多勢に無勢 チョウゲンボウ

野鳥の世界 チョウゲンボウ

高度な飛行能力で獲物を捕らえるチョウゲンボウ。小柄ながらも猛禽類の仲間である彼らは、本来ならば強者となるはずですが・・・。今回は、チョウゲンボウの身に降りかかった、ちょっと迷惑な話の紹介です。

梅雨明けと同時に、日中は40℃に迫る高温続きとなったため、暑さを避けて、早朝ウォーキングに行くことにしました。
とあるグランドの近くを通りかかった際、ネットの上に野鳥が止まっているのを発見。「誰だろう?」と思い、確認してみると、チョウゲンボウです!冬季は、何度か出会ったことがありますが、夏季に、そこで見かけるのは初めてです。

チョウゲンボウ33
2015年7月 埼玉県とある湖付近 チョウゲンボウ

このチョウゲンボウはメスで、昆虫を掴んでいます。

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チョウゲンボウ(メス)

捕らえた昆虫は蝶のようで、チョウゲンボウは、羽をむしりながら、食べていました。

チョウゲンボウ35
蝶を食べるチョウゲンボウ

そして、食事が終わり、

チョウゲンボウ36
食事終了

チョウゲンボウがくつろいでいる所へ、

チョウゲンボウ37
おくつろぎ中

よからぬ輩が集まり始めました。

チョウゲンボウ38
忍び寄る黒い輩

わざわざチョウゲンボウのいる所へ、ワサァ~と集まってきたのは、カラス軍団です。

チョウゲンボウ39
どんどん集まるカラスたち

チョウゲンボウは、たったの1羽なので、カラスの群れを撃退する術はありません。まさに、多勢に無勢です。
「どうする?チョウゲンボウ!」と、思っていたら、次の瞬間、チョウゲンボウが、カラスに突進しました。

チョウゲンボウ40
カラスに突進するチョウゲンボウ

せっかくのお気に入りの場所をカラスに乗っ取られた腹いせに、チョウゲンボウが一矢報いた感じです。何もせずに場所を明け渡すよりは、1羽のカラスに対してであっても、反撃の姿勢を見せたチョウゲンボウは、あっぱれ!でした。

チョウゲンボウが飛び去った後には、勝利したカラス軍団がズラリ。

チョウゲンボ1ウ4
勝利したカラス軍団

夏のハンティング場所にはカラスが多くて大変ですが、これに懲りずに、また姿を見せてくださいね、チョウゲンボウさん!チュ!

<余談>
今回出会ったチョウゲンボウですが、もしかすると、冬季に見かけていたチョウゲンボウが、そのまま留鳥として、夏季も生息するようになったのかな?と思い、調べてみました。冬季に撮ったメスのチョウゲンボウの写真と、今回撮った写真とを比較してみると、腹部の模様が全然違っていました。つまり、今回姿を現したのは、全く別のチョウゲンボウでした。

たまたまなのか、次の冬もいるのかどうか?、来年の夏はどうなのか?と、このチョウゲンボウの今後の動向が気になります。今のところ、その場所に、1年を通して、同じチョウゲンボウが生息している様子はないので、いつか、ご近所さんとして留鳥になってくれたらなーと思います。

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<チョウゲンボウを脅かすもの>
河川・農耕地・草原の減少:生息場所がなくなります。
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忘れ物は何ですか? キジバト

野鳥の世界 キジバト

キジバトは、夫婦仲がとってもよい鳥さんで、あーちゃん宅の庭にも、ペアで頻繁に訪れます。今回は、うっかり者のキジバト夫妻のお話です。

季節に関係なく、いつも一緒に庭へやって来るキジバト夫妻。水を飲んだり、庭を歩き回ったりと、ほのぼのした姿を披露してくれます。

とある日の午後、いつものようにキジバト夫妻が庭にやって来ました。2羽一緒に水入れに止まっています。

キジバト15
2015年5月 埼玉県自宅の庭 仲のよいキジバト夫妻

この写真を撮る前に、1羽のキジバトが小枝をくちばしにくわえているのを目撃。写真を撮ろうとカメラを用意している間に、小枝はなくなっていました。「小枝はどこに?」と思っていたら、水入れにさしてありました。

キジバト16
水入れの中に小枝が

キジバトは、小枝で巣を作るので、巣材を集めている最中に、水を飲みに庭へ立ち寄ったと判明。水を飲んだら、さっさと巣作りを進めなければならないので、大事な小枝をちゃ~んと、運ばないといけませんね。などと思いながら、キジバト夫妻の様子を観察していると、まず1羽が飛び立ち、数秒後に残りの1羽も、飛び立ちました。
「巣作り頑張って~!」とエールを送りつつ、ふと水入れを見てみると・・・小枝が残っています・・・。「あ~、もう!うっかり夫婦!!!」

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忘れられた小枝

ここで、実験をしてみたくなりました。キジバト夫妻は、どこかのタイミングで、「あれ?小枝がない!」と気づき、取りに戻ってくるかどうか?
水入れは、他の鳥さんも水浴びをしたりするので、水入れの近くの地面に小枝を置いておくことにしました。
数時間後にチェックしてみると、小枝はなくなっていました!ちゃんと、取りに戻ってきたのですねぇ。決定的瞬間は、見られなかったものの、きっと「あっ、あった!」という顔をしていたことでしょう。

以下は、おまけの紹介です。このキジバト夫妻は、前の夏に、庭でとっても面白い姿を見せてくれました。2羽一緒に羽を広げて、日光浴をしていたのです。あーちゃんとの距離は、わずか1メートルほど。カメラを構えると、1羽は動いてしまったのですが、もう1羽は、バッチシ写真を撮らせてくれました。

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2014年8月 埼玉県自宅の庭 日光浴中のキジバト 「気持ちいいよ!」

いつも、和ませてくれる愛嬌たっぷりのキジバト夫妻。今後も仲良く姿を見せてくださいね、チュ!

<余談>
少し前に、ハトはとっても賢い!というTVを観ました。動きが緩慢で、あまり人を恐れないためか、さほど利口そうには見えないキジバトですが、やはり、彼らも非常に賢いのです。あーちゃんの顔をバッチシ覚えていますし、危害を加えないと知っているので、超至近距離で、植木に水遣りをしていても逃げません。
反対に、もし、キジバトに意地悪をする人間がいたら、彼らはその人の顔をしっかりと覚え、忘れないでしょう。動物に嫌われるような人間には、なりたくないですね。

キジバトの関連記事「いつも仲よし キジバト」はこちら

<キジバトを脅かすもの>
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試練の営巣 コゲラ

野鳥の世界 コゲラ

細い木でも営巣できるコゲラは、現在の日本の環境にうまく適応しているため、増加傾向にあると言われています。そのため、コゲラの営巣場所については、さほど問題はないのだろうと思っていました。とある現場を目撃するまでは・・・。今回は、コゲラの営巣場所についてのお話です。

とある雑木林を散策中、木の穴から顔を出しているコゲラを発見。

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2015年5月 埼玉県とある雑木林 木の穴にコゲラが

「すでに抱卵中?」と思いきや、このコゲラは木屑をせっせと巣穴の外に運んでいたので、まだ巣作りの真っ最中でした。

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木屑を外へポイッ!

時々、顔を巣穴の外に出して、外の様子をチェックしています。

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周辺チェック

このコゲラの営巣場所は、周囲に遮るものがなく、とても観察しやすい場所だったため、時々、様子を観に行くことにしました。

約1週間後の様子は・・・特に変化なし。

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巣穴に異常なし

それから、さらに1週間後・・・何か変?巣穴が大きくなっている?

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巣穴に異変?

ズームしてみると・・・あ~~~!巣穴が破壊されている!!!

コゲラ20
破壊された巣穴

このコゲラの巣は、天敵の襲来を受けてしまったのでした。襲った犯人は、誰だろう?カラスかな?そういえば、この雑木林には、カラスがたくさん生息していたし・・・。コゲラの巣穴は、遠くからでも丸見えだったし・・・。
がっかりしつつ、その場を後にして歩いていると、別のコゲラが巣穴を掘っている現場を目撃。

コゲラ21
巣穴を掘っている別のコゲラ

すでに深い所まで掘り進んでいるようで、作業中は、コゲラの尾しか見えません。まもなく完成のはず。

コゲラ22
巣穴の奥を掘るコゲラ

このコゲラが営巣場所に選んだ木は、かなりの傾斜があるので、ぱっと見は、どこに巣穴があるのか分かりません。しかも、周囲には木々があるため見通しが悪く、カラスの姿は見当たりません。柵もあり、人が立ち入ることもできません。「なるほど!これは、いい場所を見つけたなぁ~」と感心。

破壊されてしまった巣穴と比べてみると、どちらが営巣の成功率が高いか?は一目瞭然です。

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丸見えだった巣穴

コゲラ24
見えづらい巣穴

ということで、生息数が増えつつあるコゲラといえども、やはり天敵から見つかりにくい場所を見つけて営巣しない限り、子育ては難しい、ということが分かりました。
そして、安全な営巣場所で無事に育ったヒナだけが、巣立ちの日を迎えることができるのですね。

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無事に巣立ったコゲラの幼鳥

巣穴を破壊され、営巣に失敗したコゲラさんは、今回は本当に残念でしたが、次回こそは、安全な営巣場所を見つけて子育てをしてくださいね、頑張れ!チュ!

<余談>
今回の観察を通して、「人間の目から見て、いとも簡単に見つけられる営巣場所は、実は非常に危険なんだなぁ~」と、つくづく思いました。今後は、「あっ!巣穴見っけ!」と喜んでいる場合ではなく、「こんな所で営巣して大丈夫?」と、心配しなければいけませんね。

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森林の減少:生息場所がなくなります。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、レオさん(犬)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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