小さな泥まんじゅう? カイツブリのヒナ

野鳥の世界 カイツブリ

夏季、湖や池などで浮き巣を作り、子育てをするカイツブリ。今回は、深い愛情をもって我が子に接する感心な親鳥と駄々っ子のヒナたちの紹介です。

早朝、とある沼のほとりを散策中、カイツブリのヒナを発見!浮き巣にチョコンと2羽のヒナが乗っかっています。

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2015年8月 埼玉県 とある沼 カイツブリのヒナ

ヒナは孵化してから、まだ日が浅いようで、体長は5cmほどのようです。保護色の羽毛に包まれたカイツブリのヒナたちは、まるで、小さな小さな泥まんじゅうのように見えます。

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泥まんじゅう?が2個

親鳥がヒナに食べ物を運んできました。ヒナたちは餌をもらいに、親鳥の方へと泳いでいきます。

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カイツブリの親子

ヒナに餌を与えると、すぐさま親鳥は食べ物を探しに行ってしまいました。カイツブリのヒナは、孵化後、すぐに泳ぐことができるため、フワフワの羽毛ですが、ちゃんと水をはじいています。

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ヒナの羽毛は、すでに防水!

しばらくの間、ヒナたちは、その場所から動こうとはせず、じっとしていました。

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親鳥の帰りを待つヒナたち

と、そこへ親鳥が戻ってきました。ヒナに与えているのは・・・エビです!

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エビを食べるヒナ(右)

再び、親鳥が餌探しに行こうとすると、親鳥の後をヒナたちが追いかけ始めました。何度も親鳥が鳴いていたので、きっと「巣に戻りなさい!」と言っていたようですが、ヒナたちは戻ろうとはしませんでした。

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親鳥の後を追いかけるヒナたち

すると、親鳥はUターンをして、ヒナたちを巣の方へと誘導し始めました。

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巣の方へ戻ってくる親子

親子そろって、無事、巣に到着!

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巣に戻った親子

親鳥が座り込むと同時に、ヒナたちは、親鳥に甘え始めました。親鳥の背中によじ登っています。

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親鳥の背中をよじ登るヒナたち

1羽のヒナは、親鳥の背中から顔を出しています。

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親鳥の背中から顔を出すヒナ

もう1羽のヒナは・・・脱落してしまいました。

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1羽のヒナは、よじ登り失敗(右)

こうして、親鳥は、少しの間、ヒナたちをあやしていたのでした。さすが、親ですね~。そして、よい子になった?ヒナを巣に残し、親鳥は、餌探しに出発しました。

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親鳥は餌探しに出発

しばらくすると、親鳥がエビを捕まえて、ヒナの所へ戻ってきました。

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ヒナにエビを与える親鳥

親鳥は、すぐさま餌探しにと姿を消しましたが、ヒナたちは親鳥の後を追うことなく、お利口にお留守番をしていました。

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「ここで待つでしゅ」

親鳥の深い愛情に包まれたカイツブリの ヒナたち。自然界で生き抜くのは本当に大変ですが、頑張って大きくなってくださいね、チュ!

<余談>
この沼で見かけたカイツブリたちは、人間を恐れるどころか、逆に、子育てに人間を利用しているのでは?と考えさせられました。というのも、人が大勢通る歩道の近くや、道路の近くに、わざわざ営巣しているのです。カイツブリが餌探しに行っている間、巣にはヒナが残されます。しかし、人間が近くにいて、ヒナを見張ってくれていると、猛禽類などの天敵に襲われる確率がぐっと下がります。知らぬ間に、人間も少しは役に立っているのかもしれませんね。

カイツブリの関連記事「ヒナは別人(別鳥)? カイツブリ」

<カイツブリを脅かすもの>
湖沼・池・河川の減少:生息場所がなくなります。
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夏の庭 ウグイスの水浴び

野鳥の世界 ウグイス

暑い夏は、庭に設置してある水場に多くの野鳥が訪れます。今回は、庭に見慣れぬ珍客?が現れたので、その紹介です。

とある日の夕方、いつものように水場に野鳥がやって来ました。常連さんだろうと思いきや、ちょっと違う感じが・・・。とても小さくて、華奢な野鳥が、水入れに止まっています。よ~く観ると、何と、ウグイス!!!

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2015年7月 埼玉県自宅の庭 ウグイス

冬季、「チャッ、チャッ」という、ウグイスの鳴き声を庭で聴いたことはあるのですが、姿は一瞬しか見せてもらえないため、今回のように、庭ではっきり観察させてもらうのは、初めてです。

あーちゃん宅は住宅街にある上、庭はとっても狭いのですが、あえて、ウグイスが、この水場にやって来たということは、あまりの暑さに耐えかねて?日中は、40℃ぐらいあったし。

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口を開け、暑そうな様子のウグイス

向かって、少し右側に移動したウグイスは、相変わらず口を開けています。ここで疑問が。このウグイスは、庭の水場で水浴びをする?

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「暑いよ~」

次の瞬間、水を飲むと思いきや、

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水を飲む?

水入れの中に入りました!

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水入れに入るウグイス

そして、このウグイスは、水浴びを始めました。

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水浴びをするウグイス

「へぇ~!ウグイスって、庭でも水浴びをするんだ!」
ウグイスは、素早く、水入れから出たり、入ったりを何度か繰り返していました。

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何度か水浴びを繰り返す、ウグイス

そして、ウグイスは、庭に設置してある止まり木に、いったん移動し、そのまま姿を消してしまいました。

ウグイス11
庭の止まり木へ移動

このウグイスは、換羽期に入ったせいか、尾羽が1枚しかありませんでした。体力を消耗する換羽期を迎え、加えてこの暑さ。「もう、水浴びできればどこでもいい!」という心境だったのかもしれません。

体の大きなライバル達もいますが、今後も、気が向いたら、庭の水場を利用してくださいね、ウグイスさん! チュ!

<余談>
庭に水場を設置して、もう何年にもなるのですが、ウグイスが水場を利用している姿を初めて目撃し、ビックリ!でした。
「こんな住宅街にウグイスまでやって来るとは、野鳥の世界は、相当、水場不足なんだなぁ。やはり、できるだけ長く、水場は提供してあげないと。」と、改めて思いました。

関連記事:
「夏の庭 野鳥の水浴び」はこちら
「強運の持ち主 ウグイス」はこちら

<ウグイスを脅かすもの>
森林・藪の減少:生息地がなくなります。

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多勢に無勢 チョウゲンボウ

野鳥の世界 チョウゲンボウ

高度な飛行能力で獲物を捕らえるチョウゲンボウ。小柄ながらも猛禽類の仲間である彼らは、本来ならば強者となるはずですが・・・。今回は、チョウゲンボウの身に降りかかった、ちょっと迷惑な話の紹介です。

梅雨明けと同時に、日中は40℃に迫る高温続きとなったため、暑さを避けて、早朝ウォーキングに行くことにしました。
とあるグランドの近くを通りかかった際、ネットの上に野鳥が止まっているのを発見。「誰だろう?」と思い、確認してみると、チョウゲンボウです!冬季は、何度か出会ったことがありますが、夏季に、そこで見かけるのは初めてです。

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2015年7月 埼玉県とある湖付近 チョウゲンボウ

このチョウゲンボウはメスで、昆虫を掴んでいます。

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チョウゲンボウ(メス)

捕らえた昆虫は蝶のようで、チョウゲンボウは、羽をむしりながら、食べていました。

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蝶を食べるチョウゲンボウ

そして、食事が終わり、

チョウゲンボウ36
食事終了

チョウゲンボウがくつろいでいる所へ、

チョウゲンボウ37
おくつろぎ中

よからぬ輩が集まり始めました。

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忍び寄る黒い輩

わざわざチョウゲンボウのいる所へ、ワサァ~と集まってきたのは、カラス軍団です。

チョウゲンボウ39
どんどん集まるカラスたち

チョウゲンボウは、たったの1羽なので、カラスの群れを撃退する術はありません。まさに、多勢に無勢です。
「どうする?チョウゲンボウ!」と、思っていたら、次の瞬間、チョウゲンボウが、カラスに突進しました。

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カラスに突進するチョウゲンボウ

せっかくのお気に入りの場所をカラスに乗っ取られた腹いせに、チョウゲンボウが一矢報いた感じです。何もせずに場所を明け渡すよりは、1羽のカラスに対してであっても、反撃の姿勢を見せたチョウゲンボウは、あっぱれ!でした。

チョウゲンボウが飛び去った後には、勝利したカラス軍団がズラリ。

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勝利したカラス軍団

夏のハンティング場所にはカラスが多くて大変ですが、これに懲りずに、また姿を見せてくださいね、チョウゲンボウさん!チュ!

<余談>
今回出会ったチョウゲンボウですが、もしかすると、冬季に見かけていたチョウゲンボウが、そのまま留鳥として、夏季も生息するようになったのかな?と思い、調べてみました。冬季に撮ったメスのチョウゲンボウの写真と、今回撮った写真とを比較してみると、腹部の模様が全然違っていました。つまり、今回姿を現したのは、全く別のチョウゲンボウでした。

たまたまなのか、次の冬もいるのかどうか?、来年の夏はどうなのか?と、このチョウゲンボウの今後の動向が気になります。今のところ、その場所に、1年を通して、同じチョウゲンボウが生息している様子はないので、いつか、ご近所さんとして留鳥になってくれたらなーと思います。

チョウゲンボウの関連記事:
「チョウゲンボウ体操」はこちら
「至近距離実験 チョウゲンボウ」はこちら
「空中停止(ホバリング)の名手 チョウゲンボウ」はこちら
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プロフィール

あーちゃん

Author:あーちゃん
バードウォッチング(探鳥)を通して、自然保護(環境保護)の重要性を痛感。天然記念物(絶滅危惧種)の野鳥や個性豊かな鳥さんとの出会いを独自の目線で紹介していきます。

埼玉県在住。
家族:たーさん(旦那)、レオさん(犬)、ふーちゃん(鳥)

あーちゃんは、専門家ではありません。したがって、このサイトの記載内容については、正しくない可能性がありますので、あしからず。また、写真の綺麗さを追求し、紹介するサイトではありませんので、ご注意を!

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