朝早いので、今日中に、ムーちゃんは、食べ物を探す場所を見つけ、仲間を見つけ、ねぐらを見つけることができるはず。

ムーちゃんを放してからしばらくすると、すぐ近くでムクドリの群れをいくつか見かけました。きっと、ムーちゃんにも見えているはずなので、うまく仲間と合流できることを願いつつ、その場を後にしました。

さらば、ムーちゃん!お達者で、チュ! 

<余談>
ムーちゃんを保護した当初、暴れもしないし、怖がりもしなかったので、当の本人は、意識がモウロウとしていて、状況をよく覚えていなかったと思います。ムーちゃんは元気になると、ものすごく人を怖がったので、「いつの間にか、自分は拉致されている!」と、思ったことでしょう。なので、ムクドリの仲間には、きっとこう伝えたはず。「俺(私)、ひどい目にあったよ!」と 

自宅に帰ると、まだ大仕事が待っていました。テラスの大掃除です。バケツで水を何度も運び、床をこすり、日よけの段ボールを外し、と、後片付けに約3時間かかりました。床に何か敷いておけばよかったな~。

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テラスはひどい有様だけど、無事、旅立ってくれてよかった!

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。
埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、レオさん(犬)、フーさん(鳥)
あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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