ヒナの水浴び訓練 庭のシジュウカラ

野鳥の世界 シジュウカラ

季節に関係なく、庭を訪れる野鳥たち。その中には、家族でやって来る野鳥もいます。今回は、この夏も、親鳥と一緒に庭に姿を現したシジュウカラのヒナのお話です。

初夏になると、シジュウカラのヒナたちの声が自宅周辺から聴こえてくるようになります。巣立ちビナが庭にやって来るのを今か今かと待っていると・・・とある夏の日の午前中、家の前の電線に3羽のシジュウカラのヒナがいるのを発見!「リリリリリー」と賑やかに騒ぎ立てた後、すぐにどこかへ姿を消してしまいました。

それから数日後、両親に連れられて、ついにシジュウカラのヒナが庭に姿を現しました。この日、やって来たヒナは1羽だけです。他のヒナは、親離れしたのかも?

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2017年7月 埼玉県自宅の庭 シジュウカラのヒナ

こちらのシジュウカラは、胸の黒いネクタイ模様が細いのでメス、ヒナのお母さんです(ちなみに、お父さんも、一緒に姿を現したものの、見えづらい所にいたため、写真を撮れず)。

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シジュウカラ(母)

シジュウカラのヒナは、親鳥の後を追いかけまわし、庭をあちらこちらと移動していました。ヒナが水場をのぞき込んで

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「これは、なんでちゅか?」 シジュウカラ(ヒナ)

水入れの縁に止まり、鳴き始めました。

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鳴き始めるヒナ

ヒナが真剣に見つめる先には・・・

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ヒナの視線の先には

水浴び中のお母さんが!

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水浴び中の母

「何をしているんでしゅか?」とでも、ヒナが言っている?
ところが、次の瞬間、ヒナがチャポン!と、水入れの中に。

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母親を真似て、チャポン! シジュウカラ(ヒナ)

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「これでいいでしゅか?」 シジュウカラ(ヒナ)

この後、ヒヨドリが登場。シジュウカラの母親とうまく水場を使い分けています。

シジュウカラ40
上下で仲良く水浴び中

シジュウカラの母親が大きい水場を利用していますが、サイズ的には、逆の方が都合がよさそうですが。

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「大は小を兼ねるから、大きい水場でもO.K!」 シジュウカラ(母)

シジュウカラのヒナは、ヒヨドリの水浴びシーンにも興味津々で、ヒヨドリの横にある止まり木に移動して、ヒヨドリの様子をチェックしていました(一瞬だったので、写真は撮れず)。

「よ~し!」と気合を入れなおした?様子のヒナ。再び水入れの縁に止まって

シジュウカラ42
再チャレンジ

今度は、パシャパシャと水浴び姿を披露!

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水浴びシーンを披露 シジュウカラ(ヒナ)

尾羽を広げて、頑張って水浴びをしています。

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よく頑張りました! シジュウカラ(ヒナ)

ほぼ毎年、シジュウカラのヒナを庭で見かけるものの、水浴びシーンまで披露してくれたのは、このヒナが初めてでした。

今年も、かわいらしい姿を見せてくれてありがとう!周辺には、天敵が多くいますが、頑張って生き抜いてくださいね、シジュウカラのヒナちゃん!チュ!

<余談>
シジュウカラは子だくさんのため、その多くは、天敵に捕食されて命を落とす運命にあります。約1カ月ほど前、近所で、数羽の巣立ちビナが次々とカラスに襲われ、捕食されるシーンを目撃しました。段差のある道路下でヒナを捕まえ、くちばしにヒナをくわえたまま、数メートル上の柵にヒョイと止まったカラス。たまたま、その柵の前にいた、あーちゃん。カラスとの距離は、わずか1メートル・・・。カラスは、慌てて住宅の屋根に移動し、そこで、ヒナの翼をむしりながら、食べ始めました。

親鳥は、捕まったヒナを取り戻そうとカラスに近づき、その親鳥を他のヒナたちが追いかけてしまうため、カラスは簡単に残りのヒナも捕まえていました。
「1羽のヒナが捕まったら、なんで親は他のヒナを連れて逃げないの?早く逃げて!」と、叫びたくなりました。

カラスはというと、この時期限定のごちそうが、あちらこちらにいて、簡単に捕まえられるので、それはそれは嬉しいことでしょう。あーちゃんが目撃したカラスにしても、ウキウキといった感じで、ヒナを食べていましたし。

自然の成り行きとはいえ、とても複雑な気持ちになりました。ヒナが自然界で生き抜くということは、本当に難しいのです。

シジュウカラの関連記事:
「ヒナは一人っ子 シジュウカラ」はこちら
「いつも朗らか シジュウカラ」はこちら
南方の色味の濃いシジュウカラの記事「ダークカラーが渋い! イシガキシジュウカラ」はこちら

<シジュウカラを脅かすもの>
森林・湿地の草むらの減少:採餌場所がなくなります。
営巣用の木の減少:ほどよい穴(約2.8cm)のある木が減少しており、営巣できないそうです。
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本家本元のシラコバト in 香港

野鳥の世界 シラコバト

国の天然記念物であり、埼玉県の県鳥にも指定されているシラコバトという鳥さんがいます。日本に生息するシラコバトは外来種なのですが、今回は、本来の生息地であるユーラシア大陸で出会ったシラコバトのお話です。

日本に生息するシラコバトは、かつて狩猟用に海外から持ち込まれ、それが野生化したといわれています。生息エリアは、埼玉県・他関東地方の一部と局地的で、生息数は非常に少なく、絶滅危惧種に指定されています。

埼玉県民としては、一度は野生のシラコバトを観察しなくては!ということで、出没しそうなエリアに幾度となく足を運んだのですが、何年経ってもシラコバトには出会えずじまいでした。

そして、最初に野生のシラコバトを観察できたのは、埼玉ではなく、何と香港でした。ラムサール条約指定区域の米埔自然保護区(Mai Po Nature Reserve)周辺の湿地エリアを探鳥中、電線に止まっているシラコバトを発見!

シラコバト1
2017年5月 米埔自然保護区周辺の湿地 シラコバト

電線には、2羽のシラコバトがいました。シラコバトは、つがいで生活する場合が多いようなので、おそらくカップルと思われます。

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シラコバトが2羽

もう1羽のシラコバトをパシャリ。

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別のシラコバト

シラコバトは地面に降りて、主に種子を食べるため、近くに餌場があるはず。湿地の周囲に草が生えている場所があるのですが、この辺り?

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シラコバトの餌場?

シラコバトのペアが飛び去り、別の電線に止まりました。先ほどは逆光で、色合いが分かりづらかったのですが、より観察しやすい場所に移動してくれました。

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別の電線へ移動したシラコバト

シラコバトは薄い褐色の落ち着いた羽色を持ち、くちばしは黒く虹彩は赤、首の後ろ側に白黒の帯状の模様があります。

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くちばしは黒、虹彩は赤、首の後ろに帯状の模様

もう1羽も電線に止まっています。このシラコバトは、より淡い色合いです。シラコバトは、メスの方が羽色が薄く、首の後ろの帯状の模様が細いので、このシラコバトはメスです。

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シラコバト(メス) 初列風切が褐色で首の後ろの模様が細め

そして、最初に観察した、こちらがオス。メスと比べると、羽色が濃く、首の後ろの帯状の模様も太めです。

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シラコバト(オス) 初列風切が黒っぽく首の後ろの模様が太め

この2羽はオスとメスだったので、やはりカップルのようです。

日本に生息するシラコバトは、冬期は畜舎などで食べ物を調達している鳥さんが多く、人への依存度がかなり高いそうですが、香港で出会ったこのシラコバトたちは、自力で生き延びているはず。というのも、観察したエリアは、とても辺ぴな所で、車の通行は禁止されていて、人もほとんどいなかったからです。

しばらくの間、観察させてもらった後、シラコバトのカップルは、どこかへ飛び去っていきました。
本来の生息地で姿を見せてくれてありがとう、シラコバトさんたち、お元気で!チュ!

<余談>
日本で外来種の鳥というと、目の敵にされるケースが多いのですが、シラコバトは異例の扱いを受けています。国内で、シラコバトの生息数が激減してからは、保護対策がとられ、動物園などで飼育・繁殖に努めているとのこと。

外来種は増えすぎると駆除対象になるけれども、減ってしまうと保護対象になる?その辺りの境界がよくわからないのですが、埼玉県民の鳥として指定されたからには、シラコバトに絶滅されては困る!ということなのでしょう。
他の外来種の鳥さんたちから、「不平等すぎる!」と抗議の声があがりそうですね。

<シラコバトを脅かすもの>
農耕地の減少:生息場所がなくなります。

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美しいアカガシラサギがいっぱい! in 香港

野鳥の世界 アカガシラサギ

サギ類の中でも格別に美しい羽色(夏羽)を持つアカガシラサギ。日本では出会う機会の少ないアカガシラサギですが、今回は、香港で、多くのアカガシラサギが姿を見せてくれたお話です。

約7年前、西表島で、きれいな夏羽のアカガシラサギを見かけたことがあります。けれども、そのアカガシラサギは、非常に警戒心が強く、遠く離れた場所からでしか、観察させてもらえませんでした。

いつか、もう一度、近くでその姿を見せてもらえたら!と、長年思っていたところ、ついに念願が叶いました。香港で、え~、こんなに?というぐらい、たくさんのアカガシラサギが姿を現してくれました。

まず、香港湿地公園(Hong Kong Wetland Park)で、出会ったアカガシラサギたちです。

草の茂みに隠れながら、ソロリソロリと歩き、食べ物を探すアカガシラサギを発見。

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2017年5月 香港湿地公園 アカガシラサギ(夏羽)

木の枝に止まり、休憩中のアカガシラサギも数羽います。

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休憩中のアカガシラサギ(夏羽)

5月だというのに、まだ冬羽のアカガシラサギが。幼鳥や若鳥は上側のくちばしが黒っぽいのですが、この鳥さんの上側のくちばしは黒っぽくないので成鳥と思われます。単に夏羽への換羽が遅いだけ?

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アカガシラサギ(冬羽)

地元バードウォッチャーからお勧めとの話があったため、水田や農耕地が広がるロングバレー(Long Valley)にも行ってみることに。ここはどうでしょうか?

水田の畔に降り立つアカガシラサギを発見。

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2017年5月 ロングバレー 翼が白いアカガシラサギ(夏羽)

このアカガシラサギは、少しだけ畔を歩き、すぐに水田の中へと姿を消しました。

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すぐに水田の中へ

ロングバレーにも湿地があり、野鳥がたくさんいました。2羽のアカガシラサギもいます。

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2羽のアカガシラサギ

ロングバレーで出会ったアカガシラサギたちは、人に対する警戒心があまりないようで、観察している最中、逃げるということはありませんでした。近くに民家があり、農作業をしている人たちを普段から見慣れているせいかも。西表島で出会ったアカガシラサギとは大違いです。

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人を警戒しないアカガシラサギ(夏羽)

アカガシラサギは、魚類・甲殻類・昆虫類を捕食しますが、湿地には、多くの食べ物があるのでしょう。ゆっくりと歩き回って、食べ物を探していました。

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湿地で食べ物を探すアカガシラサギ(夏羽)

他にも、木の上で休憩中のアカガシラサギや、農耕地で食べ物を探すアカガシラサギがいました。

アカガシラサギは香港では夏鳥のようですが、こんなにも多くのアカガシラサギが繁殖のため飛来しているとはビックリです。美しい姿を見せてくれてありがとう、またお会いしましょう!アカガシラサギさん!チュ!

<余談>
ロングバレー(Long Valley)は、とても辺ぴな所にあるため、タクシーの運転手に「ロングバレー」の漢字(塱原)を見せて、行けるかどうか?を聞いてみることにしました。
一人目のタクシーの運転手からは場所が分からないと言われたのですが、二人目のタクシーの運転手は知っていると答えたので、そのタクシーに乗り込み、現地に向かいました。到着したところは、「本当にここ?」というぐらい、のどかな光景が広がっていました。

さて、「行きはよいよい帰りは怖い」です。探鳥を終えて、さぁ、どうやって帰ろうか?となりました。当然、タクシー乗り場なんてありません。炎天下の中、主要道路まで歩いて、そこでタクシーを拾おうかな?と思っていた矢先、1台のタクシーが目の前に止まりました。そして、観光客らしき御一行がガヤガヤと降りてきました。なんと、ラッキーなことでしょう!すぐさま、タクシーをつかえて、事なきを得ました。オウチュウ探鳥時のタクシー事件に続き、これまた幸運な出来事でした。

西表島で出会ったアカガシラサギの記事「注目度抜群! アカガシラサギ」はこちら

<アカガシラサギを脅かすもの>
河川・湿原・干潟・水田の減少:生息場所がなくなります。繁殖地、越冬地の両方の環境が整っている必要があります。

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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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