光の中へこんにちは! コジュケイ

野鳥の世界 コジュケイ

「ちょっと来い!ちょっと来い!」の大声はすれども姿は見えず、で有名なコジュケイ。狩猟用に日本に持ち込まれた外来種ですが、すっかり留鳥として馴染みの深い鳥さんとなっています。普段は藪の中で生活しており、姿を見かけることは滅多にないのですが、今回は、うっかり?光の中に姿を現したコジュケイがいたので、その紹介です。

自宅近辺の住宅街の一角に藪の生い茂った小さな林があります。時々、コジュケイの鳴き声が聴こえていたので、生息していることは分かっていたのですが、姿を見かけることはありませんでした。

今年、関東で2回の大雪が降りました。雪に慣れていない野鳥たちは食べ物探しに必死で、コジュケイも例外ではなかったようで、その後、数回にわたり、コジュケイの姿を目撃する機会がありました。

けれども、用心深いコジュケイたちは、すぐに藪に逃げ込んでしまうため、なかなか写真を撮らせてはもらえません。何度かチャレンジを繰り返し、ようやくその姿を観察させてもらうことができました。

コジュケイ6
2014年3月 埼玉県 とある小さな林 コジュケイ

コジュケイは3羽いたのですが、みんな食べ物探しに夢中のようで、あまりこちらを警戒していませんでした。よほど、お腹が空いていたのでしょう。

コジュケイ7
食べ物を探すコジュケイ

後ろのコジュケイは、ドングリをくわえています。

コジュケイ8
ドングリをくわえるコジュケイ

ドングリをうまく半分に割って食べています。

コジュケイ9
「まだ大きいかな?」

こちらのコジュケイは小さな木の実をくわえています。

コジュケイ10
「木の実をみっけ!」

しばらくの間、コジュケイたちはウロウロしながら、食事を続けていました。そして、日陰、木漏れ日、日なた、を行きつ戻りつしており、その時々でコジュケイの羽色が著しく変化することに気が付きました。

日陰にいるコジュケイ。この羽色を見かける場合が最も多いです。

コジュケイ11
日陰では、あまり目立たない羽色

一部の光がコジュケイの羽に当たると、その部分が輝いてみえます。

コジュケイ12
木漏れ日の中では、少しだけきらびやかに変身!

そして、日なたで光を全身に浴びたコジュケイは、かなり派手になります。

コジュケイ13
光の中へ「こんにちは!」 まっ、まぶしい!

コジュケイ14
背中の色合いも派手に!

うっかり光の中に姿をさらしたコジュケイは、すぐさま日陰に戻っていきました。普段の色合いに戻ると、何故か安心します。

コジュケイ15
普段の色合いには、安心感があります

光の中では目立ちすぎてしまうので、やはりコジュケイは藪の中や日陰でひっそりとしている方が安全ですね。

コジュケイ16
やはり日陰の方が安全かも

今回は、光の中で、また違った羽色を見せてくれてありがとう。「ちょっと来い!ちょっと来い!」の大声は、日なたではなく藪の中でお願いしますね、コジュケイさん!チュ!

<余談>
コジュケイたちは、藪の中や日陰でおとなしくしている場合は安全でしょうが、もしも、日なたで、あの「ちょっと来い!ちょっと来い!」をやってしまうと、命の保証はないでしょう。光を浴びると強烈な色合いに変身する上、誰もが注視するほどの大声の持ち主なのですから。
狩猟鳥という悲しい運命を背負わされているコジュケイは、可能な限り、人目に触れないよう、ひっそりと生き続けるしかないようです・・・。

コジュケイの関連記事「大声選手権優勝候補 コジュケイ」はこちら

<コジュケイを脅かすもの>
里山、藪の減少:生息場所がなくなります。
狩猟:放鳥、狩猟が繰り返されているようです。何故・・・?
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一時のくつろぎ マミチャジナイ

野鳥の世界 マミチャジナイ

オレンジ色の腹部と白い眉を持つ、マミチャジナイという鳥さんがいます。ツグミの仲間の野鳥で、日本では主に春と秋の渡りの時期に観察することができるようです。

今回は、このマミチャジナイのお話です。

マミチャジナイの繁殖地はロシア東部・中国東北部、越冬地は東南アジアですが、西日本で少数が越冬する場合もあるようです。今回見かけたマミチャジナイは、繁殖地への渡り途中に飛来した鳥さんでした。

雨上がりの午後、とある公園の広場にツグミが数羽いることに気がつきました。普段、その広場には、運動している人や犬の散歩をしている人がいるため、野鳥たちにとっては居心地がよい場所とは言えません。
その時は、たまたま人も犬もいなかったため、ツグミたちが数羽いたようですが、念のため、双眼鏡で確認してみると・・・腹部がオレンジ色のツグミがいます。アカハラ?と思ったのですが、目の上に白い眉があります。これは、マミチャジナイ!

マミチャジナイ1
2014年3月 埼玉県とある公園 ツグミと一緒にマミチャジナイが!

マミチャジナイの体長は約22cmで、白い眉斑と目の下に白斑があります。

マミチャジナイ2
白い眉斑と目の下の白斑が目立つマミチャジナイ

腹部のオレンジ色は、アカハラによく似ていますが、若干薄めです。

マミチャジナイ3
腹部がオレンジ色のマミチャジナイ

マミチャジナイとアカハラを比較してみます。白い眉斑があるアカハラのメスもいるため、目の下の白斑をチェックします。目の下に白斑があればマミチャジナイです。

マミチャジナイ4
マミチャジナイ(左)、アカハラ(右)

マミチャジナイのオスは頭部が青みのある灰褐色、メスは頭部が灰褐色で、喉が白っぽく黒褐色の縦斑があります。この時出会ったマミチャジナイは、メスでした。

マミチャジナイ5
頭部が灰褐色のマミチャジナイのメス

マミチャジナイ6
喉は白っぽく黒褐色の縦斑があるマミチャジナイのメス

マミチャジナイは、あちらこちらと歩き回り、地面をほじって食べ物を探していました。さて、何がいるでしょうか?

マミチャジナイ7
食べ物を探すマミチャジナイ

うまくミミズを捕らえました!雨降り後なので、ミミズを見つけやすいのでしょう。

マミチャジナイ8
ミミズをGet!

マミチャジナイの食べ物探しは、ほんの一時だけ許された、くつろぎの時間でした。約10分後、人がぞろぞろとやって来たため、ツグミ数羽と共にマミチャジナイも姿を消してしまいました。

数日後、同じ場所へ何度か行ってみましたが、大勢の人に占領された広場には、マミチャジナイの姿はありませんでした。おそらく、もう繁殖地に向けて旅立ってしまったことでしょう。

マミチャジナイ9
さようなら!お達者で!

なかなか出会う機会がありませんが、姿を見せてくれてありがとう!次は、いつ出会えるでしょうか?お元気で、マミチャジナイさん!チュ!

<余談>
今回は、3つのたまたまが重なり、マミチャジナイを観察することができました。3つの偶然とは・・・

1.ウォーキングがてら、久しぶりにその公園へ行ってみた。
2.珍しく広場に人も犬もいなかった。
3.雨降り後で、食べ物(ミミズ等)を見つけやすい状態だった。

珍しい野鳥との出会いは、いくつもの偶然が必要?と改めて思いました。

<マミチャジナイを脅かすもの>
林・緑地の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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強力な助っ人! ヒレンジャク

野鳥の世界 ヒレンジャク

「赤の王様 ヒレンジャク」の続きです。

ヤドリギ(宿り木)は名前の通り、他の樹木(エノキやサクラなど)の枝に寄生して生育するのですが、自ら種を他の樹木にくっつけることができないため、ご馳走を用意して助っ人の野鳥を呼び寄せます。助っ人の代表格がヒレンジャク・キレンジャクで、今回ヤドリギに群がっていたのはヒレンジャクです。

ヒレンジャク10
2014年3月 群馬県前橋市 ヤドリギの助っ人 ヒレンジャク

ヤドリギが用意するご馳走は、美味しい実です。

ヤドリギ2
美味しい実をつけるヤドリギ

ヒレンジャクたちは、せっせとヤドリギの実をついばみます。

ヒレンジャク11
ヤドリギの実をついばむヒレンジャク

たらふく食べた後は・・・いよいよ助っ人の本領発揮です。

ヒレンジャク12
さぁ、ここからが助っ人の本領発揮!

さて、ヒレンジャクたちは、うまくヤドリギの種をまくことができるでしょうか?種まき開始!

ヒレンジャク13
種まき開始!

種まきは、ほどよい量をまくのがポイントです。ヒレンジャクたちは、未消化の果皮や果肉と一緒に種をまくのですが、たっぷりまき過ぎると、せっかくの種が地上に落ちてしまう可能性が高くなるので注意が必要です。

ヒレンジャク14
たっぷりまき過ぎの例

ほどよい量だと、うまく木の枝にひっかかりやすくなります。

ヒレンジャク15
ほどよい量の例

ヤドリギの実は粘り気があり、消化されないまま種と一緒にヒレンジャクのフンとして出てきて、うまくいくと木の枝にひっかかります。

ヤドリギ3
木の枝にひっかかったヤドリギの種

さらにうまくいくと、ヤドリギは他の樹木に根を下ろし、何年もかけて生育します。

ヤドリギ4
他の樹木に寄生して生育するヤドリギ

ヒレンジャクたちはヤドリギから実をもらい、お返しとしてフンと一緒にヤドリギの種をまいてあげる・・・というのを何年も繰り返すと、このようなヤドリギだらけの樹木が出来上がります。

ヤドリギ5
ヤドリギがたくさん!この姿になるには、長い年月が必要

寄生した樹木が葉をつけないうちに、ヤドリギは実をつけるので、ヒレンジャクたちにとっては見つけやすい、というのも「よく計算されているなー」と感心。

持ちつ持たれつの見事な自然の采配を見せてくれてありがとう!ヒレンジャクとヤドリギの末永い共存を願って、チュ!

<余談>
ヤドリギの種子が入ったヒレンジャクのフンを観た時、「こんなにたくさんあるのだったら、持ち帰って自宅周辺の樹木に種をひっつけてみたい!」という衝動に駆られました。そうすると、いつかヤドリギが生育して、レンジャクの群れが飛来するようになるかも、と期待を抱いてしまいました。
もし、広めの敷地を入手できたなら、ぜひこの種まきも試してみたいです。

<ヒレンジャクを脅かすもの>
森林・農耕地の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。
埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、レオさん(犬)、フーさん(鳥)
あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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