キビタキ夫妻

野鳥の世界 キビタキ

初夏の森では、キビタキのオスの軽やかな美しい鳴き声が響き始めます。今回は、キビタキのオスと、珍しくその奥さんに出会うことができたお話です。

キビタキは、繁殖のため、東南アジアから九州以北に飛来するのですが、生息環境は、薄暗い森の中。「ピッピロ、ピッピロ」という鳴き声をたよりに、声の主を探します。運がよければ、その美しい姿を観ることができます。

この時観察できたキビタキのオスは、10度目のチャレンジでようやく姿を見せてくれました。

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2014年5月 埼玉県とある雑木林 キビタキ(オス)

キビタキのオスは、周囲を見渡して、虫を探しています。

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食べ物を探して、キョロキョロ

そして、懸命に鳴いて、メスにアピールしています。キビタキのオスは、何度出会っても、その鳴き声と美しい姿にうっとりしてしまいます。

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「ピッピロ、ピッピロ」

このキビタキのオスを見かけてから2週間後、地面でモソモソしている野鳥を発見。よ~く見ると、キビタキのメスです。

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2014年5月 埼玉県とある雑木林 キビタキ(メス)

このキビタキのメスがいる場所は、あのオスが鳴いていたエリアのすぐ近くです。ということは・・・このメスは、奥さん!なのですね。くちばしに枯れ草をくわえているので、すでに巣作りが始まっているようです。

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くちばしに巣材が

キビタキのメスは、色味が地味なため、見つけづらいのですが、この時は、巣材集めに夢中だったせいか、少しの間、姿を見せてもらえました。

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巣材集めに夢中のキビタキ(メス)

しばらくの間、ウロウロと巣材を探していたキビタキのメスですが、薄暗い森の中へと飛び去っていきました。きっと、誰にも見つからない場所に、巣があるのですねぇ。

このキビタキ夫妻を見かけてから1年後、再び、キビタキのオスの鳴き声が森に響き始めました。オスがメスを追いかけている姿も見かけました。キビタキの鳴き声を聴いたり、姿を見かけたりすると、「今年も、ここで子育てをするんだなぁ~」と嬉しく思います。

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2015年5月 埼玉県とある雑木林 キビタキ(オス)

今年も力を合わせて、頑張って子育てをしてくださいね、キビタキ夫妻!チュ!

<余談>
キビタキの生息する環境は、とにかく虫が多いです。キビタキを観察している最中、たくさんの虫が顔の周辺をブンブン飛び回り、時々、目の中にも飛び込んできます。この虫たちは、キビタキの餌となるので、キビタキがいるところには、当然、虫も多いのですが、毎度毎度、悩まされます。キビタキを観察できる代償として、虫ブンブンは我慢するしかないかなぁ。

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<キビタキを脅かすもの>
森林の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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ジャンル : 趣味・実用

春のお立ち寄りの野鳥たち

野鳥の世界 ムナグロ、ノビタキ、コムクドリ、ビンズイ

越冬地と繁殖地が異なる野鳥たちにとって、春は渡りの季節。この時期は、近所であっても、思いがけない野鳥とバッタリ出会うことがあります。ということで、今回は、水辺、草むら、雑木林などで、偶然見つけた野鳥たちの紹介です。

湖のほとりを散策中、「渡り途中の野鳥が立ち寄っていないかな~」と護岸を眺めていると・・・小さな鳥らしき物体を発見。確認してみると・・・ムナグロです!この場所では、初めて見かけました。

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2015年4月 埼玉県とある湖 ムナグロ [夏羽へ換羽中]

このムナグロは、1羽で旅をしていたようで、仲間の姿は見当たりません。

ムナグロ47
お一人様のムナグロ

まだ、午前8時頃なのですが、よほど疲れていたのか、このムナグロは、眠ってしまいました。

ムナグロ48
眠り始めるムナグロ

翌日、確認してみると・・・ムナグロの姿はありません。北の繁殖地目指して、さっさと旅立ってしまったようです。

今度は、草むらを眺めてみると・・・ヒラリと舞い上がっては、元の場所に降り立つ野鳥の姿が目に入りました。このフライングキャッチをする野鳥は・・・ノビタキです!秋には、何度か目撃するノビタキですが、春に見かけるのは初めてです。

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2015年4月 埼玉県とある湖付近 ノビタキ(メス) [夏羽へ換羽中]

ノビタキは、メス2羽、オス1羽の小さな群れでした。ノビタキのオスは、桜の木に止まり、虫を探しています。

ノビタキ29
ノビタキ(オス) [夏羽へ換羽中]

このノビタキたちも、翌日には姿を消していました。お早い旅立ちです。

次は、公園を散策中に、見慣れない野鳥をチラリと見かけました。葉の隙間から、一瞬見えたその姿は・・・コムクドリのメスです!

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2015年5月 埼玉県とある公園 コムクドリ(メス)

このコムクドリの姿を見かけたのは、一瞬だけでした。そこは、コムクドリの繁殖地ではないので、旅の途中で、立ち寄っただけのようです。

そして、葉がどんどん茂り、野鳥の姿が見えづらくなってきた雑木林では、地面をチョコチョコと歩き回っている野鳥を発見。こちらを警戒して、すぐに草の陰に隠れてしまうその野鳥は・・・ビンズイです!

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2015年5月 埼玉県とある雑木林 ビンズイ [夏羽へ換羽中]

ビンズイは2羽いたのですが、どちらも葉陰を歩き回っており、ほんの一瞬だけ、開けた場所で姿を見せてくれました。

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ビンズイ [夏羽へ換羽中]

自宅周辺では、ビンズイは冬鳥なのですが、冬季、その雑木林ではビンズイの姿を見かけないため、これまた移動途中のようです。

気づかないうちに、あっという間に通り過ぎてしまう旅鳥たちですが、今回は、ほんのちょっとだけ、姿を見せてくれました。ありがとう、春のお立ち寄りの野鳥たち!チュ!

<余談>
春、自宅近辺で、渡り途中の野鳥を見かけると、「あれ?こんな所に出没している!」と、とても驚かされます。「いつまで滞在するのかな~、明日もいるかな~?」と、期待を込めて翌日も行ってみると、もう、いないのです。秋よりも、春の方がさっさと移動してしまう気がします。子育てがあるから、春の方が急いでいる?

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水浴びを邪魔する奴は 庭のスズメ

野鳥の世界 スズメ

春、気温の上がる日中は、庭の水場が野鳥達で賑わいます。順番に、水浴びをしたいところですが、でで~んと水場に居座る輩がいて・・・。今回は、野鳥たちの水場争いの紹介です。

4月になっても、スズメたちは、まだ群れていて、約10羽ほどが水浴びにやって来るのですが、その日は、先客がいました。スズメよりも、体の大きなツグミです。

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2015年4月 自宅の庭 水場を占領中のツグミ

このツグミは3年連続で庭にやって来ているため、慣れたもので水場もよく利用します。そして、いったん水浴びを始めると、とっても長いのです。この日もツグミは、水場にで~んと居座っていたため、しびれを切らしたスズメたちが、ちょっかいを出し始めました。

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「まだかな~?」 スズメ(右)

ツグミのすっとぼけた表情が、なかなか面白いです。

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「ねぇ、まだ?」 スズメ(右)

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「早く、早く!」 スズメ(左)

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「もういいでしょ?」 スズメ(右)

入れ代わり立ち代わり、立ち退きを迫るスズメに、ツグミが威嚇を始めます。

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「うるさい!」 ツグミ(右)、スズメ(左)

スズメたちの執拗な催促にもかかわらず、水浴びを続けるツグミ。全身がずぶ濡れになったところで、ようやく水場を明け渡しました。

ツグミ29
「あ~、すっきりした!」

ツグミが去るやいなや、「待ってました!」とばかりに、スズメ達が水浴びを始めました。

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「やっと、いなくなったね!」

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「水場を占領する奴(ツグミ)は、困るよね。」 

スズメ達は、水浴びをさっさと済ませ、順序よく交代します。

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「水浴びは、チャッ、チャッと!」

平穏な水場を取り戻したスズメ達は、それはそれは楽しそうでした。けれども、この光景とも、そろそろお別れです。スズメたちは、群れを解散し、パートナーを見つけて子育てをする季節となりました。近いうちに、子供達と一緒に、水浴びをする姿を見せてくださいね、スズメさんたち!チュ!

<余談>
ツグミがスズメを威嚇する姿を、今回、初めて目撃しました。しかも、食べ物ではなく水場争いで。野鳥たちにとって、安心できる水場は、やはり貴重なのですね。
4月後半ともなると、ツグミは繁殖地に向けて旅立ったようで、庭で姿を見かけなくなりました。水場をめぐる野鳥達の対立行動は、観察していてとても興味深いので、次の春も、ツグミ VS スズメの光景を見せてもらいたいです。

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<スズメを脅かすもの>
水田・農耕地の減少:えさ場が少なくなるようです。
空き地の減少・除草剤:冬場のえさとなる雑草の種などがなくなります。
人による捕獲:日本では、まだ害鳥として駆除される場合があるそうです。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、レオさん(犬)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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