台湾探鳥旅行記 2016年1月 第1話

野鳥の世界 台湾探鳥旅行記 2016年1月

日本と同じ島国の台湾には、独自に進化を遂げた固有種の野鳥がたくさんいます。今回は、2泊3日の観光の合間に出会った、台湾の野鳥達を紹介していきます。

1月上旬にもかかわらず、晴れの日は20~25度と暑く、雨の日でも18度ぐらいあり、滞在中、寒さを感じることはありませんでした。
まずは、越冬中の渡り鳥などがいるといわれている関渡自然公園に行ってみることに。

関渡自然公園(台北市)

台湾1
関渡自然公園

まず、驚かされたのは、ベニバトの群れ!です。1本の木に、50羽ほどのベニバトが止まっています。

ベニバト1
ベニバトの群れ

ベニバト2
ベニバト(左上:オス、右上:メス)

ムクドリぐらいの大きさの野鳥が数羽飛び交っています。ジャワハッカです。

ジャワハッカ1
ジャワハッカ

沖縄本島でも生息域を広げつつあるタイワンシロガシラ。こちらが本家本元です。

タイワンシロガシラ13
タイワンシロガシラ

牛の近くにアマサギが。牛が動くと虫が飛び出すので、アマサギはそれを狙っています。日本の西表島でも、よく見かけた光景です。国は違えど、アマサギの行動は同じ!ですね。

アマサギ31
牛とアマサギ(冬羽)

川岸の鉄線には、カラアカモズの姿が。

カラアカモズ1
カラアカモズ

他は、日本でもおなじみの野鳥たちです。

シロハラ14
シロハラ

キジバト19
キジバト

カイツブリ28
カイツブリ(冬羽)

ゴイサギ24
ゴイサギ

ハシビロガモ9
ハシビロガモ(手前:メス、中央:オス)

オナガガモ11
オナガガモ(後:エクリプス羽)とコガモ(手前)

次は、関渡自然公園の近くにマングローブ林と干潟があるので、そこへ行ってみることに。さて、誰がいるかな?
次回へ続く!

<余談>
台湾では観光メインの予定だったため、事前に、野鳥情報については、ほとんど調べていませんでした。しかし、いざ行ってみると、せっかくなんだから、台湾の野鳥たちにも少しは会いたい!という欲が出てきて、観光の合間に探鳥をすることに。なので、現地で「さて、どうする?どこ行く?」状態に陥りました。移動には、地下鉄を利用したのですが、乗り方にしても、「さて、どうする?」状態でした。
久しぶりに、普段使っていない脳を使った気がします
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営巣場所はパラダイス カルガモ

野鳥の世界 カルガモ

野鳥達にとって、理想の営巣場所とはどんな環境かというと・・・安全で食べ物が豊富にあること!です。自然界で、そのような場所を見つけることができた野鳥はラッキーですが、あえて、人との共生を選ぶ野鳥もいます。今回は、究極の子育て場所を見つけたカルガモのお話です。

とある病院の前に、柵で囲われた10m×15mほどの小さな池があり、そこでは、数匹の大きなコイが飼育されています。何と、その池を、カルガモが子育ての場として利用しているのを発見!

カルガモ11
2016年7月 埼玉県 とある病院の敷地内の池 カルガモ

池には、お風呂のように木の枠があり、その中にカルガモのヒナがたくさんいます。数えてみると・・・9羽も!

カルガモ12
カルガモのヒナは9羽

カルガモのヒナは、お風呂に浮かべて遊ぶアヒルさながら、おもちゃのように見えます。

カルガモ13
お風呂に浮かべて遊ぶおもちゃみたい!

この池のほとりに立ち、カルガモたちを眺めてみると・・・その距離、わずか数メートル。こんなに近い距離で、カルガモのヒナを観察させてもらったのは初めてです。通常、カルガモは、人が近づくと警戒して、ヒナを連れて逃げたり、隠れたりします。

カルガモは、メスが子育てをするのですが、このお母さんカルガモは、全く警戒するそぶりも見せず、ヒナたちをしっかりと見せてくれました。柵もあるし、池の横を頻繁に人が通るので、天敵に襲われる確率は非常に低く、子育てするには安全な場所といえます。

ヒナたちは、あちらこちらと元気に動き回って食べ物を探していました。

カルガモ14
楽しそうなヒナたち

カルガモ15
木の枠によじ登ったヒナ

ヒナ達は、水に浮いているものは、何でもくわえて興味津々のようでした。

カルガモ16
葉っぱをパクッ

カルガモ17
花びらをパクッ

そして、こんな物まで・・・

カルガモ18
羽をパクッ

さて、子育てのもう一つの条件、食べ物が豊富にあるかどうか?ですが・・・ありました。石の上に、食べ物がた~んと置いてありました。病院の職員の方が置いたのでしょうか。

カルガモ23
食べ物を吟味中のヒナ

コイへの餌やりと兼ねているのか、たくさんのパンも水に浮いていました。

カルガモ19
「これは食べ物でちゅ!」

カルガモ20
「いただきまちゅ!」

と、そこへ親鳥がやって来て、

カルガモ21
「お母さんがいただくわ!」

パンを食べてしまいました。「え~、親なのに!子供の食べ物を横取り?」

カルガモ22
親鳥がパクッ!

子育ての場所として、人との共生を選んだカルガモの親鳥。食べ物はたっぷりあるし、人が危害を加えない上、見張り役として利用できることを知っているのか、カルガモ達の安心しきった様子は、まさに「パラダイス」状態でした。これなら、自然界の営巣場所と比べると、ヒナ達が育つ確率は、非常に高いと思われます。

けれども、問題もあります。柵の中の小さな池で、親鳥は天敵や自然界で食べられる物をヒナたちに教えられるのかなぁと、ちょっと疑問が。ヒナ達が独り立ちした後、そのツケが回ってくるのかも?

超至近距離で、観察させてくれてありがとう。自然界で立派に生きていけるよう、ヒナ達の教育も頑張ってくださいね、カルガモのお母さん!チュ!

<余談>
最初、カルガモのヒナを見かけた時は、カンカン照りの暑い日でした。草が茂っている岩の上に、親鳥とヒナ数羽しかいなかったので、他のヒナは暑さを逃れて隠れていたのかもしれません。さらに、カメラも持っていなかったため、後日、小雨が降る中、再度行ってみると・・・何と、9羽もヒナがいるではありませんか!しかも、観察しやすい場所に、全員集合していたし。

よくぞ、こんな小さな池で子育てをする気になったものだと、カルガモのお母さんの目のつけどころには、本当にビックリさせられました。利用できるものは利用する、母は強し、逞しですね。

カルガモの関連記事「ゼンマイ仕掛けのミニチュアたち カルガモ」はこちら

<カルガモを脅かすもの>
湖沼・池・河川の消失:生息場所がなくなります。
人による捕獲:害鳥として駆除されるケースがあるそうです。

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世代交代の神社の番人 アオバズク

野鳥の世界 アオバズク

夏季、子育てのため、毎年同じ場所に飛来して営巣していたアオバズク。この夏、異変が起きました。今回は、神社の番人として君臨したニューフェイスの紹介です。

昨年を除き、過去5年間、同じアオバズクが飛来していた神社があります。昨年は、いつもの営巣場所をムクドリに乗っ取られ、境内の別の大木で子育てをおこなっていたようで、アオバズクの姿を確認することはできず。

「今年はどうかな~?」と思い、神社へ行ってみると・・・アオバズクが長年使っていた巣穴からムクドリがひょっこり。ということは、またしても、一等地の営巣場所をムクドリが利用しています・・・。アオバズクはいずこへ?

それから数週間後、再び神社を訪れてみると・・・いました!アオバズクです!

アオバズク40
2016年6月 埼玉県とある神社 アオバズク(オス)

アオバズクは、いつもの営巣場所の近くにいます。巣穴を出入りするムクドリの姿は見当たらないので、どうやらムクドリの子育てが終わり、アオバズクが巣穴を利用できる状態になっていたようです。

アオバズクのメスは、すでに抱卵中のようで、このオスは、同じ場所に居座り、見張りをしていました。かなり眠そうで、目を開けることは稀です。

アオバズク41
見張り中のアオバズク(オス)

このアオバズクをよ~く観てみると、何か違和感が。いつも観察していたアオバズクと違う気がします。念のため、過去5年間飛来していたアオバズクの写真と比べてみると・・・全くの別鳥でした。

アオバズク42
左:過去5年間飛来したアオバズク、右:今年飛来したアオバズク

頭の形、顔の羽毛、くちばしの形、鼻孔など、かなり違っています。以前飛来していたアオバズクの方が断然イケメンです。今年飛来したアオバズクは・・・なんだか、おじいちゃんみたいです。

昨年飛来したアオバズクは、どちらだったのか分かりませんが、イケメンアオバズクは命を落としてしまった可能性が高いです。そして、このおじいちゃんアオバズクが、新しい神社の番人となったわけですね。

アオバズク43
新しい神社の番人 アオバズク(オス)

世代交代したからには、毎年、同じ場所に戻ってきて子育てをして欲しいです。頑張れ、ニューフェイスのアオバズク!チュ!

<余談>
アオバズクの住宅難は、本当に深刻だとつくづく考えさせられました。神社の境内には、洞のある樹木が何本かあるのですが、大部分をムクドリが利用していて、長年アオバズクが使っていた洞までも、ムクドリに占領される始末・・・。
ムクドリは、家屋の雨戸の隙間など人工物でも営巣できるので、ムクドリにはそちらを利用してもらい、数少ない適度な大きさの洞はアオバズクに譲って欲しいな~、と勝手ながら思わずにはいられませんでした。

アオバズクの関連記事:
「5年目の神社の番人 アオバズク」はこちら
「4年目の神社の番人 アオバズク」はこちら
「3年目の神社の番人 アオバズク」はこちら
「ヒナは祭り好き アオバズク」はこちら
「神社の番人はお疲れ気味 アオバズク」はこちら
「神社の番人 アオバズク」はこちら
「森のお友達 リュウキュウアオバズク」はこちら

<アオバズクを脅かすもの>
森林破壊・大木の伐採:樹洞のある大木がないと営巣できないようです。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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